東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

  • TOP
  • 研究室ダイアリー

研究室ダイアリー

【基礎ゼミ113】渡辺グループ経過報告(4)

2013年6月 2日 (日)

先日までは、低温でキュウリ、スイカ、オクラの成長に懸念が多かったように思います。

最近は気温が高くなってきて、ほっとする反面、水管理に注意しています。

大きくなってきた作物に関しては、1週間に一度ほど、液肥を施す場合も。

高さが出てきたので支柱を立て始めたものもいくつかあります。

 

ミニキュウリ(ベランダきゅうり)は、支柱を立て、円形に仕立てました。

現在、第11節まで伸びており、第6節までの花と脇芽をかきました。

実をつけるのは第7節から。その方が長く楽しめるとのことで、楽しみにしています。

茎割れが出ているので、今後を懸念していますが(まだヤニは出ず、草勢にも影響なし)。

カルシウムを施肥して様子を見るつもりです。

DSC_9582DSC_9585DSC_9587

枯れたキュウリの後に植えた小玉スイカ(紅しずく 写真左)。

現在までは特に成長に影響なく、本葉が4枚展開しています。

ミズナ(京みぞれ・写真右)は、間引き菜が美味しそうな大きさまで育ちました。

いずれ、味噌汁にいれて食べる予定。

DSC_9566DSC_9581

プランター(大)の様子。

ミニメロン(かわい~ナ・写真左)にリング支柱を仕立てました。

小玉スイカ(紅しずく・写真中央)が復活。

はつかダイコン(カラフルファイブ・写真右)が大きくなりました。

DSC_9580

ミニメロン(写真左)は摘心し、小づる2本で仕立てる予定にしています。

小玉スイカ(写真右)はもうダメだと思っていましたが、少な目の水管理と気温で復活しました。

育ちは遅いようなので、今後に期待です。

DSC_9576DSC_9577

はつかダイコン(写真左)が育ちすぎ、スイカにかぶりそうなほど。適宜、間引いています。

ミニにんじん(ピッコロ・写真右)は、やっと本葉が出て、時々間引いています。

DSC_9578DSC_9579

プランター小1の様子。オクラ2種とトウガラシのプランターです。

オクラ2種、調子が良くありません。

DSC_9555

トウガラシ(バナナクリーム・写真左)は相変わらず、非常に調子良いです。

オクラ(まるみちゃん・写真中央)は、本葉が一枚落ち、元気がありません

オクラ(レッドソード・写真左)も葉が一枚落ちてしまいました。心配です。

DSC_9557DSC_9558DSC_9559

プランター小2の様子。トマト(ミニキャロル)のプランターです。

非常に背丈が高くなりました。脇芽をかき、一本で仕立てています。

花もついてきたので、今後が楽しみです。

前回心配していた、葉の黒点も新しい葉には見られません。

DSC_9570DSC_9571

プランター小3の様子。オクラ3種のプランターです。全体像を撮り忘れました。

白ひすい(写真左)は相変わらず、概ね順調ですが、葉が落ちました。

赤まるみちゃん(写真中央)がどんどん葉を落としており、元気がありません。

アーリーファイブ(写真右)もだいぶ葉を落としました。新しい葉は出ていますが。。。

DSC_9565DSC_9564DSC_9563

オクラに関しては、今後の気温に期待しつつ、葉を落とす原因を調べてみます。

水はけが大事なようなので、今後も気を付けたいところです。

反面、前回の懸念だったウリ科(キュウリ、スイカ)は持ち直してくれました。

今後はつるの仕立てなどが控えているので、手をかけていきたいです。

トマト、キュウリは、もうすぐ実がなりそうなので、楽しみです。

 

増子(鈴木)

ページの一番上へ

気象記念日、震災、食糧(6/2)

2013年6月 2日 (日)

 植物を育てていると、日々の天候がどうなるのか、この先の気温はどうなのか、そうした情報は不可欠である。そんな時に、昔であれば、日々の天気予報をタイミングよく見るしかなかったが、今はinternetに様々な形で予報されている。その中でも、よく使うのは、「日本気象協会」のHPである。最近では試みとして、向こう10日ほど先まで見ることができる。出張先での天気ももちろん重要情報で、傘をどうするかなど。。もちろん、2011/03/11の震災後は、その中の中でも地震情報は常に開いていて、搖れがあると、どこだったのか気になるようになった。そんなお世話になっている「日本気象協会」のHPに6/1に「気象記念日」とあった。1875年6月1日に東京で気象・地震観測が始まったことに由来するらしい。確かに昔は天気予報などなく、どこかの山とか風の具合などを見て、近いところの天気がどうなるのか、経験と勘で予測していたのであろう。もちろん、普段お世話になっているのは、天気予報だけではなく、数え切れないものがある。そうした情報が遮断された生活をした、3/11のことを忘れず、こうしたHPが安心して閲覧できることのありがたさを実感したのであった。

