東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前授業】JST・次世代型「科学者の卵養成講座」を広報、第1弾(宮城県仙台第一高等学校; 5/30)

2012年5月31日 (木)

 昨年度まで3年間のプログラムだった、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」も、今年度、名称を変えて、次世代型「科学者の卵養成講座」として、継続。ただ、予算の関係で、実施規模が100名から50名に。かなり狭き門になりましたが。。

 さて、その説明会の第1弾として、宮城県仙台第一高等学校。先日、研究室見学出前講義を行ったところでもあります。プログラム変更などの関係で、1ヶ月遅れの募集となりましたが、プログラム概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、20名近い生徒の前で30minほどの説明を行いました。これまでこちらが知り得る限り、仙台第一高等学校からの受講生がいないこともあり、先輩からのコメントがないのは、チャレンジする側としては、不安なこともあるかもしれないですが、これまでの科学に対する経験、思いなどを、理論的な文章として書いてほしいと。今年から、SSH実施校にも指定されたこともあり、ぜひ、いろいろな科学にチャレンジしてほしいと。

DSCN2784.JPG 新しい受講生がここからもと思って、楽しみになりました。最後になりましたが、今回の説明会の設定をいただきました、小松原先生、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 説明会のあとに、SSHの関係か、部活動の関係かで、糖の分析をしたいと。。。渡辺は専門外でしたが、昔、研究室で類似のことをやっていたのを思い出しつつ。説明不足でしたら、また、連絡してみてください。渡辺より知っている方をご紹介しますので。

 PS.のPS. 説明会のあと、授業を1コマ、見学させて頂きました。顕微鏡観察ですが、とてもactiveに動かれている先生の姿を見て、こちらもがんばらないと。。。と思った次第です。ありがとうございました。

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【出前講義】宮城県古川黎明高等学校・SSH特別講義・「SSH課題研究を始めるに当たって」(5/29)

2012年5月29日 (火)

 4/18に石川県立小松高等学校で「SSH課題研究」について、その重要性などを講義しました。4月末にも福島県立福島高校でと言うことでしたが、渡辺の体調不良で伺えませんでした。そんなこともあり、今回がこの講義の2回目で、宮城県古川黎明高等学校でした。高校に伺い、校長、教頭先生を交えて、議論をしたあと、2hrほどの講義でした。今は、古川黎明高校となっていますが、昔は古川女子高等学校。場所は、旧古川市の古川農業試験場の隣。大学に入って、農業、農学関係のサークルで初めて見学したのが、この古川農業試験場でのイネ育種の様子。その隣に高校らしいものがあったのは覚えていましたが、その高校が今の高校とは。もちろん、今は、古川農業試験場は郊外に引っ越し、イネ育種をしていた場所は、宅地になっていて、試験場跡地には、新しい校舎が建設中。時代の流れを感じるとともに、サークル活動、学生実験、助手時代の学生を連れての学生事件での試験場訪問を思い出しいました。

DSCN2763.JPG 最初に校長、教頭先生との話で、課題研究、SSHと言うことも重要であるけれども、分離を問わず、このSSH活動をすることの大切さのようなこともぜひと言うことで、こちらであらかじめ用意しておいたスライドを可能な限り使うことで、SSH、課題研究、文理融合、普段の生活、活動における科学というような、「科学的なものの見方」の重要性。さらに、科学をすると言うことは、ある種、誰もトライしたことないようなことをやってみようとすること。これは、部活動などでも同じではないかと。また、毎日の生活のどんなことも、ちゃんと観察すること、考えることで、ヒントになると。

DSCN2737.JPG 質問についてのすばらしい回答などには、5/18が「国際植物の日」と言うことでスポンサーしてくれた、東北大学、Oxford University Pressから頂いたGoodsを。最後には、質問の時間を5min以上overしても質問できなくなるくらいに。硬軟織り交ぜた質問。とても楽しい時間でした。その中のすごい回答と言うことになるのか、すばらしい回答と言うことになるのか、「信じるものは。。。」に続くものとして。いくつかの回答の中に、「渡辺教授」。こんなに持ち上げていただいたのは、こうした講義をしてはじめで感動でした。大学で一緒に研究できるのを楽しみしております。講義の最後に、生徒さんから感謝の言葉を頂くことは、これまでもありましたが、花束も一緒に。初めてのことです。感動でした。ありがとうございました。

