東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

順番、言葉、情報(12/28)

2013年12月28日 (土)

 物事には順番がある。プラモデルであれば、設計図がついていた。もちろん、順番通りしなくても、最後に完成すればと言うことはある。また、どうしたら、物事が早く片付くかと言うことを念頭に、どうやってやるかを考えるのも大事な仕事である。年末までにやらないといけないことがたくさんありすぎて、脳みそがパンクしているので、どうもうまく順番付けができていない。。。もちろん、順番というのが時代の流れと共に変化することもある。自分が小学校の時の出席番号は「アイウエオ順」でなくて、生年月日であった。5/3生まれなので、小学校の間は、比較的順番が早かった。ところが、確か、中学校になってからは、「アイウエオ順」になり、あっという間に、ほぼ、最後になった。それ以降もそうである。ただ、今の小学校の多くは、たぶん、「アイウエオ順」であろう。では、昔は何で出席番号で並べていたのだろうか。。。そんなことをふと考えた。遺伝的、環境的影響はあるにせよ、早く生まれた方が小さい頃は成長が早い。なので、背丈の順番というわけではないだろうが、そんなことを考えて、生年月日で並べていたのではないかと、ふと考えた。こんなことを考えたのも、先日の出前講義の手紙の返事を書いていて、出席番号が「アイウエオ順」でなかったので、もしかしたらと思った次第である。それなりの背景があったものを今でも継続しているというのは。。。感心というか、感動であった。小学校の頃を思い出して。。。

 大学で研究室に入った時、指導教官だった日向先生から「最近どうですか?」ということをあまり聞かなかったような気がする。日向先生自身がそういうことをあまり言われなかったのか。そんなことはないように思う。あの頃から、研究室での禁煙というのがはやりとなり、廊下で喫煙するという分煙制度ができつつあった。渡辺はタバコを吸わないのであるが、日向先生と議論するためには、廊下に出て、タバコを楽しんでいる時に捕まえで、こちらから、あの実験はという方が、よかったと思っていたのかもしれない。「攻撃は最大の防御」ということを感覚的に理解していたのかもしれない。あるいは、タバコを吸っている心が落ち着いた時に、話をした方がと思ったのかもしれない。日向先生が言われていた言葉に、「帰り際に何かを言われても、よい答えは出てこない。帰る気になって、system downしているので。脳みその。。。」といわれていた。たしか。。ただ、全く言わなかったわけではないはずで、日向先生が普段履いているサンダルと同じサンダルは禁止であった。足音の区別が極めて困難であるからであった。来た時には答えることができるように、先輩方は戦闘態勢にあったのかもしれない。というか、心の準備をしていたのだろう。たぶん。それでも、とある研究室の教授は、足音をさせないで、背後から「どうですか?」というのがあったというのをずいぶん聞いた。年明けからは、少しlabの中を歩いてみるようにしてみようかと。。。「どうですか?」と。。そんなことを書いた本を見つけたからと言うのもあって。。。

DSCN0708.JPG そんな風に何をしているかというような情報を集めることも、教授の仕事である。そうしたことだけでなく、情報はどんなところにいても重要である。例えば、どの道を通るかによって、混雑具合もちがう。それも時間によって。そうしたちょっとしたことに気を遣うだけで、物事がスムーズになる。情報の大切さは、ここでもずいぶん書いてきたし、今月も、学部の1年生対象に講義をした。ただ、情報を集めるだけでなくて、それをいかに活用するのか、ということはそれ以上に大事である。手元に情報があってもそれを活用できなければ、持ってないのと同じである。テレビの情報によると、国立公文書館というようなところで働く人数が、アメリカと日本では、100:1くらいだったような。情報を集めて、管理して、その重要度を理解する。それは国としてもそうかもしれないが、研究室、ここの研究者にとってももちろん重要であり。。。昔に比べれば、どこに何が書いてあるのか、電子物化されたこともあってずいぶん楽になったのではないだろうか。昔であれば、どの論文のどこに何がというのを覚えていたような。。。もちろん、情報量も、今より少なかったことに起因するのかもしれないが。今日の文章にはどうもとりとめがない。。。情報が頭の中でうまく整理されてないからかもしれない。そういえば、土曜日。明日は日曜日。少し脳みそを休めて、来週からも残った今年の仕事を片付けて、新年を迎えたい。。。何とか、気合いと根性で。。。


