東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立木町通小学校 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/8)

2011年6月 8日 (水)

【出前講義】仙台市立木町通小学校 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/8)

 先週の金曜日に、放射線計測のお手伝いと現状視察ということで、仙台市立木町通小学校を訪問しました。そのときに話題となり、今週の月曜日の七北田小学校に続き、「いろいろなイネを栽培してみよう」ということで、バケツに土を入れておいて、そこに10品種を植え付けました。

 木町通小学校は、研究室のある片平地区から自転車でも行けるような町の中で、たぶん、間違いなく、校区の中に「田んぼ」はないと思います。そうしたところで、運動場、花壇などもほかの小学校より小さいのかもしれません。そんな中でも、花とか植物もたくさん植えてあり、各班ごとの田植え作業は楽しそうでした。

DSCN0626.JPG それぞれの品種毎の成長を観察するとか、記録をつけてみるとか、みんなでグラフを作るなど、観察することの楽しみを、覚えてもらえるのではと思います。先生方もとても熱心で、近いこともあり、是非、何かあったら、すぐに対応に伺いますので、ご連絡ください。

 何より印象的だったのは、授業をこれで終わりますといったのに、イネの周りに座って、観察したり、渡辺に質問をしてくれたり、あるいは、小さなポットに水を入れて、イネのバケツに入れてくれたり。とても、植物が好きなんだなと。その気持ちを是非大切にして大きく成長してください。これからが楽しみになってきました。

 最後になりましたが、5年生の先生方、教頭先生、お世話になりました。秋の収穫まで大変と思いますが、できるだけのサポートをしますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。こうした活動を通して、震災で傷ついた心が癒やされて、本来の子どもたちの姿が戻れば、うれしい限りです。

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 わたなべしるす

 PS. 帰り際に、校内で絵を描いている子供さんたちを見かけて、挨拶をしたら、手を振りながら、「覚えてくれたんだと。。」。どうやら、去年の5年生、今年の6年生ではないかと。去年の出前講義を覚えてくれたのは、うれしい限りです。


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【研究室訪問】宮城第一高校・コアSSHダイコンコンソーシアム参加チーム来訪(6/7)

2011年6月 7日 (火)

 昨年から、何度か実施していますが、出前講義と平行して、研究室への高校生とその指導教員の先生の訪問です。今年度の第1弾は、市内の宮城第一高校・コアSSHダイコンコンソーシアム参加チームが、生物の小松原先生と一緒に、ダイコン研究の討論と実際の植物の観察などと言うことで、研究室に来て頂きました。7名の2年生ですが、彼らには、先週の科学者の卵の出前講義で少しお話をしたメンバーでした。昨年は、アブラナコンソーシアムの研究グループの訪問でした。

 ダイコンのどのような特徴を研究するのか、どのようなことに興味があるのか、高校生らしい研究はどういうことなのかなどを総合的に考え、さらに、ダイコンという扱いやすい材料ではありますが、実際にやるとき、簡単に手に入るかなどを、討論しました。最終的なテーマは、企業秘密ということで、また、発表できるときに、HPに記すことにしますが、ダイコンの栽培をしながら、よりよい研究になるよう、がんばってください。できるだけのサポートをしたいと思います。去年とは、また、キャラの異なる生徒さんたちで、とても寡黙ですが、何かしらやってくれそうか雰囲気を感じ取れました。楽しみにしております。

DSCN0591.JPG 討論会の後には、研究室、温室などの見学をしてもらいました。地震で被害を受けた実験台など、見ていただき、そのすごさというか、こんな壊れ方があるのだというのを、見てもらいました。地震の直前にきてくれた生徒さんもいて、かなりびっくりのようでした。

 来月にまた、実験の進展具合を見て、議論できればと思います。


 わたなべしるす

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【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/6)

2011年6月 6日 (月)

 今年で4年目となる七北田小学校、NSP。昨年に引き続き、5年生には、日本のイネだけでなく、いろいろなイネを栽培して、それを比較してみようという、出前講義を行いました。植物に限らず、生物は多様です。同じイネでも日本の中にもたくさんの品種があります。コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、きらら397、などなど。ただ、これらだけではあまり違いはよくわかりません。そこで、渡辺の研究室が元をたどれば、附属研究所である、農学研究所になります。その時代にたくさんのアジアのイネを収集された先生の財産を継承されている佐藤先生から、「Gemdjah Betom」、「IR-28」、「Kasalath」、「Peta」、「Tepa I」、「コシヒカリ」、「ななつぼし」、「日本晴」、「ムラサキイネ」、「ひとめぼれ」の10品種を頂き、今日、バケツに移植をしたのでした。 苗の栽培には、うちのPD, 学生さんたちにお世話になりました。ありがとうございました。

