東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

鹿児島県立錦江湾高校でのSSH課題研究発表会コメンテーター(2/3)

2009年2月 5日 (木)

2/3に、鹿児島県立錦江湾高校・SSH課題研究発表会にコメンテーターで参加し、検討会が行われました。当日は、東北とは違い、山桜らしきものも咲きはじめ、さすが南国という感じでした。

錦江湾高校の特徴は1年生は全体的な学習とポスター発表、2年生は、鹿児島大学などとの連携による研究発表でした。研究発表では、目的意識もはっきりしており、質疑応答も大学での卒論発表会レベルであり、指導される先生方のご苦労をかいま見ました。発表の中でもおもしろいことをしているなというのは、「スプライト」という空中での放電現象で、様々な形状があり、その発生場所の特徴とその環境を連動できている点は、感心しました。鹿児島ならではというのでは、校名にもなっている「錦江湾」での深海性「ナミクダヒゲエビ」の資源探索と評価というのは、地元の自然の理活用を目指しており、身近な自然に目を向ける、それを見ることができるというのは、よいことだと思いました。それから、数学の発表が、単なる何かの数式の検証というのではなく、「パイナップル」の表面にある鱗状の模様がありますが、それとの関連性を見いだすもので、とても興味深いものでした。フィボナッチ数列というのも、名前だけ昔聞いたことがありましたが、決まった数式があるのだと、当たり前ですが。。

最後に何より驚いたことは、会議の司会進行は、高校生自身が行っていること。とてもよくできていました。昨今の甲子園での高校野球での開会式を思い出しました。

次年度、また、新たな展開がありそうで、楽しみでした。

わたなべしるす

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鹿児島県立錦江湾高校でのSSH特別講義・実習「ダイコンの播種から栽培まで」(2/4)

2009年2月 5日 (木)

昨年の10月に錦江湾高校でアブラナ科植物の多様性の講義をしましたが、鹿児島には桜島ダイコンという20kgを超えるダイコンが特産としてあります。これを生かした研究を展開したいということから、SSH発表会の翌日、SSH特別講義・実習「ダイコンの播種から栽培まで」を実施しました。30名弱の参加があり、身近な自然に興味を持っているということを実感できました。

高校生にとっては、植物を種から育てるというのは、小学生のアサガオなどの栽培以来のようで、種まきのときにどのようなことが重要なのか、芽が出たら、そのあと、どのように管理すればよいのかということについて、熱心に聞いていたのが、印象的でした。なにより、高校生になると、土をさわることから遠ざかっているようで、楽しそうに土を混ぜたり、植物を移植している様子は、ある種ほのぼのしたものがありました。今週中には芽が出て、南国・鹿児島からもアブラナ科植物を利用した研究の芽が出そうなことは、とても楽しみでした。web上で生育の様子も公開するとか。遠く離れたところにいるので、いつも見ることができない分、internet経由で見ることができるのは、頼もしい限りです。楽しみに待つことにします。

わたなべしるす

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吹雪のあとに。。

2009年2月 1日 (日)

今年の仙台は年末年始に積雪がありましたが、それ以来で、月末から2/1にかけての大雪でした。仙台では空港も閉鎖され、かなり交通が麻痺したようです。

今日から2月で、もうすぐ節分、立春で春という文字が見えてきます。そのころには、研究室の改修工事も終わり、新しいメンバーも来るでしょう。2月は逃げる、3月は去るとかいいます。あっという間に、学位審査があったり、学会、卒業式で終わりそうです。この言葉は、そのまま当てはまりそうです。

東北では、寒さのあとに春が来るのがとても楽しみです。何より「花」が咲くというのはうれしいことであり、研究の材料でもあります。

その春を待つこの時期なのかもしれません。

わたなべしるす

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東北地区SSH高校での課題研究発表会コメンテーター(1/31-2/1)

2009年2月 1日 (日)

1/31-2/1に、八戸北高校が主幹校となり、東北地区のSSH高校での課題研究発表会にコメンテーターで参加し、「アブラナコンソーシアム」形成に向けて、検討会が行われました。当日は、20cmを超える大雪でwelcomeされました。

32課題の口頭発表、ポスター発表がありました。いずれの発表もよくまとまっていました。ただ、実生活との連動性が薄い、つまり、身の回りで起きていることをもう少し興味を持ってもらえると、よくなるのではないかと思いました。

「アブラナコンソーシアム」の方では、各高校とも、「植物を育てることの大変さ」を実感したようでした。「蒔かぬ種は生えぬ」という言葉があります。植物はまず、種をまくことが重要ですが、それを育てることももっと大変です。さらには、その植物から、実験成果を得るという、「まいた種は収穫する」ことも、覚えてほしいと思います。いずれ、来年の発表を楽しみにしております。

明日からは、鹿児島県錦江湾高校のSSH評価会議で、どのような発表があるのか楽しみですし、「ダイコンコンソーシアム」を考えておられるというのも、楽しみにしております。

わたなべしるす

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平成19年度研究科グラント受賞者の成果発表会

2009年1月22日 (木)

5年ほど前から、生命科学研究科では、若手研究者に対してグラントを出しており、研究室の高田君が昨年度、受賞しました。そのグラントに基づく、発表会が、本日の夕方に行われました。アブラナ科植物の自家不和合性関連の発表を行い、質疑も活発なものがありました。グラントをベースにして、このあとの発展が楽しみです。

そのほかの発表では、細胞における分泌系、四肢の発生、生物材料(カシパン)の提供等多様性に富み、その意味では、生命科学研究科の多様性を感じた1日でした。

わたなべしるす

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