東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立七北田小学校・木町通小学校での年間出前講義打合せ(4/13)

2012年4月13日 (金)

 七北田小学校NSPも今年で、5年目でしょうか。昨年度までの内藤校長先生から、坂本校長先生に変わられましたが、今年度も3-6年生で、1回以上の出前講義を行います。うれしい限りです。今までより、発展した形になるようにしたいと思います。理科専科の椎名先生、今年もよろしくお願いします。打合せのあとは、昼食を挟んで、校長先生と最近の教育のことをあれこれとおはなししました。とても有意義な時間でした。ありがとうございました。

 今年から、木町通小学校が七北田小学校NSPと同じように年間で講義を行うことになりました。昨年は、出前講義でもお世話になりましたが、放射線量の測定でもたびたび伺いました。こちらの小学校も関校長先生から、熊谷校長先生に。提供できる内容は同じものですが、それ以外の活動やキャリア教育もお願いされました。木町通小学校は、渡辺が学生時代を過ごした農学部と今の片平キャンパスとの間と言うより、農学部に近いところですが。。自転車で、15minでしょうか。新しい活動になることを楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

 同じような活動ですが、それぞれの学校色が少しずつ出てくるのだと思っています。大きく違うのは、七北田小学校は、理科専科の椎名先生が高学年の理科を教えておられること。木町通小学校は、それぞれクラスの先生が担当している形態。渡辺の拙文ですが、理科専科があることが、理科好きの子供たちのよりどころの理科室、理科準備室を作りだし、日々の理科の力を引き出すと。そんなことも考えております。いずれそれぞれの学校での講義を楽しみにしております。

DSCN2408.JPG 最初の講義は、七北田小学校は、多様なイネの栽培から。木町通小学校は、キャベツとブロッコリーのちがいから。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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いつもなら、いつもより、いつものように。。。(4/8)

2012年4月 8日 (日)

 桜前線は宇都宮あたりまで北上しているらしい。ここ数年、春先が寒いというか、土曜日には雪が舞っていた。結構寒い。学内のサクラのつぼみを見てもまだまだという感じである。天気予報を見たら、来週はかなり暖かそう。来週、再来週にはサクラが少しずつだろうか。天気は気まぐれであるので、月末にかけてちょうど満開が来ることであろう。ただ、ここ数年寒いので、この時期になっているが、一時期ずいぶん暖かく、この時期にはサクラが咲いていたような。ということもあれば、渡辺が仙台に始めてきた1984年には、5月ゴールデンウィークまで開花しなかった。とんでもなく寒いところに来たような記憶がある。ちなみに、出身の愛媛・今治であれば、4月の入学式の時にはサクラのシーズンは終わっていたような。。

 そういえば、今年は出前講義の依頼の予約が早い。予定表にはすでに10件を超える予約になっている。1回の講義で1,00名近い受講生というのもある。ありがたい限りである。不思議なことに講義の合間になっており、うまくこなせそうである。もちろん、昨年の今頃は、3/11の震災からガスが復旧した頃で、何をどうすればよいのか、頭を抱えており、こちらは。また、日本全体が少しずつ遅れ気味だったのかもしれない。

DSCN2335.JPG 4月は年度初め。書類だったり、講義のオリエンテーションだったり。いつもの月よりもやることが多いような気がする。もちろん、年度末もであったが。M1の皆さんは来週から集中講義の連続。。大学院に進学してすぐに講義。大変そうですが、年間を通してぱらぱらあるより、よいのかもと。。ただ、アブラナの花のシーズンというのはちょっと。。そういえば、いつものようにと言えば、新しいアルバイトをして頂く学部1年生をという時期ですが、少しばたばたしており、メンバーの中に入れることができていません。少しお時間をください。まずは、M1以上のメンバーのところを入れ替えて、そのあとに新しいアルバイトさんたちにも自己紹介をお願いしてみようかなと。。いつものようにと言えば、サクラの下でお花見。去年はサクラのシーズンを過ぎていたこともあり、みんながそろったのが。できませんでした。今年は、久しぶりにタケノコご飯をと思うのでした。


 わたなべしるす

 PS. いつもSSHでお世話になっている、福島高校の橋爪先生が日本化学会・第29回(平成23年度)化学教育有功賞を受賞されたというのを伺いました。おめでとうございます。そして、また今年もSSHお世話になります。 

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今年度に思うこと(4/4)

2012年4月 4日 (水)

