東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・特別講義「博士になるとは?研究者とは?---いろいろな出会いがあり、決断があり、そして。。。---」(6/12一部改変)

2010年6月10日 (木)

 昨年度も、科学者の卵弘前高校、SSHの小松高校福島高校など多くの高校で、キャリア教育ということで「博士になるとは?研究者とは?---いろいろな出会いがあり、決断があり、そして。。。---」と題する特別講義を行ってきました。今年最初は、渡辺の出身県のお隣である、香川県立観音寺第一高等学校でした。最初に講義依頼があったとき、サイエンスの話である自家不和合性のお話とキャリア教育の両方を提案しましたところ、両方というところでしたが、時間的な制限もあり、今回は、キャリア教育になりました。観音寺の駅は、渡辺がこれまで何度も予讃線に乗るたびに、通過していた駅で降りたのは、初めてでした。

 講義の当日に、古典文法テストが入っていることもあり、40名あまりの受講生でしたが、とても熱心に聞いて頂いただけでなく、終わったあとに多くの質問を頂きました。博士研究員で生活できるのかなど、未来を見据えて、また、現状のことをよく理解している質問で、こちらが答えに窮するようなこともありました。さらに、博士、研究者というテーマの話であったにもかかわらず、文系志望の方の受講もあり、最後に片付けているところに、質問にまで来てくれた熱心さには、感動でした。受講をしてくれた皆さん、ぜひ、がんばって自分の目標を達成できるよう日々、努力してください。

DSCN4279.JPG 講義の前の時間で、校長先生をはじめとする先生方との意見交換で、今後の連携を含めてお話しできたのは、初めての経験であり、また、先生方の熱心さに感動しました。こうした先生方に教えてもらっているので、熱心な生徒さんになるのだろうと。。。自分もがんばらないとと思った次第です。良い経験でした。ありがとうございました。

DSCN4288.JPG 最後になりましたが、今回のセッティングをして頂いた、石井先生をはじめとする先生方に感謝します。ありがとうございました。


 わたなべしるす

PS. 観音寺には、銭形の砂の模様があり、とてもおもしろい風景でした。
また、観音寺第一高等学校のHPに関連記事がありました。お時間のある方は、ぜひ、どうぞ。

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【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 5年生「いろいろなイネを栽培してみよう」(5/28)

2010年5月28日 (金)

 今年で3年目となる七北田小学校、NSP。今年の5年生には、新しく日本のイネだけでなく、いろいろなイネを栽培して、それを比較してみようという、試みを始めました。植物に限らず、生物は多様です。同じイネでも日本の中にもたくさんの品種があります。コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、きらら397、などなど。ただ、これらだけではあまり違いはよくわかりません。そこで、渡辺の研究室が元をたどれば、附属研究所である、農学研究所になります。その時代にたくさんのアジアのイネを収集された先生の財産を継承されている佐藤先生から、「Gemdjah Betom」、「IR-28」、「Kasalath」、「Peta」、「Tepa I」、「コシヒカリ」、「ななつぼし」、「日本晴」、「ムラサキイネ」の9品種を頂き、今日、バケツに移植をしたのでした。「ひとめぼれ」もいただいていましたが、すでに学校の水田にあるということで、ひとめぼれを除いた9品種になったわけです。

DSCN4254.JPG よく観察すれば、今日までの天候不順で徒長気味とは言え、葉っぱの色、背丈など、少しずつ違っていることに気がついてくれた子供たちもいました。田植え、講義の最後に、「学校に来たときは毎日、見てあげること。」それが植物を育てる上でとても大切なので、それをやることを約束しました。来月には、キャベツとブロッコリーの講義で伺います。それまでどれくらい成長し、観察ができているのか、それを見るのが、楽しみになってきました。

DSCN4255.JPG 今回のイネは観察のモデルとも言えると思います。同じトマトでも、実の大きさ、葉っぱの形など、少しずつ違います。なので、イネだけでなく身の回りのいろいろなものを観察してみましょう。みんな同じというのはそもそも変であり、少しずつ、みんな違っているのが、自然だということを植物を通して理解し、それをいろいろな物事にも当てはめて考えてほしいと思う、今日の田植えでした。最後になりましたが、今回の田植えの準備をいただいた、理科専科の椎名先生、5年生の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。イネのこと、よろしくお願いします。 


 わたなべしるす


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【出前授業】JST・未来の科学者養成講座を広報、第4弾(宮城県仙台第三高等学校; 5/17)

2010年5月18日 (火)

 昨年度から開始した、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を宮城県仙台第三高等学校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、20数名の生徒の前で1hrほどの説明と1.5hrほど、講義の内容はどのようなものかと言うことで、模擬講義を行いました。5/14 の福島高以来でした。

