東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

季節の変わり目、考えること、不思議の。。。(9/25)

2010年9月25日 (土)

 それにしても今年は不思議な天候である。冬場にはずいぶん雪が降ったし、春は遅くて、サクラが咲くまでに時間がかかった。田植えの頃には、本当にイネが育つのか心配だった。梅雨が明けたら、いつまで続く猛暑。季節の変わり目という、「お彼岸」を過ぎたら、冬のような天候。今年の仙台の天気はなんと不思議なことか。というか、それに大量をあわせる人間も一苦労であるが、根っこがあって、その場所にある、植物は我慢強いのかと思ったが、この前までの晴天続きで、雨がなかったのは、植物にもこたえたようであった。葉っぱが枯れていたのを、仙台だけでなく、出張先の札幌でも見かけた。いずれ、水分が補給され、元に戻ってほしいものである。

 「何とかの秋」というのがたくさんあるような気がする。読書とか。。ただ、ここ数年、忙しさが増すばかりで、考えることが十分でないような気がする。ただ、前にも書いたかもしれないが、小学生への出前講義で、考えることの大切さを教えたような。。反省をしないと。やっぱり、考え続けることが、自己を明確化し、何をするのがよいかということを導き出してくれるような気がする。時間がないといわずに、考える時間をとるようにしたい。考えていれば、きっとよいことがあるから。

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 秋で終わるスポーツもたくさんある。野球もそうかもしれない。仙台にいると、昨年までプロ野球の監督をしていた方の、名言が時々出てくる。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。何かの本で読んだことがあるが、戦国武将が最初にいったらしい。それが回り回って、仙台で。。。不思議なことである。これも、出前講義で披露することがある。披露するだけでなく、自分にも言い聞かせているつもりである。失敗の反省が、次にきっとつながるのであろう。

 不思議といえば、大学のtop pageのところに、2つの絵があって、くるくると回っている。今は、科学者の卵だったり、サイエンスカフェだったり。お時間のある方は、ひたすら、めくってみてください。科学者の卵で、渡辺が講義中のところが出てきます。後ろ姿ですが。

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 わたなべしるす

 PS. 前にお知らせをした、来週の土曜日の『未来の科学者の卵』でキャリア教育をするとお知らせしました。そのあとに、バックヤードツアーを企画していると。そのツアーの実態は、まだ、未公開のようですが、限りなく、どのようなものかというコメントが、担当の理学部の久利先生から、HPに記載があります。ぜひ、ご覧ください。


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観察、アウトリーチ活動、秋らしい天気。。。(9/19)

2010年9月19日 (日)

 この1週間で、すっかり空の雲が秋らしくなってきた。もちろん、仙台ででのはなしであるが。9月のはじめには、明らかに夏の雲であったような気がする。道ばたにも、キク科の雑草のつぼみができていたし、ずいぶん前から、ススキの穂がでていた。そんな周りを観察するというか、何となくみているというか、そんなことも、小学校の時に毎日4kmを歩いて、道草をしたおかげかもしれない。遠回りをしてかえることが多かったので、もっと距離は歩いていたような気がする。遺伝子を1つずつ決める1990年代から、20年しかたっていないのに、生命体が持つ全遺伝子「ゲノム」を決めることは、そんなに難しくない時代になった。そんな時代だからこそ、観察が大事だと言うことを、出前講義で話している。

DSCN4326.JPG 動物を飼育すること、植物を育てること、そんなことが小さい頃から少なくなったのだろうか。何より、毎日、何が起きているかと言うことをみるのが、たいへんな時代なのか。。。いずれ、「観察」が大事だと思う。そんな出前講義での話のあと、様々な先生とお話をすると、高校だけでなく、小学校でも、「キャリア教育」のリクエストが高くなったような気がする。景気の低迷が長いことも関係あるのだろうか。夢を持てないというか、何になりたいかということについて、考える機会が少ないのか。自分のこれまでのキャリアといえば、聞こえはよいが、要するにどのように歩んできたかを披露するのでよければ、とお受けしている。

 秋になって、科研費の公募がでた。その中に、変更点として強く書かれている項目に、「国民との科学・技術対話」の推進というのがある。前にも紹介したかもしれない。要するに、アウトリーチ活動をするようにというのが、求められている。ただ、ここでは科学・技術という研究成果の発表が求められているような感を受けるが、それを拡大して、科学・技術を基礎とした、「キャリア教育」もよいのではと思う、というか、その点も重要なのであろう。

DSCN4497.JPG 何より、秋らしく涼しくなった。研究、教育をやるのにはちょうどよい時節となった。年末までの数ヶ月、何とか、よりよいものを形で残したい。。今日この頃でした。


