東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立遠見塚小学校・自分づくり教育「博士になろう!研究をしてみよう!---良い博士も、悪い博士もいました、そして。。。---」(2/10)

2011年2月10日 (木)

 昨日の木町通小学校での自分づくり教育の出前講義で、今日は、遠見塚小学校でした。近くに遠見塚古墳があり、学校に入るまでには、長い桜並木があります。そういえば、12月に講義の打合せで伺った折には、秋に咲く「サクラ」が咲いていて、驚いたのを思い出しました。学校では、校舎の建て直しで、来年度の末に完成するという工事が始まっていました。

 昨日の雪から、天気も良くなり、今回は6年生だけに特化した形での、「自分づくり教育」でした。小学校から、中学校にというある種、人生の節目なので、こうした教育が効果的なのかもしれません。慌てて出かけて、あやとりのひもがなかったのですが、多くの子どもさんたちが、ひとりあやとりをできるというのには、感動しました。

DSCN0189.JPG 周りに自然が多いこともあり、これまでにたくさんの経験をしているようでした。その小さな時の経験が、大きくなってから、失敗しないというようなことにつながると思います。大きくなってから、大きな失敗を初めてすると、パニックになるというか。大変だと思います。今のうちにたくさんの経験をして下さいと言うことで、お話を終えました。

 質問コーナーでは、博士のこと、植物のことなどの質問もあり、とても盛り上がりました。講義のあとには、校長先生と6年生の担任の先生を交えて、今後の発展についての意見交換もでき、来年度もよりよい方向に講義を展開できそうです。よろしくお願いいたします。最後になりましたが、校長先生をはじめ、 6年生の先生方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。子どもさんたちからの手紙を楽しみにしていますので。

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 わたなべしるす


 PS. 講義を行ったということが、さっそく遠見塚小学校のブログに書いてありました。とてもたくさんの記事でした。うれしい限りです。ありがとうございました。

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【出前講義】仙台市立木町通小学校・自分づくり教育「研究者の仕事」(2/9, 2/16追加)

2011年2月 9日 (水)

 仙台市教育委員会と東北大学の提携で、「学都仙台」、「知の継承」、「門戸開放」等を掲げ、小中学校に出前講義を行っています。その関連で、昨年の9/14に「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--ということで、どうやって花粉がついて、種ができるかというところを講義しました。そのときに、校長先生、5年生の担任の先生から、自分づくり教育「研究者の仕事」という講義をお願いされました。昨年末は、いろいろなことがあり、延び延びになっていた日程もようやく実施することができました。

DSCN0146.JPG 前回は、5年生対象でしたが、今回は、仙台市立木町通小学校・5, 6年生対象で、160名という多くの子どもさんたちへの講義となりました。小学校で子どもさんたちへのいわゆる、キャリア教育は仙台市立川前小学校以来かもしれません。3, 4時間目の2コマを使って、休み時間もなく、講義を続けたのですが、子どもさんたちの集中が切れることもなく、最後まで、質問とか、やったことがあることに、手を挙げてこたえてもらったりで、とてもすばらしい子どもさんたちだなと。講義の内容は、どのような小学生の生活を送り、中学生、高校生、そして、大学にきて、研究者になったのかと言うことを、歴史を振り返るようなものでした。6年生は、今回の講義が最後になりますが、5年生は、まだ1年あります。また、講義に伺えればと思います。

 講義のあとに、校長先生、5年生の担任の佐藤先生を交えて、これからの連携と言うことで、お話をいただき、何より、研究室のある片平と近いと言うこともあり、まず、少し寒さがおさまったら、アブラナの仲間である、キャベツ、ブロッコリーなどを植えて、観察をしてみようと言うことになりました。さらに講義が発展して、より多くの子どもさんたちと交流ができるのが楽しみになりました。

DSCN0168.JPG 明日は、同じ講義を仙台市立遠見塚小学校で行います。そちらの方も楽しみにしています。お世話になった、校長先生をはじめとする、5, 6年生の先生方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。子どもさんたちからの手紙を楽しみにしていますので。


 わたなべしるす


 PS. 講義を行うと言うことが、木町通小学校のブログにも書いてありました。うれしい限りです。ありがとうございました。きょう、木町通小学校のブログに、講義の記事を見つけました。ありがとうございました。

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【出前講義】平成22年度福島県SSH&SPP等生徒交流会・コメンテーター(2/5)

2011年2月 8日 (火)

 昨年の1/30-31はこの場所でSSHの東北・北海道地区の合同会議でした。今年は同じ場所で、福島県内のSSH, SPPなどを行っている高校生、また、次世代である中学生も集まり、口頭、ポスター発表会があり、昨年同様にコメンテーターを務めました。

 発表の演題数は少なかったものの、昨年よりも活発な討議があり、渡辺が出る幕は少なかったのは、印象的でよいものだと。また、発表の合間に、自分の研究をさらに深めるために、渡辺のところにきて、deepに議論をしてくれた生徒さんもいて、何よりでした。県単位ではありますが、こうした形で、科学が広まることはよいことかと思います。

