東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

【全学教育科目・展開ゼミ】経済学部・倉田経過報告(31)

2014年11月10日 (月)

 経済学部一年倉田健太郎です。秋冬野菜を盆栽として育ててみようの講義で白菜とカイワレ大根を育てています。すこし期間が開いてしまいましたが、三日ほど前から三枚目と四枚目の本葉が成長し、大きくなってきたので報告したいと思います。

 〇ミニ白菜について
 葉の裏表や茎もチェックしてみましたが、目に見える虫害は見られないです。ただ、子葉が一週間くらい前から少し白くなって変色してしまっていて心配なところがあります。小学校などの記憶では本葉が育ってくると子葉がこのように役目を終えて枯れてくる気がして安心していたのですが、病気ではないでしょうか?

IMG00810.jpg 調べてみましたが、特にそのような病気は出てこず、本葉には全く影響がないようなのでこのまま育つのではないかと思っています。高さは三センチ程度にまで延びました。60日程度で収穫できるとのことでしたが、4週間でそれほど育たなかったような気がします。寒さ対策で昼外に出して、家に入れるようにしていますが、夜遅く帰ってから入れたり忘れてしまったりで寒さで少し成長が遅れているのではないかと思っています。水遣りは前回アドバイスいただいた通り、遣り過ぎないよう土が乾いてからやるようにしています。成長の遅れが寒さによるものなら良いのですが、子葉の変色が何らかの影響を与えている恐れもあって心配です。本葉がどんどん成長しているので大丈夫だとは思いますが、助言いただけるとありがたいです。

IMG00811.jpg 〇カイワレ大根について
 アドバイス通り市販のものと食べ比べてみました。写真等取り忘れてしまいましたが、せっかくですので中間報告のプレゼンで本報告したいと思います。

 中間報告に向けた準備も進めていきたいと思います。


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渡辺コメント

 経済学部・倉田さん、2回目の投稿ありがとうございました。今朝はずいぶん風が強いですが、どうでしょうか。拡大写真でここのこととわかりやすくしているのは、よいですね。書いてあるとおり、本葉が生長してくると、子葉はかれてきますが、少し病気か、生理障害のようですね。おもうに、水をやりすぎのような、感じがします。土の色から。常に土の表面がぬれているということは、根っこはもっとしめっていますので。少し水をあげないように、乾かすようにして下さい。一度、水をあげる直前の写真を撮って、記事を書いて下さい。そうしたら、よくわかります。あと、昨日、メンターの木幡君が、もう少し大きい植物かもしれないですが、栽培記録を出してくれています。参考にして下さい。

 カイワレダイコン、食べ比べ、楽しみですね。どうなったのか。次は、中間発表ですね。楽しみにしています。


 わたなべしるす
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【全学教育科目・展開ゼミ】研究室の温室野菜の近況報告(11/06現在)

2014年11月 9日 (日)

 こんにちは。農学部二年メンターの木幡です。連投になりますが、温室の野菜についても近況報告をしたいと思います。 

2014-11-06-Kohata-1.jpg 研究室の温室内の近況。以下に続くものも含め、写真はいずれも11/06に撮影したものです。播種はどれも09/15に行いましたので、生育52日目になります。良質な新しい土を用い、適切に追肥を行ったため順調に生育しています。9/15の播種以来、小松菜などはすでに収穫できそうです(写真を忘れてしまい申し訳ありません...)。みなさんはどれがどれだか同定できますか?写っているものは皆さんにお配りしたものしかありません。  

2014-11-06-Kohata-2.jpg 収穫間近のミズナ「京みぞれ」。右は散布した薬剤の画像。こちらももう収穫できそうです。大きさの参考にしていただくため自分の手も写っています。途上、ミズナにはチョウの幼虫が発生し葉を食害していたので、見えるものは手で捕まえてつぶし、念のため薬剤駆除も行いました。ちなみにこの薬剤「トアロー水和剤CT」は、バチリス・チューリンゲンシス菌という細菌が産生する結晶性の毒素に由来する薬剤で天然由来の農薬ということになります。ほかにも、農薬の中にはストレプトマイシン、バリダマイシン、ピレトリンなど、殺菌・殺虫の双方の分野において生物由来の化学成分を用いたものが多くあります。また、生物それ自体が生物農薬として用いられる場合もあります。一言に農薬いっても、安全性や由来にはさまざまな幅がありますので、関心を持った方は調べてみてください。無農薬至上主義は必ずしも生産者と消費者双方にとって得でないということがわかるかもしれません。  

