東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立川前小学校・5年生「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/28)

2010年6月29日 (火)

 4年くらい前でしょうか仙台市川前小学校で出前講義を行いました。それ以来の依頼であり、リピーターであったことは、こちらとしてはうれしい限りでした。また、お願いを頂いた先生が、その当時の講義を見ていて、ぜひというお願いであったことに、まず、感謝を覚えております。ありがとうございました。

DSCN4335.JPG 今回の講義は、6/17に七北田小学校で行った「キャベツとブロッコリー」という身近なアブラナ科野菜を通して、それが同じ種であることを説明し、それらを交配したら、どんな植物、野菜ができるのだろうかと言うことを考える講義を行いました。当日は、保護者の方も来るような講義になっており、多くの方に参加頂いたのは、講義をした方としてもうれしい限りでした。実際には、キャベツの断面、ブロッコリーの断面などを見ながら、どうなるか考え、模造紙にその絵を描いてもらい、発表してもらいました。子どもさんたちだけでなく、保護者の方々にも参加頂き、発表してもらいました。子どもから見る大人の絵、逆に大人が見た子どもの絵がどのように写ったのか、自宅に帰ってから、その話で会話が弾んだり、食育の話になったのであれば、幸いです。

DSCN4347.JPG どこの班も皆さん、よく考えており、とても楽しい絵を描いて、プレゼンしてくれました。今年になって、最高に蒸し暑い日であり、午後から2コマの連続授業であったにもかかわらず、集中して、お話を聞いてもらい、絵を描いて、プレゼンをして、質疑応答をしていたのは、とてもすごいと思いました。これからもがんばって下さい。秋からは、実際に自分たちで、キャベツとブロッコリーを栽培して、その雑種を作ろうと言うことになり、先生方とも打合せを行いました。

DSCN4351.JPG 最後になりますが、今回の授業を競って頂いた先生、保護者の方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。また、秋以降にお会いできるのを楽しみにして。


 わたなべしるす

 PS. 講義中にもいくつか質問を頂きましたが、最後にもこの様な質問が。。。「で、キャベツとブロッコリーを交配してできる植物の答えは?????????」。世の中全てのことに答えがあるわけでなく、答えがないも、わからないことが自然なこともたくさんあります。だからこそ、どうなっているのだろうと考えることが大切になります。最初と最後だけ理解して、その考える過程を抜きにするのは、サイエンスをする心を育てると言うことには、遠くなります。ぜひ、考える習慣をつけましょう。



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【更新】アウトリーチ関連にリンク追加

2010年6月27日 (日)

以下の部分を更新しました。

  • アウトリーチ関連にリンク追加

■中国・四国地方

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【研究室訪問】宮城第一高校・コアSSHアブラナコンソーシアム参加チーム来訪(6/25)

2010年6月26日 (土)

 いつもは出前講義として、小中高を訪問することが多いですが、今回は市内の宮城第一高校・コアSSHアブラナコンソーシアム参加チームが、生物の小松原先生と一緒に、アブラナ研究の討論と実際の植物の観察などと言うことで、研究室に来て頂きました。4名の2年生ですが、彼らには、昨年、SPPの出前講義を行い、自家不和合性等の講義をしたメンバーでした。

romanesco.jpg すでに、高校の方では、様々なアブラナ(キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなど)を栽培しており、それをどうやって、観察、研究するかと言うことに悩んでいたようです。そこで、研究室で栽培している様々なアブラナを温室で観察し、最大限の能力とまでは言わないまでも、通常栽培をしている大学のレベルを知って、驚いていました。また、葉っぱの表面にワックスがあることを説明して、そのワックスの一部をこすってはぎ取ることに感動を覚えていたのは、よいことだと。また、秋以降にも研究室に来る、こちらで訪問することで、よりよい研究活動をサポートできればと思っております。がんばって下さい。

DSCN4328.JPG コンソーシアムの研究会は、7/10-11に予定されています。それまでに、今年度の研究方針を立て、研究会の当日、楽しい話を聞けるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす


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アブラナシーズン終盤です

2010年6月25日 (金)

ご無沙汰してます!増子です。

平年より遅く梅雨入りした仙台ですが、蒸し暑い日が続いています。

梅雨といえば底冷えという印象の仙台ですが、今年はジメッと蒸し暑い陽気が続いています。

しかし、今日はさながら真夏のような、カラッとした晴れ間になりました。

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梅雨明けは7月末以降だそうです。

 

さて、春のアブラナシーズンも終盤を迎え、チームアブラナがラストスパートに入っています。

外に比べ、倍率ドンで蒸し暑いアブラナ温室で作業するメンバー。

本当にお疲れ様です。

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今年は柱頭(雌蕊の先の部分)のサンプリングがあり、例年に増して忙しい印象です。

↓ 柱頭を一つひとつ、ピンセットで集めます。根気のいる作業です。

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技術補佐員の千葉さん、宮野さん、今高さんをはじめ、毎日常時2~3人が作業しています。

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柱頭集めの仕事はもうしばらく続きそうです。

アブラナシーズンが終わると、いよいよイネの季節が近くなります。

仙台にも本格的な夏がやってきます。

 

もうすぐ7月ですが、7月2日には生命科学研究科ソフトボール大会があります。

今回はバーベキューもあるので楽しみなんですが。。。

雨の予報でした(@TBC気象台独自予報)。晴れ間を祈ってます。

 

増子

 

ついしん:

私事ですが、妊娠しました。現在7カ月です。

胎動も分かるようになってきたので、実感がより沸くようになってきました。

胎教ではないんですが、勝手に名前をつけて話しかけては面白がっています。

ひとりごとを言ってても、そっとしておいて下さい。。。

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社会貢献、出前授業、義務づけ???(6/24)

2010年6月24日 (木)

 数年前に科研費の申請をしたとき、初めて見て驚いたことがあった。それまではどのような研究実績で、これからどのようなことをするのかと言うこと、つまり、研究に限った内容だけだったところに、はじめて、「社会貢献」という言葉が現れ、この研究で得た成果をどのように社会に還元するのか、つまり、出前授業、市民講座、市民向けパンフレットの作成、HPの作成など。。。こんなことをと驚いていた。申請書を書いていて、筆が止まったのを、いまだに思い出す。ただ、その申請書も採択され、研究をしつつ、その約束事を守るべく、できるだけ多くの小中高に出前講義に伺っている。詳細は、研究室のHPを参照されたい。

DSCN4295.JPG そうしたら、数日前の日本経済新聞のnet上には、「文部科学省は22日、1件あたり年間3000万円以上の研究助成を受ける一流研究者に、小中高校での理科の出前授業などを事実上義務付けることを決めた。」とあった。詳しくは、そのHPを参考にしていただければと思う。超一流の研究者に小中高生があえることは、うれしいことであり、数年前の科研費より、ずいぶん突っ込んだ意見になったなと。

 日本で理科離れが叫ばれて久しい。それを埋める、解決する妙手になることは間違いなく、より多くの方々が、こうした社会貢献をすることで、科学の進歩、楽しさを広めてほしいと思った、新聞記事であり、自分もさらなる努力をしないといけないと思った記事であった。ただ、将来、出前講義をした子どもたちと一緒に研究ができるかもしれないと言うことを考えると、どこかわくわくするところがあるのも事実である。


わたなべしるす

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