DSCN0548.JPG 今年は天気もよく、苗もよく育っており、講義の当日も好天に恵まれ、生徒さんたちも楽しく苗をバケツに植えていました。昨年の失敗を生かして、田植えの時には、化学肥料をあげないで、根っこが落ち着いた頃に、追肥をということにしました。今年の夏の天気がどうなるかによりますが、秋には、多様性に富んだイネを見ることができると思います。子供さんたちには、紫のイネが興味深そうで、食べることができるのか、秋が待ち遠しいようでした。

 これからも出前講義がありますので、そのたびに、観察会などをするように計画したいと思います。これまでの理科の観察で身につけた力を発揮して、いろいろな違いを見つけてください。それが理科の力を伸ばすことになると思います。最後になりましたが、今回の田植えの準備をいただいた、理科専科の椎名先生、5年生の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。イネのこと、よろしくお願いします。 

DSCN0549.JPG わたなべしるす

 PS. 講義の後、2hrあまり、内藤校長先生と昨今の教育事情に関してのdeepな議論ができたことは、これからの出前講義だけでなく、「教育」をどう考えるのか、また、翻って、「研究」、「科学」をどう発展させるべきなのかということを深く考えさせられました。ありがとうございました。


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【出前お手伝い(ボランティア)】仙台市立木町通小学校、放射線計測のお手伝いと現状視察、その2(6/3)

2011年6月 5日 (日)

 4/21に、仙台市立木町通小学校からお願いされ、放射線計測のお手伝いを行いました。そのときに、月1回程度の測定というお約束でしたが、渡辺の方も、様々な案件があったり、研究打合せ、出張の関係もあり、十分なサポートをできませんでした。

 そんな折、小学校の方から、連絡をいただき、ちょうどよいタイミングで訪問し、構内の測定ができました。前回の測定場所を継続するとともに、これまでの測定の経験で、大きな値が出そうなところを見ましたが、それなりに通常値より大きな値であったり、さほど大きな値でなかったり。「ホットスポット」といわれるような大きな数値を示すところはありませんでしたが、気をつけた方がよいような場所について、担当の先生、校長先生などと意見交換ができたのは、何よりでした。

 また、七北田小学校で行っているような、継続的な出前講義の話もでき、まずは、様々なイネ品種を田植えするということを手始めにということになりました。さらに、そうして出かけた折に、放射線計測のお手伝いを継続的に行うということも。

DSCN0496.JPG お世話になった、佐藤先生、熊谷先生、校長先生、教頭先生に、この場を借りてお礼申し上げます。これからもよろしくお願いいたしいます。


 わたなべしるす

 PS. そういえば、大学院生時代にRI(Radio isotope; 放射性同位元素)の扱いをするときには、必ず、フィルムバッチをつけていたような。それを毎月、提出して、その月の被曝量の測定があったのを思い出しました。いまでも、大学病院などに行くと、医者とおぼしき先生方がつけているのも思い出しました。この際ですから、被曝量がわかるように、フィルムバッチを幅広く配布して、毎月の被曝量がわかるようにするのがよいのではという気がしました。何とかならないものでしょうか。。。。広く東北、いや、東日本あたりに。。。。

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【出前授業】JST・未来の科学者養成講座を広報、第2弾と理数科課題研究検討会(宮城県宮城第一高等学校; 5/31, 6/10, 6/17一部改訂)

2011年6月 1日 (水)

 昨日の福島高校での説明会に続き、2日連続となりましたが、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を宮城県宮城第一高等学校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのか、今年の募集の変更点など、50名弱の生徒の前で1hrほど、説明をしました。震災ということもあり、それに伴う特別の枠の話などをしました。説明会には、昨年度の受講生などもいらして頂き、元気そうにがんばっている姿を見るのは、何よりでした。宮城第一高校も、3年連続での説明会で、やはりリピーターのありがたさを実感しました。

 説明会では、福島高校と同じく、昨年度の受講生に話をして頂きました。渡辺の話より、現実味というか、自分もがんばろうという気持ちを持てたのだと思います。より多くの方々と、今年度も講座を一緒にできればと思いました。

DSCN0540.JPG 説明会のあとには、理数科の数名の生徒さんたちとそれを指導されている小松原先生を交えて、アブラナ科作物のダイコンを利用した課題研究の方向性を議論しました。実際に自分で計測をしていて、それが一般にいわれていることとあわないなど、それがなぜなのか、かなりdeepに議論できたのは、こちらも楽しかったです。自然の不思議を考えることができるのはよいことだと思いました。論理的に。ぜひ、がんばってください。来週には、その関連で、研究室にもいらっしゃるというので、楽しみにしております。

 何より、また、今年度も新しい生徒さんたちと講座でお会いできることを楽しみにして。


わたなべしるす

PS. 科学者の卵のHPにも、関連記事があります。お時間のある方は、。。。。
また、宮城第一高校のHPにも関連記事を見つけました。ありがとうございました。6/17には、宮城第一高校のHPに記事を記したpdfを見つけました。ありがとうございました。

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