東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【緊急告知】JST・未来の科学者養成講座・「進化論を唱えたダーヴィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」特別講義(7/8)

2011年7月 8日 (金)

 一昨年度から始まった、all 東北大の企画である「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」。今年の開催は、3/11の大地震の影響で危ぶまれましたが、皆様のご尽力で、ここまでこぎ着けました。

 明日は、開講式に続いて、渡辺の「自家不和合性」の講義と、あの地震は何だったのかという、講義があります。今年も受講生は、100名。関係の先生方、保護者の方もいらっしゃるかと。学内の方は、受付で、これを見たといえば、入ることができますので、お時間のある方は、片平、さくらホールで、13:00から、おまちしております。

DSCN0713.JPG なお、講義の場所など詳細については、関連のHPをご覧ください。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/list_h23/list_h23.php
htttp://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/download/pamphlet20110709.pdf


 わたなべしるす

 PS. 渡辺の講義といえば、出し物。今年もやりますので。おたのしみに。

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【招待セミナー】東京大学大学院総合文化研究科での招待セミナー「アブラナ科植物の自家不和合性--細胞間コミュニケーション、低分子RNA等、はやりの事柄を含んだ不思議な形質--」(7/1)

2011年7月 2日 (土)

 このところ、小学校高校での出前講義が多かったですが、本来というか、大学院生対象のセミナーに招待をされました。東京大学大学院総合文化研究科の渡辺雄一郎先生のところで、これまで植物病理にまつわる様々な研究をされており、今回は昨年低分子RNAが自家不和合性の優劣性を制御するということを発表したこともあり、お招き頂きました。ありがとうございました。渡辺がeditorを行っているPlant Cell Physiol.の2010年の論文賞が渡辺先生のお部屋の論文だったことも、不思議なつながりだなと。。。

DSCN0819.JPG 時間が1hrということで、少し駆け足になりましたが、生殖という形質がなぜ重要なのか、自家不和合性とはどういうことで、アブラナ科植物ではどのような分子が係わっているのかという概説をしたあとに、われわれの研究グループとして、2010年のトピック的研究発表をできた「自家不和合性シロイヌナズナ」、「低分子RNAによる対立遺伝子間の優劣性制御」について、お話しをしました。セミナーを聞いている方の興味も様々で、進化、栽培化、優劣性など、多岐に亘る議論ができ、こちらとしても大変有意義でした。ありがとうございました。

 植物病理の病原菌、ウィルスと植物との相互作用は、自家不和合性とよく対比され、これまでもいろいろな場面で語られ、論文も読んできました。その幅がより近くなり、今後さらなる共同研究などに発展できればと思いました。最後になりましたが、招待頂きました、渡辺先生に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 わたなべしるす


 PS. 東京大もいろいろなところにキャンパスがありますが、いつもは、弥生、本郷ということが多かったですが、今回は駒場。大学に入った学部生の頃に、高校の友人がいた頃に、駒場を訪ねて以来と思うと、ずいぶんと伺ってなかったなと。とてもよい環境でまた伺いたい場所になりました。

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【出前講義】大阪府立農芸高等学校・ハイテク農芸科・出前講義「高等植物における生殖・受粉反応--自家不和合性・受精・品種改良--」と交配・圃場実習指導(6/24)

2011年6月25日 (土)

 今回の出張の最後の出前講義は、大阪府立農芸高等学校でした。出張に出かける前には、ずいぶんと雨模様という天気予報でしたが、1度大雨に降られることもありましたが、終始、晴れ間が続き、最後の日は35oCを超えるような猛暑となり、講義を踏まえて、圃場での作業となったのは、久しぶりの暑さと、久しぶりの作業とで、少々こたえました。2日前の今治南高等学校の温室もそうでしたが、とてもきれいに管理されてあり、いつ伺っても感心させられ、うちの研究室の温室もきれいにしないといけないと痛感します。ただ、この日以外は梅雨の長雨だったらしく、圃場のスイカなど、多くの作物の生育不良が見られ、農業というか、作物を育てる難しさも見せて頂けました。

 当日は、ハイテク農芸科の1, 3年生を対象にということで、1年生に、生殖、品種改良の大切さというか、不思議さを講義しました。そのときに、圃場にキュウリがあるということで、ウリ科の花、果実の中の特徴を概説し、雌花にいたずらというか、切除するようなことを施したら、どのような果実が結実するかを、各自で管理しているキュウリでやってもらうことにしました。講義のあとに、早速、圃場でやっている生徒さんには、感動でした。

DSCN0805.JPG そのあとは、2学年合同の圃場作業ですが、除草、植え替えなど、3年生が率先してやっているのは、また、指導している姿は、さすがと感動でした。何より、移植ごてを上手に使って、下仁田ネギの植え替えをしているのは、なるほどと。ものは使いようというのを見せてもらったような気がしました。

 解散後に、仙台の震災の様子に興味があるという2名の生徒さんと先生とで、実際の被害状況を見てもらいました。もちろん、研究室の写真などですが。研究室で本が重なっている風景を見て、その空間の大変さを共感頂けたことは、うれしいというか、被災者として、ありがたい限りでした。

