東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

マンガ、life cycle、異分野(5/3)

2014年5月 3日 (土)

 今日から連休後半。休みのパターンがよくないと言われているが、植物を扱っていると、4日間もlabを開けるというのはなかなか難しい。また、アブラナはこのあたりがピーク。交配とか、様々な実験が立て込んでいたのを思い出す。学生、助手の頃は、雌しべの先端・柱頭のサンプリングで、アルバイトの方々にきて頂いたことともあった。20年近く前の話であるが。。。連休というとそんな思い出が。この前、本屋で立ち読みができたので、この連休はその本でもめくってと。。。渡辺の世代、あるいはその前後であろうか、本といえばマンガを読む世代。今でも読み返すことがあるが、そんなことができるのかと思う技が出たり、そんなことができればよいと思ったことも。「どこでもドア」はあれば、出張が楽になると思ったが、列車などからの風景がないというのは。。。どっちもどっちかもしれないと思う。ただ、最近は移動中もnetができたり、パソコンができるので、さほど、問題にも感じない。というか、あってもなくても。。。「パーマンのコピーロボット」は、あったら、出張している間に代わりに、labで仕事をしてもらえると。。。それとは仕掛けがちがうが、「分身ロボ」なるものが。。ちょっと、イメージは異なるが、出先にいても、labのパソコン画面で、渡辺が登場するというようなもの。。。これもちょっと。。渡辺が使うことと言うか、できないことでは、サッカーの技を実際にというのも。。。マンガで起きることは無理なことと思わず、やってみる。そんなことを考えてみるから、進歩があるのだろう。。。

DSCN2252.JPG 普段はアブラナが実験材料である。もちろん、アブラナ科のシロイヌナズナを使っている。遺伝学をやる上で、life cycleというか、種子から種子までの時間が短い方が、実験をやる上では、より多くの世代を使って実験できるので、使いやすい。逆に、果樹などを実験に使うと、世代を超えてと言うのが、「桃栗三年柿八年」というように、開花も容易ではない。植物に限らず、動物も生物種によって1世代の長さはちがう。なにが世代の長さを決めているのか。。。植物生殖遺伝という研究室名であるが、ふと考えると、わからない。細胞が分裂できる回数は、染色体の端にあるtelomereが決めるとかというのを聞いたことがあるが、これとはちがう。。。こんなことをなぜに?????。疑問に思うことがサイエンスだからかもしれないが、こんな新聞記事を見つけたから。。。こんな小さなペンギンがあっという間に、親と同じに。。。どこにでもふとと思うことはあるのだと。。。

 遺伝学なので、その生物が持っている全遺伝情報、ゲノムを決めたら、寿命の違いなどわかるかと思うが、そんな単純な図式ではないと思う。ただ、最近よく言われるbig data。たくさんというより大量のdataをこれまで解析してない方法とか、色々な解析をすることで、見えてくることも。。。たしかに、遺伝子発現を調べるのは、学生の頃なら、Northern blotと言っていたRNAを電気泳動して、膜状で検出する。これだと10個の遺伝子の発現になると大変だった。それが、Microarrayというのが出てきたら、10,000個の遺伝子でも解析できるようになった。いまは、次世代シークエンサーというので、ちょっとしか発現してないものまで見えてくる。Microarrayの時もそうだったが、少しは数学の知識が。。。昔なら、やったと思うが。。。今や、共同研究、学生さんの担当。せめて、少しかけるようになってみることを考えた方がよいのだろうか。この連休は4日も休みがあるので。。。と思ったが、新聞の記事くらいが。。。にならないように。。。

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 わたなべしする

 PS. そういえば、きょうは憲法記念日。いつから、六法の最初にあった憲法の文言を見てないのであろう。。。共通一次の社会では、「政治・経済」を受験したくらい。。。ちょっと、そんなことも考えてみる1日だったのかもしれない。。。


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趣味の野菜の様子と水耕栽培器の自作

2014年5月 2日 (金)

4月のはじめにメンバーで植えた野菜達は、温室の鉢に植え替えられ、元気に育っています。

最近暖かいので、急に大きくなった気がします。ズッキーニ(ダイナー)は、簡易マルチをしています。時々寒いからー。早く大きくなって、皆の家計を助けておくれ!

