東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

10年、ネットワーク、移動(11/25)

2013年11月25日 (月)

 来週からは師走。あっという間に2013年も終わる。ということは、来年からが2014年。渡辺がここに着任したのが、2005年4月となるので、来年の4月からが10年目となる。10年何とかという。ずいぶんと時間があったような、あっという間だったような。この10年間、最初に想定したように、物事が進んだのか。そうでないのか。。。結構判断は難しい。途中に2011年3月11日の東日本大震災があった。真ん中というわけではないが、物事が順調に進み始めた頃だったような。。。という言い訳はおいておいて。。。いずれ10年前と今とでは、世の中もずいぶん変わった。遺伝学の環境というか「次世代高速シークエンサー」がかなりの速度で進化し、手頃な値段で使えるようになってきた。そのぶん、どんなことをやるのかを明確に考えないと、何をしているのかといわれそうになってくる。材料をどれだけいかせるかという知恵を絞って、やらないと。。もちろん、10年後を見すえてであろう。そういえば、この前、文科省のHPに「革新的イノベーション創出プログラム」の採択結果が。。。同じ土俵ではないが、彼らとはちがったイノベーションを植物科学、遺伝学というところで起こせるように。。

DSCN0604.JPG 新しいことをやるためには、やっぱりネットワーク形成であろう。これまでどれだけたくさんの方々と共同研究をしてきたのか。。。もちろん、まだ、けりが付いてない論文などもあり、あちこちにご迷惑をかけているのも事実であるので、それは何とかしないといけない。ただ、一方で、植物科学、遺伝学をやるにも、それ以外のこれとの融合はあり得ないと思えるようなものとの融合を考えないと。。。それが先の10年先を見すえることの目利きになるのであろう。もちろん、自家不和合性の自己シグナルの雌ずい内でのネットワークの理解と言うことについては、当然、front runnerとして、解決しないと。。鉄路も言うなれば、ネットワークである。震災の時に、鉄路を復活させ、物資を大量に運ぶことをしたのは、何かで目にした。ただ、昔から比べると、一度で運べるという側面はよいが、多方面への対応という点で、道路に及ばないのだろうか。。。ずいぶんと貨物列車の長さが短くなってきた。。。なんとかこの鉄路ネットワークを活用できないのだろうか。。。

 子供の頃、近所の川にはザリガニがいなかった。理由はよくわからない。ただ、隣の小学校の校区の川、池にいくとたくさんザリガニがいた。最初はバケツにとってきて、その中で飼っていたが、あまり長生きせず、週末ごとに取りに行った。ただ、その当時、環境と言うことを考えていたとは思えないが、ちがう川から、生物を移動することでどんなことが起きるのか、それを配慮したわけではないが、生きているザリガニを放置することはなかった。今では、その川も、ザリガニを捕りに行った川も、川底までコンクリートで覆われ、彼らのすみかではないので、すっかりどこかへ行ってしまったのかもしれない。それから、小学校1年の時の科学と学習のどちらかだった。アリを捕まえて、アリの巣を見えるように作る、そんなキットが付いてきた。が、うまくありを導入できず、失敗した。そんな風に移動することは容易かもしれないが、移動した時、何が起きるのか、それはそれで大きな環境問題であるというのは様々なところで見かける。ただ、そうした悪いことだけではなく、何かを「移動」することで、それまでいた環境では発揮されなかったものが、うまく機能するようになり、新しいネットワークができて、よりよい環境ができることもある。もちろん、移動してすぐにというわけではない。何年もかかるであろう。自分がこちらに来てから10年近く。その環境にどんな影響を与えているのか、そうしたことも考えないといけない。とおもったりもした。

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 わたなべしるす

 PS. 学部の4年の頃、モノクローナル抗体を作るというので、理学部生物の竹内先生のところで、マウスを飼っていた。自分が使っているマウスは白い毛に赤い目をしていた。竹内先生の部屋では、それ以外にもたくさんのマウスがいた。それ以降、マウスのことを気にかけることがあまりなかったが、渡辺が参画している新学術領域研究「ゲノム遺伝子相関」の研究評価者をやって頂いていた森脇先生はそのマウスの遺伝学の大家であった。発足のシンポジウムの時に、もう少し若ければ、こんな楽しいことができたのではと、目を輝かせてお話し頂いたのを、今でも忘れられない。11/23(土)に亡くなられたと。。。心からご冥福をお祈りします。もっとたくさんの複雑な遺伝のことを教えて頂きたかったです。ありがとうございました。