 明日はうちの大学、大学院の入学式。これから決まった年限、がんばろうという希望に燃えているのではと思います。同じ頃の自分をと想像したとき、。。。。どうだったのだろうと、あまり筆を進めたくないような。。大学の時は、東北大では入学式がないシステムだったので、何か、ちょっと変だなと思いつつだったような。。。

 そんな若い方々だけでなく、自分自身として、今年度、さて、どんなコンセプトで何に気合いを入れようかと。。そんなとき、とある方から、すてきなmailを頂きました。そのmailには、その方の恩師の先生の異動に伴う離任式で、「1番にこだわれ!!!」ということを残されたとか。とてもすばらしいことばだと。。。研究だけでなく、教育、さらには、いろいろな普段の生活のすべての面で、「1番にこだわれ!!!」というのは、とても大事だと。どんなことでも、ちょっとしたことでも、「1番になる」ことを目指して、がんばること、ぜひ、これを今年度の最初に思うことだと。。

 研究面では、よりいっそうの領域融合を進めて、幅広い研究をやってみたいと思っています。遺伝学、分子遺伝学、ゲノミクスという基盤の上に、多様な分野、領域との融合が新しい5年後、10年後の目玉ができるのだろうと。。。自分の研究者人生も折り返してしまい、残りの方が明らかに少ないはず。どのように効率的に、さらには、よりおもしろい発想で研究をできるかということをめざしていきたいと思います。

DSCN2670.JPG 教育面では、基礎・基盤を充実させることが、応用につながるということをふまえて、基礎・基盤を大事にする教育をしたいと。もちろん、世界で何が起きているかを正確に捉えて、どの一手を打つことができるのか、俯瞰的に見ることができる人材になってほしいと思っています。

 社会貢献、アウトリーチは、ここ数年、それなりにできることをやったのではと思います。年度末から、今月にかけて、今年度のアウトリーチ依頼を多数頂いております。これらを充実させ、自然科学、植物科学、遺伝学などを社会に理解して頂けるようにしたいと思います。

 それから、昨年度はあまり考える余裕がなかったのかもしれないですが、いわゆる「不規則発言」がないようにと思っています。せっかく、いろいろなところでそれなりの議論をしているのに対して、余計な発言をして、せっかくよい方向に行っているのが、そうでない方向に行かないように。。もし、そんなことがあれば、うちのlab memberだけでなく、共同研究の方々をはじめ、関係の方々は遠慮なくご指摘いたければ、幸甚です。

 ありきたりのすごいことを今年度の目標にしたわけではないのかもしれない。しかしながら、これだけのことをどれだけできるか、忠実に。というのも結構大変なことではないのかと。。東日本大震災からの復興ということももちろん、念頭に置いて、。。。


 わたなべしるす

DSCN2058.JPG PS. この1ヶ月ほどで、lab. memberから「今年の目標」というようなたぐいのものをこのHPに記してもらうようにしてあります。お楽しみに。。。



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2011年度を振り返って。。(3/31)

2012年3月31日 (土)

 2011年度は、東日本大震災を受けての年度で、何ができたのか、できなかったのか、今年度発表できた論文は、共同研究の3つの論文(Takahashi et al. 2011, Aya et al. 2011, Inaba-Ito et al. 2012)。情報リテラシー関連の本の出版も。震災とはいえ、もう少しという感じかも知れません。震災の影響か、記憶が定かでないので、上半期、下半期くらいの整理としておきます。

 上半期では、1名のPD、3名のM1、2名のアルバイトの1年生の方をお迎えできました。なにより、入学式が5月の連休になったのは、人生初めてでした。この頃の大きな思いでは、「都市ガス」が開通して、ガスのありがたさを知ったことでしょうか。上半期は研究室の片付け実験台が夏頃に修復していただいたのは、何よりありがたいことでした。また、震災復興のお手伝いで、試験場に出かけたり、震災がらみのことが多かったです。研究室の復旧にむけては、年末の大掃除以外も初めての経験でした。lab memberには、多大なるご尽力を頂きました。その中に明るさをくれたのは、科学研究費新学術領域「ゲノム・遺伝子相関」の新規採択の決定でした。lab memberなどとお祝いをできたのは何よりでした。もう1つは、アウトリーチ活動が東北大YouTubeにuploadいただき、高い評価を頂いていることです。まだ、ごらんになってない方、もちろん、freeですので、ご覧頂き、アウトリーチリクエストがあれば、mailでご連絡いただければと思います。

