東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

【お知らせ】生命科学セミナー「過湿ストレスに応答した植物組織の二次肥大の制御機構」を3月20日に開催

2014年3月10日

 生命科学セミナー「過湿ストレスに応答した植物組織の二次肥大の制御機構― ダイズの二次通気組織形成機構に着目して ―」を3月20日に開催します。今回は、名古屋大学農学部の中園幹生教授に、セミナーをお願いしました。

 中園幹生教授は、名古屋大で学位を取られ、東京大で助手、助教授をされ、現在に至っています。その間、様々な研究をされ、いずれもその時代に新展開をもたらすような研究、技術開発などをされてこられました。渡辺の研究室でもLaser microdissectionという特定の細胞だけを集めて、そこでの遺伝子発現などで、共同研究を行ってきました(Suwabe et al. 2010, Osaka et al. 2013)。現在では、「耐湿性」という問題に対して、これまでなかったような新しいアプローチで研究展開されております。今回、育種学会で来仙すると言うこともあり、セミナーをお願いした次第です。


↓クリックでポスターのPDF版がダウンロードできます(size=193kb)
2014 0320東北大セミナー要旨_中園-fv.jpg 耐湿性というのは、渡辺が学生の頃から問題となっているテーマの1つです。これは、米の消費量が下がり、減反政策をとったとき、その水田を田畑輪換する必要があります。ただ、土壌の質を考えると、水田にはむいているけど、畑作をするにはむかないというところもたくさんあります。そうした耐湿性を持ったダイズ、ムギができれば、これまで以上に食料自給率は向上することは十分に考えられます。そうした耐湿性に対して、よりscientificなアプローチで、やってこられております。植物での現象の解析ですが、なるほどというアプローチをとっている点では、動植物を問わず、研究のヒントになるのではと思っております。関連の様々な研究分野の方々も興味を持って、聞けるのではないかと思いますので、ぜひ、ご参加いただければと思います。

 3/20(Thr), 13:00~15:00に、生命科学研究科・本館会議室 (片平・3F)で行います。たくさんのご来場をお待ちしております。

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 わたなべしるす