東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

JST・未来の科学者養成講座を広報、第2弾(宮城県第二女子高等学校)

2009年5月14日 (木)

all 東北大の企画である「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を宮城県第二女子高等学校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、40-50名の生徒の前で1hrほど、説明をしてきました。HPも順調に更新しているためか、かなり受講希望があり、多くの質問を頂いたのは、なによりでした。普段の高校での学習、毎日の生活、そして、この科学者の卵が連動することが、その後の研究者であり、人生で重要かを説明してきました。

終わったあとに、こちらがなぜ、植物の研究をしているのかということを質問され、植物は動くことなく、晴れても雨が降っても同じところいるし、ヒトのように五感があるわけでもないのに、ちがう植物の花粉では、種ができないと言うことは、よく考えないと、当たり前にならない、ということでした。質問をくれて、答えを聞いた生徒さんは、明日から、植物を見る眼が変わることが楽しみです。もちろん、天文が好きと言うことも大事にして、それを植物とを連動することもできるかもしれません。ものは考えようですので。今日の説明会でお会いした生徒さんとまた、講座でお会いできることを楽しみにして。

とりいそぎ。

わたなべしるす

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JST・未来の科学者養成講座を広報(宮城県立仙台第三高校)

2009年5月 8日 (金)

all東北大の企画である「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を仙台第三高校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、30-40名の生徒の前で1hrほど、説明をしてきました。自分が高校生の頃、こうした企画があるわけもなく、大学とは遠いところでしたが、今は、ずいぶんと近くなったような気がします。

質問もいくつか頂きましたし、終わったあと、サイエンスについて、1.5hrほど語る時間があったことは、とても喜ばしいことでした。そうしたサイエンスに興味がある多くの生徒さんと語る時間ができることを楽しみにしています。

とりいそぎ。

わたなべしるす

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仙台市立七北田小学校でのNSP特別実習「キャベツの仲間を交配してみよう」(4/24)

2009年4月24日 (金)

 今年で2年目となる七北田小学校・NSPで、特別実習「キャベツの仲間を交配してみよう」を行いました。数日前の雨以来、寒気が入っているようで、結構寒い中でしたが、30名近い小学生の皆さんと、昨年度NSPを学習し、今年は、隣の七北田中学校に通っている生徒さんも参加してくれました。

 最初に、渡辺の方で、アブラナの花の構造などを説明して、どうやって、めしべだけにするのか、おしべを除くのかという「遺伝学」の基本を講義しました。そのあと、実習になったわけですが、さすがに30名の皆さんにやってもらうのには、帰宅の時間の関係もあり、2名の生徒さんに代表してやっていただき、残りの生徒さんは、これから、また、花が咲く残りのキャベツの仲間の交配をとなりました。皆さんとても熱心で、いっぱいの生徒さんがやりたいと手を挙げてくれたのですが、理科の井上先生が機転を利かせてくれて、じゃんけんをして、2名の生徒さんを決めてもらったのは、ほっとしました。ありがとうございました。その2名の生徒さんの交配というか、手先の器用なこと。とても感動しました。きっと良い種ができると思っています。ぜひ、みんなで交配実験をやってみてください。

 残りの生徒さんには、合間に生のキャベツの仲間の味を楽しんでいただきました。花を食べたときには、「みつ」があったおかげだと思いますが、あまい、もっとたべたいと。。キャベツの仲間が嫌いな生徒さんも、好きになってくれたのではと思っています。食べるだけでなく、キャベツの仲間を研究することも楽しいことだというのを覚えてくださいね。

 今年はNSPで4年生に、ウリの仲間のキュウリ、スイカ、ヘチマなどを授業することになり、また、楽しみが増えました。

わたなべしるす

PS. 七北田小学校のサイエンスブログにも記述がありました。linkしておきます。
参考までに。

http://www2.sendai-c.ed.jp/~nanashou/ppblog/pp_blog/index.php?mode=category&aim=CDFDB2CAA4CEC9F4B2B0&display=box

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福島県立相馬高校、相馬農業高校での特別講義・実習「アブラナの交配」(4/10)

2009年4月11日 (土)

 昨年度からの継続で、相馬高校でアブラナ科植物の多様性研究を行っている関係で、実際に交配可能な、ブロッコリーとコールラビーの交配について、講義、実習を行ってきました。相馬高校は今年度から、残念なことにSSH指定校からは外れたようですが、どちらの植物もきちんと育ってあり、1-2週間後には、開花しそうでした。そこで、近くに咲いているカラシナを材料にして、遺伝学的な実験をやるための交配とはどうやるのかということを講義し、ブロッコリーでやる場合の注意などを実習しました。今年の春は早いようなので、あっという間に咲くだろうと思っています。
 また、相馬高校の植物の生育などをサポートしていただいている相馬農業高校でも、同様に、交配などを講義、実習しました。植物が一回り大きく、さすが、農業高校さんだと、。。。両者が協力体制を今まで以上にできれば、よい研究ができるのではと思っております。

秋に雑種植物を見るのが楽しみになってきました。

わたなべしるす

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愛媛県立松山南高校でのSSH特別講義・実習「アブラナの交配」(3/17, 19)

2009年3月19日 (木)

 昨年のSSH特別講義で、自家不和合性、アブラナ科植物の多様性の講義をしました。その後、キャベツの仲間であるBrassica oleraceaを材料として、ケール、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーを種子から育成し、開花するまでに至っていました。アブラナ、ダイコンに関するSSH全国コンソーシアム形成には、全国で少しずつの研究開始が鍵でした。その意味で、四国・松山でこのように自力で植物を育てることができたことはさすがと思っておりました。高校生には、種から植物を育て、花を咲かせたのは、小学校の理科の時間以来でないでしょうか。

 当日は、開花していたのが、ケール、ブロッコリーに限られたこともあり、相互交配を行い、雑種種子を得ることを試みました。松山では、ソメイヨシノの開花宣言もあり、かなり暖かいこともあるので、5月の連休明けには、種が取れることと思いますし、これ以降も交配を続けてもらえればと思いました。ここまで指導いただいたSSHの先生方に感謝したいと思います。

 この講義・実習の合間に、生物の講義を拝見しましたが、遺伝子組換え、組織培養をやっているのには驚きました。遺伝子組換えには、X-gal, IPTGを塗ったときに青くなるコロニー、GFPを導入した大腸菌の観察もあり、これが高校生の生物の実験なのかと驚きました。

 秋に雑種植物が育つのが楽しみになってきました。

わたなべしるす

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