DSCN0348.JPG 下半期では、研究室見学など、たくさんの来客もありましたが、そうしたことを支えてくれたlab memberには感謝です。年明け1月くらいまでには、壊れた備品の整備なども行われ、実験に苦労をかけていたlab memberにも実験室をほぼ整備できたのでは。。。下半期には、学生さん達にも国際会議を経験してもらいました。震災のことも少しはいえたのでは。。。1月からは、ほぼ月1で、出身地の愛媛新聞・大型コラム「道標」の執筆者を仰せつかり、1, 2, 3月と記事を記してきました。

 他にも記すべき項目はたくさんあるのかも知れませんが、どうも頭がクリアーでありません。何より、研究室をここまで復旧、復興できたのもlab memberの多大なる尽力です。本当に感謝です。

 明日からの2012年度。何がどの様にできるのか、震災以来、どうも。。と言っていられないほど時間は過ぎていると。。何とか、論文発表など、よりよいニュースを発表したいと思います。その最初は、月曜日に更新できると思いますが、top pageを含めて、改変します。最近はやりのスマホ、iPadなどのようなものでも、見やすく表示できるように。百聞は一見にしかず。ぜひ、お楽しみに。

DSCN0651.JPG 最後になりましたが、今年度も皆様、ありがとうございました。次年度もよろしくお願いします。


 わたなべしるす


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今日は卒業式と。。。(3/27)

2012年3月27日 (火)

 例年、3/25が卒業式であったような。。今年は休日に重なった関係だろうか。理由は定かではない。今日、27日が卒業式になった。今年からは、net配信というかLIVE中継もあるとか。時代が変わったものだと実感する。大学の卒業の時は、改修前の萩ホールであったような。場所も近いのでいったのを覚えている。大学院の修士の時はこのときからだろうか。仙台市体育館。遠かったので、パスした。博士の時くらいと思ったら、論文博士であったので、全体の卒業式ではなくて、別枠で。そのぶん少人数で、直接当時の西澤総長からいただいた。

DSCN1661.JPG 自分のことはさておき、卒業式ということで、卒業される方々、うちの研究室では、修士の広井くんだけですが。。そんな方々に、最近読んだというより、めくった本のいくつかの言葉を自分なりに勝手に解釈して、贈る言葉というとかっこよすぎるので、こんなことを気にしながら、社会人生活をということで。もちろん、大学生活、大学院生活を送る方もいるだろうが、同じことである。小学校の頃までだろうか、結構好きの何とかで「将棋」なるものをやっていた。自分より明らかに強いのがいて、負けている将棋盤をひっくり返して勝つ手番をもらってもやっぱり同じことというような。それくらい強い、弱いがはっきりしていた。そんなこともあって、将棋の強い人というのは、すごいと。今の将棋界は羽生七冠という時代が過ぎ、群雄割拠に。それでも羽生二冠(王位棋聖)。今季は名人位への挑戦権を獲得している。そんな羽生二冠の「結果を出し続けるために---ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則-」というのが、その本である。ツキ、ミスというと、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのを思い出す。出前講義でも、子供たちに話をする。最近は、野球解説者などが使うこともあり、子供たちでも知っている言葉のようだ。大局観という言葉がある。将棋、囲碁くらいでしか使わないのかもしれないが、実験、研究をしていても今の流れがどうなっているのだろう、これから何をtrendにするのがよいかを読み切る、まさに同じことのような気がする。プレッシャーはどんな場面でもかかる。出前講義でも。ずいぶんなれたとはいえ。。ある程度のプレッシャーからの解放には、繰り返しの練習が必要な気がする。もちろん、羽生二冠とはちがうが。。それが、彼が天才といわれるゆえんであろう。ミスは誰でもする。反省をしても後悔をしないと。これも天才の言葉と感じる。渡辺にはその境地まで達しない。結構、あと時ああしていれば、。。。まさに、「IF....」である。最後に、「そして何より、続けることです。」と。。。確かにそうかもしれない。どんなことがあってもこれと思ったことを続けること。そうすることがそれぞれの望みを叶える大事なことなのだろう。。。

 そうこうしているうちに、卒業生が研究室に訪問してくれた。一緒に写真を撮ったものを載せて、卒業される皆さんに、「卒業、おめでとう」を。これからもがんばってください。

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 わたなべしるす


 PS. 今日は、lab member 前田くんの誕生日。さすが同期。古武城さん山村さんからspecialプレゼント。サボテンとか。。。大事にしてください。遺伝学では育てることも大切ですから。

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