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今回、野菜を温室に植えるだけではなく、水耕栽培にもチャレンジしてみることにしました。色んな本やHPを参考にし、先日、ペットボトルで簡易に水耕栽培器を自作しました。しかし、栽培器作成や植え込み中、余裕が無かったため、殆ど写真を撮ってませんで。自分の備忘のためにも、一部イラスト(お昼休みに手癖で書いた落書き)でお送りしたいと思います。

れっつごー。

 

自作水耕栽培器の作り方。

①ペットボトル(2リットル:今回はおーいお茶のを使用)をよく洗い、上部を切り取ります。ハサミを書いていますが、カッターの方が切りやすいと思うよ。

②次に、切り取った上部の部分、両側に切り込みを入れ、残りの下部にスポッとはめます。切り込みを入れた方が、収まりがいいんだよ。これで本体が出来ました。早ッ!

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③ポットを準備します。今回は育苗用黒ポットに細工したものを使用しました。黒ポットの穴をハサミで広げ、鉢底用のネットを取り付けます。ここだけ写真撮ってたんで掲載。

イラストの通り、ポットにらせん状に不織布(今回はキムワイプ)が回るようにして、最後、鉢の下に垂れるよう設置します(培地を吸い上げさせるため)。ここに、植え込み剤であるバーミキュライトを入れて苗を植え込みます。バーミキュライトには栄養が無いため、培地に影響しないそう。パームビートや、ロックウール、スポンジ、ハイドロボールでもOKらしいけど、研究室にあったもので適当に使いました。ある程度の通気性が大事なのねん。

苗には、ミニトマト・チェリーメイトを使いました。土は全て洗い流して植え替えます。根を傷つけないよう注意が要ります。今回は、造粒してある培養土で育てていたため比較的楽に洗い流せました。

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④水耕培地の用意をします。今回は肥料としてハイポネックス微粉を用いました(液体では微量元素が入ってないからダメ)。ホームセンターでスティックタイプ(5g×20本)500円。これを1000倍希釈で用います。遅効性の肥料が含まれており、水に完全には溶けない仕様になっているため、溶かした後も良く振って(沈殿が攪拌された状態で)使用します。今回は、空のガロン瓶に2リットル分、溶かして使用しました(他、ハイポニカ液肥大塚ハウスも水耕栽培に適していますが、一番手に入りやすいハイポネックスを用いました)。最後に数滴ほどメネデールを加えております。おまじない的な意味です。

⑤セッティングします。液体培地を上部の口まで浸らない位の水位(1~1.5リットル位?)にし、腐敗予防のため10円玉を培地に沈め、上部に鉢をセットします。不織布を垂らして培地に浸るようにします。培地は1週間に1度、全部取り替えます。写真だと、こんな感じになります。いずれ、根が下まで生えるのだそうですが・・・。

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⑥最後の仕上げ。コケが生えないように、アルミホイルで全体を巻きます。こんな感じで巻きました。なんか巻きすぎた感があるけど、まあいーや。これを窓辺に置いて、様子を見ます。

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今回の装置は簡易なつくりですので、作成も簡単です。培地用の肥料もホームセンターで手に入りやすものですし。本格的にやろうとすると、ポンプで培地に空気を送りこんだり、色々大変なんですが、今後の様子次第で考えたいと思います。

何しろ初挑戦ですし、本当に育つのか、培地をちゃんと吸い上げてくれるのか心配です。この子が連休あけまで生きていたならば、次の子も植え替えようと思っています。がんばって生き延びて、いずれ鈴なりのトマトを成らし、家計を助けてちょうだい!

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増子

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センス!!

2014年4月30日 (水)

なべ研(渡辺研究室)に所属して1か月が経ち,明日から5月です.
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M1の二人は,なべさんから「"センス"を磨け」と,言われています.
周りに細かく気を配れということです.
そして,気が付いたらめんどくさがらずにやる.
このダイアリーに関しても更新が止まっていたら自分が書く!
尚且つ,"センス"良く,面白く.


そして,
ここ最近毎日のように更新されていたダイアリーが27日から更新されていない!!
よっしゃー.ネタなんか思い浮かばないけど,僕に任せとけ!!
ネタなんかなくても,先輩のダイアリーの様に・・・・・.

あっ!ネタ発見!!
僕は最近,ダイアリーを面白く書くために過去のダイアリーを読んでいます.
そして,ツボにはまるダイアリーがwww
おすすめは2009年です.(※まだ2011年までしか読み直していませんが)
名作が多いです.
こんな先輩たちの様にダイアリーを書くため,

"センス",磨いていきます.


