東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

3月、アブラナの花、次世代。。。。

2010年3月17日 (水)

 3月も半分が終わり、今年度も残すところ、2週間ほどとなった。高知だったような気がするが、サクラが開花したとか。今日から、熊本出張ですが、ソメイヨシノらしきサクラが、咲き始めています。たくさんの菜の花とともに。さすが南国という感じです。 
  CA390006


 さて、今年は、寒気と暖気の入れ替わりが激しく、先週、大雪が降ったにもかかわらず、今日は、10oCを超えている。。。。そんな気温の変化が激しい仙台でも、もう少しすれば、アブラナの花が咲き始め、遺伝学、生理学、生化学の実験をしたり、そのサンプルを集めたり、5月が終わる頃までは、ゆっくりと休ませてくれそうにもない。ある一時に集中して、実験をする楽しさであり、つらさでもある。この時期を逃したら、春は、また、来年。。。そんな悲劇にならないように、植えた植物に問題がないか、実験をしたい世代をきちんと植えているか等、きちんとしたいものである。

 

DSCN4075

 遺伝学の実験には、F1, F2, F3など世代はつきもので、どの世代でどのような表現型を見ることをできるのか、また、BC1など、違う材料を使う方がよいのか、そんなことを考えるのも、遺伝学の実験をする楽しみでもある。遺伝子型は、昔から比べれば、ずいぶんと簡単に決めることができるようになった。それだけに、表現型をきちんと評価できる目を養うことがより重要となる。

 

CA390045

 世代といえば、「次世代の研究者の卵」とも言える高校1, 2年生を対象とした、「科学者の卵養成講座」も、先週の土曜日の3/13の発表会で、第1期生とも呼べる、まさに、未来の科学者の卵たちが、たくさん巣立っていった。こうした次世代の生徒さんとの交流は、いろいろな意味でよい刺激となった。なんといっても、元気であり、そのあふれる元気に引っ張られて、何とか、この1年運営ができたような気がする。こうした次世代教育の重要さを実感した今年度でもあった。こうした教育と普段の研究もさらに活発にして、次年度は、このHPから発信したいものである。


DSCN4106


わたなべしるす


PS. 科学者の卵の最後の評価については、以下に記してある。興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。


http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/news/2010/03/16145041.php
http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/activity/2010/03/16164451.php

http://fukuko.net/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=1586&comment_flag=1&block_id=50#_50

ページの一番上へ

仙台大雪

2010年3月10日 (水)

増子です。今日の仙台ですが、3月には珍しい大雪です。

DSC_2226

昨日午後から降り続いており。。。

昨日カナダからのお客様・Goring先生を松島・仙台案内にお連れしていたメンバーも、猛吹雪で大変だったみたいです。

本当にお疲れ様でした<(__)>

 

さて、積雪量は午前9時の時点で24cmとのこと。

DSC_2251

3月では観測史上3位の積雪量だと、TBC東北放送の気象予報士・マサくんが言っていました。

 DSC_2233

今回は雪質が重く、その積雪量と相まって、交通に甚大な影響が出ているようです。

道路には、大きな雪の轍が出来ていました。

DSC_2248

午後になって少し緩んできましたが。。。引き続き、皆さまどうか足元お気をつけ下さい。

 

さて、今週の渡辺グループですが、渡辺先生はじめ殆どが奈良に行っております。

3/11~3/12にかけて、奈良で国際シンポジウムが開催されるためですね。

大雪の仙台から、スタッフ一同シンポジウムの盛会と、無事の帰仙を祈念してます。

 

増子

ページの一番上へ

年度末、卒業式、時代の流れ。。

2010年3月 4日 (木)

 平成21年度も終わろうとしている。残すところ、4週間ほどである。テレビを見ていると、卒業式が行われたというようなニュースがある。そういえば、ずいぶん昔に高校を卒業した。よくよく考えると、1984年3月1日だったような気がする。当時は、大学二次試験が1回だったため、卒業式のあとに仙台に受験に来た。白い雪も残っていて、ずいぶんと寒いのを実感した。温暖化という割には、今年は、それなりに雪が降っており、工学部のある青葉山には、まだ、白いところもある。片平地区にいると、他よりも早く雪解けするおかげか、春は近そうと感じるが、天気予報では来週も雪がちらつくようである。やはり、アブラナが咲いて、実験ができるようにならないと、春という実感がないのは、職業病かもしれない。

