東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・今治市合同特別講義「今治市実践農業講座・高等植物における生殖・受粉反応--自家不和合性・受精・品種改良--」(9/28)

2011年9月29日 (木)

 9/28の午後は、母校の今治西高等学校で出前講義でした。夕方から夜にかけては、6月にも伺いました、今治南高等学校での今治市との合同プログラムの「今治市実践農業講座」で、講師を行いました。これから農業をがんばろうというような熱意を持った方々に、今治南高等学校の農場と講義室をお借りして、実習と講義でした。

DSCN1314.JPG 実習では、夜の温室での観察となり、少し大変でしたが、トマト、ホウレンソウ、メロンの水耕栽培、ザツナ類の肥培管理などを概説し、最後に、作物の受粉、受精について、自家不和合性、品種改良の重要性を交えて、お話ししました。トマトは最近ずいぶん多様な品種がありますが、あれも品種改良の賜物です。従来品種を超えるものを作ることは難しいにしても、自分オリジナルのものが、交配でできると思います、チャレンジしてみてはというので終わりにしました。

 やはり実際の温室、圃場を見ると、肥培管理をはじめ、栽培の重要性を痛感するのでした。こちらもよい勉強になりました。ありがとうございました。

DSCN1321.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、別府先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす


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【出前講義】愛媛県立今治西高等学校・大学出張講義「植物の花からたねができるまでに見られる不思議--世界トップ水準の研究維持とそれを支えてきた大学・学部・学科の選択--」(9/28)

2011年9月28日 (水)

 前日は、松山北高等学校での出前講義だったですが、となりの今治市に移動して、今治西高高等学校の大学出張講義でした。昨年の6月の文化祭での講演、大学出張講義以来で、何より、母校での講義というのはうれしい限りです。

 講義の内容は昨日の松山北高等学校のものと同じpptを使いましたが、小学校から高校まで渡辺の履歴というか、歴史をしゃべるときには、聞いている生徒さんには、場所もわかるだけにより実感があったのではないでしょうか。高校3年生の時に見たテレビ番組がきっかけとなり、農学部に進むことになり、共通一次試験(今でいう、センター試験)が、思ったよりというか予定通りというか、できず、。。。仙台の東北大へ。今にして思えば、その選択がなければ、今はないとはっきりと言うことができます。もちろん、いろいろな見方をする人がいるかもしれないですが。。。

DSCN1294.JPG 今回の講義がきっかけとなり、農学、植物科学、遺伝学という分野に進むことがあれば幸いですし、将来、どこかで共同研究ができれば、何よりだと思います。受講生は高校2年生。受験までまだまだと思っているかもしれないですが、あっという間だと思います。今西の「蛍雪」の心を忘れず、がんばってください。

 数年前から、母校・今治西高等学校での出前講義を行っていますが、それが結実したのか、この春には、東北大学工学部に1名の入学者がありました。ひととの出会いというのは不思議なもので、そうした出会いがあったからこそ、渡辺自身、東北大に進学した経緯があります。今年の3/11で東北地方は大変なことになっていますが、着実に復旧、復興がなされています。ぜひ、今度は、東北大でお会いしたいと思っております。

 最後になりましたが、お世話になりました、数学の武田先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、来年も大学出張講義に、お呼び頂き、交配に講義ができれば、幸いです。よろしくお願いいたします。

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 わたなべしるす

 PS. 昨年の6月の文化祭の講演会の時に来てくれていた生徒さんが今年も受講してくれていました。うれしい限りです。ぜひ、次は東北大でお会いしましょう。楽しみにしております。

 また、東北地方の放射能汚染、除染、作物(リンゴ、イネなど)の生育への影響を心配してくれる生徒さんにお会いしました。とても温かい心、感謝します。ありがとうございました。


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【更新】担当講義、研究プロジェクトを更新しました

2011年9月28日 (水)

以下の場所を更新しました。

 

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【出前講義】愛媛県立松山北高等学校・特別講義「植物の花からたねができるまでに見られる不思議--世界トップ水準の研究維持と大学・学部・学科の選択--」(9/27, 10/25追記)

2011年9月28日 (水)

 前日は、松山南高等学校でSSHの指導でしたが、今回は文京町と呼ばれる、大学などがある地区にある、松山北高等学校での出前講義です。愛媛県の高校でも多くの出前講義を行っていますが、松山北高等学校では、初めてでした。愛媛大学ではこれまでも学会などで伺ったことがあったのですが、。。。

