東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

和歌山県立日高高校でのSSH特別講義「アブラナ科植物の多様性と自家不和合性」(7/14-15)

2009年7月15日 (水)

 SSH九州地区発信の「ダイコン多様性プロジェクト」(機関校:鹿児島県立錦江湾高校)が採択され、その指導委員を務めることから、第1回目の出前講義でした。ダイコンは、桜島ダイコン、守口ダイコン、聖護院ダイコンのように、形・大きさなどが異なり、辛味の程度も異なります。さらに、海浜地区には、自生・野生化したハマダイコンもあり、こうしたものの、様々な形質、自家不和合性遺伝子を調べることは、とても興味深いことです。

 そこで、こうした多様性、自家不和合性について、SSH特別講義を行いました。さらに、こうした植物の栽培特性などについて、実習しました。担当の先生方がとても工夫され、肥料袋で、栽培したり、大きめの黒ポットでの栽培など、こんなこともできるのだと、感心させられました。

 この地方に多くある、コウヤマキという植物の抗菌性なども調べており、とても高いactivityでSSH活動をされているのが、感動でした。

 8月には、「ダイコン多様性プロジェクト」の全国大会で、10数高のSSH高も参加することから、より高いレベルでの議論、実験が共同でできる基盤を感じたのでした。

わたなべしるす

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クマゼミ、夏休み、それから。。。。

2009年7月15日 (水)

 高大連携の一環で、SSHの出前講義・研究指導で、あちこちの高校におじゃまする。それぞれの研究室・研究科・大学に色があるように、高校にも色がある。ひとえにいえることは、SSHの運営を行っている先生の中心で、いろいろなことに配慮して、考えておられて、いろいろな方向と連携をしようとしている先生がいることである。こうした先生に指導される生徒さんは、とても恵まれていると感じる。高校生の時代はわからないかもしれないが、大学を出て、社会に出たり、研究をしていると、ふとそんな人の重要さを感じる。

 それと、自然に囲まれた環境の大切さかもしれない。生命科学という自然科学を相手にする限り、普段の自然が語りかけるものに、どれだけ目を向けることができるかが、研究の幅を決めるのかもしれない。そういえば、SSH高ではないが、仙台市内の小学校に、理科教育の普及ということで、出前講義に出かけるが、とある校長先生が小さい頃の、自然での体験の重要性を語っていた。自然の不思議、それを理解すること、それが自然科学の醍醐味なのかもしれない。

 大学にいると、夏休みがいつなのか、ふと忘れることがあるが、関西方面出張で、久しぶりに、クマゼミの大合唱を聞いて、夏が来たのだなと実感した。

 来月には、SSHのアブラナコンソーシアム、ダイコン多様性コンソーシアムの運営委員会があり、全国の20校あまりの高校生の方々と会う。彼らがどんな自然と親しみ、アブラナ、ダイコン研究をしようとしているのか、今から楽しみである。

わたなべしるす

PS. ダイコン多様性コンソーシアムがどのようにしてできたのか、JST Newsに取り上げられた。時間のある方は、是非、ご覧ください。

http://www.jst.go.jp/pr/jst-news/2009/2009-07/page05.html

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データベース講習会 in 筑波

2009年7月 6日 (月)

梅雨よ早く去ってくれ~(切実)!!!

皆様こんにちは。。。
湿気にやられそうな、北海道生まれのM1おだで御座います。

7月2,3日の二日間、D2藤岡さん、M1ルーペ、M1おだのイネ研究三人組は農林水産省筑波事務所・電農館で行われた重要形質領域データベース(DB)講習会に参加してまいりました。



講習会ではイネの研究に役立つことが期待される実績のあるDBはもとより、新たに構築された、あるいは、構築されつつあるDBが紹介されました。講師は実際にDBを構築された方々で、主宰されているDBの解説だけでなく、関連のあるDBやリソースの紹介もして頂きました。

端末を操作しながら指導を受けることができ、大変勉強になる講習会でした。DBにはゲノム研究やリソース研究から得られる膨大な情報が蓄積されているので、これらの情報を自分たちの研究に有効活用できれば良いなと思っています。

講習会の懇談会では他大学の学生やPDの皆さんとも話をする機会があり、自分に近い世代の方々が何を考えているかを知れて刺激を受けました。

さあ、今日もがんばろう!


文責 M1 おだ

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花が咲くと、実ができて。。

2009年7月 1日 (水)

今日から、7月。今年も半分終わりました。。。。あっという間でした。

植物の一生を厳密に長さで測ったことがないのですが、種播きをして、葉っぱが出ている時期、そのあとの花ができて、花が咲いて、実ができるまでの時期は、われわれが使っているようなアブラナ、イネでは、おおよそ、半分半分のような気がします。実ができるというと、いろいろな実があることは、果実などを見れば、よく分かります。リンゴ、ミカン、スイカ、等々。そんな折、卒業生から、ヒシのみを頂きました。ヒシ科・ヒシ属で、学名:Trapa japonicaというのだそうです。名前は良く聞きますが、本物を見たことはありませんでした。とても、地球上の果実とは思えないような形で。。そういえば、江戸時代の忍者が、「まきびし」というものを使っていたというのを思い出し、これが地面にあれば、かなりいたいだろうと。。。いろいろと、工夫することの大事さを、再認識させられました。

そう考えると、今年も半分終わったと言うことは、栄養生長も終わり、生殖生長、つまり、花を咲かせて、実をつけるようなことをこれから半年がんばらないといけないと痛感するのでした。何とか、前半で蓄えた栄養を大きな花になるように、また、まきびしのように、ひねりを加えて、あっと驚くような、実ができることを願いつつ、残りの半年を、と思う今日の頃でした。

わたなべしるす。

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福島県立相馬農業高校での特別実習「アブラナ・ダイコン種子調整・整理」(6/15)

2009年6月19日 (金)

 4月にアブラナ科植物の交配、遺伝学的実験を講義・実習しましたが、その後、ドン程度種子が発達かした、その後の種子調整をどうすれば、高発芽率の種子として保てるかなど、雑種種子の秋への播種に向けた、実習・観察を行いました。

 Brassica oleraceaの7種類ほどの作物を交配した結果を見ましたが、特定の作物を母本にすると、種子がつかないなど、いくつかの問題もありましたが、高校生が行った実験としては、とてもよくできていました。さすが、「餅は餅屋」というのを実感しました。相馬高校とうまく連携をして、F1, F2個体がどのように生育するかを研究していただければと思います。

わたなべしるす

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