東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】愛媛県立今治西高校での出前講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」(9/28)

2010年9月28日 (火)

 6/11-12に母校の愛媛県立今治西高校の文化祭に伴い、特別講義文化講演会をお願いされました。今回は、2年生対象の「大学出張講義」ということで、講義をお願いされました。2年生の進路決定などを見据えてということで、他にも4つの大学の先生方が参加され、文系から理系の様々な分野の講義が用意されていました。

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 文理をあわせて、9つの大学出張講義の1つに、渡辺の講義があったわけですが、2年生の理系で、農学、理学、遺伝学ということに興味を持つような生徒さん、26名と先生方が話を聞かれて、最後に「科学者の卵」同様にレポートを書いてもらう予定でしたが、時間の関係で宿題としました。また、将来の夢へのモチベーションということも、講義の目標にあったことから、急遽、キャリア教育のスライドを4枚ほど追加して、これから人生を考える上で大切なことも講義しました。質問も多くあり、こちらの意図したことが伝わったようで何よりでした。最後に全体で、集合写真を撮りました。後日頂くことになっているレポートは、科学者の卵と同様に、こちらから、トラックバックしたいと思います。お待ちください。ささやかなプレゼントもつけておきます。また、東北大で研究をしたい、研究者になりたいという方もたくさんいて、何らかの刺激になったのではと思います。

 渡辺が大学生になって、仙台に始めていったときには、母校の先輩方が多くいらっしゃいました。今回講義をした東北大希望の生徒さんの中から、自家不和合性研究をしたいという生徒さんが現れるのが、何よりの楽しみとして待っています。今回の2年生、6月に講義をした3年生、文化講演会の1年生。楽しみにしております。

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 最後になりましたが、平田先生、小野先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす


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【出前講義】仙台市立木町通小学校「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--(9/14, 9/21一部追加)

2010年9月14日 (火)

 仙台市教育委員会と東北大学の提携で、「学都仙台」、「知の継承」、「門戸開放」等を掲げ、小中学校に出前講義を行っています。2005年に人来田小学校で始まり、2006年には、木町通小学校に行っています。その木町通小学校から、5年ぶりにお願いされました。先週の「遠見塚小学校」今週の「七北田小学校」に続いて、3校目の出前講義です。

DSCN4591.JPG 大学のある片平地区から、かなり近い立地の小学校です。出かけるときには雨模様でしたが、講義が終わった頃には雨も上がっていました。講義はこれまでの2校と同じように、「自家不和合性」がテーマでした。植物の花のクイズをしましたが、とてもよく知っていました。なにより、「ガーベラ」の花を見て、その名前が出てきたのは驚きでした。

DSCN4608.JPG ここの小学校でも、たくさんの質問をもらいましたし、こちらからの質問に対して、とても小学生とは思えないような鋭い解答をした子供さんもいました。花粉と雌しべの先端の柱頭上の細胞との接着についての鋭い観察と質問。きっと忘れないと思います。ぜひ、一緒に大学で、自家不和合性の研究をしましょう。楽しみにしております。どこの小学校でも、花粉管伸長、自家不和合性の動画に対しては、「おーーーーーー!!!」、「へーーーー!!」という反応は、すばらしいことだと思いました。植物も動いているのだということを見せることの大切さを、改めて感じました。

DSCN4615.JPG また、講義の最後には、毎日、続けること、努力すること、がんばることを約束しました。

 最後に、2クラスのそれぞれの生徒さんと写真を撮って終わりの予定でしたが、最後に授業に使っている「ヘチマ」の雌花を探すことに。みんなで一生懸命探したら、結構たくさんありました。ぜひ、受粉して、雌花が大きくなるのを観察してください。

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DSCN4622.JPG 校長先生、5年生の先生からは「キャリア教育」をお願いされました。また、年末までに講義に伺います。お世話になった先生方、ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 科研費の概要を見ていたら、アウトリーチ活動をするようにと。こうしてみると、先取りでこのような活動ができていることに感謝しております。ありがとうございました。

 きょう、9/21に、木町通小学校のHPにも渡辺の記事がありました。ありがとうございました。ぜひ、ご覧ください。

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【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--(9/13)

2010年9月13日 (月)

 8/30に、NSP「多様なイネ:稲穂の観察」を行いました。5年生の生徒さんに参加してもらいましたが、一部の生徒さんでした。今回は、午後から2コマの授業と言うことで。「「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--」という講義を行いました。講義の内容は、先週の遠見塚小学校と同じものですが、学校によって、同じ講義をしても、雰囲気、質問内容などは異なるものです。何とも不思議ですが。。

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 「自家不和合性」がなぜあるのかと言うことを、講義の最後に説明するために、なぜ花があるのか、花の構造は、アブラナで自家不和合性を説明するよりも、普段よく見ている、「リンゴ」も自家不和合性の性質を持っているので、それをモデルとして、説明しました。花から、リンゴ。花を見たことある子どもさんは少なく、もちろん、途中段階は皆無でした。リンゴの花が食べているリンゴとどう対応しているかを、実際のリンゴと比べて、確認してもらいました。これから、リンゴを食べるとき、リンゴの見方が変わるのではと期待しています。

