東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH、生物部特別講義「ダイコンを利用したストレス実験等に関する実験の討論・指導」(5/10)

2012年5月10日 (木)

 先月の中旬には、SSHの課題研究の開講式での講演と言うことで、石川県立小松高等学校におじゃましました。それから3週間ほどでしょうか。また、明日にでも報告しますが、石川県の高校生物関係の先生方への講演会ということで、その前日に、課題研究などの指導、討論と言うことで伺いました。今日も5月というのは変ですが、今回の講義も、「The fascination of plants day (国際植物の日--世界のみんなで植物のたいせつさを考える日--)」の一環ということで。

DSCN2609.JPG 最初に学校周辺にある、ハマダイコンの群落を見せて頂き、これをどうやってSSH、部活動の研究に生かせばよいかなど、担当の寺岸先生と議論になりました。とても多様性があり、また、石川県の小松市周辺にはたくさんの群落があるとか。是非、形態、世代間での変遷など、今の測定技術を使えば、おもしろいことができるのではと思いました。もちろん、このあとの講義で、この話題も。。

DSCN2601.JPG 校内のダイコンは前回伺ったときから考えれば、花盛りも過ぎてしまい、。。ダイコンコンソーシアムのHPにあるように、交配実験は進んでいるのも拝見しました。外のダイコンは、鞘になっていましたが、放任受粉で。温室のは手をかけてあるだけあって、花もまだ残っていて、交配の袋掛けもたくさん。無事、たくさんの種が取れると、おもしろいのでは。最後に、先の群落の解析について、こうしてみたら等のコメントをしたり、課題研究の質問を受けたり。あっという間でした。

DSCN2613.JPG 最後に、SSHのトップをされている松原先生、寺岸先生をはじめとする数名の先生方と1hrあまり、SSHのこれまでのこと、これからのことをお話しできたのは、何よりでした。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす



ページの一番上へ

【研究室訪問】宮城県仙台第一高等学校・生物部他「研究室探訪」で来訪(5/3)

2012年5月 3日 (木)

 今日は、憲法記念日の旗日。また、東日本を中心に大雨で、仙台でも降り始めから、この時間までで40mmを超える大雨。そんな日でしたが、宮城県仙台第一高等学校・生物部の方々が、指導をされている小松原先生と一緒に。小松原先生は、この4月に宮城第一高校から、今の高校に異動になり、そんなこともあり、今回の生徒さんたちの訪問となりました。これまでも、宮城第一高校時代に、何度も研究室に来て頂いていました。仙台第一高校は、今年からSSHにも採択され、これからより多くの交流になるのではと。その第1歩が今日だったのかもしれません。

RIMG0338.JPG 最初に、研究室での研究内容研究室のメンバー、大学、大学院で重要なことなどをお話ししました。雨降りと言うこともあり、外のガラス室のアブラナを見て頂くことは無理がありましたが、研究室の設備などを2hrほどかけて、お話ししました。また、1, 2年生も多かったことから、今年度も開催される次世代型科学者の卵についても少しお話をして。

 研究室にある顕微鏡、シークエンサーなど、高校では見られないようなものを見て、感動のようでした。是非、また、いらしてください。来週の5/17にも講義で伺います。よろしくお願いいたします。

DSCN2557.JPG 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。研究室には卒業生の方もいらっしゃいます。ぜひ、SSH、課題研究、科学者の卵などで交流できればと思います。

DSCN2579.JPG
 わたなべしるす

 PS. 連休中でしたが、B1のアルバイトの方々が交配の手伝いも可能ということでいらしてくれたのですが、この雨で。。。また、今日の旗日は。。。でした。ありがとうございました。

DSCN2581.JPG




ページの一番上へ

【出前講義】和歌山市立名草小学校・特別講義「まめのひみつ」、「キュウリとそのなかまたち」、「キャベツとブロッコリー」(5/1, 5/4追記)

2012年5月 1日 (火)

 今月からの出前講義は、「The fascination of plants day (国際植物の日--世界のみんなで植物のたいせつさを考える日--)」への参加というか、この日に基づくアウトリーチ活動になります。名草小学校には、昨年の11/17に伺って以来です。4/29の記事にちょこっと書いていますが、体調が100%というわけではなく、腰痛を抱えての。。。という状況での出張はかなりおっかなびっくりでしたが。何とかなりました。関係のみなさまにお礼申し上げます。

