東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

2014年4月の記事です。

【お知らせ】研究科小冊子「生命科学研究科は今、」Vol. 8に「平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞・理解増進分野)」と題して、受賞記事が掲載(4/15)

2014年4月15日 (火)

 情報をどの様に広報するかと言うことは、インターネットの登場以来、ずいぶんと変わってきていると感じる。出版物不況などとも言われているとおり、たしかに、昔よりも本を読む時間は減ったのかもしれないと思うが、意外とそうでもないような気もする。もちろん、論文など、pdfでめくると言うことが多いが、冊子体であれば、本来とは関係ない情報まで、目にすることができ、意外と重要な情報がそこにあったりする。

DSCN2053.JPG そうした中で、渡辺の所属する生命科学研究科では、小冊子と銘打って「生命科学研究科は今、」というのが、ほぼ1年に1回、企画されている。今回の冊子に「平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞・理解増進分野)」と題して、科学者の卵養成講座の運営メンバーである、日出間先生、工学研究科・安藤先生、元理学研究科・久利先生、農学研究科・伊藤先生の5名が表彰された記事と写真が掲載された。あわせて、一昨年度の総長教育賞を事務部も含めた実施運営委員会が受賞されたことも。

 もちろん、平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞・理解増進分野)総長教育賞については、このHPでも記したが、研究科という単位でこうしてまとまった形での広報は、違った意味を持つような。。。今年度もよりよい広報ができるように。。。このHP、研究科のHP・冊子、大学のHP・冊子などで。。。と、思い出させてくれた「生命科学研究科は今、」であった。

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 わたなべしるす

 PS. 4/1に「野依科学奨励賞」のことについて、渡辺のHP以外で取り上げて頂いているものと言うことで、記事を書いて頂いたが、その中の岩手県立盛岡第三高等学校の副校長をされている下町先生からmailを頂いた。この記事を記すとともに、受賞については、職員朝会で話し、生徒へもHRで伝えましたと。。。岩手県立盛岡第三高等学校のSSH運営指導委員を仰せつかっているとはいえ。。。こうして取り上げて頂けることは、望外の喜びで。。。というのも、今回の受賞は下町先生のような国内の様々なサポーターの方々がいればこそ、できるわけであって。。こちらこそ、ありがとうございました。今年度のSSHの活動も楽しみにしております。

 PS.のPS. 近日中に電子版もHPにuploadされるのだろうと。。。その時には、また、改めてお知らせします。。。


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【お知らせ】全学教育広報・曙光 第37号に「基礎ゼミの基礎とは」と題して、渡辺の基礎ゼミ講義の内容が紹介(4/10)

2014年4月10日 (木)

 愛媛・今治の海の近くに育ったこともあって、海から昇る太陽を見たこともあった。そんな薄暗い中の光のことを言うのか、もっと、太陽が昇った頃の光を刺すのか、「曙光」という言葉は、海の近くに育った者には何となくよいイメージというか。。。そんな名前のついた広報誌が大学から出ていて。。全学教育というと、渡辺は基本、工学部の生命科学Bを旧遺伝生態研究センターのunitの教員と講義をしているのだけであったのが、図書館からの依頼の「『レポート力』アップのための情報探索入門」という講義が1コマですが、加わり。。。昨年は、久しぶりに基礎ゼミを担当しました。こちらに赴任した翌年、2006年に、引き受けて依頼でしたし、アウトリーチ活動などで、どうすれば、より興味を持って取り組んでもらえるかなど、考えさせられること、また、研究をするという点では、Top Journalを目指すことが使命であり、そう考えたとき、観察をしたり、文章を書くと言うことは、大事なことと考え、昨年度の基礎ゼミを「野菜・果物を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-」という形で企画しました。20名の受講生たちは、それぞれのレベルに合わせて、それらを実行し、その中の4名が最後の成果発表会で受賞の栄に浴するに至ったことは、望外の喜びでした。

DSCN2043.JPG そうしたこちらの思いを、発表してくれた農学部の木幡君が代表して、その「曙光」に記事を書いてくれたのを、大学のHPに見つけました。こちらがこの講義で意図していたことをしっかりと理解して、それを実行し、さらにそれを基礎として、次への発展を考えている原稿を読むに当たり、半年間の講義であったけれども、よかったのかなと、ほっとさせてもらいました。学内の方には、すでにアナログ版というか、印刷したものが手元にあるのでは。。。そうでない方は、「百聞は一見にしかず」、このURLにlinkしておきましたので、pdfで、あるいは、印刷して、読んで頂ければ、幸いです。

