東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】小松市立中海小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/6, 10/7写真追加)

2011年10月 7日 (金)

 午後からは、小松市立中海小学校に移動して、午前の川北町立橘小学校と同じ「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」の講義を行いました。少し高台にある小学校ですが、橘小学校同様に、周りには柿が熟していたり、自然豊かなところに、立地しているのは、自然科学の学習には、とてもよい環境だと。

DSCF8199.JPG 学校が違うと、いろいろなことが違うことは、これまでも経験していますが、午前午後と同じ講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」をしたのは、初めてだったからかもしれません。学校の特徴が出ていました。

 同じように講義をして話をしたつもりでも、子供たちが受けるイメージは違うのだと。講義をするときの難しさ、また、子供たちの考え方のfollowなど、考えるきっかけとなりました。質問があまりありませんでしたが、感想などのコメントシートに書いてください。可能な限りこたえますので。

 何より、このことをきっかけに、アブラナ科作物の、キャベツ、ブロッコリー、ダイコンに興味を持ち、いろいろなところで見たら、観察してください。

DSCF8205.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、田中校長先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、時間の折り合いをつけて、伺えればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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【出前講義】川北町立橘小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/6, 10/7写真追加)

2011年10月 6日 (木)

 9/29には、愛媛県の西条市立氷見小学校で、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」を行いましたが、10/6には、石川県立小松高等学校のSSHとの連携で、午前中は、川北町立橘小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」を行いました。学校の周りは田んぼが多く、稲刈りあとの残暑のおかげでしょうか、稲刈りあとの株からひこ生え(蘖)がずいぶんと出ていて、稲穂がたれそうになっているのもあって、温暖化の影響なのか、田植えの植付けが昔よりずいぶんと早くなったからなのか。いずれ、子供の頃からは不思議な風景でした。

DSCF8117.JPG こうしたとても環境のよいところで、自然に囲まれて生活しているのは、とてもよいところで、科学を研究するものとして、うれしい限りでした。また、近くには、白山市というのがあり、ハクサンハタザオを思い出したり。

 講義では、キャベツとブロッコリーの話をいつものようにして、これを合わせたらということで、模造紙に班ごとで絵を描いてもらいました。とてもすばらしいのは、小学校の高学年で理解する、葉っぱ、茎、花の関係を理解できていて、ブロッコリーの茎とキャベツの茎を同じものと考えて、つなげることができる発想をほとんどのグループが持っていたのは、感動でした。普段の理科の先生方の教育の賜物かと。

 また、学校の畑では、小松高等学校のSSHとの連携で、ダイコンの芽生えも出ており、ダイコンの品種間の違い、多様性を理解してもらえるのではと思いました。作物が持つ多様性を形態、食味など、いろいろと学習してほしいと思いました。

DSCF8164.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、前田校長先生、東度教頭先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。このSSH企画をきっかけに今後、交流をできればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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【出前講義】宮城県仙台第三高等学校SSH中間発表会・コメンテーター(10/4)

2011年10月 4日 (火)

 翌10/5は、新学術領域「ゲノム遺伝子相関」のキックオフミーティングがありましたが、昨年採択された、宮城県仙台第三高等学校のSSH運営指導委員会副委員長を仰せつかっていることもあり、中間発表会に参加してきました。

 今年度は、7月にSSH特別講義「高等植物の自家不和合性--その分子機構とそこに至るまでの道のり--」を行いました。また、科学者の卵の説明会、その前には、理数科の日の発表会でもコメンテーターを仰せつかり、3回目の訪問でした。口頭発表では、数学、生物、物理があり、課題研究をまとめる上で、さらなる発展が可能だなと。。

DSCN1243.JPG 今回の中間発表会での興味深い試みは、仙台市、その近郊の小中学校の理科が好きな児童、生徒さんたちが、SSHの生徒さんたちと肩を並べて、立派に発表していたことです。時間が限られていたり、たくさんの人が話を聞いていたりで、十分に全体をfollowできなかったですが、魚の解剖、橋の強度、水の中のミネラルと界面活性剤の関係、身の回りのものを使った発電などなど。自分が小学校の頃に行った「夏休みの自由研究」から比べるととても立派なものが多くて、感動でした。将来、SSH、科学者の卵で十分活躍できる人材だと。

