東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

【研究成果】発熱植物・ザゼンソウの網羅的遺伝子発現解析をPlant Cell Enviorn.に発表(国内4研究室との共同研究; 1/27)

2012年1月27日

 発熱植物・ザゼンソウの共同研究は、今は宮崎大に異動された稲葉先生と岩手大時代から行っており、前回は形態観察でしたが、今回は、発熱部位である生殖器官の遺伝子発現を網羅的に行いました。渡辺のところでは、どこの細胞で発現しているかというin situ hybridization等で貢献しました。この解析を通して、発熱に係わる遺伝子としてどのようなものが必要であるかなど、これからの発熱現象への分子基盤ができたと思っております(Ito-Inaba et al. (2012) The gene expression landscape of thermogenic skunk cabbage suggests critical roles for mitochondrial and vacuolar metabolic pathways in the regulation of thermogenesis. Plant Cell Environ., 35: 554-566.)。なお、Plant Cell Environ.の2010のImpact factorは、5.145です。。

 発熱は生殖器官で起きるので、これをベースに生殖現象とうまく連動するようなことを今後行いたいと思います。2012年に初めて発表でき、震災後少しずつ研究面も復興できつつあるのだということを少しずつ実感しております。

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 わたなべしるす

 PS. 稲葉先生の研究室のHPには、acceptになった時点で報告があったようです。あわせてご覧ください。