 これらのことを評価頂いたおかげでしょうか。今年度は、1年生の後期に展開ゼミということで、「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう」と題して、基礎ゼミは夏学期だったので、夏野菜でしたが、展開ゼミは冬学期なので、秋冬野菜をやろうと考えています。このHPを読んでくれている1年生、あるいは、初稿を読んでくれた方。木幡君をはじめとする20名の受講生たちが得た感動というか、これからの人生の大切な基礎を習得することにトライしてはどうでしょうか。お待ちしております。

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 わたなべしるす

 PS. この号の中に、農学部の山谷先生が記事を書かれていました。斜め読みをして、生物で植物を教えてくれたE先生というイニシャルだけで書かれた先生の名前を発見。海外から戻られて。。。とか、考えたとき、ちょうど、その前後に、渡辺の師匠の日向先生と神戸大・名誉教授の中西先生が、もちろん、若かりし頃ですが、自家不和合性とエチレンとCO2に関する実験をしていて、論文を書かれているのを思いだし。。。このE先生がだれなのか。。。たぶん。。。今は、全学教育とか言いますが、昔は、教養部といって、ここをclearできないと学部に上がれない、いわゆる留年。。。もちろん、そんなことはなかったのですが。。。。ずいぶん難解な講義であったのを思い出しました。ただ、覚える生物学でなくて、考える生物学だったような。そんな記憶だけあります。もちろん、名物の「オナモミ」の種をむいて。。。それをどう使うのか。何に変換するのか。。。それはここではかけないですが、読まれた同時期の方は。。。これと思うのでは。。。


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【お知らせ】展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう」が東北大学グローバルリーダー養成プログラム、平成26年度指定科目に(4/5, 9追記)

2014年4月 5日 (土)

 昨年度行った基礎ゼミ「野菜・果物を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-」が好評だったことから、今年度から2セメ・金曜・5講時に、展開ゼミを開講することになりました。いわゆる後期、秋冬シーズンなので、「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」と言うタイトルで開講します。昨年同様に、最初の講義で、この講義の趣旨を説明し、その時に、実際に自分たちで栽培してもらう作物の種子、植木ばち、土を配布し、あとは、中間発表、最終発表まで、各自が栽培し、このHPで情報交換を行うというものです。ここまで読んで、2セメ、時間枠はよくないですが、とりたいなと思った方、是非、去年の基礎ゼミ「野菜・果物を盆栽として育ててみよう-栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう-」の活動報告を読んでみてください。20名の受講生がいろいろと苦労をして、夏野菜を栽培しています。今年もこの夏野菜をうちの研究室では、メンター的な立場ではないですが、栽培するというので、研究室の中で種まきをしたというのが昨日の記事に。

DSCN5799.JPG さて、そんな展開ゼミですが、大学で行っている「東北大学グローバルリーダー養成プログラム(TGL)」の「平成26年度指定科目」に選定されました。このTGLとは、大学のHPによると、「東北大学の特長である柔軟で強固な「専門基礎力」に加えて、その専門能力を充分に発揮し、産学官の様々な分野で グローバルに活躍するために必須となる「グローバル人材としての能力」を身につけるための実践プログラムです」と言うように書かれています。 このプログラムに指定されている講義は、全全学教育科目の講義のうちで「149」。全体の講義数がいくつなのか、わかりませんが、それなりの評価の科目だろうと思っています。。。。また、このプログラムは、4つのサブプログラム(語学・コミュニケーション力養成サブプログラム、国際教養力育成サブプログラム、行動力養成サブプログラム、海外研鑽サブプログラム)に分かれていて、そのうちの「行動力養成サブプログラム」に選ばれ、中でも渡辺の講義は「持続・達成力」を養成することに選ばれ、全学教育プログラムでは、渡辺の講義を含めて、3つのなかの1つです。たしかに、野菜を栽培すると言うことは、日々の努力という持続力とその最後に収穫物を得ることができると言う達成力を身につけることができると思います。そうしたことが、実際に昨年度基礎ゼミで活動した学生さんたちのポスター発表でも評価され、最優秀賞とプレゼンテーション賞を頂きました。

 と言うことで、また、秋の開講までしばらくあります。開講までにこのHPでも、随時お知らせしますので。受講を希望される方、時々、このHPに書かれてある関連記事を気にして頂ければと思います。より多くの方々とお目にかかれるのを楽しみにしております。今回は、メンター役に去年の基礎ゼミの受講生の方が参画してくれるといっていますので、より学年の近い方が相談に乗ってくれるのではと思いますので。

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 わたなべしるす

 PS. 所用でたぶん、来週の月曜日まで、四国にいるのですが、雨が降っているとはいえ、仙台の気温の方が暖かそう。。。。以前の記事で、サクラが満開と書きましたが、花散らしの雨となりそうです。。。。というか、この時期にしては寒すぎ。。。山の方が雪でないのかと思うくらいです。。