 講義のあとに、再び、校長、教頭先生との議論があり、いくつかの新たなSSHの展開も見えてきたのは、ありがたいことでした。ぜひ、この講義の続きができればと思います。さらに、1hrほど、理数関係の先生方と、SSHへの取組、課題研究のテーマ、展開など、幅広く議論ができたことも、次につながることではないかと。中間発表、講義など、新幹線でいけば、15minほどの隣の駅、古川駅からすぐ。これを機会に、様々な場面で交流ができればと思います。

DSCN2778.JPG 最後になりましたが、佐々木校長先生、岡教頭先生、SSH担当の菅原先生を初めとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また伺えるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす

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【出前講義】仙台市立木町通小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(5/22, 8/3追記)

2012年5月22日 (火)

 4/18に、小松市立中海小学校で、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」の講義をしました。その頃は、春先でずいぶん寒かったのですが、それから1ヶ月もたったのに、今日の仙台も最高気温が16oCに届かないという、4月の気温。雨も降りそうなそんな天気でした。キャベツ、ブロッコリーと同じ種である、葉ボタンの花も黄色く咲いていました。前にもお知らせしましたように、木町通小学校でも七北田小学校のNSPと同様に通年で講義をということになりました。その最初の講義が今回でした。

DSCN2719.JPG 最初に、キャベツ、ブロッコリーの成長の様子を説明して、最初の双葉が似ている、最後の花も似ている、というようなことを話をして。ここで驚いたのは、キャベツとかブロッコリーの成長過程を知っていると言うこともさんの多いこと。近所で作っていたり、おじいちゃん、おばあちゃんのところで作っているの見ている、とてもすごいことだと思いました。そのあとに、実は、同じ種ということを話して、交配できる、遺伝子が混じったものができると。その上で、絵を描きましょうと。どの班もみんなで相談をして、楽しくまた、よく考えていたと思います。最後になぜ、このような絵になったのかを説明してもらい、こちらで解説を。いつものことですが、「答えは??」というのには、困ります。。。小学校の理科では答えは1つなのかもしれないですが、実際にできる植物はキャベツに似ているもの、ブロッコリーに似ているもがあります。なので、植物としておかしくない限り、間違ってはいませんので。

 5年2組の生徒さんたちと給食をしながら、こんなものでは雑種ができるのかなど、かなり興味を持ったようでした。これからたくさんの花が咲きますので、是非、トライしてみてください。もちろん、必ずしも、雑種ができるというわけではないですが、興味を持ったことにトライするのは大切ですから。国際植物の日との連動の出前講義も来週の2つの学校を残すばかりです。何とか、走り切れそうです。。。

DSCN2730.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、熊谷先生、教務主任の熊谷先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 終わったあとに、昨年度末に、3年生の担任をされていた佐藤先生から、「花桃」で1つの木に白からピンクまでのいろいろな花があると。少し調べて、動く遺伝子、トランスポゾンとわかり、それを調べた子供さんに説明しました。その方がお礼を言いたいというので、帰りにお会いしました。あのときのすばらしい観察力とレポートを再び拝見して、感動しました。また、今年もすごい発見をしてください。楽しみにしています。

 PS.のPS. 遅くなりましたが、木町通小学校のHPに、記事を見つけました。ありがとうございました。


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【研究室訪問】香川県立観音寺第一高等学校・SSH担当石井先生来訪(5/18)

2012年5月21日 (月)

 5/18は、実は慌ただしい日でした。午後は市内の宮城第一高等学校で、キャリア教育と自家不和合性の出前講義。そのあとは、科学者の卵の今年度の計画の議論。。議論が終わったのは、午前様にはならなかったですが、ニュース記事をあげたら、午前様でした。。

