東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【研究室訪問】オープンキャンパスに伴う石川県立小松高校、秋田県立秋田南高校、来訪(7/27-28)

2011年7月30日 (土)

 7/20にもお知らせしましたが、7/27-28は、本学のオープンキャンパスでした。いくつかのキャンパスには多くの高校生が訪問したと伺っております。片平にも、いくつかの学部と関連した研究室がありますが、直接の公開でなかったこともあり、いらした方は少なかったのでは。。東北大が、100年ほど前に始まったところですから、みていくのも良いのではと思いました。
 
 そんな中で、27日は、石川県立小松高校の生徒さん、28日には秋田県立秋田南高校の生徒さん達が研究室訪問をされました。27日の小松高校の生徒さんの時には、来客が重なり、研究室内の説明に少し待ち時間を作ってしまったのは、申し訳なかったです。研究室内を案内し、温室の植物をみてもらい、また、受験での希望、困っていることなどを話をしました。研究室訪問された2名の生徒さんは、渡辺がお世話をしている「コアSSH・ダイコンコンソーシアム」と言うことが議論をしていることで判明。そのうち1名は、8月の鹿児島での会議に参加するとか。たのしみですね。ダイコンの研究もがんばっているようで、HPでも一番頻繁に記事をupしてくれています。鹿児島での研究内容を聞けるのを楽しみにしています。

DSCN0726.JPG 28日の秋田南高校では、10名を超える生徒さんと先生、卒業生で農学部の1年生も。最初に、植物の生殖、自家不和合性の簡単な講義をしたあとに、研究室内の見学、温室内の植物の見学を。授業の中で、自家不和合性の受験問題を解いたり、PCRのことを知っていたり、もちろん、sequencerも。驚きの連続でした。これも秋田県の博士号を有した教員の採用によるものだと。ただ、やっぱり、最近の生徒さん、秋田県という、自然に対する地の利があるはずなのに、作物の花は意外と知らない。。残念でした。数名の生徒さんは、ずいぶんと知っていたのは、何より、うれしいものですね。ぜひ、一緒に研究をしましょう。お待ちしております。最後に、温室でアブラナ科作物の多様性をみてもらい、その意義、これからの研究の重要性を講義して、解散となりました。お渡ししたパンフレットに、サイン会になったのは、うれしかったです。

 SSH、科学者の卵などを通じて、こうした研究室訪問があるのは、うれしい限りです。今回の訪問を設定してくれた小松高校・寺岸先生、秋田南高校・遠藤先生、ありがとうございました。また、お世話になります。


 わたなべしるす

 PS. この月末には、あれこれと〆切が重なり。。原稿が遅くなりました。また、27日は、とあるところから取材の依頼も。また、この件が記事になった折に、報告します。お待ちください。楽しい記事になると思いますので。

DSCN0740.JPG


ページの一番上へ

【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP七北田小サマー講座「子供が転んでも「ただ」では起きない人生を歩むためには---一(いち)科学者の子供時代を振り返って考える。。。---」(7/21)

2011年7月24日 (日)

 昨年に引き続き、七北田小学校・NSP(Nanakita Science Project)、七北田小サマー講座も、2年続けて、講師依頼があり、お引き受けしました。前日までの台風の関係で、ずいぶんと涼しくなり、空調もいらないような環境で講義をできたのは、何よりでした。

 昨年の内容は、「博士になろう」ということで、お話ししましたが、今年もキャリア教育ということで、保護者の方を対象にお話をしました。子供さんも一緒だったのですが、保護者向けの話にして、小さいうちに小さな失敗をすることは大切だ。遊びながら、勉強しながら、毎日の生活をしながら。また、小さい頃に覚えたことは、今でも忘れないことなので、小さい頃の体験は、とても大切だと。また、これまでの子供さんの興味などを書いてみて、将来を見据えてほしいと。

DSCN0885.JPG 講義が終わったあとに、ずいぶんと多くの質問をいただきました。ありがとうございました。自然の変化を感じ取れるように、また、自然に親しむことが、科学の芽を育てるのだと。自然の中でいろいろなことを見ることが、小学校時代の科学に親しむことだと。難しい化学式とか、反応式とかより。ずっと、あとになって大事だと。

 講義のあとに、5年生のイネの観察を理科の椎名先生、5年生の先生方と行いました。北海道の品種は、すでに出穂して、登熟も始まっていました。季節は流れているのだと実感しました。

 最後になりましたが、夏休み前の忙しい時期にお世話頂きました、内藤校長先生、理科の椎名先生、5年生の先生方をはじめとする七北田小学校の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。夏休み明けの元気な子どもたちにまた講義ができるのを楽しみにしています。


わたなべしるす

 PS. 出し物として、今回は、片平の桜の木についていた蝉の抜け殻を。子供さんたちにはよいお土産になったようです。
 
 七北田小学校のHPにも記事がありました。内藤校長先生ありがとうございました。

DSCN0897.JPG


ページの一番上へ

【出前お手伝い(ボランティア)】仙台市立木町通小学校、放射線計測のお手伝いと現状視察、その3(7/12)

2011年7月16日 (土)

 4/21, 6/3に、仙台市立木町通小学校からお願いされ、放射線計測のお手伝いを行いました。月1回程度の測定というお約束でしたが、渡辺の方も、様々な案件があったり、研究打合せ、出張の関係もあり、十分なサポートをできませんでした。

