東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

2008日本育種学会秋季大会 in 滋賀県立大学

2008年10月14日 (火)

去る10月11~13日、滋賀県立大学にて第114回日本育種学会秋季大会が行われました。琵琶湖のほとり、とても綺麗な校舎です。
今回はなんと、参加者の名札に彦根城のキャラクター"ひこにゃん"が印刷されており、プレミア感漂います。

今回渡辺グループからは、D1藤岡くん、M2金子さん、M2五十川さんが口頭発表、PD朴さんがポスター発表しました。

D1藤岡くんは、イネ雄性生殖器官におけるsmall RNAの網羅的解析、M2金子さんは、低温ストレスに対するイネ雄性生殖器官の形態および遺伝子発現プロファイル、M2五十川さんは、アブラナ科植物でみいだされた自家不和合性突然変異系統の遺伝学的解析について発表を行いました。

発表から、質疑応答まで。。。初めての学会での口頭発表でしたが、それを感じさせない見事な発表、とても立派でした!!自分の学生時代を思い出して恥ずかしくなってしまいました。素晴しかったです。

口頭発表会場は7つあり、それぞれ違うテーマで発表が行われました。
私は、ゲノム情報、発育生理、遺伝子たんぱく質、変異創成、変異解析の会場の発表をひとつづつ回っていましたが、座長の先生毎のカラーもあり興味深く発表を聞くことができました。

昼のポスターセッションでは、沢山の研究者、学生が活発に議論を交わしていました。
シロイヌナズナを用いた研究から、山形の有名な枝豆品種ダダチャマメを用いた研究まで幅広い発表がありました。
以前増子は畑で有機農業をするサークルに所属しており、ダダチャマメを育てようとしたことがあるので、ポスターを見ながら懐かしくなってしまいました。

午後からは会場が大きな2,3のホールに別れ、シンポジウムが開かれました。
特に今回は50回記念シンポジウムということで、"育種学最近のトピックス"というシンポジウムが開かれていました。
遺伝情報を実際の育種にどう導入していくかという観点で様々な試みが発表されていました。

私は何年も前に植物育種学会に行ったことがあり、その時は他を見る余裕がありませんでしたが、今回は落ち着いた目線で各発表を回ることができました。

情報収集もいいけど観光も!ということで、彦根城を見てきました。
天守閣は大行列で30分待ちでしたので見ることができませんでしたが。。。
彦根の景色、琵琶湖の景観や、美しい日本庭園、情緒あふれるキャッスルロードを堪能しました。


今回はとても久しぶりに学会に参加し。。。
研究室内だけでは得られない、多くの刺激を得ることが出来ました。
明日からまた新たな心構えで実験に励めそうです!

今回の講演会プログラムは日本育種学会HPにて公開されています。
http://www.nacos.com/jsb/


増子

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九州工大・福岡教育大で招待セミナー(10/9-10)

2008年10月10日 (金)

共同研究の打ち合わせを兼ねて、九州工大・福岡教育大で、アブラナ科植物の自家不和合性、アブラナ科植物の多様性に関するセミナーを行いました。

工学部、教育学部というところで初めてのセミナーであったことから、どのような興味を持たれるのか、かなり気になりましたが、以外にも進化的側面、教育的モデル実験としての花粉発芽実験など、意外な面で興味を持ってもらい、こちらもよい経験でした。

農工連携ということを叫ばれて久しいですが、なかなか難しいと思っていましたが、こうしたことを起点として、スムーズな連携ができればと思います。

わたなべしるす

PS. 九州工大のHPにセミナーについてのコメントがありました。

http://www.bio.kyutech.ac.jp/607.html

あわせて、ご覧ください。

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2008旧遺生研・秋のソフトボール大会

2008年10月 6日 (月)

夏が過ぎ。。。秋です。
寒暖の差が本当に激しい毎日です。
さっき8月のダイアリーを見たら"8月なのに寒い"と書いてあり。。。
ダイアリーを書くたびに"寒い寒い"言っている気がします。
決して寒がりな訳ではない。。。
筈なんですが。

さて、秋といえば、食欲の秋や読書の秋と色々ありますが、旧遺生研ではなんといっても"ソフトボールの秋"でしょう。
ということで、旧遺生研・秋のソフトボール大会が10月3日に行われました。

今回はメンバーが足りず。。。
第1試合は地圏から、第2試合はゲノムから助っ人を借りての試合運びとなりました。

試合はリーグ形式で行われました。
AリーグBリーグ内で総あたり戦を行い、それぞれの1位~3位同士が試合を行って順位を決定する、というものです。
我々植物生殖遺伝は同じリーグで、ゲノム、地圏と順位を争うことになりました。

第1試合は対ゲノム戦。
キャプテン(今野くん@管野グループ)の"打順は干支順"作戦が功を奏し、8対8の引き分け!
ピッチャー学生バイト山川さんもナイスピッチングでした。
勝敗はジャンケンで決定されましたが、山川さんの脅威の3人抜きで勝利しました。
この勝負強さ、見習いたいものです。

第2試合は、対地圏戦。
なんと東谷先生が参戦!昨日の敵は今日の友状態。
しかし"打順は血液型(A→B→O→AB)順"作戦が不発に終わり。。。さくっと負けました。
南澤先生のピッチングが素晴しく。。。一同涙を飲みました(泣)

