東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】日本植物細胞分子生物学会・仙台大会・市民公開シンポジウム「植物とともに活きる--有用成分から眺めた植物の魅力とバイオテクノロジー--」(9/4)

2010年9月 4日 (土)

 以前からご案内していた、日本植物細胞分子生物学会・仙台大会・市民公開シンポジウム「植物とともに活きる--有用成分から眺めた植物の魅力とバイオテクノロジー--」と言う企画が、科研費・若手研究(S)東北大・「科学者の卵 養成講座」ということで共催されました。有用物質と言うことで、バイオエタノール、花色、花の香りという話に続いて、渡辺の方から、「植物の花の不思議--植物の花粉と雌しべは、どうやってコミュニケーションしているのだろう--」ということで、植物の生殖、自家不和合性と言うことについてお話をしました。

DSCN4503.JPG 今回は学会の先生方が1/4くらい、半分くらいが一般市民の方、残りが大学生・高校生でした。高校生では、昨年の「科学者の卵 養成講座」の受講生や関連の方が参加いただきました。ありがとうございました。学会の方で味なプレゼントを用意頂き、質問をした方には、サントリーが開発した「青いカーネーション」のプレゼントがありました。見た目には、青と言うより、紫はと言うことをいっている方も。。それだけ、いわゆる、ツユクサのような青色の花色を作らせることは難しいのだと思います。

 質問では、なぜ、研究者になったのか、自家不和合性のメカニズム、サクラソウの保全などに質問を頂きました。あれで回答になっていたでしょうか。なってないときは、ぜひ、研究室のHPに質問を書く欄がありますので、ぜひ、お送り下さい。

DSCN4505.JPG 今回初めて、いくつかのユニットの合同のシンポジウムでした。しゃべるにはヘテロで難しいところはありましたが、また、こうした企画ができればと思います。


 わたなべしるす


 PS. シンポジウム終了後、これまでの講義でお世話になった先生方、県内の学校の先生方とお話ができ、また、出前講義などを発展できそうです。ありがとうございました。そしてなにより、本当なら、文化祭に行きたかったであろう生徒さん、仙台市外からの参加の生徒さん、ありがとうございました。また、こうした企画を行いますし、このHPからお知らせしますので。ありがとうございました。


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【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会(8/25)

2010年8月31日 (火)

 これまで多くのSSH実施高校を、講義など様々な面でサポートしてきました。今年度から、宮城県にもSSH実施校が採択され、その実施校である宮城県仙台第三高等学校の「運営指導委員」を仰せつかりました。

DSCN4492.JPG 当日は、県内の大学、試験研究機関の方々で、運営指導委員をされている方々が、集まられて、これまでの活動内容などを学校サイドから説明を受け、委員の方から、様々な質問やsuggestionがなされました。渡辺自身、2つのコンソーシアムの運営指導委員を仰せつかっており、委員会でできるだけ良い方向にプロジェクトが推進できるようにと思っております。

 何よりも初めてのことで大変と思いますが、より多くの科学とふれあうのが大切で、そんな科学の不思議は人工的な世界でなくても、仙台には多くの自然があふれています。そういえば、昨日の七北田小学校の出前講義の道すがらにも、ススキの穂が出ていました。植物は秋を知ろうとしているのかもしれません。気温は、真夏のようですが。。。そうした毎日の変化に気がつくようなSSHの取組をしてくれればと思っています。


 わたなべしるす

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【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP「多様なイネ:稲穂の観察」(8/30)

2010年8月30日 (月)

 7/22の夏休みに入って、すぐの頃に、NSP「多様なイネの観察法」を行いました。その頃には、9種の品種のうち、北海道の品種だけが、出穂していたくらいで、他の品種は全く栄養生長だけでした。

 今日、8/30に夏休み明け、最初のNSPとして、「多様なイネ:稲穂の観察」を行いました。いわゆる、日本型、インド型というイネの籾の形状が楕円形に近いものと、細が長いものという区別ができるイネが、見事に出穂して、穂がたれていました。籾の先端に「芒(のげ、ぼう)」があるもの、ないもの。なぜ、そんなものがあるのか。また、イネの葉っぱが固くて、がざがざしているのは、ケイ素(シリコン)があるからといったら、葉っぱから、ケイ素を取り出して、コンピューターの材料にしたいと。最近の子どもさんは、すごいなと。感動しました。

DSCN4495.JPG それぞれの籾から、種を出して、実際に食して、それぞれの品種で何が違うのか、また、熟している時期が違うと、どんな違いがあるのかなどを観察しました。