 わたなべしるす

DSCN0712.JPG PS. 今日も残っている年末年始の宿題中。出前講義の手紙に返事を書いていたら、この前のふるさと出前授業で、児童のお母さんが、小中学校の同級生。。。お父さんがという方も。。。びっくりです。。。というか、世の中は、とても狭いです。

 PS.のPS. 出前講義でお世話になっている浦和一女の菅野先生から昨日mailが。。。その中に卵の4期生が、「学生科学賞で文部科学大臣賞を受賞した」と。。みんな色々なところで活躍されているのだと。。。こちらも感動を頂きました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. 東北大のtop pageにITER国際核融合エネルギー機構との学術交流協定締結というのを発見。昔は、こんなことをしたいと思った時期も。。。そんなことがつながって、プラズマを。。。ということなのかもしれないというか。。。写真をよく見たら、卵でお世話になっている工学部の安藤先生らしき方も映っているような。プラズマのtop runnerなので。。。来年はここに写真が載るようなbigなことを起こさないと。。。

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紅白、変更、融合(12/27)

2013年12月27日 (金)

 紅白という言葉を12月に聞くと、今年も終わりが近いと思うようになる。この時期以外に紅白という言葉は、紅白戦というような野球とか、サッカーとかの練習試合の時。新聞に「紅」と「赤」というのがあったが、どちらの世代か。。。よくわからない。ただ、甲子園、それも夏の甲子園がやっぱり気合いが入るものには、深紅の大優勝旗。。。いつか母校が。。。と切望している。。。もちろん、自分も挑戦し、Natureを日々、targetするわけであるが。。。簡単ではない。救いはこの時期にしては暖かくて、雪もないのはありがたい。昨日のニュースだと、北極の何とかとの兼ね合いで、寒くなりそうとか。。。できたら、北極が寒くて、きちんと氷が張って、仙台は例年並みにしてほしい。なにより、この時期にというタイミングで、空調が壊れていて。。。。これ以上寒くなるのは。。

DSCN5168.JPG 天気予報を見るのは昔からの日課であり、地震情報を見るようになったのは、3.11以降、ずっとである。。。やっぱり揺れることはあって、落ち着かない。天気予報はもちろん、日々変わり、週末にかけて雨の予報が、雪マークに。。。あまりありがたくはない。予報でなくて。雪である。変えるというか、変更というか、そんなことは普段の生活でもたくさんある。会議の予定が変更になったり。出張の予定が変更になったり。変更して、Luckyと思うこともあれば、そうでないことも。変更してないのは、携帯電話。今でも電話としてしか使わないので。。。ガラパゴスと言われても。。。つかっている。スマホでないといけない、そのサービスしかないと言われたら。。。かなり困る。。。何とか維持してほしい。土曜日半ドンがなくなってどれくらいになるのか。よくわからないくらい前になったと思う。一方で学習時間を確保と言うことで、土曜日半ドン、復活というのが来年度予算に盛り込まれ、どこで実施するのかわからないが、あるらしい。もちろん、一部の学校では、すでに土曜日半ドンが戻っている。半ドンが普通だったものには、戻ってほしい。一部だけへの導入だから難しいのだろうか。だったら、昔のように。。。というわけにいかないのだろうか。社会全体の活力というか、そうしたものも上がるように思うのだが。。。積極的な変更というのは、もちろんあって、経費節減など色々な取り組みがあるだろう。一方で、サッカーJ1は通年でなくなるらしい。。。ようやく落ち着いたのにと言う気がするが。。。変更するには、それなりの信念というか、そうしたものがないと。。。

DSCN5107.JPG 今年もあと5日を切った。今年の反省というか、どうだったかについては、また、大晦日に。ただ、色々なところとつながりというか、融合というか、そんなことはたくさんあったように思う。小笠原諸島の西之島と新島が融合したらしい。こんなに大きくなるとは。消えなければと思っていたが、これで安心してよいのだろうか。少なくとも孤立した状態よりは、安定していると思う。論文で議論をする時に、師匠の日向先生がよく言っていたこと。「自分の結果だけで自立するのは難しいので、他の人の結果とすりあわせて、議論をすることで、自分の結果、考察が安定すると。。。」。確かにそうだと思う。これを融合というかは別問題としても、この時期は、研究室は修論、博論の〆切に追われる時期。書く方はしっかりとした信念を持って。というか、これも師匠の言葉であるが、「修論、博論というのは、自分の主張をする場であって、自分だけで書くことができる、主語は、Weでなくて、Iであると。。投稿論文の場合はほとんどがWeな訳でと。。」。その自己主張ももちろん、他とのすりあわせ、融合が重要で、。。そのために、添削してくれている方々は、とても大変だと思う。いつも感謝である。。。ということで、残りの時間を有効に使って、昨日の霜取りではないが、今年の仕事は今年のうちに。。。。来年にためても、利息が増えて、得するわけでもないし、頭の中で考えないといけないことが増えるだけなので。。。。できるだけ、がんばってみよう。。。少なくとも、年明けの海外出張の日まで。。。


 わたなべしるす

 PS. 空調が壊れ、寒いのもあるというか、気分くらい、南国で。。かえって場違いの写真でしょうか。。

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シモトーリ、シモトーリ、シモトーリ!

