東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

そういえば、今日は七夕???(7/7)

2010年7月 7日 (水)

 春先の寒さがうそのように、イネの生育も順調とは行かないまでも、ずいぶんと回復してきているというのを、共同研究をしている水田、テレビのニュースなどでも聞いて、今年は冷害は回避されたかと内心、安心しているものの、何が起きるか分からないので、秋の収穫が終わるまで、気持ちを切らさないように。。。。何とか、ここ数年の結果をうまくまとめることができるように、と思う、今日この頃でした。

P1000096.JPG 仙台では、いわゆる「ゲリラ豪雨」というような状況ではないですが、昨晩もかなり強い雨が降りました。気象台のdataを見ると数mmで、50-100mmというのから見たら、。。。というような雨だったのかと。。そういえば、昨日の関東、南東北の豪雨で、長距離列車に遅れが出ていたのを、目撃しました。昔であれば、雷が鳴って、大雨が数日続けば、梅雨明けだったような。。何かがおかしいのですが、何をどうしたら、元に戻るのか。。

 そういえば、今日は七夕とか。仙台は薄曇りで星が見えることはないようですが、願いを込めて、残りの半年、いろいろなことがよい方向に行くように。。。仙台の七夕は、8/7。月遅れです。その頃には、イネのサンプリングで、てんてこ舞いだと思います。あと、その頃には、来年の新しいメンバーも決まっているでしょう。彼らも一生懸命がんばっているかと。多くの皆さんに、幸あれ。。。。


わたなべしるす

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アブラナシーズン終盤です

2010年6月25日 (金)

ご無沙汰してます!増子です。

平年より遅く梅雨入りした仙台ですが、蒸し暑い日が続いています。

梅雨といえば底冷えという印象の仙台ですが、今年はジメッと蒸し暑い陽気が続いています。

しかし、今日はさながら真夏のような、カラッとした晴れ間になりました。

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梅雨明けは7月末以降だそうです。

 

さて、春のアブラナシーズンも終盤を迎え、チームアブラナがラストスパートに入っています。

外に比べ、倍率ドンで蒸し暑いアブラナ温室で作業するメンバー。

本当にお疲れ様です。

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今年は柱頭(雌蕊の先の部分)のサンプリングがあり、例年に増して忙しい印象です。

↓ 柱頭を一つひとつ、ピンセットで集めます。根気のいる作業です。

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技術補佐員の千葉さん、宮野さん、今高さんをはじめ、毎日常時2~3人が作業しています。

RIMG0510 

柱頭集めの仕事はもうしばらく続きそうです。

アブラナシーズンが終わると、いよいよイネの季節が近くなります。

仙台にも本格的な夏がやってきます。

 

もうすぐ7月ですが、7月2日には生命科学研究科ソフトボール大会があります。

今回はバーベキューもあるので楽しみなんですが。。。

雨の予報でした(@TBC気象台独自予報)。晴れ間を祈ってます。

 

増子

 

ついしん:

私事ですが、妊娠しました。現在7カ月です。

胎動も分かるようになってきたので、実感がより沸くようになってきました。

胎教ではないんですが、勝手に名前をつけて話しかけては面白がっています。

ひとりごとを言ってても、そっとしておいて下さい。。。

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社会貢献、出前授業、義務づけ???(6/24)

2010年6月24日 (木)

 数年前に科研費の申請をしたとき、初めて見て驚いたことがあった。それまではどのような研究実績で、これからどのようなことをするのかと言うこと、つまり、研究に限った内容だけだったところに、はじめて、「社会貢献」という言葉が現れ、この研究で得た成果をどのように社会に還元するのか、つまり、出前授業、市民講座、市民向けパンフレットの作成、HPの作成など。。。こんなことをと驚いていた。申請書を書いていて、筆が止まったのを、いまだに思い出す。ただ、その申請書も採択され、研究をしつつ、その約束事を守るべく、できるだけ多くの小中高に出前講義に伺っている。詳細は、研究室のHPを参照されたい。

DSCN4295.JPG そうしたら、数日前の日本経済新聞のnet上には、「文部科学省は22日、1件あたり年間3000万円以上の研究助成を受ける一流研究者に、小中高校での理科の出前授業などを事実上義務付けることを決めた。」とあった。詳しくは、そのHPを参考にしていただければと思う。超一流の研究者に小中高生があえることは、うれしいことであり、数年前の科研費より、ずいぶん突っ込んだ意見になったなと。

 日本で理科離れが叫ばれて久しい。それを埋める、解決する妙手になることは間違いなく、より多くの方々が、こうした社会貢献をすることで、科学の進歩、楽しさを広めてほしいと思った、新聞記事であり、自分もさらなる努力をしないといけないと思った記事であった。ただ、将来、出前講義をした子どもたちと一緒に研究ができるかもしれないと言うことを考えると、どこかわくわくするところがあるのも事実である。


わたなべしるす

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今年も半年が過ぎようとして。。。(6/19)

2010年6月19日 (土)

 気がついたら、今年も半年が過ぎる頃になった。例年よりも雪が多く、春先にはサクラの開花が例年より、ずいぶん遅くなった。その後は、夏と冬のような天気が毎日入れ替わり、今年は冷害になるのか、とひやひやしていたが、梅雨入りは少し遅いくらいで、その後の天候は比較的安定している。そんなこともあり、冷害はないのかもしれないと、そんな実験をしている関係もあって、また、出身が農学部・農学科と言うこともあるのだろう、ほっとしている。いつもの年の1-6月よりは上がり下がりの多かった年だったような気がする。

