東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【基礎ゼミ113】渡辺グループ経過報告(1)

2013年4月25日 (木)

4/18に開講した基礎ゼミ(野菜・果物を盆栽として育ててみよう)の対象区として、当グループでも野菜を育てています。

その経過をご報告します。


当グループでは基礎ゼミ開始の約3週間前(3/29)に実モノ野菜のみ、播種を行いました。

根モノ、葉モノは、外で直接プランターや鉢に植える予定です。

室温22度で育てており、順調に育苗しています。

以前は小さなセルポットに植えていましたが、そこから黒い育苗ポットに植え替えました。

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オクラ(左がアーリーファイブ、右がレッドソード)。

レッドソードはアントシアニン多の特徴が出てます。文字通り、赤い5角オクラになります。

彼らは種皮が固いので、双葉が展開しづらい事も。そっと種皮を除けば、助ける事も出来ます。

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オクラ(白ひすい)。

最初白っぽかったですが、すっかりたくましくなりました。

これは、生で食べられる白く柔らかい5角オクラになるんだそうです。楽しみ。

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メロン(かわいーナ)とスイカ(紅しずく)。

発芽率が低く、個体差もあるようです。じょうぶな個体を選んで育てたい。

彼らはこの後とても手間がかかります。うまく実がなるのか!?ドキドキです。

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甘いトウガラシ(バナナクリーム)。

3週間くらい芽が出ず、枯れたかと思いました。結局、3粒中、芽が出たのは1粒だけ。

これに当たった人は、気長に待って下さい。暖かくしておけば、きっと芽が出る(はず)。

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左はミニトマト(ミニキャロル)、右はミニキュウリ(ベランダきゅうり)。

どちらも初心者向けの簡単な品種とのこと、どんどん葉を広げています。

発芽率も良かったです。ナス科とウリ科の違いが顕著に分かる育ち具合。

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育苗時は鉢の受け皿に水が残らない程度に水を切って育てるのが根を丈夫に張るコツとのこと。

(根は水を探して伸びていくので、水がじゃぶじゃぶだと根が張りづらいんだそうです。)

とはいえ、この時期は非常に枯れやすいので(一度枯らしかけました^^;)気をつけたいです。

 

5月中旬になったら、葉物、根物野菜の播種と一緒に、外に出してやる予定です。

ちょっと大きめの鉢か、プランターで育てる予定にしています。

その頃になったら、またご報告します。


増子(鈴木)

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【全学教育科目・基礎ゼミ113】野菜・果物を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-、開講(4/18)

2013年4月19日 (金)

 記事の順序が逆になりましたが、渡辺も直接的に学部を持っている訳ではありませんが、学部の教育には、いくつか貢献しているというか、担当しているというか。後期には、工学部の「生命科学B」と全学の「『レポート力』アップのための情報探索入門--資料・情報の活用方法 (4)」を担当しています。それぞれ、2回、1回という短期です。

 今年度は、2006年度以来となりますが、「全学教育科目・基礎ゼミ」をこの前期に担当します。前にもお知らせしましたとおりで、その講義の最初が、4/18の16:50~でした。人数は、20名。文理関係なく、希望できることから、法学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、農学部という多様性。希望してくれた学生さんがちゃんとバランスをとってくれたのか、男女比が、1:1。とてもniceなバランスでした。受講生に出身校などを伺ったところ、北は、北海道から、関東、北陸まで。渡辺がここ数年、出前講義に年間100件ほど伺っていることもあり、出前講義でお会いしたことがある学生さんがいてくれたのは、うれしいことでしたし、ほとんどの出身県には何らかの形で伺ったり、科学者のたまごの活動で、その高校からきてもらっていたりで。世の中の狭さを感じました。この講義を希望した動機はというこたえに、部屋に緑がほしい、何より、野菜を食べたいなど、positiveな動機で、ほっとしました。

DSCN5924.JPG 講義では、以前にも書いたように、ほとんどの学生さんは、小学校時代以来、種播きなどしたことがないという方が。。それはそれで想定の範囲内。ところが、すごく野菜好きというか、植物好きの方も参加してくれて、講義に来る前に時間があったので、植物園で写真を撮ったりとか。サークル活動で作物を栽培しているとか。こうした多様性があるのも、講義をする側としては、おもしろいものです。最初になぜ、この講義を希望したかなどを聞いたあと、この講義の趣旨を改めて説明。自分で栽培することの大変さなどを実感してほしいと。もちろん、普段の観察を含めて。また、高校までの授業はどちらかといえば、受け身的なものだったのが、大学での講義は、自分で何をやるかを決める能動的なもの。大学の講義というより、大学以降は、その色合いがだんだん大きくなってきます。そうしたことを考える上でも、植物の生長という反応を見ながら、自分で能動的にどうして対応するかを考える力も養成されるのではないでしょうかと。。。

 そのあと、土作りをして、植木鉢に土を詰めて。こんなことをするのも、ずいぶんと久しぶりではなかったのでしょうか。子供の頃に帰ったという意味でよい経験だったのでは。最後に、どの様な作物を栽培したいか。比較的簡単な葉菜類と、そうでない花菜類を選んで。シャーレで発芽をさせて、発芽したものを植木鉢に移して、発芽をしてから、観察をすることを説明。途中で発表会をやって、最後にまとめをやることを決めて。。。こちらもどの様な野菜ができるのか楽しみですし、受講してくれた学生さんたちも、おいしい野菜ができるのが、楽しみのようでした。

 ということで、月に1回くらい、受講生の学生さんたちがどの様な野菜を作って、どの様な状況になっているかを、学生さん相互の情報交換を迅速にするという意味も込めて、このHPから、時々公開します。もちろん、学生さんは、日々、観察して、水をあげたり、施肥をしたり。。。そうしたことが透明化されて、伝わるのではないかと思います。

DSCN2962.JPG 半年間限定のコーナーですが、時々、記事を記します。お楽しみ頂き、そのがんばりを見て頂ければ、幸いです。というか、記している渡辺が楽しみにしています


 わたなべしるす

 PS. 講義のあとに、mailを頂き、「研究室訪問が新鮮で大変参考になりました。」、「今日はとても興味深い授業で楽しかったです。頑張って実らせたいと考えています。」、「遅くまで興味深い研究室のご案内ありがとうございました。」、「昨日は楽しかったです!」、「渡辺教授の研究室は凄かったんだなと、一日経って実感してしまいました。また、昨日はPCR法の機械など、様々な装置を見せていただきましたが、どれも機能に対してサイズが小さく感じ、技術の進歩に大変驚きました。」、などなど。

 その中に、「今日は楽しい授業をありがとうございました。高校以来で、正夫先生の授業を受けることができて、嬉しかったです!僕は今日、オクラ(白ひすい)とレタス(エムラップ 231)の種を頂きました。早速シャーレに種を植えました。その写真も一緒に送ります。」という、早速、種播きをした学生さんも。この素早い行動力、とてもよいことだと思います。少し寒い日が続くので、発芽に注意してみて下さい。

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