 昨日までの雨、曇り模様も持ちかえし、晴れ間も見える天気でした。今回の名草小学校では、2, 3, 4年生への講義と言うことになりました。昨年お世話になった山本校長先生、釘貫先生をはじめ、お世話になった多くの先生とお目にかかることができ、とても懐かしい小学校です。なにより、周りにはたくさんの自然もありというのは、うれしい限りです。

 さて、2年生の講義では、「まめのひみつ」ということで、スーパーで見つけた、エダマメ、ソラマメ、ウスイエンドウ、豆苗をまず、見てもらいました。見たことある人もいれば、そうでないひとも。もちろん、食べたこともある子供さんも。つぎに、渡辺が沖縄で見つけた、「モダマ」という大きなマメを見せると、さすがにびっくり。こんな大木なのもあるのだと、カチャカチャいわせて。楽しんでいました。マメの多様性を十分に理解してもらったかどうかは別としてもいろいろなマメがあること、食べるときにマメだなというのはわかるようになってくれたのでは。植物・作物の大切さを考えてもらえるのではと。。とても元気な2年生でした。

DSCN2537.JPG 3年生の講義では、「キュウリとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」。いつもなら、キュウリでなくて、学校で栽培している、ヘチマを使うのですが。時期的に無理なこともあって。。。キュウリの生長を説明しました。以外に多くの子供さんたちがキュウリをこれまでに栽培したことがあるのには驚きでした。結構途中で、蔓割れを起こしたり、うどんこ病にやられたり。大変な作物なのに。。あとは、キュウリの仲間、つまり、ウリ科のカボチャ、スイカ、メロン、ゴーヤ、ヘチマの双葉、雌花、果実、果実を割ったところなどを見て、似ているところ、違っているところを観察してもらいました。実物がよいだろうということで、キュウリ、ゴーヤ、メロンを実際に切って、観察してもらいました。また、メロンの上に、Tのものがあるのと、ないのは、何が違うのか、何を意味しているのか。そんなことも説明しました。Tのものがあることが大切だということを知って、スーパーでおいしいメロンを食べてください。とてもよく発表する3年生でした。

IMG_1137.JPG 4年生には、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」という、考える理科。理科というと、何かと覚えることと思うかもしれないですが、そうではなくて、2つの野菜は見た目は違うけど、実は同じ種を人間が品種改良をしたもの。なので、相互に交配して、雑種を作ることができる訳です。そうしたとき、この2つをくっつけたら、それも科学的に正しく。4年生に成り立ての子供さんたちには難しいかもしれないですが、考えることを身につけるためには、大切なことだと。少し時間が短くなり、ゆっくりと書いてもらう時間がなく、質問時間もたくさんとれなかったかもしれないですが、ぜひ、考えることを大切にしてください。その方が覚える理科より、はるかに楽しいことだと思いますので。

P5010400.JPG というような形で、植物が持つ多様性、不思議なことなど、たくさん学習してもらえたのではないかと思います。これを機会に学校の周りにある自然の植物にも目を向けるようになってもらえれば、の第1弾としては、成功だったのではないかと思います。来週後半には、石川県の小松、金沢にお邪魔します。また違う形で植物の大切さを理解して頂けるように。

 今回も校長先生と今後の連携などについて少しですが、お話しできる時間を頂けたことは、なによりでした。渡辺のようなものが少しのお手伝いしかできないかもしれないですが。。ありがとうございました。
 最後になりましたが、お世話になりました、山本校長先生、教頭先生、4年生担任の釘貫先生他、担任の先生方、2, 3年生担任の先生方をはじめとする多くの先生方にお世話になりました。今年度、また、時間を見つけて伺うようにしたいと思います。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. この活動に対して、東北大学からは、「元気・前向き東北大学」というシールとファイルの提供が。さらには、昨年までeditorをつとめていたPCPの出版をしているオックスフォード大学出版局からもノートとファイルの提供がありました。ありがとうございました。子供たちに大人気でした。

DSCN2514.JPG PS. のPS. デジカメの充電不足で、途中で写真が。。担任の先生方にお願いしております。少しお待ちください。

 PS. のPS.のPS. 5/4に釘貫先生から、写真を送って頂き、3, 4年生の写真もuploadできました。ありがとうございました。




ページの一番上へ

【研究室訪問】福島県立磐城高等学校・SSH大学訪問研修(4/20)