 PS.のPS. ものを作ることのすごさというか、工夫を教えてくれた教育番組「できるかな」。それに出ていたゴン太くんをやっておられた方もお亡くなりになられたと。。。あの不思議な動きとできあがる過程を見て、いつも「へーーー」と思ったものでした。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

 PS.のPS.のPS. 先日の記事の最後に修論、博論の題目〆切が今週と。。。encourageしたというか、なんというか。。。早速、今日、1名。〆切に余裕を持ってと言うのがとてもniceです。他のみんなも、がんばれ!!!!!!!

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【出前講義】岩手県立盛岡第三高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって---高校でのSSH, 課題研究が大学、大学院での研究につながる。。。---」(11/21, 25追記)

2013年11月21日 (木)

 先月盛岡に、岩手県内のSSH実施校の発表会の時には、寒いという感じはあまりなかったのですが、今回は山も雪に覆われて。。。。1ヶ月なのに。。。。今年は秋がほんとに短かったと。。。盛岡についていつも思うのは、仙台より一回り、冬が先に進んでいる感じ。落ち葉も多いし。寒いし。。2005年3月までいたのが、不思議なくらい。。。道路がまだ真っ白になってないだけ。この季節はよかったと。。

DSCN0580.JPG 講義では、小松高校福島高校古川黎明高校で4月に講義を行った、SSHのこと、課題研究をどう考えるのか、また、課題研究を行うに当たってというか、研究をする時に、今なら、普通に考えられることが、研究を始めてすぐには、忘れがちな点を。。。背伸びしすぎず、高校生らしい課題研究をやってほしいと。。。これはいつも思います。この時期に、たとえば、次世代高速シークエンサーを使うこともできるようになるのも、そんなにとおくない世界。もちろん、解析も数学力を使えば、できることかもしれないですが、。。。それよりは観察力をつけること。この前の土曜日の仙台三のコアSSHで、中学生が写真撮影でなくて、手書きで書いていたのを思いだし、その話も。。見えないものは書けないですから。写真だと、気がつかないことがたくさんありますので。。。この課題研究を通じて、研究をするということの基本である、観察をしたり、記録をつけたり、まとめたり、発表したりすることをきちんと身につけてもらえればと思いました。ここまでで半分の時間を使ってしまったので、後半が駆け足でした。。。。ただ、課題研究の重要性を考えた時、この時間配分と言うことで。。。。

DSCN0585.JPG 講義の後半は、そうした活動を支えるための「キャリア教育」。渡辺が小学校から現在までになにを考え、歩んできたか。また、こうしたアウトリーチ活動で、今の高校生を見ていて、こんなことが気になっているということを。しっかり戦略を立て、組織としてがんばることは、課題研究でなくて、人間としての人生でも大事なこと。課題研究同様に、やろうとすることの方向性を考えて、毎日を送ってほしいと。。。そしてなにより、来年2月の発表会を楽しみにしておりますので。質問をし忘れた方、ぜひ、mailででも送ってもらえればと思います。

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DSCN0601.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、下町副校長先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、こうした交流ができ、よりよい方向にSSH活動、課題研究が進めばと思います。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 今朝の新聞を見ていたら、2回ノーベル化学賞を受賞したサンガー博士がなくなったと。。アミノ酸配列を決める手法とDNA塩基配列を決める手法の確立で。。DNAの塩基配列を決めるのは、学生の頃から使っていて、サンガー法とか、ダイデオキシ(dideoxy)法といわれて。RIでラベルしたり、蛍光ラベルしたり。。。もちろん、今のlabのシステムもこれで動いて。本当にお世話になりました。ご冥福をお祈りしたいと思います。。。