 そんな慌ただしい日にもかかわらず、渡辺がSSHの運営指導委員を仰せつかっている香川県立観音寺第一高等学校・石井先生が研究室にいらっしゃいました。午後から東北大でシンポジウムのようなものがあるとか。香川と宮城。ずいぶん遠い距離というか、渡辺はその隣の愛媛県が出身なので。。。当日は雨降りでしたので、研究室の中を見学して頂きながら、震災の時、ここはこうなったとか。顕微鏡が落ちたとか。。今は、ほとんど修繕されていましたので、あまり実感がなかったのかもしれないですが、当日、ちょうど、階段などの補修工事をしていて、その写真を撮っておられました。実際に住んでいるものとしては、あの程度の補修で階段が落ちないのか、。。。気になりますが。。。。

DSCN2591.JPG 研究室の中だけでなく、外の温室なども見て頂き、東北大の施設にはこんなものもあると。また、渡辺が午後から、出前講義でしたので、途中までご一緒して、東北大の川内、青葉山地区も見学いただきました。これで、香川から東北大に来る方が少しでも増えればと。。

 来月には、講義、運営指導委員会で伺います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 後日談ですが、被災地を実際に見学したいとかで、石巻、女川方面に出かけられたとか。女川の町中で、農学部の学生さんたちと会われ、話しかけたら、なんと、うちのアルバイトの学生さん。。。世の中、不思議にできていますね。。。と思ったのでした。

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【出前講義】宮城県宮城第一高等学校での出前講義 (1)「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」、(2) 「高等植物の自家不和合性」(5/18)

2012年5月18日 (金)

 今週最後の「国際植物の日」との連動、出前講義は、宮城県宮城第一高等学校。今日がちょうどその「国際植物の日」。植物の光合成にとって大事な太陽光が見えない、雨降りなのが残念ですが。。

 この講義と同様の講義を行ったのは、今の2年生。昨年度の2/23でした。前半に、普通科も加えた1年生全体に、進路関係の講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス---大学・学部・学科の選択が君の人生を変える-----大学・学部・学科の選択が君の人生を変える---」、後半は、理数科対象にサイエンスの講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性--花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構--」となりました。

 先日の愛媛新聞にもコラムを書きましたが、出前講義の多くがキャリア教育に力点が置かれてきたような。今年度も今後、観音寺第一、宇都宮女子、小松、三本木、釜石、豊岡、金沢泉丘、今治西等でお願いをされております。先日は、磐城高校に実施しました。高校まではあまり自分自信での選択というのがないかもしれません。文理選択、大学、学部の選択、さらに就職など、どんどん選択肢は増えていくばかりです。そうした中で、自分できちんと決めることができるようにすること、また、将来を見据えた(人生)戦略を考える上で、渡辺が歩んできた道が何かの参考になればと思った次第です。途中で、あやとり、ルービックキューブなどをできる生徒さんも。いつもより多かったような。質問もたくさんいただきました。

DSCN2702.JPG 後半は、理数科の生徒さんたちに、植物の生殖、自家不和合性ということで講義としました。昨日、仙台第一高等学校で講義した内容と同じです。学年が違う分、少し反応が違うのが、また、おもしろいところでした。ただ、結構、作物の花を知らないのは、また、花を見て、あり得ない答えとか、ちょっと、首をかしげたくなるような場面もありましたが、最後に質問コーナー。なぜ、1つの卵に1つの花粉管なのか。自家不和合性のもっと詳しい仕組みなど、とても鋭い質問でした。さすが、理数科というような。是非、がんばって、来年の課題研究に備えてください。楽しみにしております。

 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました佐伯先生、三文字先生、鈴木先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、折を見て、伺いたいと思います。

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 わたなべしるす

 PS. 国際植物の日との連動の5月の出前講義も来週、再来週の小学校・高校での3件で終わる予定です。もちろん、研究室訪問など、飛び入りもwelcomeですので。

 PS.のPS. 今日の午後は、旧遺伝生態研の研究室対抗のソフトボール大会。この雨模様で、来月に持ち越し。今日であれば、参加は無理だったのですが、日程が延びたので、久しぶりに。。とおもったりも。。


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