2012年4月20日 (金)

 昨日は、市内の宿舎での出前講義とパネルディスカッションのモジュレーターを磐城高校1年生のSSHの活動として行いました。今日はその8クラスが、学内の4つの研究科(生命科学研究科、農学研究科、理学研究科、工学研究科)と1つのセンター(東北アジア研究センター)への見学のうち、生命科学研究科へと言う2クラスが午前中、見学に来ました。生命科学研究科では、これまでも科学者の卵などで会うとリーチ活動を積極的にされている東谷先生日出間先生と磐城高校の卒業生である草野先生の研究室にもお願いしました。

RIMG0315.JPG それぞれの研究室での細かな見学内容については記しませんが、最先端設備、人工気象器など、普段の高校生活では見ることがないようなものも見学いただきました。渡辺の研究室では、研究室の中の設備とガラス温室内で栽培している、アブラナの説明を研究室のメンバー総出で行ってくれました(渡辺は他のところから順調に流れるかなど、調整役でもあった関係で。)。研究室メンバーでこうした活動が初めてだった方もいれば、これまでにもこうした活動でなれている方も。何より、知らない人にわかるように説明をするのは、難しいことと言うか、それなりのトレーニングも必要で、そうしたことが、就活など、将来役に立つ力になるのではと。4つのグループをさらに2つに分けて、合計8回の説明でしたが、質問をしたり、感動したり、不思議そうに見たりと。これからの進路を考える上でもよいヒントになったのではないでしょうか。夏にはオープンキャンパスもありますが、是非、研究室も見れるところは見るようになればよいのではと思います。

RIMG0312.JPG という形で2日間の磐城高校のSSHのサポートが完了でした。2日目は花冷えという感じの寒さでした。何より、無事、研究室見学が終われたのも、研究室メンバーのおかげです。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 農学研究科、理学研究科、工学研究科でも科学者の卵のコアメンバーでした、伊藤先生久利先生安藤先生がサポートいただいたようです。卵の連携をかじるとともに、今年度の採用の知らせが気になる今日この頃でした。

RIMG0337.JPG



ページの一番上へ

【出前講義】福島県立磐城高等学校・SSH特別講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」とパネルディスカッションモジュレーター(4/19)

2012年4月20日 (金)

 昨日までは石川県での講義でしたが、今日は福島県というわけでなく、仙台市内に磐城高校の1年生が来ているということで、これからの3年間、さらに、将来どのような夢を持ち、高校生活を送るか、ということを中心に話をしました。いつものキャリア講義のパターンのpptを使うわけですが、聞き手が中学を卒業して間もない、高校に入りたての1年生でしたので、自分の高校時代を思い出しながら、自分が高校時代、どう考えていたかなどを講義しました。最後に質問の時間を設けましたが、たくさんの質問が出ました。将来の問題、今の世の中について等、硬軟取り混ぜて、楽しい時間でした。質問できなかったひと。ぜひ、mailで質問してください。お待ちしております。

DSCN2501.JPG この講義のあとには、磐城高校卒業生で、東北大生になっている方、9名によるパネルディスカッション。このモジュレーター役でした。参加してくれた方は、大学院生から学部生。学部も文系から、理系の工学、農学、薬学とか。。事前にかなりの準備をしたのだろうと思えるようなディスカッションで、大学生活はこんなものだというのが、はじめにdeepな議論でした。さらには、高校時代を振り返って、普段の生活、受験のこと等々。渡辺には、とても懐かしい話でしたが、もっと勉強できたなと思ったり。。。パネラーたちがすごかったのは、それぞれがきちんとした方向性を持っており、それを後輩たちに明確に、あたたかく伝えようという姿に感動しました。また、何よりうれしかったのは、この第2部とも言えるパネルディスカッションを仕切っていたのが、渡辺の研究室でアルバイトをしてくれていた、今は農学部の院生の古川さん。世の中こんなところでもつながっているのだなと、とてもうれしいものを感じました。ありがとうございました。

DSCN2512.JPG 最後になりましたが、狩原先生をはじめとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす


ページの一番上へ

diary Top« 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89

ARCHIVE