 講義の前半では、渡辺が20年以上研究を行っている「アブラナ科作物の自家不和合性」について、高等植物の受粉・受精における最近の進展を概説し、後半では、渡辺が愛媛・今治で生活したあと、東北大に行ってからどのような研究をしたのかという「キャリア教育」を行いました。最後には、3/11の大震災の時に何を考え、どうしたかなどを講義しました。いつもであれば、2hrくらいの講義を1hrちょっとに縮めての講義になり、駆け足でした。

DSCN1254.JPG 時間をはしょっての講義だったのですが、自家不和合性の定義、種間不和合性との違いなど、本質に迫る質問を多く頂きました。よいポイントを見ていると思います。ぜひ、その感性を大事にしてください。

 講義には、県内でも有数の「サッカー部」の部員が多く参加してくれていて、それが、キャリア教育のところで使うプレゼンシートがきっかけだったとか。サッカーの勝利も科学での成功も同じことだと思います。ぜひ、心配を反省して、誰もやらないことをやって、冬の全国大会で活躍してください。楽しみにしております。

DSCN1266.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、化学の矢野先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今回の出前講義をきっかけにして、さらに交流が進めばと思っております。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 当日、講義の最初からではなかったですが、先日の未来の科学者養成講座の全国大会でお会いした、愛媛大学での受講生(松山西中等教育学校、済美高校)も、数名来てくれていました。こうしたところでもつながりができるのは、うれしい限りです。

DSCN1268.JPG PS. 10/25に、松山北高等学校のHPにも、pdfで今回の記事が掲載されました。時間のある方、是非、ご覧ください。



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【出前講義】愛媛県立松山南高等学校SSH研究指導「ダイコン雑種の遺伝性と多様性実験」(9/26)

2011年9月26日 (月)

 1年半ほど前の5月の連休に、コアSSH・ダイコンコンソーシアムとのコラボもあり、キャベツ・ブロッコリーの雑種解析等の指導で、松山南高等学校におじゃまして以来です。あの時は、連休中であるにもかかわらず、指導している田中先生をはじめ、多くの生徒さんが、交配、形態観察などを活発にやられており、遺伝学実験を行う上での時機を逸しないことの大切さを理解されてやっていることに感動したのを思い出します。その後、鹿児島・錦江湾高校でのコアSSHの全国大会などでも数回お会いし、また、mailなどでも指導してきましたが、今回、久しぶりに現場を見ながらの指導となりました。耐震工事があり、よい土壌になった畑地が移動していたのは、少々残念でした。。。

 最初に伺った頃には、アブラナ科作物のBrassica oleraceaに分類される、キャベツ、ブロッコリーなどを実験に使われていましたが、このところは、ダイコンも使われ、遺伝学実験に加えて、耐塩性などの生理実験も開始しており、実験の幅も広がっていたのは、興味深い点でした。なにより、課題研究をやっている生徒さんが、楽しそうに実験をしているのが、よいことではないかと思いました。耐塩性に加えて、形態変化を調査している生徒さんと議論をでき、自分たちの実験に問題点を考えており、それを自己表現できることはすばらしいことです。また、栽培実験の方も十分に行って、その大変さを理解しつつ、成長に伴う形態変化も十分観察してください。そうすることが、さらなる発展につながると思います。不明なことがあれば、また、ご相談ください。

DSCN1247.JPG 最後には、東北大の受験を希望しているという生徒さんと、大学、学部、学科、仙台の町の復興状況などを議論でき、愛媛県からの東北大の受験生が来るというのは、何とも言えずうれしいことと、20年以上前に、仙台に来たことを思い出しました。がんばってください。次は、仙台でお会いしましょう。

 最後になりましたが、お世話になった、田中先生、清家先生をはじめとする関係の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも、愛媛県の高等教育において、よい交流ができればと思います。よろしくお願いいたします。

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 わたなべしるす

 PS. 出張の移動中に、おもしろい表現を見つけました。「うまくいくこつは、成功例を見る・参考にするのではなく、失敗例に学ぶ」のだと。確かにそうなのかもしれません。成功例にある特殊なケースでのみ成功することがあるかもしれません。どこにヒントが転がっているのかわからない、そんなことを実感した時間でした。


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