2014-11-06-Kohata-3.jpg 白菜の様子。画像にあるのはミニ白菜「黄味小町」という成長の早い小型の品種であるため生育が早く感じられます。すでに結球の兆しが見られます。このま ま生育してくれれば年内中に収穫ができそうです。ミズナやキャベツと比べ、白菜には葉に小さな毛がたくさん生えているためか、食害する昆虫が少ない印象を 受けます。害虫防除の参考に。

2014-11-06-Kohata-4.jpg 左は四季どり辛味大根「雪美人」、右はあまうま小かぶ「あやめ雪」。根っこものチームも生育に関してはおおむね順調です。しかし、種袋の裏の説明では播種後50日前後が収穫期とあるので、生育は少し遅れているようです。秋の冷え込みが早かったのが原因かもしれません。

  ほかに、ブロッコリー、カリフラワー類およびキャベツの生育はもともと以上に挙げたものよりも緩慢なため来春まで待たなければならないかもしれませんが、病害などは今のところなく、順調な生育のように思われます。

 では、皆さんにおかれましても今後も楽しく有意義に野菜の栽培を継続してくださいませ。この記事が少しでもの手助けになれば幸いです。



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【全学教育科目・展開ゼミ】メンター・農学部木幡、展開ゼミ中間報告-2

2014年11月 9日 (日)

  こんにちは。農学部二年メンターの木幡です。今回は選択した品種について二回目の報告をします。   豆苗は、ほかにも気づいた方がいましたが、収穫後、苗を捨てずにおくと二回目の収穫ができます。これは、主に胚軸が可食部となるカイワレなどにはない性質ですね。二回目は栄養源である子葉の養分も少なくなるので一回目ほど大きな苗は収穫できませんが、それでも一回目の70%ほどは利用できるのではないでしょうか。種の養分を無駄なく利用するためにも有効な方法です。しかし、徐々に種子にカビが生えたり、雑菌などが繁殖してきたりし、衛生的にも好ましくなくなってくるので、私はここで廃棄しました。市販の豆苗と生育を比較した人もいましたが、私も市販のものを買ってみました。一回目に作ったものと比較してみると、草丈は栽培品の方が高く、太さは市販品の方があったことに気づきました。用いている種子の大きさには差がなさそうなので、今回の栽培では全体の生育日数の長さが足りず、徒長日数がそれに比較して長かったからではと推測しています。味というか風味についてはあまり差がなく、どちらも「えんどう豆」そのものといった感じで、クセが強いので調理法が限定されるという印象を受けました。
 
1109-Kohata-1.jpg            左が購入した市販品、右が今回一回目に栽培した植物。

1109-Kohata-2.jpg                     二回目に収穫したもの。  

 アイスプラントはようやく子葉を開きました。しかし、無風の室内に置いたためか一部の苗がカビに侵されてしまい、あまり芳しくない状況です。蒔き時も遅かったため、これから冬に突入するに当たっては室内での栽培が必要になりそうです。無風の室内は幼苗にはかえって病害の心配があるので、扇風機で温室内の空気を巡らせてこれを回避したいと思います。  


1109-Kohata-3.jpg 左の画像は10/26に改めて蒔き直したものの近況ですが(10円玉はサイズ比較に用いました。)、右の画像はこれよりも41日早く温室において栽培を始めたアイスプラントです。これからは気温もますます下がってくるので、今から40日後までに左の苗が右の苗ほどに生育できるのかわかりませんがこれからも要観察です。


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【出前講義】GSCポスター発表会審査員と情報交換会(11/9)

2014年11月 9日 (日)

 昨日の夕方のセミナーが終わって宿に戻ったのが、21:30。高校生のイベントと言うことで、朝が早い。。。頭を抱えます。朝から元気な高校生を見ると、こちらは元気を頂き、なんとか。。

 発表会への参加は今回で4回目のはず。毎回、審査をしていますが、なかなか難しいものがあります。これまでの多くは、pptを使ってのプレゼンでしたが、今回はポスターのみ。発表時間も10minで4minの質疑。審査をする方はかなりプレッシャーです。これが4 x 2で8件。もう少しゆっくり見たいというのはありましたが。。。植物、生物関係でしたが、現実の世界をどれくらい理解して、それを理解しようとしているのかというのが、サイエンスをする上で大事なのではと思いました。その当たりをゆっくり考えてみて下さい。全部のポスターを見る時間は、下に書いたような案件もあって。。。