 1品種だけ、まだ、出穂していませんでした。背丈もずいぶん違っていました。そうしたいろんな観察ポイントを講義して、解散となりました。

DSCN4499.JPG 今年の夏は、日本中、異常な暑さですが、そのおかげでここまで育ったのかもしれません。というより、夏休みの間、枯らさないように、水やりを欠かさないで、やっていただいたことを考えると、暑さの以上は、大変な労力をよんだことだろうと。。ありがとうございました。

 そして、今日の観察会でもお世話になった、理科の椎名先生、5年生の担任の先生方。ありがとうございました。

 来月からは、NSPも本格化します。たのしみにしています。


 わたなべしるす


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【出前講義】ダイコン多様性研究コンソーシアム特別講義~植物科学研究とキャリア教育講演会~「アブラナ科植物の自家不和合性--ダーウィンから最先端の遺伝子研究まで--, 世界で活躍で

2010年8月23日 (月)

 昨年もダイコンコンソーシアムでSSHとの合同開催と言うことで、講演会を行いました。昨年は小中学生が対象でしたが、今年度は鹿児島県内の高校生を対象と言うことで行いました。午前中は「アブラナ科植物の自家不和合性研究」、午後は「キャリア教育」でした。キャリア教育は、この週に科学者の卵の全国大会ダイコンコンソーシアムに続いて、3回目になりました。高校生、先生方を含めて、30名近い、小規模の講義でしたが、コンパクトで、また、博物館で行ったことから、桜島ダイコンをはじめとする、作物がどの様にしてできたのか、家畜がどうやって育成されたかという展示もあり、講義をする上では、最高の場所でした。

DSCF3374.JPG 自家不和合性研究を始める前に、ダイコンを観察してもらい、どの様な特徴があるのか、実際に手に取ってみてもらいました。その日のスーパーでの買い物から、ダイコンが気になってくれるとうれしい限りです。自家不和合性という現象がまだ、高校生に認知されてないこともあり、そんな不思議なことが起きているのだなと。。。もちろん、食糧の重要性、特に、イネ科とアブラナ科。これがなくなったら。。。ということを覚えておいてください。

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DSCF3305.JPG 午後からは、いつもキャリア教育でしたが、講義のあとに書くレポートに苦労していたようでした。ただ、レポートを書いたことで、今後の進路の参考になったのではないでしょうか。がんばってください。そういえば、東北大が志望校という生徒さんにお会いしました。来年の4月から、ぜひ、仙台でお会いしましょう。そして、一緒に研究できる日が来ることを楽しみにしています。

DSCF3341.JPG 翌日には、ハマダイコン、耕作地の観察をして、錦江湾高校のSSHの指導をして、今回の長期の出張が終了したのでした。お世話になった、錦江湾高校の先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。12月の年末の発表会を楽しみにしております。


 わたなべしるす




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【出前講義】鹿児島県立錦江湾高校・コアSSHダイコンコンソーシアム特別講義「世界トップ水準の研究者を目指せ!!!--そのために不可欠な要素とは???--」(8/18-20)

2010年8月20日 (金)

 昨年度までは、SSHコンソーシアム研究と言われていたものが、今年度からは、コアSSHと名称を変えて、「ダイコン多様性研究」を継承し、その運営指導委員を仰せつかっています。8/18に先の「科学者の卵」の全国大会から移動して、夕方のポスターセッションから、参加しました。8/19は昨年からの参加校、今年度からの参加校のこれまでの実績、今年度の方針が討論され、昨年度よりはるかに多い参加校、19校の発表があり、農業高校との連携も進み、ダイコンの育て方講習などもあり、今年度も大きな発展が見込めそうです。研究をすることの楽しさを実感できたというステージの先に、繰り返し実験、統計的解析の必要性をコメントしておきました。よりよい方向に、さらなる発展をと思っております。ダイコンHPでの意見交換を楽しみにしております。

DSCF3045.JPG 8/20には、科学者の卵で昨年行い、全国大会でも行った「キャリア教育」を講義しました。プレゼンが終わった後、質疑となり、将来、研究者など、たくさんの質問を頂きました。その中で、大阪農芸の生徒さんから、「渡辺の研究室で研究をしたいのですが、どうすればよいでしょうか?」と、心の思いの丈を質問頂いたのは、感動しました。これからどれだけ、がんばるかが大切だと。今までたくさんの出前講義を行いましたが、講義の質問でこのようなことを聞かれたのは初めてであり、その感動がこちらにも痛いほど伝わってきました。ぜひ、大学院から一緒に研究できる日が来るのを楽しみにしています。がんばってください。

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DSCN4476.JPG 様々な形で、このコンソーシアムが発展し、また、冬の発表会を楽しみになりました。

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 わたなべしるす


 PS. 鹿児島にきて、早々に桜島の噴火のお迎えがありました。ゲリラ豪雨も。。。

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