東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

【お知らせ】今週末は、オープンラボ(4/17)

2012年4月17日

 昨年のオープンラボは、6/18-19。今年は、この週末の4/21-22。ほぼ、2ヶ月の繰り上げ。ずいぶん早くなったと感じる方もいるのかもしれないですが、入試のシステムが変わり、通常のI期、II期という前に、自己推薦というのが。詳しいことは、HPにもありますし、渡辺の研究室を受験したい方は、いらしたときに、お話をしたいと思います。そんなシステム変更の関係もあり、早くなったのだと。

 どこのラボにしようか、果てはどこの大学院にしようかと言うことを考えている学部4年生の皆様。学部4年生の今の時期には、学会発表をされたという方は少ないと思います。また、自分のラボ以外は知らないというのも。研究室の名前やHPで見えてくるものと、実際に見てみたときの雰囲気は、結構違ったりします。大学院の前期でも2年間。後期までいて博士号をという方は、5年間になります。自分とfitしたところを是非にと思います。

 渡辺の研究室のHPをご覧になっている方なので、植物を材料にして、遺伝学をやっている、扱う形質は、花、つまり、生殖形質。遺伝学というと、高校の頃のメンデル遺伝からして、苦手という方もいるのかもしれません。また、遺伝子地図の作成というか、遺伝的距離の計算になると。。ただ、今は、次世代高速シークエンサー(Next-generation sequencer)の時代。遺伝子地図を作らずとも、変異の原因遺伝子をとることも可能な時代。また、実は、植物の方が、メンデル遺伝を考えたときにわかりやすいと言うことも。というのは、植物は、雌雄の雄しべ、雌しべは1つの花の中に。なので、自殖、つまり、自分の花粉をかけて、F2を作ることが容易にできます。メンデル遺伝の世界です。では、動物では、。。。雌雄異個体ですので、近交系というのを作成して、やるのではないかと思っています。結構大変です。ということを考えれば、植物の方が遺伝学に向いているのではと思ったりも。

DSCN2333.JPG いずれ、物事は、考えよう。また、花を扱うと言うことは、花が咲くまで実験ができない。逆に言えば、花が咲くまで我慢できる研究者でないと、実験をやらない。そう考えると、seedlingのような幼植物で実験する人のpopulationは多いかもしれないですが、花になるまで育てて実験となると、populationは減るのだと。渡辺の師匠の日向先生がよくおっしゃっていました。そうしたアドバンテージも「花・生殖形質」にはあるのだと。

 ポスターの説明会場、研究室でお待ちしております。研究室は、4/21(土)は、14:00-19:00。4/22(日)は、10:00-13:00です。もし、日曜日の午後を希望される方は、あらかじめ、渡辺までmailなどでお知らせください。


 わたなべしるす