 DSCN4112 

そんな折、人生2回目の卒業式への招待状を頂いた。七北田小学校で2年間、出前講義を行ったこともあり、頂けたのはとてもうれしい限りである。残念なことは、学会と重なり、出席できない。でもよく考えれば、あと、6年もしたら、彼らも大学生。そう考えれば、またあえる日までにそんなに時間がたたないのかもしれない。一生懸命に講義を聴いたり、みんなで相談して書いた、秘密の植物、環境問題、等々、忘れないで、歩いてほしい。といっても、自分の小学校の卒業式で、校長先生をはじめとする方々から頂いた言葉は、どんなに思い出そうとしても思い出せない。そんな昔のことになってしまった。


DSCN4073

 

 時代は流れても、この時期は別れと出会いが重なる。パソコンのメモリのように自由に記憶容量を足すことができれば、今までのことを記憶できるのだろうが、人間はそうはいかない。でもそれがよいことでもあり、悪いことでもある。別れと出会いを大切にして、また思い出すことがあれば、このHPをぜひ見てほしいものである。何かまた、新しく気がついたり、ヒントになることがあるようなHPを維持したいものである。


DSCN4057


わたなべしるす

ページの一番上へ

実験いまはむかし(2)

2010年2月18日 (木)

新規2 比較的 暖かに過ぎた一月でしたが、二月に入り仙台もまた気温の低い日が続いています。
かつて東京でも、冷たい風に吹かれながら終電を待っていた日々がありました。

 やっと求められていることに近づいてきたかなと自分なりに思うころ、今までとは違った仕事をあてがわれました。
はじめのうちは、実験し、報告しては次に進み、ととりあえず順調だったのですが、途中から「あれっ?」と思うような結果が...。

 「もう一回やってみるように」といわれ、気を取り直して再挑戦。
しかしながら、またもや「変」な結果に。ありのままを、上司に報告すると、「え~っ!」と驚かれ、その報告を受ける課長も首をかしげている。言われたとおり、ちゃんとやっているつもりなのですが...。
やれども、やれども先が見えてこない毎日がただひと月、ふた月と過ぎていき、朝も晩もコーンフレーク、帰りはいつも終電に間に合うように職場で出してくれていたマイクロバスにバタバタ乗り込み......そんな冬でした。

そうこうしているうちに、実験の中でようやくある小さな傾向に気づきました。その後は、知恵の輪が解かれるように、するすると進んでいきました。
ほっとしました。...

なかなか進まない時期、急に進む時期。でも、スムーズに進むより、苦労したり長くかかりながら得たものの方が、大切な経験として残るように感じています。

(I)

ページの一番上へ

大雪・昭和59年以来・NFL....

2010年2月11日 (木)

 今年は、日本海側でずいぶんと雪が降っているのをテレビで見ることが多い。先日のニュースでは、新潟市内での大雪は、「昭和59年」以来とか。昭和59年の今頃と言えば、自分自身のターニングポイントであった。ちょうど、大学受験の年で、当時の共通一次試験で思ったほど伸びず、頭を抱えていた。四国・愛媛という暖地でも10cm以上の大雪、水道管の破裂、路面の凍結。それから、ずいぶんと時間が流れたのだなと。。。。仙台に来て、4月の下旬に雪が降ったのに驚いたし、5月の連休にソメイヨシノが咲いたのにも。

CIMG4876.JPG
 当時はアメリカのプロスポーツを、on-timeで見ることはほとんど希であったような。大部分が録画でしかなかった。NFLでもしかり。NFLと言えば選手の日曜日は、「Super Sunday」であり、その年の優勝チームを決める、いわゆる決勝であった。まだ英語がほとんどしゃべれないのに、labに来たアメリカの研究者を宿まで送るときの、英語でしゃべるネタが、NFLの好きなチームであり、この前の試合はどうだったかでした。もちろん、Super Sundayのことも。

CIMG4877.JPG

 アメリカンフットボールは、とてもシステマティックなスポーツであり、戦略・戦術と言うことでは、どんなスポーツよりも明確なのかもしれない。One playごとに時計を止めて、時間は正確に計測する、今ではビデオでレプレイチェックもする。ゲーム全体を球場の高いところから見ていて、On-timeでプレイの方向性、戦略・戦術を調整する。実際に研究をしていても、On-timeで方向性などを調整するのは、とても難しいが、この点は学ばないといけないのかもしれない。

CIMG4882.JPG
 
 それとNFLの運営に関しても機会均等になっているらしく、今年は、万年最下位と言われていたニューオリンズが優勝した。様々なものに同様のチャンスがあり、それをものにしたところが、勝利をつかめる。エジソンの99%の努力と何とかというのと同じように感じられる。その意味で、科学の発展においても、何らかの機会均等がある方が、結果として良いのかもしれない。昭和59年から26年という半世紀たって、重要だと言うことが証明されることもあるのだから。


わたなべしるす







ページの一番上へ

diary Top« 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149

ARCHIVE