
自然も日々変化するが、それらが作る、その時代というのも変化している。昔であれば求められなかったもの、現時点で、迅速に解決すべきことなど、時代に合わせざるを得ないことがある。では、時代に合わせていればよいのだろうか。時代を先取りしたり、その時点では発想しない、受け入れられがたいようなことを、場合によっては考えることも、自然科学者として、key pointになる。プロ棋士のように、数十手先まで読むことは難しいが、せめて、数手先を見据えたい。また、盤状を俯瞰するように、それぞれが置かれている現状を大きくとらえることができないものかと。。。
時代ということでは、「社会貢献」がクローズアップされている。そういえば、出前講義に行って、「品種改良の方法・実際」について、ずいぶん質問を受ける。育種、品種改良という言葉は広く見られるようになったが、その中身まで、十分に伝わってないのかもしれない。その時々に対応して、社会に対してもきちんとした発信をすることが大切なのであろう。そうすることが、時代の先を見据えることにつながるのかもしれない。
わたなべしるす
