東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

2011年7月の記事です。

【お知らせ】平成23年度発足、科学研究費補助金・新学術領域研究「ゲノム・遺伝子相関:新しい遺伝学分野の創成」採択(7/26)

2011年7月26日 (火)

 研究教育を行うために、科研費は今では欠かせない、外部資金となっている。渡辺も、昔からお世話になっている。ありがたい限りである。

 そんな科研費で、今日はうれしいお知らせを。

 平成23年度発足、科学研究費補助金・新学術領域研究「ゲノム・遺伝子相関:新しい遺伝学分野の創成」という領域の計画研究の分担者として、参画しており、昨年の秋には、申請書書きなどの形で協力を行い、1ヶ月ほど前に、ヒアリングを受けた。3/11の震災の関係もあり、例年より、1ヶ月遅れの日程となったが、昨日付の文科省のHPに採択課題の速報が出た。

 そこには、「ゲノム・遺伝子相関:新しい遺伝学分野の創成」(領域代表・高山誠司:奈良先端科学技術大学院大学・バイオサイエンス研究科・教授)という、われわれの課題名もあった。無事の採択であった。関係の先生方のご協力に感謝し、これからの5年間精進したいと思います。

DSCN0911.JPG これまでの対立遺伝子がホモ接合体となっているような、モデル生物でなく、自然界の栽培作物なども含めた、ヘテロな生物での複雑な遺伝現象を解き明かしたいと。植物に限らず、コケ、稲熱病菌、マウス、ショウジョウバエ、魚類等も計画研究の方もいらっしゃり、材料・ターゲットもヘテロなのですが、その現象の根底には共通なものがありそうなので、楽しみです。

 新しいHPなどができたら、また、お知らせしたいと思います。これまで、「アブラナ」というヘテロな植物を材料として、ヘテロ性を維持するための「自家不和合性」研究をしてきたことを活かして、新しい遺伝学を発展させたいと思います。


 わたなべしるす

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【お知らせ】ダイコン多様性研究コンソーシアムとの共催による「世界第一線の研究者が語るキャリア教育~あなたの進路選択は正しいですか?~」(8/20(土))

2011年7月20日 (水)

鹿児島県立錦江湾高校が主幹校をしている「ダイコン多様性研究コンソーシアム」研究の夏の研究発表会が8/18-19で行われ、運営指導委員を行っていることから、今年の夏も、鹿児島へ伺います。このSSHの活動とリンクする形で、昨年に引き続き、今年も高校生向けの講義を行います。東北大の科学者の卵養成講座、SSH、高校、小学校への出前講義で、リクエストの高い「キャリア教育講演会」を企画しました。あわせて、渡辺がここ20年あまり研究を行っている「アブラナ科植物の自家不和合性」についてもお話しします。ダイコンがアブラナ科であり、自家不和合性をもっていることが関係しているわけですが。。また、今年は、3/11の大地震がありましたので、その話もしたいと思います。開催の日時、場所は、

 日時:2010年8月20日(土) 10:00-15:00
 場所:鹿児島県立博物館(研修室3F)

 10:00-12:00
  植物の生殖に見られる不思議
   ~世界トップレベルの研究と震災が研究に与えた影響~

 13:00-15:00
  大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス
   ~大学・学部・学科の選択が君の人生を変える~


 午前が、自家不和合性研究、午後がキャリア教育になります。申込が必要になりますので、鹿児島県立錦江湾高校・生物室・讃岐先生(Tel: 099-261-2121)へ、ご連絡下さい。

 昨年も多くの高校生に自家不和合性、進路選択の重要性を教育しましたが、今年も、より多くの高校生と議論できるのを、楽しみにしております。


 わたなべしるす

PS. 関連記事が、ダイコンコンソーシアムのHPにもありますので。そちらもお時間のある方は、どうぞ。

↓の画像クリックでポスターのpdf版がダウンロードできます(file size 1.08MB)

poster1107201 のコピー.jpg

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【お知らせ】オープンキャンパスに伴う研究室公開について(7/20)

2011年7月20日 (水)

 これまで、科学者の卵出前講義等で多くの高校生の方々とお目にかかっております。渡辺の主務は大学院生命科学研究科ですので、大学入試とは遠い存在かもしれません。また、キャンパスがある場所も、本部の片平地区というところになります。

 というところもあって、高校生には、この場所はなじみのない場所かもしれませんが、7/27-28で開催される、オープンキャンパスの折には、研究室に渡辺の方はおります。一部、すでに、取材依頼、研究室訪問依頼があり、十分な対応ができないかもしれないですが、もし、出前講義、科学者の卵で、植物、遺伝、生殖、自家不和合性等に興味を持った高校生の皆さん。是非、いらしてください。何がきっかけで人生が変わるかわかりませんので。