 わたなべしるす。

 PS. 明日から、札幌での遺伝学会、前に予告したとおり、ワークショップを行います。お時間のある方は、ぜひどうぞ。


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収穫の秋。。。

2010年9月14日 (火)

今週のはじめから、仙台にも、久しぶりにまとまった雨が降っています。。
最近夜に冷房をつけなくてもよい日が続き、気が付けば、
どうやらあの暑ーい夏は過ぎ去ったような。。?
雨と一緒に、少し秋の気配が吹き込んできた感じがします。

 

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 先日、当ラボでは、中間発表会がおこなわれ、
それぞれ、春からこれまでの研究の過程や状況を簡潔にまとめたものを、
報告する時がもたれました。
いよいよ、今年度も、後半戦に入っていきます。
秋は収穫の季節。
思えば、今年は梅雨の季節からずっと暑かったですが、当ラボでは、暑さにもめげず、
アブラナやイネのサンプリングや作業、また各種実験が、とぎれることなく
繰り広げられ、実験室は、常に活気づき、、、\(`∀´) ノ
暑さの中でも研究室の植物たちは、皆の手厚い管理のもとで健やかに保たれ。。。


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本当に、皆さんそれぞれ、頑張ってきました!
これまで積み上げてきた努力の実をたくさん収穫して頂きたいなーとおもいます。
そして、今後において、これまでの結果を深め伸展させて、更なる飛躍を目指してますます頑張っていって欲しいです(^-^)/


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P.S
今年は猛暑の影響で、お野菜がとても高くなり、困りました。
秋になって値段が少し下がればいいのですが。
ひそかに期待しています。。
でも、秋は食べ物が美味しい季節なので、食べすぎにはちょっと注意が必要ですね!

(I)

 

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太陽エネルギー、植物って、猛暑はいつまで。。。(9/6)

2010年9月 6日 (月)

 仙台でも毎日のように30oCを超える。仙台に来て、25年になるが、こんなことは初めてである。気象台開設以来という暑さなのだから、当たり前なのかもしれないが。。。それにしても、この太陽エネルギー、何とか、使えないかと思う。小学校の頃だったろうか、隣の県の香川県仁尾町で、太陽エネルギーを集光して、電気エネルギーに変えるというような計画だったのか、何かあったような記憶がある。実際に見たかったが、何かの都合で見ていない。今、太陽光パネルは、当たり前のように使われているが、その当時は画期的だったと思う。太陽エネルギーはすばらしいと。。

DSCN4055.JPG そんな太陽エネルギーを、一身に集めているものが、身の回りにたくさんある。「植物・作物」である。太陽エネルギーを、糖・デンプンにかえるとができるというのは、この先端科学のオンパレードの工学力でも無理のようである。もちろん、完全に不可能というわけではなく、植物並みの効率をもってと言うことである。と、考えると、進化の果てにこの様な形、システムをもった植物というのは、尊敬に値する気がする。この太陽エネルギーのおかげで、今年はお米の収量も上がっているとか。夜温が下がってないので、食味の低下が気になるところであるが。。。

DSCN4107.JPG この前、とあるセミナーに出ていて、電気エネルギーをためるのには、例えば、パソコンのリチウム電池のようなものがあるけどと。。いろいろなシステムで、発電しているが、発電量を調節して、余らないように足りないようにしないといけないらしい。そう考えたとき、植物は、余りに強い光の時、葉緑体は、壊れないように逃げるというか、それに近い行動をとる。また、作りすぎたエネルギーは、例えば、イモのようにデンプンとして地下にためることもできる。これまた、植物のすばらしさを実感した。

 こんなすばらしい植物の能力を可能な限り解明して、工学との連携で、植物も模倣することをどこかで考える必要があるような気がする。単に、この猛暑対策だけでなくて。それにしても、この猛暑、いつまで続くのであろうか。天気予報を見る限り、今週の台風が来れば、涼しさが来るような。。あてにして、外れたときの。。。が、厳しいので、涼しくなってから、感動することにしよう。何より、秋のアブラナの栽培もままならないので涼しさがほしい、今日この頃でした。。

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わたなべしるす



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ドラゴンフルーツ

2010年9月 1日 (水)

夏休み明けということもあり、ここのところ各地のお土産が集結していたのですが、
昨日はなべさんが買ってきてくださった九州土産の果物を頂きました。

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いかにも南国っぽい見かけの紫色のはドラゴンフルーツというらしいです。
デパートなどでしか見かけないそうで、初めて見ました。
見た目からは全く味の想像がつかなかったのですが、キウイみたいでおいしかったです。
ごちそうさまでした。

今日から9月にもなって、こちらのラボでの生活も5か月が経過しました。
もう少ししたら、またBrassicaのシーズンに突入するので頑張りたいと思います。
その前に、そろそろ涼しくなってほしいです・・・。

広井


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