 そんな折、小学校の方から、連絡をいただき、ちょうどよいタイミングで訪問し、構内の測定ができました。前回の測定場所を継続するとともに、これまでの測定の経験で、大きな値が出そうなところを見ましたが、それなりに通常値より大きな値であったり、さほど大きな値でなかったり。今回は、夏ということで、プール周りの測定も行いました。「ホットスポット」といわれるような大きな数値を示すところはありませんでしたが、気をつけた方がよいような場所について、担当の先生、校長先生などと意見交換ができたのは、何よりでした。また、継続的に、測定をしたいと思います。

DSCN0551.JPG 6/8にイネ品種を田植えをしたものについては、施肥のポイント、出穂しているものの注意点などを、5年生の先生方とお話しできました。よく育っているもの、子供さんたち、先生方のお世話のおかげだと思います。

 お世話になった、熊谷先生、校長先生、教頭先生、5年生の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。これからもよろしくお願いいたしいます。


 わたなべしるす

ページの一番上へ

【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・SSH特別講義「高等植物の自家不和合性--その分子機構とそこに至るまでの道のり--」(7/12)

2011年7月13日 (水)

 先週の土曜日には、「未来の科学者の卵」で、高校生100名に対して「自家不和合性」について講義を行いました。今回は、宮城県仙台第三高等学校・SSH特別講義と言うことで、理数科1, 2年生を対象にして、「自家不和合性」、「キャリア教育」をあわせた、2hrあまりの講義となりました。2hrで2コマ分をやりましたので、少し駆け足になりましたが、。。仙台第三高校にくるのは、科学者の卵の広報以来です。

 自家不和合性の講義では、土曜日の講義同様に、よく目にする作物の花の名前を答えてもらうもの。今回も同様に、結構知らない人が多いのは、ちょっと困ったものだなと。。。小学校の頃に、花を見たりするようなことを経験してこなかったのでしょうか。。この経験不足をSSHの活動でカバーしてほしいと言うことを感じました。

DSCN0865.JPG 今日の講義でもそうでしたが、動画の威力は、すごいもので、自家不和合性、受精のところ(名古屋大・東山先生からお借りしたもの)は、いずれも「へーーー。」と言うようなものでした。

 後半では、こうして自家不和合性の研究を始めたというか、今もやっているというか、そんな渡辺が、どの様な小学生から、高校生になり、今に至っているのか、その過程での決断などをお話ししました。

 最後の15minほどは質疑の時間でしたが、自家不和合性に関する多くの質問をもらいました。もし1つの個体しかなかったら、それは絶滅するのか。また、交配によって多様性が高まるのは分かるが、集団内にS対立遺伝子が少ないとだめではないのかとか。かなりシビアな質問もあり、さすがという面を見ることができたのは、SSHの活動の効果だと思いました。ぜひ、SSHの様々な活動を通して、科学的な考え方、論理的なことを身につけてほしいと思いました。今日の受講生達の課題研究の発表は、来年度の理数科の日になるのだろうと。今年の発表を上回るような発表を期待しています。

 最後になりました、講義のお世話になった、生物の千葉先生、校長先生、教頭先生、他多くの方々に、お礼申し上げます。ありがとうございました。今後もよりよい連携ができればと思いました。

DSCN0735.JPG
 わたなべしるす


 PS. 今日、JSTのSSHの担当の方から、神戸で開催される全国大会でのポスター発表のコメントをする係というか、質問をする係というか、そうしたものをお願いされました。渡辺も多くのSSHに関係し、運営指導委員も多く引き受けております。これからのそうした指導を良い方向に向けるためにも、良い経験をさせてもらうことだと思います。今から楽しみにしております。


ページの一番上へ

【出前講義】JST・未来の科学者養成講座・「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性--花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構--」特別講義(7/9)

2011年7月10日 (日)

 前日にも案内したとおり、一昨年度から始まった、all 東北大の企画である「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」で、7/9に、「自家不和合性・植物の生殖」の講義を行いました。植物の生殖の意義、自家不和合性の実態、身の回りにある自家不和合性現象という内容でした。いつもであれば、6月の開講であったのが、3/11の大地震の関係で1ヶ月遅れになりました。毎年受講生の雰囲気が違うこと、また、多くの関係者の方々がいらしていたのは、ありがたい限りです。

 いつものことかもしれないですが、普段見慣れている「作物の花」を見てもらい、その作物をこたえてもらうことをしましたが、意外に皆さん、周りの食べるものを見てないのだなと、。。最初の開講式で、小谷先生が、「自然に対する畏敬の念」という言葉を使われたのですが、そうした意味で、一番身近とも言える自然の観察をする大切さを物語っているような気がしました。

DSCN0854.JPG 自家不和合性についての動画と、名古屋大・東山先生から講義用にお借りしている「受精の動画」を見せたときのインパクトは、大きいものがあったようです。どんな説明よりも、まさに、百聞は一見にしかずということだと。。。。。

 最後に、レポートを書いてもらいながら、講義の質問をとりましたが、かなりたくさんの質問をもらいましたし、こちらがうまく、自家不和合性の喪失と栽培化ということを伝えられなかったのかもしれません。わからなかったヒトは、渡辺までmailをください。できるだけ、わかるように説明しますので。

 この特別講義では、12月にキャリア教育を講義します。お楽しみに。

 最後になりましたが、写真撮影などお手伝いいただいた研究室の皆さん、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

DSCN0845.JPG
 わたなべしるす

 PS. 受講生に配布されていた、「東北大学理学部物語」と言う刷子があり、研究室のM1の山村さんの取材記事が出ていました。研究室のメンバーがこうした大学のパンフレットに登場するのはうれしい限りです。電子版でもpdfで見えるようになるとか。そのときには、また、報告します。

 科学者の卵のHPにも関連記事があります。合わせてご覧ください。


ページの一番上へ

diary Top« 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103

ARCHIVE