 PS.のPS. 最初に学年の確認をした時、この2月の発表会の時のことを覚えている人と話をしたら、みんな覚えてくれていました。来年の2月にもまた、大激論をできるのを楽しみにして。。

 PS.のPS.のPS. 11/25朝、盛岡三・下町副校長先生が書かれているブログにようやくlinkを入れることができました。出張の帰り道にと思っていたのですが。。。気がついたら、月曜日に。。。とてもおもしろく書かれており、専門は数学なのでしょうか。top pageには数式が。。。ありがとうございました。


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本物、過疎、正逆(11/20)

2013年11月20日 (水)

 何を持って本物というのか。。。本物は本物。偽物とはちがう。というのでは、物事が始まらないが、。。きょう、Plant Cell Physiol.の11月号が冊子体で届いた。前にも書いたとおり、Osaka et al.の論文が掲載され、表紙にも選ばれた。表紙案を準備し、プリンターで印刷して、採択前にも見て、採択後、HPに掲載されてからも見た。ただ、やっぱり、本物というか、ちゃんと印刷された冊子体の光沢というか、冊子としての重みというか。そういうのを感じる時、これが本物と思ってしまう。アナログ世代だからであろうか。もちろん、デジタルとして、Plant Cell Physiol.のHPに掲載されたものを見た時、感動したが、やっぱり感動の割合がちがう。これを本物の効果というのだろうか。。。そういえば、昔のお菓子を生協で見つけた。最近のパッケージは見たことがあったが、子供の頃のversionの復刻である。これも同じように「本物」と思ってしまう。。。そう考えると、本物というのが何か。。。どうも難しい。。。

DSCN0579.JPG 難しいというのは、本物を探すことだけではない。前にも書いた「破壊と創造」。というか、何をやめて、何をやるのか。あとになって考えると、あれをしておけばよかったということもなくもない。。。やめないで、もう少しがんばればという見極め。。。本当に難しい。もちろん、これはどう考えても、無理というか、やっても結果が出ないということに気がつき、というか、そんな感じがして、早々に退散。その方がよいこともある。見極めはある程度は年齢と比例するのかもしれないが、一概にそうともいえない。昨日、ふとしたことで、出身の今治市内の小中学校の統合についてのHPを拝見した。ずいぶんと多くのところで、いろいろなことが進んでいるのだなと。。。もちろん、何年前だろう。平成の大合併があり、今治市に越智郡管内の町村がかなり合併したので、多く見えるが。。。旧市内の本当に町中の学校のドーナツ化現象。島嶼部、山間部の過疎化。。。自分が子供の頃から、もちろん、少しずつ過疎の問題は出ていた。田畑を作る人たちが年々高齢化していくのを見て、農業経営の教授に何とかならないかと議論をしたこともある。そうしたら、。。。「それを考えるのが、渡辺君たちの世代の大事な仕事だよ。。」といわれたような。。。アウトリーチ活動で若い世代には目を向けているが、「過疎」ということを何とかしないといけないのも事実である。すぐに答えが出ないのが難点であるが、去年の冬、「ふるさと出前授業」の一環で、上朝小学校を訪ねた時、子供たちが安心して登下校でき、山で取れたものなどをもらうこともあると。。。40年近く前の自分の育ったところと何も変わってないと。そんな自然があるからこそ、そんな社会があるからこそ、子供たちも、その社会も安心して生活ができるのだろう。その当たりをうまく出口にできないのだろうか。もちろん、産業としての農業問題の解決になっている訳ではないが。。。