DSCN4230.JPG 昨年は多数の生徒さんが参加して頂きましたが、今年は、翌日が理数科の発表会と言うことで、1年生主体でやっと、高校になじんだような生徒さんでしたが、サイエンスに興味があり、科学者の卵のことをたくさん質問してくれました。また、そのあとに行った模擬授業でも、身の回りの植物の不思議を話したわけですが、なるほどと。。ここで感じた不思議を忘れないで、ぜひ、がんばって下さい。

DSCN4233.JPG 仙台第三高等学校は、今年度から、SSHに採択されたというのは、より多くの科学に触れることができると思います。ぜひ、いろいろな不思議を体験、実感して、大学を目指して下さい。


 何より、また、今年度も新しい生徒さんたちと講座でお会いできることを楽しみにして。

 とりいそぎ。


わたなべしるす

PS. 科学者の卵のHPにも、関連記事があります。お時間のある方は、。。。。


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【出前授業】JST・未来の科学者養成講座を広報、第3弾(福島県立福島高等学校; 5/26)

2010年5月14日 (金)

 昨年度から開始した、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を福島県立福島高等学校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、60数名の生徒の前で1hrほどの説明と1.5hrほど、講義の内容はどのようなものかと言うことで、模擬講義を行いました。5/10の仙台二華高以来でした。

DSCN4197.JPG 説明の途中で、昨年度、基礎コース、発展コースにいた生徒さんから実体験を話してもらいました。簡単にと言うことでお願いしましたが、それぞれの受講生の方は、さすが受講生という感じで、基礎コース、発展コースで得たことなど、楽しそうに話してくれたことは、昨年1年間、良かったなと、こちらも実感しました。その後、質疑を行い、「科学者の卵」を受講したいという熱意を感じました。今年の生徒さんも楽しみです。

DSCN4223.JPG  さらに、この会を設定してくれました橋爪先生の粋な計らいで、昨年、渡辺が最初に講義をmodifyした「自家不和合性とアブラナ科植物の多様性」について、模擬講義を行いました。また、4/29にNatureに発表した自家不和合性・シロイヌナズナのことも説明できました。また、SSHを行っていることもあり、アブラナ科植物の多様性についてもお話ししました。こちらの方が、サイエンスの講義ということもあり、接木による繁殖は自己・非自己??、ダイコンはキャベツのように丸くなれるのか、等、たくさんの質疑があり、講義後にも、関連の質疑やSSHで抱えている問題など、活発な議論ができたのは、楽しい時間でした。

DSCN4227.JPG 講義のあとの橋爪先生との議論の席で、一生懸命、アブラナを交配したけど、種ができなかったのは、「自家不和合性」だからなのだと、感動した生徒さんがいたとか。たくさんの質疑があった関係で、議論ができなかったのは残念でした。。。。ぜひ、次回お会いするときには、声をかけてください。また、SSH研究で、自家不和合性をやってみてください。体験することが大切ですので。

 何より、また、今年度も新しい生徒さんたちと講座でお会いできることを楽しみにして。

 とりいそぎ。


わたなべしるす

PS. 科学者の卵のHPにも、関連記事があります。お時間のある方は、。。。。

追伸の追伸
5/25に福島高校のHPに関連記事を書いていただきました。身に余る内容で強縮しております。ありがとうございました。
http://fukuko.net/
http://fukuko.net/SSH/

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【出前授業】JST・未来の科学者養成講座を広報、第2弾(宮城県仙台二華高等学校; 5/10)

2010年5月11日 (火)

 昨年度から開始した、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を宮城県仙台二華高等学校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、20数名の生徒の前で1hrほどの説明と1.5hrほど、講義の内容はどのようなものかと言うことで、模擬講義を行いました。4/23の宮城第一高以来でした。

DSCN4181.JPG 説明の途中で、昨年度、基礎コース、発展コースにいた生徒さんから、生の声があったことは今年応募しようという生徒さんたちには、良いお手本であったのではと思います。昨年合格された生徒さんたちの応募模範答案が掲示しているらしく、今年応募した生徒さんには、良い参考になるのではと思います。質問も様々な面からあり、活発なやりとりができました。

DSCN4190.JPG  さらに、この会を設定してくれました菅原先生の粋な計らいで、昨年、渡辺が最初に講義を行った「自家不和合性」について、時間短縮でモデル的に行いました。生徒さんも和んで話を聞いていただき、このプログラムの楽しさの一端を知ったのではと思います。生徒さんたちが目を輝かせて、講義を聴いてもらったのは、感動でした。

 何より、また、今年度も新しい生徒さんたちと講座でお会いできることを楽しみにして。

 とりいそぎ。


わたなべしるす

PS. 科学者の卵のHPにも、関連記事があります。お時間のある方は、。。。。

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