東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】東北地区SSH指定校等教員研修会 in 福島高校・コメンテーター(2/11-12)

2012年2月13日 (月)

 東北地区にもずいぶんとSSH指定校が増えてきました。盛岡第三仙台第三の運営指導委員を仰せつかっていますし、鹿児島・錦江湾高校のコアSSHに参画している東北の高校の指導もあります。そんなこともあり、2/11の大半は、科学者の卵の実施と重なり、参加できませんでしたが、SSH企画評価委員長・山極 隆 先生(玉川大学名誉教授)の「SSH事業の成果と課題」という講演があったようですが、拝聴できなかったのは、残念でした。

 12日、日曜には、埼玉県教育局 県立学校部 高校教育指導課 指導主事・石川 良夫 先生の「埼玉県におけるSSH事業への取り組み」という講演がありました。埼玉県では、科学者の卵の実施でもお世話になっており、また、浦和第一女子のSSHの発表会には先日も参加してきました。とても興味深いものでした。そうした取り組みがなぜ、全県レベルで展開できるのか、ということについて、いくつかヒントになるようなことを頂けました。何より、「人のつながり」という言葉には重たいものを感じました。SSHの卒業生が、大学、大学院に行っても、サポートし続けている。また、埼玉県人会のような組織ではないですが、県全体として卒業生が、この活動を支えている。すばらしいことだと思いました。こうしたことができるのも、昨今の個人情報○○○というのがあって、大変だと思いますが、。。そういえば、自分が、高校から、仙台にきた頃、今治西高の先輩方が、入試の前日の会場案内、合格発表、アパート探しなど、細かなお世話をいただいたのを思い出しました。そうした人のつながりが希薄になったという現代において、こうしたつながりができているのは、さすがだと感動でした。また、大学との連携には、「窓口」が必要で、その窓口になる方を通して、さらにnetworkを広げると。なるほど。何をやるのも同じかもしれないですが、人的資源は、大事にしないと。。と感動の1hrでした。

DSCN2172.JPG そのあと、渡辺の方から、全国のSSHを見ていて、こんなことに着目ではないですが。そんな話を。国際化への対応は、国内開催の国際学会の利用とか。ポスタープレゼンテーションは、途中かでもできるとか。HPで普段から文章を書く力とか。基礎学力の充実。アンケートをするより、書いたものに筆を入れてあげる。などなど。また、どこかのSSH高でもおはなししたいと思います。いずれ、いろいろなことがよい方向に進むように、相互連携ができ、よりheteroな集団になるようにと。

 今後、ますますSSHが発展することを祈念して。また、会場としてお世話になった、福島高校の橋爪先生、原先生をはじめとする関係の先生方には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 終わったあと、いろいろなSSH実施校の先生から、出前講義依頼など受けました。ありがとうございました。是非、次年度実施し、新しい連携ができればと思います。

ページの一番上へ

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会(2/9)

2012年2月 9日 (木)

 今年度からSSHに採択された、香川県立観音寺第一高等学校のSSH運営指導委員を仰せつかっており、年度末の運営指導委員会でした。前回の6/23には、講義も行いましたが、今回は運営指導委員会のみでした。ここの高校も、先日SSH運営指導委員会に参加した、岩手県立盛岡第三高校と同じように、理数科だけでなく、音楽、体育などとも横断的な授業を実施しているのは、とても興味深い取組だったと思います。科学講演会も初年度から5回も実施し、理数科だけでなく、普通科も巻き込んだ取組は、評価できるものだと思いました。何より、こうした科学講演会で、「科学リテラシー」が向上したのではと思いました。また、理数科があることにもよると思いますが、従来から夏の自然体験合宿プログラムというのを行っているのは、生徒間のより強い連携ができるのではと思い、こうした自然観察などがより多くのSSH実施校などで行われたと思うようなものでした。さらに、1年目から課題研究の受賞歴もあるということは、高く評価できることではと思いました。

DSCN2192.JPGのサムネール画像 これらを踏まえて、いくつかのSSHの活動の運営指導委員を仰せつかっているので、それぞれを比較検討しながら、よりよい方向にということでコメントをさせて頂きました。2年目に向けて、さらなる発展を祈念しております。

 最後になりましたが、石井先生、圖子先生、校長先生をはじめとする関係の先生方、香川県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

 わたなべしるす

 PS. 今回の出張中に、母校の今治西高におじゃまする機会があり、3年間、国語(現国、古文)を教えて頂いた先生とお会いして、近況など、短い時間でしたが、お話し、情報交換をできたことは、これからの出前講義の参考になりました。ありがとうございました。

DSCN2190.JPG



ページの一番上へ

【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・出前講義と実習「高等植物における発生:生殖・胚発生・花芽分化」(2/7-8)

2012年2月 8日 (水)

 今年度、今治南高での出前講義は6/229/28に続いて、3回目になります。四国・愛媛ということで東北・仙台から比べたら暖かいのだろうと思ってきたのですが、雨模様であったりしたこともあり、風も強く、雪が舞ったり、以外と寒くて。。。ただ、道ばたを歩いていれば、サクラソウ、パンジーなども咲いており、春はもう近いのだなということは実感できました。