 農業の問題を先に解決できたら、人が集まるのか。。。どっちが先かということではないような気がする。どちらも大事で、現状なら、そうした豊かな環境を活かして、産業をということになるのかもしれない。ただ、ありきたりの考え方ではこの難局を乗り切るのは難しいように思う。ここ40年、解決を見ないまま、ここまで来ているのだから。。。。そんな時のヒントではないが、不思議な写真を見つけた。カエルがヘビを???。。どう考えてもおかしい。というか、これは外来のものによって、それまでの固有のものがなくなろうとしている訳で。。。こんな様な解決を望んでいる訳ではない。日本のよき田舎の風景というと語弊があるかもしれないが、その環境がよかった訳であって、そうした固有のものは維持しなければならない。このカエルとヘビを「正逆」というのは、正しい表現かどうか。。。ただ、遺伝学で正逆というのは、交雑をする時に、雌雄をひっくり返して、A(♀) x B(♂)を、B(♀) x A(♂)にする時に使う。reciprocal crossとかいう。単純に考えれば、AとBの遺伝子をもらうのだから、同じになると思われがちかもしれないが、そうはいかないというのが、最近ずいぶんわかってきて、それを「エピジェネティックな制御(epigenetics)」というようにいう。遺伝子を変えるのではなくて、遺伝子にまつわるいろな因子を修飾して変化させようというもの。今あるものは、あるもの。それをいかに修飾して、改善するか。。。もしかしたら、こんなところに、遺伝学だけでなくて、社会を含めたいろいろなことの改善の糸口はないものだろうか。。。来月の2週目から今年2回目の「ふるさと出前授業」。今の自分を作ってくれた自然、子供たち、お世話になった先生方にお礼をすることだと。。。その移動の合間に、農業問題を含めて、この複雑系にヒントが見いだせればと。。。

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 わたなべしるす

 PS. そういえば、ずいぶん遅くなりましたが、「国際植物の日」という春先のイベントではお世話になりました。その時にことを渡辺のHPではもちろん、まとめていますが、国際植物の日のHPにも無事、まとめることが。。。お時間のある方は、といわず、お立ち寄り頂ければ、幸いです。

 PS.のPS. 研究室ではというか、大学院ではというか、今月末が修士論文、博士論文の題目〆切。11/30が土曜日なので、いつもより1日短いですが。。。。こうやってがんばるのも、長い人生のなかを考えると、あっという間の出来事だと思います。ここで踏ん張れるか、そうでないか、それがその先もというか、。。。。いずれやるしかない時期になったのは、もうすぐ師走だからでしょう。。。がんばれ、M2, D3!!


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バイトさんwelcome!のケーキ会

2013年11月18日 (月)

こんにちは、M1の辺本です。

今日は、新しいバイトさんwelcome!ということでケーキ会をしました。
主役は木幡君と、小倉君。2人とも農学部1年生で、植物大好き。
「りゅうや」、「たくや」、と2人とも名前が「yeah!」で終わる、元気なboysです。

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2人には10月からバイトのお仕事をしてもらっています。
ちょっと遅めのwelcomeケーキ会となりましたが、年内に開くことができて良かったです。
バイトに関しては、まだまだ慣れないことばかりだと思いますが、宜しくお願いします。

今回のケーキは2回ほど振られたTERRACE Lで。やっと買うことができました!
どのケーキも可愛く、とても美味しそうなので、選ぶ際に迷いました。
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可愛らしいクリスマスケーキの予約も始まっていましたよ。
もう、どこのお店もクリスマス♪ クリスマス♪ ですね。
色々と楽しみなことが待っていますが、もう今年も終わっちゃうということですね。寂しいです。
というのも、今日は生命科学研究科の大学院入試一日目。
今日は英語かぁ・・・去年受験したなぁ・・・一年あっという間だなぁ。と悲しくなる訳です。

最近は寒くなる一方で、体も思うように動いてくれません。
そう言えば、昨年入試を受けに仙台に来た日も極寒で、「こんな寒いところには行きたくない!」と思ったほど。
それに対して、このラボの暖かさ!まるで春の温室のようです。
美味なランチとケーキを食べ、お腹も心も満足~♪な私の頭からは今にも芽が出そうです。
芽が出ていたら、誰か摘み取って下さい。

それでは、頑張って仙台の冬を越しましょう!


