東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

【出前講義】平成22年度福島県SSH&SPP等生徒交流会・コメンテーター(2/5)

2011年2月 8日 (火)

 昨年の1/30-31はこの場所でSSHの東北・北海道地区の合同会議でした。今年は同じ場所で、福島県内のSSH, SPPなどを行っている高校生、また、次世代である中学生も集まり、口頭、ポスター発表会があり、昨年同様にコメンテーターを務めました。

 発表の演題数は少なかったものの、昨年よりも活発な討議があり、渡辺が出る幕は少なかったのは、印象的でよいものだと。また、発表の合間に、自分の研究をさらに深めるために、渡辺のところにきて、deepに議論をしてくれた生徒さんもいて、何よりでした。県単位ではありますが、こうした形で、科学が広まることはよいことかと思います。

 何より、自分の研究に対して真剣で、質疑がdeepなことはよいことだと思います。また、今やっている実験に、それが生物というか、いきもののどんな場面を想定しているのかと言うことを考えることができれば、それは毎日の自然の観察とつながるのかもしれないですが、良い方向に展開できるのではと思います。

DSCN0141.JPG さらなる発展を祈念し、また、来年もよんで頂けるとうれしい限りです。お世話になった、福島高校をはじめとする福島県内の高校の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. 会場に伺う途中で、異形花型自家不和合性を示す、プリムラの花を見つけて、pin, thrumの花を受付のところにおいてもらったところ、この花の意味はということを質問してくれた生徒さんたちもいらっしゃいました。説明のあと、なるほどなと。これから、春になると、あちこちでこの花を見つけると思います。ぜひ、雌しべの高さ、雄しべの高さを比べてみて下さい。

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4か月目突入しました

2011年2月 5日 (土)

増子@ゴールド免許、です。

私事で恐縮ですが、先日、念願の優良運転者免許証を取得しました!

苦節9年、これからも安全運転がんばります。

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さて、私の育児生活も4か月目に突入しました。

娘は首もすわり、しっかりして、さまざまな用事で外に出る事が増えてきました。

そんな中、予防接種を受けに行った小児科で取材を受ける、という稀有な機会を得ました。

2月1日から無料になった小児用ワクチンの件だったのですが。。。

このような経験、私ひとりでは出来なかっただろうと思うと感慨深かったです。

一方、娘は3か所に注射されギャン泣きしていました。。。気の毒です。

次はBCGだ。耐えるのだ、娘よ。

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後日、取材の様子がローカルニュースや新聞の記事になったのですが。。。

どうやら自分の眉毛を書き忘れていた事が判明(爆)

母としてこの体たらくはどうかと思い、猛省しました。

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研究室では、修論・D論発表会も近くなって、皆、準備に追われているかと思います。

仙台市の片隅で、みんなに元気を分けれるよう、片掌を上に掲げて祈っています!

無事発表が終わり、晴れ晴れと春を迎えられますように!

 

増子(鈴木)

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【出前講義】沖縄県立開邦高等学校SSH・ダイコンコンソーシアム研究指導「ダイコンの交配と栽培」(2/3)

2011年2月 4日 (金)

 昨年の11月にSSH・ダイコンコンソーシアムの研究指導に伺いましたが、今回、沖縄のダイコンの開花が早いと言うことを伺い、その実体調査などをかねて、伺いました。

 外には沖縄のダイコン数種類と、比較対象で、桜島ダイコンがありましたが、桜島ダイコンは全くロゼットになったままで、花が咲きそうにもないのに、沖縄のダイコンは、いずれも開花して、きれいな紫色が花に見られ、ダイコンだなと。。。この時期、仙台では大雪だったわけですが、つまり、寒いわけですが、沖縄ではクーラーが必要である。晴れると。。それにもかかわらず、開花するというのは、すごいことだなと。

SANY0473.JPG 交配して、種をつける実験は、少し雨が多いようなのか、自家不和合性が強いからなのか、種のつきが悪いようでしたが、ぜひ、少しがんばってやってもらえれ、良い結果が出ると思います。沖縄のダイコンの煮物を訪問の前日に作ったらしく、それを少し頂きました。とてもまろやかな歯触りで。仙台でこの食感になるようなダイコンができるか分かりませんが、ぜひ、作ってみたいダイコンだと。

 あっという間の滞在でしたが、お世話になった新城先生、ダイコン研究の生徒さんにはお世話になりました。ありがとうございました。ぜひ、仙台の植物生理学会の高校生発表会でお会いしましょう。

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 わたなべしるす


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「・・・らしさ」、時代の流れとともに、でも、時代を超えて・・・(2/2)