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 そのあと、花粉管侵入の動画、自家不和合性現象の動画を見て、「へーーーー!!」という感動をしてもらいました。植物も動いたり、植物が自分と他人を区別しているのを。そこで、なぜ、自家不和合性という性質があるのかと聞いたら、1人の子どもさんから、「遺伝子が近いものが混じると、良くないことが起きるので。。」。とても、すばらしい答えです。遺伝的多様性がなくなると、奇形が生まれたりする。こんな答えをもらったのは、数年前の小学校での講義以来だと思います。3人目でしょうか。ぜひ、一緒に研究しましょう。楽しみにしています。

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 最後に、研究するために、毎日、努力する、がんばる、続けるという約束をしました。こちらも約束を守るように、また、Natureに論文を載せられるように、がんばりたいと思います。

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 講義が終わったあとには、いつものように、校長先生と講義など様々な連携についての討論会でした。何より、新規な方向性を見出すには、こうした討論が重要かと常々感じております。ありがとうございました。最後になりましたが、理科の椎名先生、5年生の先生方。今日もありがとうございました。

 みなさん、また次は、イネの収穫であいましょう。


 わたなべしるす


 PS. 校長室に、4月に発表したNatureの別刷りを置いています。ぜひ、見に行って下さいね。





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【研究室訪問・実験】宮城第一高校・コアSSHアブラナコンソーシアム参加チーム来訪・出前実験(9/4)

2010年9月11日 (土)

 今年に入って、数回、このメンバーが研究室にきてもらい、討論、実験を行ってきました。これまでにもこのHPで、数回報告しています。その続きの実験を研究室で行ったり、その結果の解釈の続きを行いました。

DSCN4259.JPG 8月の終わりに2回、実験に来てもらい、9/4には、高校の文化祭ということもあって、こちらから伺い、出前実験をしました。これまでの文献を参考にして、目的とするキャベツの仲間を栽培して、PCRで遺伝子増幅し、実験系としてうまくできるかを確認しました。大学でやるとうまくいくけど、高校に戻ると、また、実験設備の違いなどで、ということもあり。システムが違うと、実験が成功しないことは、これまでにもたくさん経験していますので。

 9/4の当日には、2回の実験で、無事、うまくいくことを確認し、今後、実験の発展の方向性を議論しました。4名の生徒さん、ちょうど、季節も涼しくなり始めました。アブラナの生長もよくなります。観察したり、遺伝子の実験が発展することを期待して。。。。

DSCN4260.JPG わたなべしるす

 PS. いろいろな記事を書いていて、これをupするのを失念していました。。。。


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【出前講義】仙台市立遠見塚小学校「花の不思議な世界」--りんごの花からリンゴができるまで??--(9/9)

2010年9月 9日 (木)

 仙台市教育委員会と東北大学の提携で、「学都仙台」、「知の継承」、「門戸開放」等を掲げ、小中学校に出前講義を行っています。最近は、科研費にもこうした出前講義などを行うことが義務づけられ、こうした活動が評価されつつあります。その出前講義、今年度の第1弾は、「遠見塚小学校」でした。渡辺が車などで通ることがありましたが、まだ伺ったことがない学校でした。そんな小学校から今日の出前講義を依頼いただいたのは、昨年の鹿野小学校への出前講義をお世話になった5年生の先生が、遠見塚小学校に異動になり、学校は異なりましたが、昨年の講義が良かったと言うことでの「リピーター」で、ありがたいお話でした。

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 講義内容は、「自家不和合性」がテーマですが、研究をしているアブラナでのお話は難しいので、普段食べている「リンゴ」をモデルにしてお話をしました。「リンゴ」も、もちろん、自家不和合性をもっています。電子顕微鏡写真、花粉管侵入の動画、自家不和合性の動画など、子供さん達は「へーーーー」とみていました。講義には、生徒さんに加えて、担任の先生、校長先生、教頭先生も見に来ていただきました。最後に、質問コーナーを行いましたが、とてもたくさんの質問をくれて、また、こちらが答えに困るような難しい質問もくれました。びっくりでした。これからの発展が楽しみです。

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 講義のあとには、子供さん達と写真を撮ったり、校長先生との反省会のような企画もあり、今後また、継続して、キャリア教育のような講義もお願いされました。ありがたいことです。ぜひ、今年、実現したいと思っています。何より、お世話になった5年生の先生方、校長先生、教頭先生をはじめとする先生方に感謝です。ありがとうございました。

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 来週にもまた、2つ、小学校での出前講義です。楽しみにしていますので。


 わたなべしるす

 PS. 渡辺が普段言っているスーパーの近くでした。学校があるのは。見かけたら、声をかけてくださいね。それから、遠見塚小学校のHPにも記事がありました。ありがとうございました



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