東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

仙台市立七北田小学校でのNSP特別講義・実習「キャベツのなかまの観察--花はいつ頃咲きそうかな??--」(2/10)

2009年2月10日 (火)

昨年の秋に七北田小学校・NSPで、キャベツの仲間を育ってみようと言うことで、プランタに、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、芽キャベツなどを植えてみました。対象は5-6年生と言うことで、キャベツの仲間の苗を植えて、育っていました。年明け頃までは順調に育ったいたようですが、どことも、カラスの害にやられているようでした。農学では、「鳥害」というのを習った覚えはありますが、実際に見たのははじめてでした。

鳥害を受ける前は、良く育っていたのだと思いますが、少し、栄養不足に見えました。来週、環境についての講義をするときに、肥料を足せば、春には立派な花が咲くだろうと思っています。実際、葉っぱは、シロイヌナズナであれば、ロゼット葉というようなまるい葉っぱから、先のとがった葉っぱになりつつあり、4-5月には、交配ができそうです。このことを講義して、観察している生徒たちが、楽しそうに見ていたのは、うれしい限りでした。

6年生は、すぐ隣にある七北田中学に進学になりますが、近くにあるおかげで、合同の観察会もできそうです。まずは、花を咲かせて、交配をすることを楽しみにして、植物がこれ以上食べられないように、よろしくお願いします。

また、来週、お会いしましょう。

わたなべしるす

PS. 七北田小学校でもhomepageに情報があります。
あわせて、ご覧ください。
http://www2.sendai-c.ed.jp/~nanashou/ppblog/pp_blog/index.php?UID=123425722

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鹿児島県立錦江湾高校でのSSH課題研究発表会コメンテーター(2/3)

2009年2月 5日 (木)

2/3に、鹿児島県立錦江湾高校・SSH課題研究発表会にコメンテーターで参加し、検討会が行われました。当日は、東北とは違い、山桜らしきものも咲きはじめ、さすが南国という感じでした。

錦江湾高校の特徴は1年生は全体的な学習とポスター発表、2年生は、鹿児島大学などとの連携による研究発表でした。研究発表では、目的意識もはっきりしており、質疑応答も大学での卒論発表会レベルであり、指導される先生方のご苦労をかいま見ました。発表の中でもおもしろいことをしているなというのは、「スプライト」という空中での放電現象で、様々な形状があり、その発生場所の特徴とその環境を連動できている点は、感心しました。鹿児島ならではというのでは、校名にもなっている「錦江湾」での深海性「ナミクダヒゲエビ」の資源探索と評価というのは、地元の自然の理活用を目指しており、身近な自然に目を向ける、それを見ることができるというのは、よいことだと思いました。それから、数学の発表が、単なる何かの数式の検証というのではなく、「パイナップル」の表面にある鱗状の模様がありますが、それとの関連性を見いだすもので、とても興味深いものでした。フィボナッチ数列というのも、名前だけ昔聞いたことがありましたが、決まった数式があるのだと、当たり前ですが。。

最後に何より驚いたことは、会議の司会進行は、高校生自身が行っていること。とてもよくできていました。昨今の甲子園での高校野球での開会式を思い出しました。

次年度、また、新たな展開がありそうで、楽しみでした。

わたなべしるす

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鹿児島県立錦江湾高校でのSSH特別講義・実習「ダイコンの播種から栽培まで」(2/4)

2009年2月 5日 (木)

昨年の10月に錦江湾高校でアブラナ科植物の多様性の講義をしましたが、鹿児島には桜島ダイコンという20kgを超えるダイコンが特産としてあります。これを生かした研究を展開したいということから、SSH発表会の翌日、SSH特別講義・実習「ダイコンの播種から栽培まで」を実施しました。30名弱の参加があり、身近な自然に興味を持っているということを実感できました。

高校生にとっては、植物を種から育てるというのは、小学生のアサガオなどの栽培以来のようで、種まきのときにどのようなことが重要なのか、芽が出たら、そのあと、どのように管理すればよいのかということについて、熱心に聞いていたのが、印象的でした。なにより、高校生になると、土をさわることから遠ざかっているようで、楽しそうに土を混ぜたり、植物を移植している様子は、ある種ほのぼのしたものがありました。今週中には芽が出て、南国・鹿児島からもアブラナ科植物を利用した研究の芽が出そうなことは、とても楽しみでした。web上で生育の様子も公開するとか。遠く離れたところにいるので、いつも見ることができない分、internet経由で見ることができるのは、頼もしい限りです。楽しみに待つことにします。

わたなべしるす

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東北地区SSH高校での課題研究発表会コメンテーター(1/31-2/1)

2009年2月 1日 (日)

1/31-2/1に、八戸北高校が主幹校となり、東北地区のSSH高校での課題研究発表会にコメンテーターで参加し、「アブラナコンソーシアム」形成に向けて、検討会が行われました。当日は、20cmを超える大雪でwelcomeされました。

32課題の口頭発表、ポスター発表がありました。いずれの発表もよくまとまっていました。ただ、実生活との連動性が薄い、つまり、身の回りで起きていることをもう少し興味を持ってもらえると、よくなるのではないかと思いました。

「アブラナコンソーシアム」の方では、各高校とも、「植物を育てることの大変さ」を実感したようでした。「蒔かぬ種は生えぬ」という言葉があります。植物はまず、種をまくことが重要ですが、それを育てることももっと大変です。さらには、その植物から、実験成果を得るという、「まいた種は収穫する」ことも、覚えてほしいと思います。いずれ、来年の発表を楽しみにしております。

明日からは、鹿児島県錦江湾高校のSSH評価会議で、どのような発表があるのか楽しみですし、「ダイコンコンソーシアム」を考えておられるというのも、楽しみにしております。

わたなべしるす

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SSH指定校・岩手県立水沢高校理数科課題研究発表会コメンテーター(1/16)

2009年1月22日 (木)

昨年の1月に行われた東北地区のSSH高校での課題研究発表会にコメンテーターで参加して以来、東北地区だけでなく、様々なSSH校で出前講義などを行ってきました。その一環として、水沢高校の今年度課題研究発表会でコメンテーターを務めました。

当日は、13課題の理数科研究発表があり、10minのプレゼント質疑でした。最近の高校生は、Power pointを上手に使いこなし、原稿なしできちんと発表できるのは、さすがと思いました。研究を行い、発表をするということでは、昔の高校生から比べれば、とてもすばらしいと、感心させられました。

ただ、いくつか気になったことがあったので、記しておきます。研究としては、先端的なことから、身近なことを行っているのですが、研究に対する考察に「普段の生活での実体験」、「身の回りの自然」との連携が乏しいことを少々感じました。自然に満ちた岩手県であり、渡辺が高校生時代を過ごした環境とあまり変わりないと思いますが、何がどのように影響しているのでしょうか。そのあたりをうまく指導できれば、よりよい発展が見込め、楽しみだと思います。

再来週には、東北地区全体、鹿児島県錦江湾高校の同様な発表会へ出張依頼されており、楽しみにしております。また、2月には、七北田小学校、3月には、200名を超える愛媛県の小学生に「環境」、「植物」、「農業」、「博士」というテーマで出前講義を行います。今年もより多くの生徒さんたちに刺激を与えることができれば、幸いです。

わたなべしるす

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