面白いダイアリーの鉄則その1
・写真を貼る!!!
今回は写真も無いため5月ということで,鯉のぼりを描きました.
僕の美的"センス"を・・・

色々とセンスに難のある
M1岩本でした.

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30年ぶり、金言、破綻(4/27)

2014年4月27日 (日)

 携帯は未だにガラパゴスである。スマホにしたらという話はあるが、特に不自由を感じない。パソコンを持ち歩いているからではと言われる。確かにそうかもしれないが、あの小さな画面で小さな文字を読むだけの気合いがない。。。めんたまが疲れそうである。その代わりではないが、出張などで出かけると、新聞、雑誌、本などをめくることにしている。もちろん、パソコンでの仕事の合間であるが。指導教官だった日向先生の影響だろうか、本を買ってぺらぺらとめくって、なるほどという部分くらいしか読まない。最初から最後まできちんと読むのが苦手である。そんなで月に1回くらいは、本屋で立ち読みをしたいと思っている。そんな立ち読みで、30年ぶりにこれという本を見つけたというか、再会した。森毅著「数学受験術指南--一生を通じて役に立つ勉強法--」(中公文庫)。30年前は、中公新書だったように思う。受験が近くなった高校3年のいつ頃だったろうか、本屋で読んだのを覚えている。受験の中でも数学は比較的できた方だったのもあって、また、志望校であった京都大・教養部の数学の教授だったからであろうか。。。いずれ、読んでいておもしろいと思った。30年ぶりに読み直して、その当時のことを思い出した。森教授がどの様な方か知らず、読んでいたが、後にテレビなどで生の声を聞いたり、話をされているのを見て、あの本を読みたいと思っていたのもあって。。。もちろん、受験数学をこれからやることはないだろうが、副題の人生のどこかで役に立てばと。。。

DSCN2247.JPG いろいろな本を読むが、できるだけ身近でイメージできる本を読むようにしている。そんなこともあって、本の中のイベントが海外というのはどうも苦手である。そんなこともあって、一時は、鉄道ミステリーの「十津川警部」シリーズを読みまくった。最近も新刊が出ているが、読まなくなった。初期ほど、時刻表のトリックのようなことがなくなったからだろうか。。。ただ、読みながら、いったことがない駅とか、鉄道とかをイメージできるのは、楽しい。一方、最近は、子供の頃好きだったマンガとか、将棋とか。牧詩郎著、円谷プロダクション監修「ウルトラの金言--人生を戦い抜くための勇気と知恵--」(双葉新書)羽生善治著「捨てる力」(PHP文庫)。どちらもなるほどという言葉が書いてあった。ウルトラマン世代には、それぞれの場面を思い出して、子供の頃に帰った気分になれた。将棋はへたくそであった。定石、手順など覚えられず、「穴熊」だけで何とかしていたような。。。そんなへたくそでなくて、プロのtop 10のA級に20年以上という世界から見えているものがこんなのだと。。。ただ、将棋の世界だけでなくて、科学の世界でもなるほどと思えるものも多かったり。。。何からでも学ぶことができるのだと。。

 今でこそ遺伝学をやっている。というか、物理学、化学、数学はすでに。。。この前、とある化学反応をHPで見つけて、。。。そんなことを昔はやったことがあると思ったが、すでに、忘却の彼方で。。。数学は、。。先日の出前講義で数学の問題を解いていた高校生がいたが、これもすでにfollowできず。。。物理学になれば、。。もちろん、何となく興味はあるが、無理がある。。。量子力学ビッグバンのことを新聞というかそのHPに出ていたが、何となくしかわからない。。。もちろん、遺伝学といってもその一部しかわかってないのかもしれない。。。では、何を知っているのだろう。結構怪しくなる。ただ、理論的に破綻がないように考える。それだけはできているのかもしれない。と言うか、それがあるからこそ、続けられているのかもしれない。というか、それを維持するからこそ、何とか今があるように思う。明日からも続くように、破綻をさせないように。。。できるだけの情報を本を読んでと思った日曜日であった。。

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 わたなべしるす



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【出前講義】福島県立福島高等学校・SSH「課題探究」(課題研究)開講式「SSH課題研究を始めるに当たって」(4/25)

2014年4月25日 (金)

