東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

IT、失敗、経験(12/2)

2013年12月 2日 (月)

 この記事を書いてHPにuploadするにも、ITの力がないとできない。そう考えれば、身の回りの様々なものに使われている。今では、農業にもITを使ってという記事を見つけた。ミカンの栽培で、肥培管理、糖度などITの力を使い始めたらしい。植物工場のようなところであれば、さほど難しいことではないのかもしれないが、露地栽培でもこうしたことが起きているというのは。。昔であれば、経験と勘で行っていたのを、ITの力でというのだと思う。ただ、それでも試行錯誤があると。。つまり、最低限の知識の上に、こうしたものの力を使うからこそ、大きな発展があるのだろう。天気予報にももちろん、ITは使われていて、最近では今まで以上に細かく気温などの情報が出るようになり、使いやすくなった。どれくらい雨が降っているのか、風なのか。もう少ししたら、雪の降り方も、10min起きというのはありがたい。雪も温度によって、みぞれになったり変化する。それをセンサーでキャッチして、この情報を活かして、新幹線の減速の必要性を制御するとか。。。ITなくして、何かをするというのは、難しいのかもしれない。

DSCN0667.JPG ただ、経験と勘というように、「失敗」の上に、こうしたものが成り立っているというのは当然というか。。。ただ、大事なのは、この失敗がなぜなのかというのを理解することであろう。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があるように。。。では、どれくらい失敗することを我慢するのか。。。我慢という言葉も変かもしれないが。。。「石の上にも三年」という言葉もあるくらいである。また、実験をやっても、最初は失敗するかもしれない。2回目は失敗した点を明確にして。少し不慣れで。。。3回目には、ほぼできるようになるということをいう人もいる。と考えれば、「3という数字」は、失敗というか、やってみることで意味があるのかもしれない。

 それでもうまくいくためには、先にも書いた、一定のレベルが必要となる。余りに高望みをしても、それはなかなかうまくいかない。先の3という数字が通用しない。研究でも1つずつ階段を上がるように、というのが基本であろう。もちろん、これというidea、材料などに恵まれて、大きな飛躍がある時もあるが。。。それでも、基礎力は重要であろう。あとはもちろん、先の経験と勘を積み上げないと。。。なにをやっても「大きな差」がある時がある。その差をどうやって縮めるかということに、「戦略、戦術」が求められるのであろう。今年もあと、1ヶ月。残している仕事を少しでも少なくするように、しっかりとした「戦略、戦術」を立てて、がんばらないと。。。

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 わたなべしるす

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第21回生命科学セミナー開催(11/28)

2013年11月28日 (木)

 以前にお知らせしていた第21回生命科学セミナー「アブラナ科植物の雑種強勢について」神戸大の藤本先生が来仙されるというので。。。彼とは渡辺が岩手大に異動になった1998-1999年くらいに初めてお会いしたのだったでしょうか。あれから数えると、15年近くになりますが。。。その当時は、自家不和合性の研究をしていて、。。。いろいろな事情があって。。。その当たりは、また、時間を見つけて。。。その後、epigeneticsを早い段階からおもしろくなると、もくろまれていて。。その当たりは、さすがだなと。。。この夏だったでしょうか。新潟大から、現在の神戸大・農学部に准教授として着任にされました。新学術領域研究「ゲノム遺伝子相関」の公募研究班としてもjoinされていて。ゆっくりと「雑種強勢」の話を聞くのは初めてでした。雑種強勢は、植物育種の講義等できいていて、不思議な現象として、多くの方がトライされていますが、これという結論がないのも現状です。

 で、講義では。。。ダーウィンがはじめて記述して、トウモロコシでは雑種の方が25%以上よいということを記しているとか。。。「優性説」、「超優性説」、「epistasis説」というのが雑種強勢のいまでも定説だとか。。。また、hybrid cornを作るために、手で除雄したとか。それでは割に合わないので、細胞質雄性不稔(Cytoplasmic Male Sterility)を使うようになったとか。F1雑種を植えれば、そろいがよいとか。最初のところは、学生の時に、植物育種の講義で、日向先生から聴いたのを思い出しました。そのあとの、最近の採種事情なども。。。もちろん勉強になりました。では、実際の解析では、シロイヌナズナとハクサイを材料として。。。表現型、遺伝子発現解析等、かなり細かく見ておられて、これからが楽しみ。。また、機会を見て、セミナーをお願いしたいくらいでした。また、こちらでこれからやろうと思っている異なる実験でも十分、参考になるようなセミナーでした。ありがとうございました。