M1 ナベ

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青い花、複雑系、新たなる進化(11/14)

2013年11月14日 (木)

 先週の土曜日は科学者の卵養成講座のお世話役であった。いつもなら、3-4名の異なる学部の先生方で運営なのであるが、その日は2名の先生が出張、1名の先生はこのプログラムの全国大会への参加。結局、農学部の先生と2名で。前半は工学部の先生がお話し頂いたが、酵素、Enzymeがkey wordで、最後の話題が「花色」。青いバラ、青いカーネーションというのは市販されているが、現実的には青と言うより、紫に近い色。それをもっと変えて、青い色にしたいと。ただ、色が変化するというのは、酵素反応だけの問題でなく、pHだったり、錯体を形成する金属イオンの配位の問題だったり。単純ではない。というか、遺伝学をやっているものには、あり得ないような複雑系を理解しないといけなくなり、どうも苦手である。昨日の新聞にこれまでとはちがう植物の青色を使ってと言うのが。研究チームの中に、「愛媛県農林水産研究所」というのを見つけて。。。そんなこともしているのだと。。。ふるさとの花卉園芸がこれでまた幅が広がるのではと。。。

 複雑系というか、ここでもよく将棋のことを取り上げる。へたくそであるが、それなりに棋譜を見て、なるほどと思うことはある。ただ、どちらが有利なのかというのは、どうも間だ、というか、ずっとわからないような気がする。年間を通じていくつもの棋戦があるので、楽しめる。小学校の頃、もう少し単純な系というか、「チェス」をやったこともあったが、今では、それぞれのコマの配置と動かし方も覚えていない。チェスももちろん、奥深さはあるものの、将棋の方が楽しいと思ったのは、複雑というか、自分のコマが相手のコマになったり、その逆になったり。。。序盤には飛車、角というのを維持したいが、終盤ではそれを切ってでも、勝負に出るとか。コマの交換をしたりして。。。それが余計に複雑さをもたらしているのであろう。また、これが手筋とか、定跡とかというのが、時代によって変化し、進化しているところも複雑さの原因かもしれない。

DSCN0470.JPG 久しぶりに将棋とかと思うが、昔の研究室にあったような将棋盤とか、麻雀パイというのは今ではなくなった。碁盤と碁石は、研究科のどこかで見たことがあったような。囲碁はできないが、五並べというか、連珠ならできる。久しぶりと言えば、アルバイトに来た学生さんに、DNAからアミノ酸への翻訳とか、相同性検索とか。。。ほんの10年少し前までは学生がやるよりも早かった。というか、このweb siteでこうすればよいとか、十分な戦力であった。ところが、いまではもちろん、理屈というか理論はわかっているが、いざ、やろうとすると、どこに何があってと、。。。しばし頭を抱えた。学生最初の頃は、DNASISというのがあって、読んだ塩基配列を翻訳して、とかもちろん、net環境でなく。。。そのうちに、databaseができて、相同性検索というのが、日本米国欧州の3ヶ所でできるようになり、遺伝子登録も。最初の遺伝子登録は、そういえば、netでなくて、floppyにdataを入れて送ったような。。。1990年代半ばの話しであるが。。。頭の中ではわかっていて、あの頃と比べて衰えてないと思っても、そうはいかない。。。その衰えを別の器用さというか、要領で何とかしているという感じかもしれない。netを駆使して。。。そのぶん、ちがうところであたらな進化をしていると思わないと、やっていて寂しくなる。昔であれば、その1点だけを見詰めていたのを、少し高いところと言うほどではないかもしれないが、物事全体を見て、師匠から学んだ、ここはこの一手、ここは少し手順を変えての一手、ということを考えることができるようになったことが、前とはちがう「新たなる進化」なのだろう。立ち位置を変えないで、何も進化しないのでは、10年先を見すえることなどできないのかもしれない。そういえば、10年先を見すえてというプロジェクトのことがあった。さらなる「新たなる進化」をして、紫と言われない青いと言われる花になれるように。。。

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 わたなべしるす

 PS. 関門海峡の橋が架かって、40年になるらしい。あまりイメージがない。小学校の頃のイベントだったからであろうか。それよりは、瀬戸大橋が開通し、道路と鉄道で本州、四国が結ばれた時の感動の方が。。。もちろん、あの頃は大学生になっていて。。。宇高連絡線がなくなる方が、寂しかったような。。。。それはそれで。。。いずれ時代の流れはあっという間。時代の流れを読み、流れを乗り切ることが大事なのであろう。。。

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