2013年12月26日 (木)

実験室でガリガリガリって音がするなーと思ったら、男性陣がフリーザーの霜取りをしてました。

フリーザーの効きが悪くなるので、定期的に行われています

霜を取ると、庫内の温度も安定するのです。

 

貯まった霜を。。。

 

取ります!

(貯まった霜を、木槌で、手でかきだします)

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取ります!!

(箱で霜を集めて迅速に取りのぞきます)

写真 3

ひたすら取ります!!!

(渡辺先生も参戦しました)

写真 4

名誉の負傷。

(すべってころんだ)

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今年のシモは今年のうちに!!!!

(温度が上がらないうちに手早くやってます)

写真 2

たくさん取れた霜は、熱湯で溶かしたり、室温で放置したりして、さよならしました。

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熟練の技の数々が炸裂し、フリーザーの霜は迅速に除去されました。

これで庫内の温度も安定し、安心して年を越せます。

皆さん、お疲れ様でした<(__)>

 

 

ますこ

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ブッシュカーン、ミカーン、ククミース!

2013年12月25日 (水)

こんにちは、M1の辺本です。

昨日がクリスマスイブでしたが、皆さんサンタクロースからプレゼントは届きましたか?
私は「仕上がった講義レポート3本!」とサンタさんにお願いしたのですが・・・
今朝届いていなかったので、今日自分で書き上げました。
やはりサンタクロースにプレゼントをお願いする時は、手紙を書くべきでしょうかね?


さて、昨日までの3日間は「科学者の卵養成講座」発展コースで、私は曽根さんと一緒にTAをさせていただきました。
私は日頃から高校生と接することが少ない上に、今回初めて実験指導することになったので、不安で不安で・・・
しかし曽根さんのお陰で無事終えることができました。曽根さん、色々とありがとうございました。
受講生の3人も明るく元気な女の子で、3人とも理解力・観察力に優れていたので、TAをしていて楽しかったです。
分かりやすく説明することの難しさも改めて感じましたが。
楽しかったこと、勉強になったことを含め、充実した日々でした。


話は変わり、我がラボの玄関にこんなものが吊されていましたよ!
なんだこりゃー、先が裂けていて、手のように見えますね。
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これはですね、仏手柑(ブッシュカン)というインド産の柑橘類なのです。シトロンの変種で、ミカン科。
この仏手柑、庭に植えると「代々(橙)家が栄える」と言われる縁起の良い柑橘果樹だそうですよ。
日本には江戸時代前半に入ってきたそうで、観賞用として生け花や正月飾りに・・・なるほど~だから玄関に!

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非常に面白い形をしている仏手柑。花言葉は何だろーと気になって調べたのですが、
「媚びない美」と書かれてあったり「ひねくれた美」と書かれてあったりで、よく分かりませんね。


ちなみに、食べられるのか?と言うと、果実は実が少ないので生食には向かず、
砂糖漬けでお菓子にしたり、乾燥させて漢方薬にするのだとか。
ということで、マスコさんがジャムにしてきてくれるのだそうです。楽しみ、楽しみ♪


仏手柑は生食に向かない柑橘類ですが、我がラボには生食に向いている柑橘類「ミカン」があります。
とても美味しいです。やはり冬はミカンですね。
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お疲れ気味の先輩が、ミカンの皮で疲れ具合を表してくれました。

今年度は修了する先輩が4人いまして、皆さん修論・博論に向けて日々頑張っています。
年末ということもあり、だいぶ疲れが溜まってきているようです。
疲労で体調を崩さないように・・・と願うばかりです。
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最後に、報告を。
9月上旬にナベさんが買ってくださった「ククミス」が2つありました。覚えている方~?
そのうちの大きい方がカラカラに乾燥し、ついに・・・種ゲット!しました。
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メロンの種のようですね。
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大切に保存して、来年植えてみようかと思います。
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M1 ナベ