DSCN0671.JPG 最後になりましたが、研究の合間にこちらに来て頂き、セミナーありがとうございました。また、ぜひ、来仙の折には。逆に、神戸に伺った時には。セミナーをしたいと思いますので。ありがとうございました。書く位置がおかしなところになったかもしれないですが、藤本先生のところの教授が先日来仙された「安田先生」です。


 わたなべしるす

 PS. セミナーの時間帯は少しずれていて、参加できなくなかったのですが、お世話になっている理研の仁科の阿部様126回金属材料研究所講演会の特別講演で「量子ビームを用いて「東北ブランド」の新しい農水産物を創る」というので。。。少しだけお目にかかって。最近の量子ビーム育種の現状などを情報交換できました。ありがとうございました。

DSCN0668.JPG PS.のPS. 今日、M2, D3の4名分、五月雨式でしたが、論文タイトルを教務に提出完了。次は、論文そのものを審査員に指定の時期までに提出して審査を受けるという日程に合わせて、というところでしょうか。審査の時間まで入れてもあと、3ヶ月でしょうか。石にかじりついてもがんばるしかないと思います。。。

 PS.のPS.のPS. 先日来より、2ヶ所から「ミカン」を頂きました。ありがとうございました。ちょうど、この時期は早生品種の最後から中生に切り替わる時期。頂いたのは皮の感じから、早生品種かと。。おいしく頂きました。ありがとうございました。

DSCN0666.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 8/16に追伸で掲載した、「クミアイ化学工業株式会社・第2回学生懸賞論文募集」。テーマは、日本の農業に若者の息吹を!--農業の未来を考える--、というもの。数日前にも、農業というか、過疎のことについて記しました。自分でも気になっていることで。。。農業問題。何とかしたいと。自分が大学生、大学院生なら、ぜひ、トライしてみたいと思うのですが。。。何より、懸賞というくらいなので。〆切も12月末まで延長したようです(HPでは、まだ、10月末でとなっていますが、そんなことも小耳に挟みました。)。年末の忙しい折ですが、ぜひにと思う、学生、大学院生の方、一攫千金でないですが、こうしたものにトライして、文章力を磨き、あわせて。。表彰して、もらえるというは、よいことだと思うのですが。これを読んだ方が、トライされることを期待して。。。

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ひと足早く大掃除をしました!

2013年11月27日 (水)

こんにちは、M1の辺本です。

今年も残り僅かとなりましたね。早いものです・・・
さて、昨日はラボの大掃除でした。
寒い日が続いていますが、昨日は素敵な掃除日和。
日頃見過ごしている汚れまで綺麗に落とすために皆で頑張りました。

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移動できる物は全て廊下へ出し、上から下へ埃を落としていく。
床の汚れは、激落ちくんでとにかく磨く。
換気扇、空気清浄機なども・・・綺麗に出来るところは全部綺麗に。

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お昼ご飯は、本家かまどやで注文したお弁当を。
みなさん朝から良く働き、お腹ぺこぺこだったので、あっという間にペロリ~でした。
みかんも美味しく頂きました。なべさん、ご馳走様でした。

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お腹が満たされた後も大掃除は続き・・・
午前中の疲れと、昼食後の睡魔と戦いつつ、ワックスまで仕上げました。
というのもワックスまで仕上げればケーキが待っているので、必死に頑張りました。

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みなさんの頑張りのお陰で、15時前にケーキにありつくことができました。
今回のケーキは藤崎地下のFLOで注文しました。
「基盤研究(A)おめでとう」のプレートを添えて・・・なべさん、おめでとうございます!
そしてケーキもご馳走様でした。

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ラボ内のワックスが乾いたら、移動した物を元に戻し、最後に玄関の掃除を。
皆さん、だいぶ疲れが溜まっていましたが協力して仕上げました。
実はケーキを食べている間にバイトの小倉君が来てくれたので、彼にも手伝ってもらいました。
小倉君ありがとう!みなさんのお陰でピカピカ~なラボになりました。お疲れさまでした。

それにしても早目の大掃除は良いですね。12月にするものとは限らないですものね。
暮れになってからは、寒いし、わたわたした中で喧嘩になりかねません。
早目の大掃除、オススメですよ!みなさんも是非!


M1 ナベ

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足早に過ぎる秋

2013年11月27日 (水)

技術補佐員の伊藤です。


一気に過ぎ去る仙台の秋。

綺麗に紅葉した銀杏の木を撮影しようと思っていたら、

昨日の風で綺麗なじゅうたんに早変わりしていました。


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秋が過ぎ去らぬうちに(もう過ぎ去ったのかな?)