 また、涼しくなる頃に、訪問できればと思いますし、その頃には、ダイコンコンソーシアムのダイコンも育っているのではと思いました。

 最後になりましたが、有馬先生をはじめとする、多くの先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。久しぶりの農作業というか、畑というか、初心に返ることができました。ありがとうございました。


 わたなべしるす

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【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH科学教養特別講義「博士・研究者になり、研究をするとは?---出会い、決断、想定外の。---」と運営指導委員会(6/23, 6/29, 7/2追加記事)

2011年6月25日 (土)

 前日は、今治市内の2つの高校(今治南今治北)で、出前講義でしたが、この日は、となりの香川県に移動して、観音寺第一高等学校での出前講義とSSHの会議となりました。観音寺は、愛媛県との県境で、今では、高校野球の夏の大会は、1県1校ですが、昔は、北四国大会で、香川県、愛媛県で1つの枠を競った関係でした。

 観音寺第一高等学校は、昨年の6月11月の2回に続き、3回目で、この4月から、SSHに採択され、活動を開始していたところで、最初の「SSH科学教養特別講義」にご招待頂けたことは、この上ない、光栄なことでした。様々なSSH実施校で講義などを行っていますが、いろいろな特徴がありますが、「科学リテラシー」に力を入れている点は、「大地震・福島原発、放射能汚染」などのこともあり、科学を正しく理解する大切さが、文理問わずに浸透するのではと思いました。

 講義では、通常の「キャリア教育」の最後のところに、3/11の震災の時に何が起こったのか、どうすることが大切なのかを講義しました。こちらが十分、講義時間を理解していなかったことで、質疑時間を十分にとれなかったことは、申し訳なかったです。講義のコメントを書くシートに、質問を入れてください。楽しみにしております。

DSCN0803.JPG 講義のあとは、第1回運営指導委員会となりました。1年目から活発な活動内容で、理数を取り囲むように、他の科目・教科の先生方も十分なサポートをされ、all観音寺第一高等学校でのSSHの運営というのを強く感じました。毎年の発展が今から楽しみです。また、何より県教委のサポート体制が強固であり、このSSHを核にして、県内全体を底上げするというような意識が見えたことは、何よりの感動でした。

 講義、運営指導委員会でお世話になりました、石井先生、校長先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

DSCN0804.JPG わたなべしるす

 PS. どこに講義に行ってもですが、仙台市が大きな地震、津波の被害を受けたことは、理解されて頂いておりますが、どのあたりまで、津波が来たなどは、もちろん理解されてなく(テレビなどの映像で伝える限界なのかもしれないですが。。。。)、そんなことをきちんと説明することも、今回の出張での1つの大きな仕事であり、仙台の大学があるあたりは、活気があることを伝えることができたのは、何よりでした。また、ゼロ査定だったことをHPで見て頂いていた方も多く、研究は大丈夫ですかと。そんなおりに、大学というか、研究科から、大きく曲がった実験台などの交換の報せを頂けたのは、うれしい限りでした。研究科の方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 この出前講義期間中に、仙台で比較的大きな地震がありました。こちらは、常時netをつけてないこともあり、あとから知ることになりましたが、labの方々から、安全というmailなどの連絡をもらい、ほっとしました。長期の出張では、こんなことが心の安心を保てる、大切なことだと。ありがとうございました。

 6/29になり、関連記事を観音寺第一高校のHPで見つけました。ありがとうございました。その記事は、7/2にさらに詳しく更新されました。

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【出前講義】愛媛県立今治北高等学校・キャリア講義「博士・研究者になり、研究をするとは?---出会い、決断、そして、想定外の。。。。。。---」(6/22)

2011年6月24日 (金)

 午前中は、市内の今治南高でサイエンスというか、実習というか、そういう講義でした。午後からは、1kmほど離れている、今治北高で講義となりました。進路担当をされている先生と昨年の秋にお会いして、今治での講義の時には、ぜひ、お願いしたいということをいわれていたこともあり、今回の講義となりました。

 いつもであれば、2コマ分の時間をお願いするのですが、時間の調整の関係で、ほぼ1hr弱でのキャリア教育の講義となりました。2, 3年生全体で500名近い講義になりました。久しぶりの大人数でした。渡辺自身が高校に通っていた頃からでも30年以上前ですので、環境が変化したのかもしれないですが、意外と自然の中で遊んでいた生徒さんが少なかったのは、結構、残念でした。

DSCN0780.JPG 講義では、「渡辺の研究者ということがモデル」でしたが、研究者になるならないにかかわらず、1つの人生モデルとして考え、これからを送ってもらえればよいのではと思いました。今治の自然の変化を見逃さないようになれば、これまでとは違ったものが見えたり、同じものが違った風景になると思います。がんばってください。

 最後になりましたが、講義の設定を頂きました、進路課の田口先生、ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。また、こうした機会ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあとに、今後のこうした活動の方向性などについて、田口先生をはじめとする方々と、夜遅くまで議論できたことは、幸いでした。ありがとうございました。

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