 渡辺の頃には、こうしたオープンキャンパスなどはなく、大学に入って、自分のいってみたい研究室の教授の先生の顔を見たのを今でも覚えています。「研究室に来るには、統計学を学んできてください」といわれたのを。遺伝学というと難しいと思われるかもしれないですが、個体の特徴を見て、それを分類して、表現型を分ける。まさに、植物を植物としてみる、基本だと思いますので。

DSCN4087.JPG 全体での行動などでくることができない方もいるでしょうし、そうでない方も。お時間のある方は、是非いらしてください。町中にありますので、青葉山・川内からの帰り、雨宮から、駅に帰る途中など。研究室までの道順は、こちらまで。また、いらっしゃることを考えている方は、ぜひ、連絡をお待ちしております。もちろん、飛び込みも。

 台風も去って、仙台らしい夏になっていることを祈りつつ。


 わたなべしるす

 PS. 理学部のパンフレットには、うちの研究室の山村さんの記事もあります。是非、お読み頂き、お立ち寄りください。

 この記事を記した7/20は、「メンデル生誕189年」だったとか。。。遺伝学の歴史もこんなに古いとは。。そして、新しい遺伝学を構築しないといけないと思ったのでした。


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【お知らせ】JST Science Window 2011年 夏号(8-9月)の「せんせいクラブ」に、書評「科学者の役割、再認識させてくれた」掲載、及び7/3~7/15までに、3件の記事、新聞紙に記事掲載(7/15)

2011年7月15日 (金)

 JSTには、「科学者の卵・養成講座」、「SSHへ出前講義、運営指導委員」でお世話になっております。そうしたアウトリーチ活動以外に、JSTが発行している、Science Windowへの記事が、これまでも掲載されてきました(2010年春号夏号2011年春号)。多くは、「せんせいクラブ」への書評掲載でした。

 今日、発表された、Science Window 2011年 夏号(8-9月)では、アサガオの花の表紙に、特集は、「暮らしの中から電気を見直す」。まさに、震災後の節電問題に関係ある電気の特集。最初には、トンボとカゲロウ。最後に、次回の予告には、「放射能」。すべてのページを楽しみました。

DSCN0818.JPG そんな中の「せんせいクラブ」に、「科学者の役割、再認識させてくれた」という書評が掲載されました。前回は、水泳の特集と震災。被災地・仙台にとってはこれとないというか、何ともいえない感情で、読んだのを今でも思い出します。3/11の大地震から、あっという間に、4ヶ月。来客される多くの方々にも、沿岸部と大学周辺の大きな違いに驚かれます。宮城県というか、東北地方の太平洋沿岸部の回復はいつに。。。

 長くなりました。お時間のある方は、

 Science Window 2011年 初夏号(6-7月)(file size 6.3MB)

 Science Window 2011年 夏号(8-9月)(file size 8.2MB)

 をdownloadしてお読み頂ければ、幸いです。


 この記事と平行して、愛媛新聞、河北新報に3件の渡辺関連の記事がありました。

 7/3(日)には、愛媛新聞に「被災児童癒やす授業、渡辺・東北大教授(今治出身)、農学テーマ出前講座、放射線量も測定も」ということで、出身県の新聞総合面に取り上げて頂きました。7/13(水)にも、同紙に「取材最前線、自分ができること」ということで、取材頂いた記者の方が、渡辺のことを取り上げてくれました。On-lineでweb上にあれば、URLをご紹介できるのですが、愛媛県内か、近県の方しか見ることができないかもしれないですが、お時間のある方は、是非に。

 また、今日、7/15(金)には、河北新報に先日の科学者の卵の記事。「地震や放射能講義追加、科学者の卵、東北大講座、1ヶ月遅れで開始」ということで、渡辺が受講生からの質問に答えているところが、写真で。ありがとうございました。こちらも直接、新聞紙上でごらんいただければと思います。

 何より、こうした活動を取り上げて頂けることは、ありがたいです。今後ともよろしくお願いします。


 わたなべしるす

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 PS. 今日、科学者の卵の打ち合わせで、青葉山に。被害の大きかった建物では、研究室内の設備を取り出すための外部エレベータの設置など、学内の大規模被害地も復旧しつつあるようです。研究室の実験台も、あと1ヶ月ほどで、復旧の予定。待ち遠しくなります。

 研究室を取り上げて頂いたことという点では、今日のM1の山村さんの記事にありましたとおり、山村さんの出身の理学部の刷子に取り上げられました。併せて、ご覧ください。


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