IMG_2767.JPG 講義では、花粉発達、花粉管発芽、花粉管伸長、重複受精、胚発生、発達分化というような植物、作物の一生の部分を概説し、残りの時間は、畑での実習となりました。畑では綿花の栽培をしており、仙台の塩害土壌での栽培のことを思い出したりで。ハウスのトンネルでは夏作用の苗の準備をしているというのは、今日の気温を考えると、こんな前から畑作の準備がされているのだと、農業の重要性を改めて感じることができた時間でした。

 最後になりましたが、お世話になりました、別府先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。校長先生とは朝の忙しい時間に貴重な時間をとって頂き、deepな議論ができたのは何よりでした。ありがとうございました。

IMG_2761.JPG わたなべしるす

 PS. この高校で事務をされている方が、小学校の時に家庭科を教えて頂いた先生の親せきに当たる方だと聞いて、。。。世の中、本当に狭くできているのだと実感させられました。


ページの一番上へ

【出前講義】鹿児島県立錦江湾高等学校・SSH生徒課題研究発表大会・コメンテーター(2 /1)

2012年2月 1日 (水)

 2月最初のSSHへのcontributionは、鹿児島県立錦江湾高等学校・SSH生徒課題研究発表大会のコメンテーターでした。1/30に、岩手・盛岡三に伺ったときには、当日の最低気温は、-12oCだったような。鹿児島の昨日の最高は、13oCくらいであったような。。この温度差。。鹿児島空港に着いたとき、なんと暖かいのか。。。感覚の麻痺かもしれないですが。。

 錦江湾高校のコアSSH・ダイコンコンソーシアムの運営指導委員を引き受けていることもあり、今回の参加となりました。これまで長きに亘ってSSHをやられてきたこともあり、今年度の成果として、受賞歴があったり、発表もこれはすごいというものもありました。ぜひ、科学論文での発表にトライしてみてはいかがでしょうかというものもあったのは、大きな収穫でした。

DSCN2179.JPG 研究内容も、物理、化学、生物、地学、数学に加えて、運動生理学、食品加工のような家庭科に近いものまで多様性に富んでいたのは、興味深いものでした。食文化というものもあり、それらには、ぜひ、歴史など、文系の融合があれば、なお発展するのではと思いながら、聞いておりました。

 震災を意識した無線連絡があったのは、遠く離れたこのような地でも、意識の共有ができているのだなと。また、実験で出てくる廃棄物を廃棄物にしないという試みも大事な点だと思いました。さらに、運動生理学的な観点からのスポーツの解析もありましたが、さらに踏み込んで、そのスポーツを科学し、勝利につながればと。何より、この会議全体の進行が生徒の皆さんによって行われていたのは、他の高校では見られない点であり、これから先の自主性の育成にはよいのではと思った次第です。

 最後になりましたが、今回の発表会でお世話になった、校長先生、樋之口先生、讃岐先生をはじめとする、錦江湾高校の先生方にお礼申し上げます。また、来春以降にコアSSHでお会いできるのを楽しみにしております。

DSCN2180.JPG
 わたなべしるす


 PS. 今日から、プロスポーツのキャンプインとか。そういえば、仙台空港に大勢のがたいのよい人たちが、プロ選手だったのだと、テレビ、新聞で気がつきました。


ページの一番上へ

【出前講義】岩手県立盛岡第三高等学校・SSH運営指導委員会(1/30)

2012年1月30日 (月)

 今月、4つ目のSSH関連です。最初が宮城・仙台第三高校、2つ目は石川・小松高校、3つ目が埼玉・浦和第一女子高校。4つ目が岩手・盛岡第三高校。今朝から雪が降ったそうで、一面銀世界でした。最初の3校は、年度末の発表会でしたが、盛岡第三は運営指導委員会という、今後の方針などの会議でした。

DSCN2164.JPG まだ、盛岡第三高校のSSHは1年目ですが、理数に係わるような科目を展開しているだけでなく、国語、地歴・公民、家庭等幅広く、学校全体でSSHに取り組んでいるのが、興味深い点でした。ぜひ、先日伺った、小松高校、浦和第一女子高校のような授業内容と比較・検討したいと思った次第でした。

 次年度には海外研修も予定されているようで、行き先は、ハワイ島。キラウエア火山もあり、生物多様性もあるとか。興味深い場所です。ぜひ、科学的なことだけでなく、英語でのコミュニケーションなども習得できればと思いました。また、課題研究が始まるということは、普通科のみの高校では初めてのトライであり、大変なことだと思いますが、がんばっていろいろな実験、研究をしてもらえればと思います。また、同じ県内で、コアSSHの取組もあります。それらに参加することは、同学年の他の高校生との交流。とても大切なことだと思います。外の世界を知ることは。外国と同じくらい。さらなる発展を祈念しております。

 最後になりましたが、校長先生をはじめとする関係の先生方、岩手県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

DSCN2166.JPG わたなべしるす

 PS. テレビで「盆栽」が海外でもてはやされているとか。日本の古き伝統が諸外国で評価されているということではないかと。「盆栽」を科学するということも、SSHなどであってもよいのでは。。見ようによっては、科学的な解析もできるのではと思いました。「盆栽」以外にも、古き伝統のよいものがあるのではないでしょうか。それらの再発見と解析をすることが、日本を理解することではないでしょうか。「盆栽」に話を戻すとすれば、もちろん、その前に、植物を育てることも忘れずにということだと思いますが。。


ページの一番上へ

diary Top« 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93

ARCHIVE