 仙台も朝晩はまだ少し冷えますが、日中は20oC近くになり、初夏の感じです。ソメイヨシノはほぼ散ってしまい、もう少ししたら、ツツジのつぼみが見えてくる頃かなと。もちろん、もう少しかかりそうですが。SSHの課題研究についての講義は、今月、石川県立小松高等学校宮城県古川黎明高等学校に続いて、福島県立福島高等学校が3校目。福島高等学校のSSHでは、運営指導委員会の委員長も仰せつかっているので、今回の講義がよりよいものになればと。。。

 開講式では、教頭先生の方から、課題研究を行うためには何を大事に考えないといけないのか、考えること、発表すること、文章にすることなど。。。こちらが言わんとすることをいって頂き、。。渡辺がこれ以上講義が必要なのかと思いましたが、領域融合であったり、どの様に課題研究のテーマを考えるのか、高校生らしい研究テーマは何かと言うことなど。。。参加者が1年生から3年生まで幅広くいたので、それぞれの学年で、なるほどと思ったところがあったのではないでしょうか。もちろん、1年生の多くは、課題研究のイメージが少しでもつかんで頂ければ、これから何をしようかなど、考えることができたのでは。。。

DSCN2230.JPG そうした課題研究を行う上で、高校時代にそれぞれの教科・科目で何をどの様に考えるべきと言うか、今の渡辺が自分の高校時代を振り返って。。。また、大学時代に何を学び、それを今の研究、生活にどの様にいかしているのか。そうした「キャリア教育」のほんの一部かもしれないですが、お話しすることができたかと。。。何より、考えることが大事だと思います。そうした習慣をこの高校生時代につけてもらえればと。。。

DSCN2233.JPG 質問では、どのタイミングで、発表をするのか。これは結構難しい問題というか。。。渡辺の経験談として、これでdataがまとまって新しい話ができると言うことを、日向先生に説明にいき、それなら、いいんでないか。と言われて、発表していたと。なので、ぜひ、指導してくれている先生方を納得させるだけのdataと結論をまとめて、discussionをして発表してほしいと。。。

DSCN2237.JPG 最後になりましたが、今回の講義の企画などをいただきました、橋爪先生、原先生をはじめとする関係の多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあと、他案件があったので、講義の前に、先生方に時間をとって頂き、今後の展開、発展について、議論する時間ができました。コアSSHのイベント、実際の課題研究を行う上での問題点、サポートできる点など、deepな議論ができました。ありがとうございました。その中には、6-7月にかけて、「キャリア教育」の講義をしっかりとと言うことを頂きました。ありがとうございました。自分の将来を考えることは大事ですので。よい方向にプログラムを調整できればと思います。よろしくお願いします。

 PS.のPS. 今年度から福島高等学校に赴任された先生に渡辺と同じ「愛媛県立今治西高等学校」の卒業生の方がいらっしゃると。お目にかかって、話をしたところ、渡辺より4級下の方で、驚くことに、桜井小学校桜井中学校と同じ。そういえば、先生と同じ名字の宮武さんという方が渡辺の同期にも小中学校で一緒でした。もしかしたら、幼稚園も一緒だったかも。。。世の中狭くて、短い時間でしたが、今治の桜井地区のローカルな話であったり、お世話になった先生のお名前も出てきて。。。びっくりでした。何より感動したのは、国語の先生なのですが、今日の渡辺の講義も聴きに来て頂きました。ありがとうございました。文章を書くと言うことで、SSHを通じて何かコラボできればと思います。よろしくお願いします。帰り際に「講義の中に、今治のゆるキャラ、バリィさんがあったのを説明しなかった」ということをいわれて。。。失敗と。。。ここで説明しておきます。「バリィさん」は今治市のゆるキャラで、今治で有名な、焼き鳥、来島海峡にかかる三連の吊り橋、今治タオル、造船をイメージし、体がひよこ。トサカの部分が吊り橋をイメージ。今治タオルで腹巻き。タンカーの形をしたがま口。と言うものです。渡辺のHPの写真でも見ることができます。福島高等学校の生徒の皆さん、是非、一度、ご覧下さい。先生との話題にもなると思いますので。

 PS.のPS.のPS. 何かの質問だったかをしたときに、今の高校生は週刊のマンガを読まないと。。。。。結構、かなり意外でした。大学生になっても読み続けていた渡辺には。。。何かの記事で見た「大学生の読書離れ、スマホの影響」というのでしょうか。これが高校生にも。。としたら。。。活字を読むことは大事だと。もちろん、ちゃんとした本を読んでいればよい訳ですが。。。その当たり、少し気になったことでした。他の高校などでも少し調べたほうがと。。。

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