2011年2月 2日 (水)

 「・・・らしさ」というのは、いろいろなところで目にする。最近の会議では、東北大学で運営している「未来の科学者の卵」のプログラムでの、研究内容として、高校生らしい発表なのか、大学でできる背伸びした、ありったけの発表が優れているのか。たとえていえば、キャベツを詳しく観察して、なぜ、丸まっているのかを理解することがよいのか、次世代シークエンサーで、ひとめぼれの全ゲノム配列を決めて、他のイネ品種とどれくらいの多様性があるのかを決めることがすごいのか。どちらも正しいというか、どちらもすばらしいことかと思う。同様な議論は、学会での高校生発表会でも議論となっているらしい。

 それぞれのステップで、その段階にとどまることをしないで、常に上を見て、向上心を持っていることが大切なことになるのであろう。そういえば、最近、サッカーの日本代表の方で、愛媛県の西条の出身だったような気がしますが、イタリアの強豪クラブに移籍したとか。これもそのレベルのらしさを追求して、上を見ていたからではないでしょうか。そんな上を見るためにも、3月に仙台で開催される日本植物生理学会で、高校生発表の機会を設けています。締め切り(2/7)も近くなりました。ぜひ、一度、HPをご覧頂き、申し込みいただければと思います。

DSCN0035.JPG 「・・・らしさ」という点では、今年は冬らしい天候である。それなりに寒くて、仙台でも雪が降っている。ただ、日本海側の雪は、例年の冬らしさを超えている。史上何番目という降雪らしい。小学校の頃に読んだ本に、ろうそくか何かで、線路を暖めて、ポイントの切り替えを維持したというのを思い出した。今は、もっと違ったやり方なのだろうが、もう少し、雪が加減されてもというのを感じ得ない。昨年の夏の暑さもであるが。

 というように、らしさというのは、時代とともに変化するものであり、時代の変化があっても変わらないものもある。という難しさもある。なにより、「・・・らしさ」という枠を保ったり、超えたりしながら、向上するということが、大事なのかもしれない。


 わたなべしるす

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【研究室探訪】宮城県宮城第一高等学校・理数生物課外授業「研究室探訪」で、16名の生徒さん来訪(1/29)

2011年1月29日 (土)

 1/21(金)に、宮城県宮城第一高等学校で出前講義「高等植物の自家不和合性--その分子機構とそこに至るまでの道のり--」を行いました。質問もあれこれあったと書きましたが、最後に研究室への訪問という話をしたところ、たくさんの手が上がり、今回の研究室訪問となりました。当日のレポートも拝見して、研究室訪問を楽しみにされていたのは、うれしい限りでした。9:30-12:30くらいまでの3hrでした。

 最初に、今の生命科学研究科という大学院がどのような経緯でできたのか、また、今、渡辺のいる建物と言うか、組織は、昔は、附属農学研究所、全国共同利用施設・遺伝生態研究センターであり、と言う話から始まり、研究室で行っている、自家不和合性についてお話しし、研究室の施設をみていただきました。高校にはないような設備は興味深かったようで、こんな施設で研究をしてみたいという方が多くいたのは、うれしいですね。ぜひ、大学、大学院で、一緒の研究をしましょう。

DSC06733.JPG この片平にある施設として、いわゆる大型人工気象器と遺伝学用のガラス室があり、そちらも合わせて説明しました。今の時期にイネの花が咲いていることの驚きや、アブラナというか、キャベツ類のBrassica oleraceaの多様性にずいぶんと感動していました。この多様性を明らかにできるのは、今日、研究室を訪問してくれた世代だと思います。ぜひ、一緒に明らかにするメンバーがこの中から現れるのを楽しみにしています。

DSC06805.JPG 最後に論文の別刷にサインをして、それぞれの方と研究とか、将来のことを話をできたのは、なによりでした。自分の目的をはっきりさせて、がんばってください。訪問に来てくれたのは、理数科の生徒さん。来年度は、課題研究もあります。ぜひ、アブラナ、ダイコンなどを実験材料にして、また、一緒に研究ができればと思います。今年の生徒さんもとても一生懸命していたのが、印象的でしたので。

 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、折を見て、伺いたいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 当日は、科学者の卵のエクステンドコースも平行して、研究室でやっていました。福島高校の生徒さんが、1日、蛍光顕微鏡観察を行ってくれていました。最後には、学会発表をしましょうと言うことも話としてまとまったのは、何よりでした。科学者の卵も、あと数ヶ月。がんばって下さい。

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