P1000096.JPG では、研究室のactivityとしてみたとき、どうだったであろうか。初めて、理学部・生物から研究室配属できてくれた、五十川さん、金子さんの研究成果を論文として発表できたことは、何よりうれしいことである。また、仙台に研究室を移して、初めての「Nature」論文にcorresponding authorとして関われたことは、何よりもうれしい成果であった。こうした成果をtop pageから簡単に見えるように、「最近の当グループ関連論文」というコーナーを作成した。参考になれば、幸いである。残り半年でより多くの研究成果を情報発信したいものである。

うずまきER100413 .jpg 研究室のactivitiyを研究面とすれば、教育面はどうだったであろう。先の研究成果は、研究室の教育面の成果とも言える。他の教育面というと。学内プロジェクトである「未来の科学者の卵」は、2年目を迎えて、基礎コース、発展コース、エクステンドコースがそれぞれ開花してきた。出前講義でも様々なことを教育してきたが、小学生が遺伝学の実験の基本である「交配」を行い、雑種の作成に成功したことは、驚きであり、サポート頂いた先生方の熱意に感謝したい。雑種と言えば、SSHのコンソーシアムでは、アブラナとダイコン研究をsuperviseしているが、F1, F2という遺伝学的展開があり、様々な形質の評価も進んでいる。何より、国際会議での発表は、よい刺激になったのではと思う。こうしたSSHの取組が、JST・平成22年度パンフレットにまとめられているが、昨年行った夏の活動での交配実験の様子を取り上げて頂いたのは、何よりの励みとなった。関係の方々に感謝したい。

RIMG0228.JPG 日々の活動で、研究と教育は両輪であり、どちらが欠けても推進力に欠ける。また、どちらもすぐに結果が出ることではない。5年先、10年先を見越して、この両者の発展を考えていきたい。今年の春の気候ように、急な上がり下がりでなく、ゆっくりとでも右上がりの成長になるように。。。。。何より、こうした発展を支えてくれる様々な共同研究先の方々、そして、その共同研究先の人たちがつなげてくれるひとの新たな連携に感謝しつつ。。。。

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 わたなべしるす






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継続性、新規性、その先にあるもの。。。(6/10、追加更新)

2010年6月 9日 (水)

 6/6からシロイヌナズナの国際会議が横浜で開催され、研究室からもいくつかのポスター発表などを行った。シロイヌナズナがこのように、世界中で研究するようになることを誰が予想しただろう。初めて、シロイヌナズナの栽培風景を確か、宮城教育大の後藤先生のところで拝見したときに、驚いたことがある。イネの栽培ではないのに、アブラナ科という比較的乾燥地に起源があり、その当時、カブ、キャベツなどを栽培して、自家不和合性の研究をしていた渡辺には、水浸しの中に、ロックウールをおいての栽培には、びっくりした。というより、こんなことをして、栽培できるのだと。カブとか、キャベツであれば、数日に1回、たっぷり水をやるということ、それが教えだった。20年近く前であるが、このとき、シロイヌナズナを材料にしている人は多くなかったし、また、自分でシロイヌナズナを使って、研究し、論文発表ができることさえ想像できなかった。そういった意味で、何十年と1つのこと、あるいは、1つのものに対して、集中して研究することは、大きな意味があるのだろうと。シロイヌナズナは良い例かもしれない。ただ、継続の中に発展を持たせて、アブラナ科植物全体、あるいは、アブラナ科作物、さらには、植物全体に研究を展開することも大事であろう。ところで、水浸しのシロイヌナズナと土の上のシロイヌナズナで何か、変わったところがないのだろうか。きっとあるような気がする。そんなことを、ふと思ったのでした。

DSC_0925.JPGのサムネール画像 継続という点では、教育も同じである。続けることの大切さ、難しさは重々承知している。一度、欠落するとそれを取り戻すのには、何十年もかかると、教育だけでなく、継続の重要性は話になる。そういえば、渡辺も運営委員を務めている東北大のプロジェクトである「未来の科学者の卵」で、昨日、去年1年間の活動を毎回、そのときの感想をまとめていた生徒さんがいた。毎回、講義に出れば、こちらからレポートを課すわけであるが、それ以外のものを毎回、その感想としてまとめるのは、高校生という忙しい時間の中でやり続けることは、大変だったと思う。他にも同じような受講生がいるだろうし、今年の受講生にも同じことではなく、もっと発展させた何かを継続してもらいたいものである。

DSC_3072.jpgのサムネール画像
 同じように教育の継続という点では、先の横浜でのシロイヌナズナの国際会議にダイコンコンソーシアムに参加している数校の高校生が、ポスター発表をしていた。これもこれまでの継続した研究の積み重ねをまとめたものかもしれないが、高校生の国際会議での発表という点では、継続から新規なことへの転換とも言えるような気がする。SSHをやっている高校で海外への研修というのがあるが、海外がどんなところというのも大切かもしれないが、世界レベルの研究者が来ている、国際会議で発表をし、外国の研究者とdiscussionをすることは、海外への研修では得られない経験となるような気がする。少なくとも、渡辺にそんな機会があれば、また違った人生になったような。。。。

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 新しいこと、新規なことというのは、大変なことである。ただ、よく考えれば、何かを継続していたとき、それもその現象なり、材料をよく観察していれば、ふとしたことで、新しい面が見えてきて、それが新規なことになっていくのかもしれない。その意味で、身の回りに四季折々に変わる花であり、植物の様子を観察し、カメラに納めて、並べてみるだけでも何か新しいものが見えるのかもしれない。絵心のない渡辺には、カメラという道具の力を借りるしかないのであるが。。

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わたなべしるす


PS. ダイコンコンソーシアムについては、アブラナ科植物をこれまで研究材料にしたということもあり、運営指導委員を仰せつかっているが、この活動が、文科省の方でも評価しているという記事を見つけた。指導している立場としても、うれしい限りである。

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