DSCN6433.JPG 2011年の震災からさかのぼること、16年前。神戸淡路大震災が起きた。震災のあと、ずいぶんして神戸大に伺うことがあって、町並みを見た時、あちこちに空き地が残っていたのは、ショックだった。最近、また、神戸に行ったが、空き地になっているところが、完全になくなっていない。。。。あれから、10年以上たつのに。。。もちろん、震災の影響だけではないのかもしれないが、やはり、気になった。何とかしたいという思いと、東日本大震災の15年後、どうなっているのだろうと考えてみた時。。。。神戸大の先生とそうしたことを話した訳ではないが、その15年でどの様な努力と周りからのいろいろなサポートがあって、ここまで来たのか。その歴史を振り返るだけでも、東北復興に向けての鍵となるポイントが見えてくるのではないだろうか。そんな小さな空き地であった。

 震災の時、食べるものがなくて困った。最初は炊き出しというか、大学にあるお米を持ち寄って、研究室を超えて、ご飯をいただいた。とてもありがたかった。いつもなら気にしないで通っている町並みに列があると、何か食べるものを提供しているところなのかと気になった。それくらい、食べるものの大変さと、ありがたさを実感した。世界レベルで見ると、人口は増え続けていて、何年後だったろうか。人口が100億人を超えるという予測は出ている。そんな時、国連食糧農業機関(FAO)が、「栄養価の高い昆虫類」の食としての可能性について、記してあった。また、さっそく、イナゴが添えられたペペロンチーノが出ていた。昔から、イナゴ、蜂の子などは、日本でも食べている。助手をしていた頃の農学部での学祭で、昆虫学研究室で、「食べることができる虫」ということで展示していた。確かに、虫の生命力、増殖力というのは、爆発的なものがある。植物の・作物の研究をしていると、虫は害虫と考えがちであるが、その当たりをうまく考えて、非常の時に備えることが大事なのであろう。そんなことを考えさせられた「気象記念日」であった。

DSCN6453.JPG
 わたなべしるす

ページの一番上へ

田植え@農学部

2013年5月30日 (木)

私とPDの坂園さんは、以前から仙台第一高校七北小学校で植えるイネの管理をしていましが、

同時に当研究室で植えるイネも育てていました。

先日、農学部にお借りしている田んぼに田植えに行きました。

 

あいにく天気は悪く、小雨が降りやや寒かったのです。

 

苗のほうは、5月中ほどまで寒かったせいかなかなか大きくならなかったのですが

最近の気温の上昇により急成長しました。

苗としてはやや成長しすぎた感じもありますが。

  IMG_0801.JPG

関東も梅雨入りして、もうすぐ仙台も梅雨入りします。

自分は最近の昼と夜の気温差にやられて風邪をひいてしまいました。

仙台の梅雨は寒いのですが元気に育ってほしいです。

 

M1 田口

ページの一番上へ

【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(5/30)

2013年5月30日 (木)

 イネを使っての実験は、今年は5/4, 5/28に記したとおり、仙台第一高等学校も。そちらでは、同じ遺伝的背景で、違う遺伝子を入れた(introgression line)も使って、生育調査などを開始しています。

 こうしたイネでの活動を始めたのは、七北田小学校のNSPでの「いろいろなイネを栽培してみよう」。今年で4年目になります。昨年度退官された、ゲノム継承システム分野の佐藤(雅)先生が、旧農研時代から集めておられたアジアの様々な地域のイネの種子を分譲頂き、それを栽培してみれば、日本国内のイネの多様性よりも遙かに、大きな多様性が見えるだろうということで始めました。苗立てまでは、仙台第一高等学校と同様に、PDの坂園さんとM1の田口さんにお世話になりました。

DSCN6405.JPG あいにくの小雨模様だったですが、今年度は、まず、最初に講義を。というのも、自分たちが植えるイネ品種、「Gemdjah Betom」、「IR-28」、「Kasalath」、「Peta」、「Tepa I」、「コシヒカリ」、「ななつぼし」、「日本晴」、「ムラサキイネ」、「ひとめぼれ」の10品種がどこに由来して、どの様なものなのかを、世界地図を使って、説明して、そんな場所なのだという感触を持って頂きました。その時に、知っているイネ品種名を来たところ、ずいぶんたくさんの名前を知っていて、普段から自分たちの食べているものをちゃんと理解しているのだなと感動でした。まさに、「国際植物の日」にふさわしい出前講義になったのではと思いました。

DSCN6413.JPG 講義の後半には、各グループに分かれて、例年通り、バケツに移植しました。今年のイネの生育はとてもよくて、いつも植える成苗よりもっと生育がよいのではと。七北田小学校の水田に植えてあった苗は、田植機用の幼苗くらいのを植えたものらしく、その違いもわかってもらえたのではないかと思いました。

