東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

2009年2月の記事です。

日経BP技術賞・読者大賞にノミネート

2009年2月23日 (月)

ずいぶん昔の話になりますが、2001年に、「汎用性の高いハイブリッド種子作製技術」ということで、日経BP技術賞・大賞を頂きました。

http://www.nikkeibp.co.jp/archives/127/127648.html
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/work.html

「日経BP技術賞」は各産業分野で大きなインパクトをもたらす優秀な技術を表彰するもので、日経BP社が 1991年に創設した賞です。電子、情報通信、機械システム、建設、医療・バイオ、エコロジーの各分野において、専門家の審査を経て、大賞と部門賞が、選出されるものです。第11回目の大賞として、われわれの研究が選ばれていました。

日経BP社の創立40周年を記念して、webからの読者対象を選ぶと言うことになり、ノミネートされたわけです。10年近い前の受賞が再評価されることは、うれしい限りであり、また、ノミネートされたものは28件ありますが、植物科学関連のものが、われわれだけのものであったのに驚きました。また、東北大学の関係者でもわれわれだけではないかと思うと、産業分野にも貢献できていると評価を受けたことは、うれしい限りです。

関連のweb siteは以下の通りです。
ご興味ある方は、ぜひ、ごらんいただければ、幸甚です。

http://techon.nikkeibp.co.jp/guide/info20090206.html

わたなべしるす

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研究成果:自殖性植物がoutcrossするための新規遺伝子の同定と解析

2009年2月16日 (月)

アブラナ科植物は、一般に自家不和合性を有しており、他殖性を示し、そのことが種内の遺伝的多様性を高めていると考えられている。一方で、アブラナ科植物には、個体花とも小さな植物も多くあり、その代表とも言えるシロイヌナズナは、自家和合性で自殖性です。もちろん、今までの自家不和合性研究から、機能するS遺伝子を導入すると自家不和合性というか、他殖になることは示されています。

今回は、当分野と同研究科の植物細胞壁機能分野との共同研究で、細胞壁関連遺伝子XTHの機能欠失が、シロイヌナズナで他殖を誘導すると言うことを発見しました。共同研究先の大学院生である倉澤さんとは、修士論文を審査して以来の共同研究であり、この研究がベースとなり、この3月に博士号も取得できたことは、共同研究を3年間続けてきたかいがあったと思っております。植物の生殖と細胞壁、一見関係ないように見えるかもしれないものがlinkできるという良い例を示すことができたと思っております。これからも、こうした研究を発展させることができればと思っております。

この研究内容は、Kurasawa et al. (2009) Plant Cell Physiol. 50: 413-422という論文として発表されております。本論文は、pdfのdownloadがfreeとなっているので、以下のsiteから、ぜひごらん頂きたい。

論文URL:
Kurasawa et al. (2009):http://pcp.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/50/2/413

わたなべしるす

追伸 4/30に、本情報が研究科公式HPにupされました。
参考までに。
http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/kenkyuu/植物の生殖形質と細胞壁機能をつなぐXTH28遺伝子の

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