DSCN5036.JPG 渡辺の研究室で発表練習などをがんばっていた丹野さん、佐藤さんは発表前ですが、気合いがみなぎっていました。labでの練習がよかったのだと思います。サポートしてくれたTAの辺本さんをはじめとする皆様、ありがとうございました。結果は後日発表(??)というのが気になりますが。。。うれしいお知らせが来ることを期待して。。。ということで、今回の全国発表会も終わり。お疲れ様でした。電車の関係で最後に自宅に帰るのが、ずいぶん遅くなるという方もいるのかも。。。明日からまた、月曜日。がんばって下さいというか、渡辺が動けるのか。。。と言うのが気になる日曜日の夕方でした。


 わたなべしるす

 PS. 午後からは、運営に関わる他大学の先生方、JSTを含めて「GSC情報交換会」。どこの大学も同じような問題を抱えておられて。。。何とかよい方向にと言うことで、いろいろ議論できたことはありがたかったです。また、問題のカイゼンというポイントについては、今年度は初年度なので、次年度以降、齟齬がなくなると言うことを本プログラムの委員長の先生から担保頂きましたので、よくなるのではないかと思っております。ありがとうございました。

 PS.のPS. 説明会が廊下であったり、地面に座り込んでの昼食。いかにも、海外での学会のよう。まさにここは、グローバルな環境でした。こうした配慮まであるとは、感動でした。

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DSCN5039.JPG PS.のPS.のPS. これまでの未来の科学者養成講座、SSHの活動などでお会いしたり、表彰式でお会いしていた方が、今回もこれまでの実験のまとめのように発表されていました。高校生になったので、高校生らしい解析をしてほしいと。。。また、高校を卒業する方も。次世代に継承して下さい。もちろん、次にさらなる成長することを楽しみにしております。

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【出前講義】GSC・アカデミックイブニングセミナー「研究、人生をこれと思う方向に進めるために!!」(11/8)

2014年11月 9日 (日)

 東京は雨模様。というか、小雨。予報では曇りだったので。。。これは結構、想定外。この出張中には、雨の影響はないと思っていたのに。。。意外と東京も寒いので、仙台に帰るともっと寒いのかと思うと。。。まあ、11月なので。そんな土曜日。予定変更というmailがあったらしいのですが、それがどうしても探せず。あるはずのもの(??)を探せないというのは、結構。。。だめですね。のうみそが修正できないまま。。。

 そんな土曜日は「飛翔型・科学者の卵養成講座」。仙台では11月の講義等があるはずで、統括本部長である安藤先生が「核融合で爆発している」と言う話をというの聞いて、聞きたかったなと思いつつ。一方で、渡辺はこの「飛翔型・科学者の卵養成講座」の全国大会。午後からは、先端的な研究をイノベーションにつなげている研究者、海外での経験などがある大学院生、大学生のトークとパネルディスカッション。いろいろなことを考えているのだなと。。。渡辺の大学の特に、教養部時代。日々、遊ぶことに気合いを入れて。○雀、パ△ン□で、瞬間的に考える力、相手が顔色を変えたり、変えないで何を考えているかを学ぶ力、もうけと損失の経済学を学んだような。それを学んだというのは、違うという方もいますが。。。パソコン相手に○雀では顔色は見えなので。。。そう考えれば、まあ、そうかなと。。。

DSCN5016.JPG その夕方は、GSC(グローバルサイエンスキャンパス)のアカデミックイブニングセミナー。参加大学に企画をお願いされ、東北大からは渡辺が。。。渡辺がやっているアブラナ科植物の自家不和合性の話をするよりも、大学、大学院は所詮、通過点。大学院まで行っても、9年。total。人生のだいたい1/10。寝る時間は8hrとしたら、2/3。1/3はそれ以外の時間。なので、それ以外の活動の方が長いわけで。。。そんな長い時間を過ごす社会での生活をよりよくするためには、どうすればよいのか。と言う講義に。いわゆる「キャリア教育」の話。いつもよりは、少しversion upして。。。