 そういえば、科学者の卵(未来の科学者養成講座)・全国大会でも、小学生が、0.9999.....と1が同じである証明を見事にやったのを思い出しました。小さい頃からの研究、発表が大事なのだと。。

 宮城県仙台第三高等学校のSSHも来年は中間年。より大きな発展を期待しております。今まで以上にコラボして、課題研究がよりよいものになればと思います。


 わたなべしるす

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【出前講義】西条市立氷見小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(9/29)

2011年9月29日 (木)

 前日までの3日間は、愛媛県内の高校での出前講義でしたが、9月最後の出前講義は、西条市立氷見小学校でした。予讃本線に伊予氷見という駅があるのは、小学校の頃から知っていましたが、降りたのは初めてでした。市町村合併があって、西条市になったのか、どうなのか、市の境がどうもよくわからなくなりました。。。松山のとなりが今治で、となりは西条と。。

 さて、今回の氷見小学校での講義のきっかけは、ちょうど、3/11の震災の前の週、3/5に「今治自然科学教室」での出前講義があり、そのときに、この小学校の校長先生とお会いしたのでした。とてもこうした出前講義に熱心で、日程的にすりあわせができたこともあり、今回伺いました。とても自然豊かなところで、渡辺自身の小学校の頃の学校の行き帰りを思い出させるところだなと。

 講義では、キャベツとブロッコリーがどのように生長し、葉っぱがたくさん出て、花が咲くまでの過程において、何が違って、何が同じか。これらが同じ種(しゅ)であるとき、つまり、交配ができたとしたら、どんな植物ができるのだろうと。普段食べている野菜なので、身近ではあるものの、8つの班に分かれて、相談しながら書いていましたが、初めてのこうした体験だったようで、いろいろ悩んで書いていたようです。これが科学のはじめだということは、最後に説明しました。

DSCN1338.JPG 植物の基礎は、小学生で学ぶわけですが、ふたばが出て、そのあと、本葉が出て、茎が伸びるわけです。最後に花が咲くのが一般です。では、この2つの野菜はどこに接点があるのか。茎が、両方に共通し、こうした一連の花が咲くまでを理解していて、どれだけ応用できるかということになります。小学生では難しい問題かもしれないですが、みんなよく考え、その基礎となることを応用に持って行けていたのは、すばらしいと思いました。また、奇抜な発想もあり、。。。こちらの時間調整のミスもあり、十分な質問の時間をとれませんでした。また、質問用紙に書いて送っていただければと思います。

 最後になりましたが、お世話になりました、松本校長先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、時間の折り合いをつけて、伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

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 わたなべしるす


 PS. 氷見小学校のHPに早速記事が出ていました。ありがとうございました。ぜひ、多くの科学者が生まれることを楽しみにしています。

 久しぶりに、道ばたに真っ赤な「ヒガンバナ」が咲いていて、学校の行き帰りに、いたずらをしたのを思い出しましたが、時間の折り合いがつかず、写真にできなかったのは、残念でした。。。やっぱり、田舎はよいなと思ったひとときでした。


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【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・今治市合同特別講義「今治市実践農業講座・高等植物における生殖・受粉反応--自家不和合性・受精・品種改良--」(9/28)

2011年9月29日 (木)

 9/28の午後は、母校の今治西高等学校で出前講義でした。夕方から夜にかけては、6月にも伺いました、今治南高等学校での今治市との合同プログラムの「今治市実践農業講座」で、講師を行いました。これから農業をがんばろうというような熱意を持った方々に、今治南高等学校の農場と講義室をお借りして、実習と講義でした。

DSCN1314.JPG 実習では、夜の温室での観察となり、少し大変でしたが、トマト、ホウレンソウ、メロンの水耕栽培、ザツナ類の肥培管理などを概説し、最後に、作物の受粉、受精について、自家不和合性、品種改良の重要性を交えて、お話ししました。トマトは最近ずいぶん多様な品種がありますが、あれも品種改良の賜物です。従来品種を超えるものを作ることは難しいにしても、自分オリジナルのものが、交配でできると思います、チャレンジしてみてはというので終わりにしました。

 やはり実際の温室、圃場を見ると、肥培管理をはじめ、栽培の重要性を痛感するのでした。こちらもよい勉強になりました。ありがとうございました。

DSCN1321.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、別府先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす


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