秋らしい話題をいくつか。


芸術の秋

先日、子供たちの通う小学校で学芸会が開かれました。

元気いっぱい、可愛い1年生の劇を楽しみ、

6年生の合奏・合唱に成長を感じ、涙してきました。

朝早くから練習して、放課後に大道具の準備をして。

みんなの頑張りで素敵なひとときを過ごす事が出来ました。


運動の秋

明日は小学校の持久走大会。

低、中,高学年に分かれて学校周辺を走ります。

今年初参加の娘は、「道を間違えないか不安。」と。

先頭を走るわけではないから、、、いらぬ心配です。

母は、、、警備要員として道路に立って見守ります。

子供たちが1、3、6年生に在籍するため、朝から

立ちっぱなしです。

子供たちの為にも、母の為にも、暖かい一日である事を願っています。


食欲の秋

娘がサツマイモを収穫してきました。

サツマイモはすぐに食べるより、少し乾燥させた方が

甘みが増すというので、ベランダに並べてみました。

天ぷらにするか?大学芋にするか?

あ~、楽しみ。


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ここまで書いて、全て子供の話題である事に気づく!

季節感を与えてくれている子供たちに感謝しつつ、

冬支度に入る母です。



いとう

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冬将軍、ダイジェスト、ストーブ(11/26)

2013年11月26日 (火)

 今朝は風が強くて、ずいぶんと落ち葉があったが、日中は日差しは暖かく感じた。そんなで、早めのlab.の大掃除であったが、細かなことは、学生さんが書いてくれるであろうから、そちらに譲る。そんな暖かさも今日限り。どうやら、明日あたりから、朝の寒さが本格的になりそうである。最低気温は、1oC付近というのが、数日。日中の気温が、10oC近くあるので、それほどでもないのかもしれないが、さすがに「冬将軍」到来という感じがする。ただ、一方でよいのは、晴れ間が続くこと。自転車で移動でき、体調管理にもよい。将軍と言えば、先日のゆるキャラグランプリ2013で1位を獲得できず、頭を下げて、断髪をするとか。ゆるキャラでもこんなご時世。。。冬将軍に負けないように、1位を目指さないと。。。

DSCN0453.JPG そんなで12月になると、今年1年を振り返る番組がダイジェスト版というのでしょうか。何があったのか。ぱっと思い出せない。番組を見れば、そうそう、そんなこともあったと思うことがたくさんあるような気がする。研究室のこの1年の反省は、また、いずれこのHPから。。。ダイジェストを日本語的に言えば「消化」でよいのだろうか。DNAを切る制限酵素を使う時、DNA digestionという言葉を使っていた。消化ではなかったような。いずれ、季節の変わり目、消化のよいものを食べるなり、気をつけないと。新型のノロウィルスという話しも。ダイジェストというと、昨日だったか、Nature Digestが手元に。最近こんなことがあったなと思ったり、なるほどと思ったり。。。そんな中に「特許」のはなしが。。。大学関係の方は、netで見ることができるかもしれない。そうでない方には、本屋で見ることも。もちろん、図書館とか。いずれ、簡単な問題ではなさそうであるし、十分に考えないといけない。

 日中の気温が下がったおかげで、足下には暖がほしくなる。一方でこのシーズンを野球なら、「ストーブリーグ」だったような。野球の試合はないが、だれがどこに移籍したとか、FAしたとか。ひいきのチームが最近、どうもいまいちなので、。。気合いが入ってないような。。。ただ、新聞に踊る「年俸◎△円」とか、「ドラフト□位、入団」とか。それなりに気になる。年俸というのは、そうした職が対象というか、大学ではなじみがなかったが、ずいぶん前になる、年俸制というのがしかれた。それを拡大とか。。。そんなニュースを見かけた。そうすると、サッカーのように「移籍金」とか、野球のFAのようなことが、大学でも起きるのだろうか。また、ドラフトのように「第1回選択希望選手、大洋、△、。。。」というようなことは起きないと思うが。。。ただ、起きないと思うことが起きるのが、最近の世の中。。。何が起きても対応できるようにしないと。。。どんなすごい冬将軍がきても、春に咲く花の準備をしておかないと。。。。

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 わたなべしるす

 PS. ふとしたmailで、先日出前講義を受講した子供さん宛のmailのお礼を。その中に、「手紙を机の前に飾っていると。。。」ありがたいことです。テレビに出るわけでも、有名なわけでもないのですが。。。そんなことが理科、科学のきっかけ、何かをやろうとするきっかけになれば。。。と思ったのでした。ありがとうございました。

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