東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

2011年10月の記事です。

【研究成果】イネ・葯特異的遺伝子のネットワーク解析をPLoS Oneに発表(国内8研究室との共同研究; 10/27)

2011年10月27日 (木)

 高等植物の生殖器官で特異的に発現・機能している遺伝子について、これまでも多くの論文発表をしてきました。古くは、EST解析、microarray解析等。今回は、そうしたwetの解析というより、そうしたものをin silico解析というか、dry解析をいうか。イネ・葯で発現している遺伝子の相互がどのような共発現ネットワークになっているのかということを、「減数分裂」、「タペート細胞、スポロポレニンの生合成」ということに絞って、モデル的に解析を行い、本研究で使った手法が有効であること、また、その解析に使うアレイdataの多くは、生殖器官のものであることが重要であること等を示しました(Aya et al. (2011) Comprehensive network analysis of anther-expressed genes in rice by the combination of 33 laser microdissection and 143 spatiotemporal microarrays. PLoS One, 6: e26162.)。なお、PLoS Oneの2010のImpact factorは、4.4です。

 この研究で使ったarrayのdataなどは、user-friendlyな形で、Supporting Informationとしてdepositeしてありますので、より多くの方々に使って頂ければ、植物生殖研究の幅が広がるのではと思います。

DSCN1089.JPG これから先、こうしたwetとdryを融合した研究手法が有効であることが実証されたこともあり、さらに研究を発展させたいと思います。震災の影響ということをいってしまったら、科学者として恥ずかしいというか、。。今年も残り2ヶ月ちょっと、少しでも多くの論文発表ができるように努力したいと。。


 わたなべしるす

 PS. 新学術領域研究「ゲノム遺伝子相関」が始まってから初めての成果で、班員との共同研究は何よりの成果ではないかと。。

また、本研究については生命科学研究科HP新学術領域HPにも掲載されております。
関係者の皆様、ありがとうございました。

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【お知らせ】駿台予備学校・駿台語るシリーズ・2011/2012年版「東北大を語る--東北大の魅力と実体に迫る--」の「研究室探訪(植物生殖遺伝分野を探求する)」に記事掲載(10/17)

2011年10月17日 (月)

 これまでにも取材を受けて、それが様々な情報誌に掲載されるということは、いくつかありました。近いところといっても、昨年のNatureへの論文掲載に伴う、Newtonへの記事掲載東北大学Annual Reviewが思い当たります。このどちらもいわゆる専門というか、一定の限られたpopulationを対象にしたものでした。

 今回は、工学部の先生のご紹介もあり、駿台予備学校の「東北大を語る」という記事の中の、1 pageに研究室を取り上げて頂きました。最近、小中高というところで、多くの出前講義を行っていることもあり、そのつながりと考えると、うれしい限りです。

DSCN0999.JPG 記事では、研究の内容、自分の受験のこと、受験生へのメッセージなど。研究の内容については、いくらでも語ることはあるのですが、受験の思いでは、とても苦い思い出で。。。センター試験の前の共通一次で。どう考えても、あれ以上は、あのときの発想では、無理という。。。そんな苦い思い出もあって、今では、出前講義の中で、「キャリア教育」を行っているわけですが。。。

 このHPを読んで頂いている、高校生、高校の先生方も多いのではと思います。渡辺がこんなきっかけで農学部に行くようになり、また、今に至っている大学への最初のことも記してあります。受験前の忙しい時期と思いますが、読んでみると、少し心がほっとするのではと思います。

 記事は、

 2011/2012年版「東北大を語る--東北大の魅力と実体に迫る--」

 から、pdfとしてdownloadできます。ご覧頂ければ、幸いです。

DSCF8271.JPG
 わたなべしるす


 PS. 印刷物としては、全国の高校などに配布されているとか。実際、先週、福島高校に出前講義にいったり、浦和第一女子高校の生徒さんから、記事があることを教えて頂いたり。なんか、不思議な感じでした。。


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【お知らせ】10/15(土)に、生命科学研究科博士課程前期2年の課程・II期試験に関する入試説明会実施(リマインド)

2011年10月 4日 (火)

 9/2にもお知らせしましたが、本研究科博士課程前期2年の課程・II期試験に関する入試説明会を研究室がある、本学・片平地区で10/15(土)に行います。

 仙台会場:10月15日(土) 10:30~
       生命科学プロジェクト総合研究棟1階講義室

 まだ、研究室をどうしようか悩んでいる方、これからの研究人生を送る上で、大学院での研究は大きなターニングポイントになると思います。もちろん、それ以降にも、人生の大きな決断がたくさんあると思いますが。

 百聞は一見にしかず。ぜひ、研究室、研究内容、研究室スタッフ、研究レベルなど実感して、大学院生活を送ってからでも遅くないと思います。ぜひ、いらしていただければと思います。

DSCN1271.JPG なお、II期試験の出願期間は、平成23年10月17日(月)~11/4日(金)と長くなっております。また、実際の試験日は、平成23年11月21日(月)~22日(火)です。詳しくは、研究科の入試のHPをご覧ください。

 では、お待ちしております。


 わたなべしるす

 PS. 昨日の夕方には、今年のノーベル生理医学賞の発表がありました。Toll受容体と自然免疫というようなことが1つのkey wordのようでした。渡辺が自家不和合性の雌しべ側因子候補と呼ばれていた時代に、SRK (S receptor kinase)を単離し、Plant Cell Physiolに発表した頃に、Toll受容体が植物ゲノム中にも多数ある、Leucine-rich repeat (LRR)を持っていたことから、抄録に、この遺伝子のことを記したのを思い出しました。というか、農学部の時に、同じ日向研だった伊藤先生と話をしていて、。。そんな点では、自家不和合性と今年のノーベル生理医学賞とが少しは関係あるのかと、不思議な感覚でした。

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