 夏休みのサマースクール、秋の出前講義の時に、観察会を行いますが、ぜひ、毎日見てあげてください。とある農業高校の先生から聞いた言葉に「主の足跡が一番のこやし」と。毎日、見に行くことが、植物にも、観察をする小学生にもよいことではないかと。ぜひ、実践してください。。

 最後になりましたが、今回の田植えの準備をいただいた、理科専科の椎名先生、5年生の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。イネのこと、よろしくお願いします。 

DSCN6422.JPG
 わたなべしるす

 PS. 講義のあと、教頭先生と教育のことについて、ひとしきりの議論ができました。同じ「共通一次世代」ということで、自然が豊かであったり、半ドンであった昔のよかったことなどを、時代を超えた教育のあり方という点で、お話しできたことは、今後の出前講義等、様々な活動に活かすことができればと思いました。

 PS.のPS. 昨年まで、木町通小学校でお世話になっていた先生が、七北田小学校に異動になり。。。今度は、NSPでお世話になることに。。。世の中、狭いなと。。また、後日、掲載しますが、7/25(木)に市内の中学生向けに、「大学探検2013」を仙台市教育委員会との連携で行います。詳細が決まりましたら、また、お知らせします。多くの出前講義でお会いした生徒さんとまた、再会できるのを楽しみにして。。。

 PS.のPS.のPS. 今日の講義で使う大事なもの(何かというのは、。。。ご容赦を。。。)を、labに忘れてきて。。。そんな日に限って、携帯不携帯。。。。青くなるというのを通り越して、白くなったのでした。。小学校で電話をお借りして、labに電話を入れて。。。。伊藤さん、坂園さん、増子さんという連携で、事なきを得ました。というより、多大なるご迷惑とサポートを頂きました。本当にありがとうございました。

ページの一番上へ

【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・生物部・SSH活動他「イネ・アブラナ多様性研究」研究指導(5/28)

2013年5月29日 (水)

 5/4(土)の記事にも書いたとおり、宮城県仙台第一高等学校・生物部・SSH活動として、多様なイネ品種の栽培を行っています。5/4(土)に記事をuploadしていますが、それ以降も、週に2回ほど、大学の温室においてあったイネの観察にいらしていました。前にも書いたとおり、この春は天候不順で、高校の路地でのイネの管理は難しいということもあって。。。そのイネも先週の後半に無事、田植えを完了したということでしたので、その具合と、アブラナの研究もしており、昨年から、指導していることもあって、両方の指導に伺いました。labがある片平から、仙台第一高等学校までは、1-2kmでしょうか。これだけ近ければ、よりよい連携ができるのだなと。。。また、この間、うちのlabのPDの坂園さんとM1の田口さんが対応してくれていました。

DSCN6398.JPG 普通科高校ですので、水田がある訳でないので、バケツでの栽培。まだ、植えてから間もないこともあり、活着してないイネもありましたが、ここ数日は気温も高めに推移していたので、このステージは、clearできるだろうと。。あとは、今の生長の段階がどれくらいか。。。田植え前に葉身が何枚目かを数えておけばよかったのですが。。。そこで、分げつの規則性を目安にして、数えることに。20年以上前に作物学の時間に当時の星川教授から習った「松島理論」を思い出して、n+3の葉っぱがでたところで、nの葉っぱの腋芽が分げつとなって、生長するだったような。。。(もちろん、理想的にはですが。。)。あと、第1葉からは分げつしないというのもあったような。。ということを。。(さすがに、このあたりの記憶が曖昧なのは、冷や汗ものでした。。)。何とか、それぞれのイネの生育ステージは、確認できたのではないかと思います。

DSCN6399.JPG アブラナの方は、セイヨウナタネと和種ナタネの区別。片方は、自家和合性で、片方は自家不和合性。それに伴う鞘の付き具合、ゲノム構成などを講義して、今までよりは、アブラナを見た時に、違った目で観察できるのではないかと思います。遺伝子についてもPCRなどで実験するとか、。また、dataがでた頃に議論できればと思います。

DSCN6397.JPG 最後に、来週になった、「自家不和合性とキャリア教育」の講義についても、担当の小松原先生と打合せ。2hrの枠がありますので、受講生の方々に、楽しんで頂けるようなものにということで。。。

 最後になりましたが、出前講義を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、これまで細かく対応してもらっているPDの坂園さんとM1の田口さん、ありがとうございます。仙台も梅雨が近いのでしょうか。梅雨寒になる前に、何とか、活着して、生長してほしいと思いつつ。。。


 わたなべしるす

ページの一番上へ

« 176 | 177 | 178 | 179 | 180 | 181 | 182 | 183 | 184 | 185 | 186

ARCHIVE