共同研究の打ち合わせを兼ねて、大阪大で、アブラナ科植物の自家不和合性に関するセミナーを行いました。
理学部化学科、生物学科というheteroな場所でのセミナーでしたが、なぜ、SP11とSRKが共進化するかなど、これから解決しなくていけないような問題について、質問を頂き、まだまだ、研究の深さを追求しなければと思ったところです。
生物学、農学、遺伝学をベースとする研究室としては、化学系の研究室との連携はこれから不可欠です。よりよきパートナーとして、研究の幅を広げていければと感じた、打合せ、セミナーでした。
わたなべしるす
大阪大で招待セミナー(10/31)
2008年11月 5日 (水)
今年も残すところ、あと2ヶ月
2008年11月 2日 (日)

11月となりました。さすがに仙台も冬が近いのを感じさせる頃となりました。朝夕の涼しさというより、寒さになってきました。まだ、今年を振り返るのは早いかもしれないですが、10ヶ月ほど、何をしていたのか、気になるこの頃ではあります。
研究室では、花を解析することが仕事ですが、花を咲かせるためにはそれなりの準備が必要で、また、その花に実をつけさせて、収穫できて、はじめて、完了という気がします。その意味で、少しずつではありますが、いろいろなことが花となり、実をつけています。それを遅れることなく、収穫するように心がけないと。
そういえば、建物の改修工事もどうやら、あと半月ほどで半分が終わりそうです。かなり夜遅くまで突貫工事をされています。できあがりが楽しみです。うちの研究室が入るところは、後期の予定なので、12月からの改修になりますが、合わせ鏡のような構造なので、同じようなものができるかと思えば、楽しくなってきます。
残り2ヶ月でやり残したことを忘れずに、実をつけ、収穫できるように。。。。
わたなべしるす
今治市立常盤小学校で出前講義(10/2)
2008年10月24日 (金)
愛媛県・今治市立常盤小学校で、「花の不思議な世界」--りんごの花からりんごができるまで?? --という講義を行ってきました。すでに1ヶ月ほど前の出前講義なのですが、渡辺のミスで当日の写真を取り忘れ、理科を担当されている村上先生から頂いたものを写真に使わせていただきました。ありがとうございました。
さて、当日は5年生に講義をしたのですが、最初はとても静かで熱心に話を聞いている感じでしたが、だんだんとなれてきて、活発に発表とか、質問をもらったのは、とってもうれしかったです。
昨年も同じテーマで、今の6年生に講義をしました。その6年生はどうしているのか、気になりながらの講義でした。
ここで、講義をした生徒さんといつか一緒に研究をできれば、こちらもうれしくなります。楽しみにしていますよ。
2008FSPRIII(アリゾナ州ツーソン)参加
2008年10月23日 (木)

10月17日から19日までアメリカ アリゾナ州 ツーソンにて開催されたFSPRIIIという学会に参加してきました。4年に一度開催されており、前回第2回のアルバニー大会には学生時代のPark さんも参加しました。まだ3回目と、歴史は古くはありませんが植物の生殖関係の学会としては非常に大きな学会に成長しています。23カ国100名以上の参加者を集めて3回目となる今回は、初めて場所を移しての開催でした。不肖高田アメリカ本土に行くのは初めてであり、また初の単身参加となりましたので、非常に緊張しながら言って参りました。
会議では、植物生殖分野の様々な発表がなされました。どの発表も、最近有名な論文に掲載されたり、今後されるであろうデータを含んでおり、非常に興味深く、そして勉強になりました。特に印象に残ったのは、ケシ科植物の自家不和合性に関する大きな発見と、植物の花粉発達、花粉管伸長に関する最新の情報でした。逆に残念だったのは、我々の研究テーマでもあるアブラナ科の不和合性に関する発表が非常に少なかったことです。今後、研究を発展させて次回大会には口頭発表出来る様な結果を出したいです。また、今回の学会は日程の割に発表者の数が非常に多かったため、1日目は夜11時頃まで行われました。一人一人の発表時間も質疑応答込みで15分ほどだったため、次々と発表されるすばらしい実験結果について行くのがやっとでした。(ついて行けないことも多々。。。)
アリゾナ大学のあるツーソンという町は、メキシコまで車で数時間という位置にあり、西部映画などでも登場するサボテンにかこまれていました。学会終了後、次の日の飛行機までの半日を利用して、サボテンや砂漠に生育する植物を案内してくれるツアーに参加しました。ものすごい乾燥のため、体中の水分が抜けていくような感覚も味わうことが出来ました。貴重な体験が出来ましたし、おもしろい、不思議な植物も見ることが出来ましたので、このツアーに誘っていただいた先生に感謝いたします。
また、今回の学会では、自分の英語の出来なさ加減に吐き気が出る程の感覚も覚えました。他の方の発表内容が非常にすばらしいものばかりだっただけに、十分な理解と議論が出来ないことは研究をしていく上で致命的だと思います。
不肖高田30歳まだまだ頑張ります。
高田
SSH指定校・栃木県立宇都宮女子高校での特別講義(10/23)
2008年10月23日 (木)
10/23にJSTがサポートしているSSH(Super Science High School)事業の指定校である栃木県立宇都宮女子高校で、アブラナ科植物の自家不和合性、受粉、受精、多様性特別講義を280名の1年生に行ってきました。東北地区での「SSHアブラナプロジェクト・ミニコンソーシアム」を全国に展開するための準備でもありました。
280名という出前講義で行った、最大規模の参加者でした。1年生で文理問わずに、講義をするという試みに、感動しました。最近の生命科学の進歩は甚だしいものがあることから、植物科学一般に対する知識をというのは、とてもよいことだと思いました。最後に全体の集合写真を撮れたのも、よい試みでした。
栃木県立宇都宮女子高校でのSSH採択は、今年からということで、これからの発展が楽しみであり、来年度以降、アブラナプロジェクト、研究室訪問など、様々な面で連携ができればと思っております。栃木県は、東北地区と隣り合わせですし、宇都宮は仙台から1hrほどです。是非、アブラナプロジェクトを協力して発展させることができればと思います。
まだ、1年生だということもあり、これからの協力・発展が楽しみです。よろしくお願いします。来年の春には、アブラナの交配など、遺伝学的実験をサポートできればと思います。
わたなべしるす