 何より、自分の研究に対して真剣で、質疑がdeepなことはよいことだと思います。また、今やっている実験に、それが生物というか、いきもののどんな場面を想定しているのかと言うことを考えることができれば、それは毎日の自然の観察とつながるのかもしれないですが、良い方向に展開できるのではと思います。

DSCN0141.JPG さらなる発展を祈念し、また、来年もよんで頂けるとうれしい限りです。お世話になった、福島高校をはじめとする福島県内の高校の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. 会場に伺う途中で、異形花型自家不和合性を示す、プリムラの花を見つけて、pin, thrumの花を受付のところにおいてもらったところ、この花の意味はということを質問してくれた生徒さんたちもいらっしゃいました。説明のあと、なるほどなと。これから、春になると、あちこちでこの花を見つけると思います。ぜひ、雌しべの高さ、雄しべの高さを比べてみて下さい。

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【出前講義】沖縄県立開邦高等学校SSH・ダイコンコンソーシアム研究指導「ダイコンの交配と栽培」(2/3)

2011年2月 4日 (金)

 昨年の11月にSSH・ダイコンコンソーシアムの研究指導に伺いましたが、今回、沖縄のダイコンの開花が早いと言うことを伺い、その実体調査などをかねて、伺いました。

 外には沖縄のダイコン数種類と、比較対象で、桜島ダイコンがありましたが、桜島ダイコンは全くロゼットになったままで、花が咲きそうにもないのに、沖縄のダイコンは、いずれも開花して、きれいな紫色が花に見られ、ダイコンだなと。。。この時期、仙台では大雪だったわけですが、つまり、寒いわけですが、沖縄ではクーラーが必要である。晴れると。。それにもかかわらず、開花するというのは、すごいことだなと。

SANY0473.JPG 交配して、種をつける実験は、少し雨が多いようなのか、自家不和合性が強いからなのか、種のつきが悪いようでしたが、ぜひ、少しがんばってやってもらえれ、良い結果が出ると思います。沖縄のダイコンの煮物を訪問の前日に作ったらしく、それを少し頂きました。とてもまろやかな歯触りで。仙台でこの食感になるようなダイコンができるか分かりませんが、ぜひ、作ってみたいダイコンだと。

 あっという間の滞在でしたが、お世話になった新城先生、ダイコン研究の生徒さんにはお世話になりました。ありがとうございました。ぜひ、仙台の植物生理学会の高校生発表会でお会いしましょう。

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 わたなべしるす


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【研究室探訪】宮城県宮城第一高等学校・理数生物課外授業「研究室探訪」で、16名の生徒さん来訪(1/29)

2011年1月29日 (土)

 1/21(金)に、宮城県宮城第一高等学校で出前講義「高等植物の自家不和合性--その分子機構とそこに至るまでの道のり--」を行いました。質問もあれこれあったと書きましたが、最後に研究室への訪問という話をしたところ、たくさんの手が上がり、今回の研究室訪問となりました。当日のレポートも拝見して、研究室訪問を楽しみにされていたのは、うれしい限りでした。9:30-12:30くらいまでの3hrでした。

 最初に、今の生命科学研究科という大学院がどのような経緯でできたのか、また、今、渡辺のいる建物と言うか、組織は、昔は、附属農学研究所、全国共同利用施設・遺伝生態研究センターであり、と言う話から始まり、研究室で行っている、自家不和合性についてお話しし、研究室の施設をみていただきました。高校にはないような設備は興味深かったようで、こんな施設で研究をしてみたいという方が多くいたのは、うれしいですね。ぜひ、大学、大学院で、一緒の研究をしましょう。

DSC06733.JPG この片平にある施設として、いわゆる大型人工気象器と遺伝学用のガラス室があり、そちらも合わせて説明しました。今の時期にイネの花が咲いていることの驚きや、アブラナというか、キャベツ類のBrassica oleraceaの多様性にずいぶんと感動していました。この多様性を明らかにできるのは、今日、研究室を訪問してくれた世代だと思います。ぜひ、一緒に明らかにするメンバーがこの中から現れるのを楽しみにしています。

DSC06805.JPG 最後に論文の別刷にサインをして、それぞれの方と研究とか、将来のことを話をできたのは、なによりでした。自分の目的をはっきりさせて、がんばってください。訪問に来てくれたのは、理数科の生徒さん。来年度は、課題研究もあります。ぜひ、アブラナ、ダイコンなどを実験材料にして、また、一緒に研究ができればと思います。今年の生徒さんもとても一生懸命していたのが、印象的でしたので。

 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、折を見て、伺いたいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 当日は、科学者の卵のエクステンドコースも平行して、研究室でやっていました。福島高校の生徒さんが、1日、蛍光顕微鏡観察を行ってくれていました。最後には、学会発表をしましょうと言うことも話としてまとまったのは、何よりでした。科学者の卵も、あと数ヶ月。がんばって下さい。

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