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【研究室訪問】循環型科学者の卵養成講座・発展コース・第3日「プラズマ照射法で自家不和合性を破る」(12/24, 25追記)

2013年12月24日 (火)

 一昨日から始まった「科学者の卵養成講座」発展コース。1, 2日目でとったdataを動画を解析したり、顕微鏡写真を改めて、解析して、最後のまとめへ。最初の日の計画通りに進んでいるのが、TAの曽根さん、辺本さんの緻密な計算のおかげだと。。。

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DSCN1201.JPG data解析の後には、この3日間をどの様にまとめるかというポスターについての議論を。ストーリーをどうするのか、最初に設定した仮定というか、テーマに縛られるのではなく、出てきた結果、その結論にあわせて、Introをどう考えるか、最後は、インパクトのあるタイトルをつけると言うことで。。。予定の終了時間は14:00だったのですが、それをoverして、それぞれのdataをどう解釈するべきなのか、其れをどの様に並べると、ストーリーができるかなど。。。こうしたことをするのは初めてだと思いますが、きっとこれからのよい経験になると思いますので。あと、3月の発表会に丹野さんが、高校の授業の関係で出席できないというので、ポスターを作るというところはメインに丹野さんがという仕事の仕分けにして。。。仙台二華高ということもあって、近いですから。mailでみんなで議論して、よいものができればと。。

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DSCN1203.JPG ということで、3日間にわたる発展コースも無事終了。何より、3日間、TAをしてくれた、曽根さん、辺本さん、ありがとうございました。うまく高校生をリードして、ここまでできることは、これからの色々なところで、活きてくると思いますので。。。また、3人の受講生である、仙台二華・丹野さん、山形西・佐藤さん、秋田南・一ノ関さん、大学の研究室でのなれない実験で緊張もあったと思いますが、しっかり3人で議論しての実験だったと思います。お疲れ様でした。発表会に向けての準備を当日まで、がんばってください。


 わたなべしるす

 PS. 初日に渡した日程表には13:00-14:00は「最後のまとめ」となっていましたが、実際には、labの恒例というか、クリスマスケーキを囲んでの会。それにも参加してもらいました。詳細は、lab memberから。。。会の最後には、3人それぞれから、今回の発展コースがどうだったかと言うことの、挨拶とコメントを。。。楽しかったと言うことをうかがえて、何よりでした。ほっとしました。

RIMG0276.JPG PS.のPS. まとめの途中で、卵のHPの書き方の講習も。。。Editorというtext fileを扱うソフトを使って、あらかじめ、原稿を書いておいて、貼り付けるのが便利だと。。。ぜひ、たくさん書いてください。

 PS.のPS.のPS. 受講生の皆さんとTAの方々と昼食をしながら、反省会と言うほどでないですが、色々な話をしている間に。。。渡辺が学生時代から、ここの旧姓である、農学研究所で、ハクサイの軟腐病を研究されていた「菊本先生」がいらっしゃいました。会うことはできなかったのですが、ちょうど、上記のケーキ会の直前に電話を頂き、びっくりしたのは、愛媛県八幡浜市のご出身だったと。。。また、渡辺の小中高と一緒だった方のお父さんとどこかでお会いになって。。。何とも世の中狭いです。びっくりでした。ぜひ、また、いらして頂ければ。。。

 PS.のPS.のPS.のPS. 21:30, 卵のHPを見たら、仙台二華の丹野さんが早速、この3日間の記事を書いてくれていました。タイトルの「発展コース...楽しかったっ!!」とあったのは、この上ないうれしさでした。本文にあったように、五感を大事にして、がんばってください。

 PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 23:50, 卵のHPを見たら、山形西の佐藤さん秋田南の一ノ関さんも発展コースの記事を書いてくれていました。もっと早かったのかもしれないですが、気がついたのが、この時間でした。。。びっくりしたのは、もちろん、最初に予定していた実験のことを書いてくれていたことに加えて、キャベツの仲間、Brassica oleraceaの観察会に丹野さん佐藤さん一ノ関さんの3名とも興味を持ってくれたことは、「観察することの大切さ」をしっかり体験して、理解してくれたのだというのが、感動でした。何より、うれしいことでした。これから科学をする人にとって、自然の変化に気がつく観察力はとても大事ですから。。。 あと、ばりぃさんになごまされたなどあったので、渡辺のHPのtopのくるくる回っている写真にdisplayの上にあるばりぃさんを追加しました。ご覧ください。急ぎの方は、reloadして頂ければ、2枚目に出てくると思います。



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