リーグ2位につけた我々は、3位決定戦で対分子・臨界戦に臨みました。
ここで学生バイトの松本くん、津長くんが参戦し黄金バッテリーを結成。
第一試合と同じ"打順は干支順"作戦で打線をつなぎ、3位の栄冠を勝ち取ることが出来ました。

この後、優勝決定戦を観戦しました。
リーグ1位同士のゲノムVS情報対決は本当にレベルが高く、息を飲んで試合に見入りました。
鋭いプレーの応酬と、ゲノムの圧倒的な打線力に、ただただ唖然。
"我々、本当にゲノムに引き分けちゃったの!?"と、一同考えこんでしまいました。。。

結果、1位はゲノム、2位は情報、3位は植生となり。。。
前回に引き続き、3位入賞を果たしました!
3位の商品は"ワインセット"。この後の打ち上げに還元されました。
打ち上げにはモツ煮、焼きそば、餃子などなど。。。
メンバー手作りの品が沢山並び、美味しく頂きました。ご馳走さまでした!

今回、助っ人に来てくれ、素晴しいピッチング&キャッチを見せてくれた学生バイトの山川さん、松本くん、津長くん、ありがとうございました!
また、地圏の森さん、ゲノムの東谷先生、助っ人ありがとうございました!
天気にも恵まれ、ホントに良いソフトボール大会でした。

次は2週間後、生命科学会主催のソフトボール大会+芋煮があります。
なんとシード出場なので(!)また入賞目指して頑張りたいと思います!

増子

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SSH指定校・鹿児島県立錦江湾高校での科学講演会(10/6-8)

2008年10月 6日 (月)

10/6-8 にJSTがサポートしているSSH(Super Science High School)事業の指定校である鹿児島県立錦江湾高校で、アブラナ科植物の多様性、自家不和合性等をtotal 4回講義します。鹿児島県は、桜島ダイコンの本場であり、このような大きなダイコンができる、育成された何かがあるのだろうと、そんな話もして、東北地区での「SSHアブラナプロジェクト・ミニコンソーシアム」を全国に展開するときに、キャベツ、ハクサイだけでなく、ダイコンも利用できる話をしました。

SSHでは、鹿児島大学と緊密な連携をとっているようで、毎週、指導を受けているのには、指導をされる大学の先生方に感心しました。dataを持ち込んだ高校生に対して、研究室の学生への指導と同じレベルで議論をされていた大富教授のスタンスには、感動しました。東北地区でのSSH工への指導のとき、見習わなければならないと思いました。もちろん、こうしたSSH活動を支える学部生などのTAの方々の指導の賜物であり、東北地区でも見習う必要性を感じたのでした。継続して、科学指導をする重要性を感じました。

明日は、植物からDNAを調整する実験を指導します。無事に、とれて、白い析出を見せることができれば、植物、分子生物学に興味を持たせることができるのではないかと思っています。「桜島ダイコンプロジェクト」もできるように、種子の手配なども行い、桜島大根と二十日大根のような交配ができればと思っています。

10/7です。放課後には30名近い2-3年生が集まり、バナナからDNAをとる実験を行いました。実験そのものは、8月の出前講義で、SAの方たちが、小学生に指導していたもので、そのprotocalをもらって、実際にやってみました。みるのと、やるのは、大きな違いで、かなり苦戦しました。それでもよくできたprotocalで、全員がDNAをみることができました。なによりです。明日は、1年生に「科学の楽しさ、植物研究の不思議」を教えることができればと思います。

10/8です。100名を超える1年生に、科学をすることの楽しさ、大学での研究、植物の生殖の不思議、アブラか植物の多様性などを講義しました。理数科で全員がSSHに参加しており、いくつか質問もいただきました。是非、自分の進路を決めて、がんばってください。放課後に最後の質問などに来てくれた生徒さん、これからの発展を祈っています。

Total 3日間、缶詰状態で盛りだくさんのSSHの生徒さんとふれあい、工大連携の重要性を感じました。是非、来年以降も継続できればと思います。

お世話になった先生方に感謝して、終わりとします。

わたなべしるす

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愛媛県立今治西高校で出前講義(10/3)

2008年10月 3日 (金)

愛媛県立今治西高校で、自家不和合性、生殖の不思議、大学への進学などをテーマに講義を行ってきました。15:30-19:20で、1-2年生、3年生の2回の講義で、80名を超える生徒さんが聴講してくれ、遅くまで質問があり、楽しい時間でした。ありがとうございました。

いくつか、うれしことがあったのは、「植物の研究も楽しそう!!!」ということ。高校での生物の講義で動物の方がアトラクティブなのでしょうか。その意味で、植物にも、dynamicsな面があり、自他識別も起きるということを通して、植物の大切さも理解されたのはうれしかったです。それから、2年前にも講義にいったのですが、その当時の1年生が、3年生になって、講義に来てくれていたのもうれしい限りです。

それから、いつもは肖像権の関係などもあり、渡辺の講義風景だけだったですが、最後に生徒さんと集合写真を撮ったのも、感動的でした。

3年生の皆さん、大学入試まであと数ヶ月、最後のスパートがんばってください。1, 2年生の皆さんには、これからの進学決定に参考になれば、幸いです。

また、来年も講義ができるのを楽しみにしています。時間の関係で、アブラナ科植物の多様性の話が不足していました。次回はそんな話を中心にしましょう。

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