 PS.のPS. 4/9(水)、川内のTGL・グローバルラーニングセンターから、関連の冊子を頂きました。5月には、このプログラムに関する説明会、セミナーがあるとか。TGLプログラムのHPでも情報発信されるとか。興味がある方、ぜひ、ご覧下さい。渡辺の研究室のTwitterでもTGLをfollowするように、設定しておきますので、少しお待ちください。

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【研究成果】花粉管伸長を制御するLIMタンパク質の機能解析をGenes Genet. Syst.に発表(海外1研究室、国内2研究室との共同研究; 4/3)

2014年4月 3日 (木)

 花粉管伸長は、花粉発芽後の雌しべの先端の乳頭細胞、乳頭状突起細胞(papilla cell)から始まり、和合組合せの花粉管は、花粉管侵入により、より伸長させ、最終的に雌ずい内の卵と融合するという生殖の重要なステップとなります。その花粉管伸長には様々な分子がもちろん関係しているわけですが、その中でもアクチンフィラメント(AF)は細胞骨格として、また、様々な物質の分泌、細胞壁の構築などに重要です。さらに、AFとアクチン結合タンパク質(ABP)が結合することにより、細胞としての機能が発揮されるとされていますが、花粉でのABP機能は十分解明されていません。

GGS2014_2.jpgのサムネール画像 今回の論文はABPの中でもこれまで注目度が低かったLIMタンパク質に着目し、それらの遺伝子抑制系統を作出し、その表現型を詳細に調査することで、花粉管伸長速度の調節にこのタンパク質が重要であることを解明しました(Sudo et al. (2013) Demonstration in vivo of the role of Arabidopsis PLIM2 actin-binding proteins during pollination. Genes Genet. Syst. 88: 279-287.)。モデル植物シロイヌナズナのゲノムには、PLIM2の遺伝子が3つあり、そのうちの生殖器官で特異的に発現しているAtPLIM2a, AtPLIM2cの機能抑制系統では、花粉管伸長速度が57%に低下し、結果として、鞘基部の結実率が低下するという現象を見いだしました。この結果を応用することでより確実に結実することなども将来的にできると考えています。なお、この論文のpdfはOpen accessになっていますので、HPをごらんのどなたでもpdfを読んで頂けます。また、今回はわれわれの研究を評価頂き、5号の表紙に取り上げて頂きました(HPには、まだそのことが出ていません。出たら、また改めてお知らせします。)。表紙に採択されたのは、、Osaka et al. (2013) Plant Cell Physiol.に続いてのことで、改めて、共同研究の重要性を実感できた論文でした。ありがとうございました。

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 今年も昨年と同様、それ以上に論文発表をこのHPからしたいと思いますし、何より、共同研究も展開しているので、そうした活動が論文につながる年にしたいと。。。


 わたなべしるす

 PS. 本共同研究を行って頂いた大阪教育大の鈴木先生がこの4月から教授に昇任されたと。HPもそのようになっており、おめでとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。


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【研究成果】「化学と生物」に発表した抄録「研究者が小中高生の理科教育にかかわるために-東北大・渡辺をモデルケースとして-」がJ-STAGEに公開(4/1)

2014年4月 1日 (火)

 今日から新年度、2014年度。今年度はこんなことを達成したいと言うことはもちろんあるが、。。研究室のこれからのプロジェクトのことを書くのはちょっと。。。教育面は、これまで以上に充実して、より多くの論文発表ができれば。もちろん、アウトリーチ活動も。

 アウトリーチ活動については、昨年のちょうど、この時期に日本農芸化学会の「化学と生物」に寄稿したが、そのpdfが一般にopenされるのが1年後だったので、すっかり忘れた方もいらっしゃるのでは、。。ようやく、今日4/1から、freeでpdfとして公開されました。内容は、なぜ、渡辺が出前講義等のアウトリーチ活動をするようになったのかなど、これからこうした活動を行う上で、何かの参考になるのではと思います。

 改めて、論文は、

Kagaku&Seibutsu2.jpg 渡辺正夫 (2013) 研究者が小中高生の理科教育にかかわるために-東北大・渡辺をモデルケースとして-. 化学と生物 51: 263-266.

 この記事がきっかけとなって、アウトリーチ活動をさらにversion upされ、きっかけなれば幸いです。

 わたなべしるす

 PS. もう少し詳しく書いたversionは「愛媛高校理科 創刊50周年 記念特集号」への抄録として発表しています。あわせてご覧頂ければ、幸いです。

↓画像をクリックでPDFをダウンロード出来ます。必要な方はどうぞ。
「研究者が小中校生の理科教育にかかわるために」
(サイズ:1.65Mb、4ページ分)
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