DSCN5023.JPG 最初に、GSCで活躍している生徒さん、GSCそれ以前のプログラムのOB/OGの方、彼らを指導、サポートしている先生方から、手短に自己紹介をお願いして、。渡辺のしゃべる時間をできるだけ多くしたつもりだったですが、余計なことをずいぶんしゃべったようで、質問の時間を20minほど食いつぶして。。。最初は、渡辺の自己紹介を兼ねて、これまで歩んできた自家不和合性の話と高校時代にはこうしたことを学んでおいてほしいと。では、大学では。。。どの様な師匠に出会い、それを大事にするか。人との出会いで人生は大きく変わると。。。人生を振り返らないと、気がつかないことかも知れないですが。いつものように、あやとりも実演しましたが、実演してくれたのは、サポートしてくれている先生方。また、五感を大事にすると言うことの重要性は、昔から比べると、ずいぶん変わっているのだなと。もう少し、こちらも考えないといけないのだなと。

DSCN5026.JPG もちろん、ほとんどの方が研究を目指していたと思いますが、そういくわけではないというとえーーーーーとなったかも知れないですが。。。。渡辺もいろいろあってこの道に入り、何度かくじけそうになったのを続けてきたと。そうしたことを支えてくれているのは、「大局観を持ち、常識を疑い、よりよい情報を収集し、自分自身の器を知り、異分野間での共同研究を展開し、どの様な戦略をもって歩むかということ」。こんな大きなことを書いていますが、何をやるのか、そのためには、ちゃんと考えるわけです。夢を語るだけでなく、そのために何をどうするのか、いろいろな想定外のこともおきます。そのためには、どうすればよいのか等々。

 また、情報を集めることはとても大事だと。そのためのkey wordは、intelligenceだろうと、思っています。そうしたことの大事さを、途中から聴講頂いたこのGSCを統括されているJSTの方が示して頂いたのは、受講生にはよいsampleではなかったでしょうか。ありがとうございました。情報はこれからさらに大事になりますので、intelligenceを磨いて下さい。また、組織論もいつものように。。。

DSCN5031.JPG そうそう。わすれていましたが、このプログラムのもう1つのkey wordである、グローバル。それをどの様に考え、達成するのか。また、忘れていけないのは、日本人がadvantageとして持っている、手先の器用さであったりすること。もちろん、これまでのいろいろな分野での歴史を。それがあるから、今のわれわれが評価されている訳なので。totalに辛口のことだったと思います。それでも何かの参考になれば。。。こうした講義のあと、様々なことについて、質疑応答。ちょうど、外国での博士論文のdefenceのように。こたえました。サポートしている先生方からも頂き、よい情報交換も。ありがとうございました。そうそう、こんな渡辺のような辛口でOKなら、いつでも手弁当で出前講義にいきますので。これまでの実績はこちらから。。。mailはこちらから。。。

 最後は、忘れていましたが、慌てて、世界に向けて情報発信。その場に残っていた方々と。撮影は、渡辺が大学院生の頃から研究プロジェクトでお世話になっている筑波大・佐藤先生に。こんなことをお願いしてよいのかと。昔なら、絶対に。。というのをお願いしました。ありがとうございました。

DSCN5033.JPG 最後になりましたが、サポート頂いたこのプログラムのOB/OGの方々。何も準備ない状態から、ありがとうございました。指示棒にも気がつかず。。。また、このような機会を頂きましたJSTのGST事務局の関係の方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 写真撮影のあと、SSHでこれまでお目にかかった方、これまでのプログラムでご一緒した方など、いろいろな生徒さんがずいぶん成長したのを拝見しました。心強かったです。がんばって下さい。

 PS.のPS. この講義と平行して、4つのプログラムが用意され、東北大からの参加者はそちらの方に参加し。。。最初に会場に着いたときに、集合写真。前に参加したときは、東大でしたので、また、イメージが違いましたが。。。明日というか、これを書いているうちに、今日になりましたが。。プレゼン、がんばって下さい。楽しみにしています。

DSCN5012.JPG PS.のPS.のPS.  プログラム、プロジェクトの運営は大変なこと。昔のことを学ぶのは大事と言うことを講義の中でも。昔のことを否定して、自分の色を出すのもそれはそれでよいこと。ただ、そのためには、そのことが本当に10年後に評価されるのか、そう考えると、それなりの決断力と責任感が必要なような。それをとる、つまり、リスクをとる勇気があれば。ないのなら、それは、。。。と言うようなこともふと、考えたのでした。



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