東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

NSP七北田サイエンスプロジェクト(リンゴの不思議・自家不和合性)(11/11)

2008年11月11日 (火)

6月に、七北田小学校で「教科担任(理科)特別講義」ということで、キャベツとブロッコリーの話をしました。6年生対象に。その後、先月、キャベツ、ブロッコリーのなかまの植かえを行い、今日は、5年生対象に、リンゴを題材として、花からリンゴができるまでの不思議として、種ができること、リンゴはどこを食べているのか、そして、一番難しかったかもしれない、自分の花粉が嫌いで、他人の花粉が好きという「自家不和合性」について、講義をしました。その間に、この講義と言うより、この連携を「NSP七北田サイエンスプロジェクト」と名付けていただき、サイエンスのレベルアップのようなコンセプトになったことが、うれしい限りです。

さて、講義では花粉管が伸びたり、自家不和合性が起きる雌しべの先端での花粉の識別など、やはり、動画のところでは、生徒さんたちも声を出して、「へーー!!」といってもらえたのは、うれしい限りで、新しい世界を見せることができたのではと思っています。
何よりも、最後二時間をオーバーするくらい、植物、果物についての質問をもらえたことは、とてもうれしかったですし、難しい質問ばかりでした。。

最後に、通常は1校時、45分のところを2校時連続で行いました。最後まで、集中して講義を聴いてくれた生徒さん、それをサポートしてくれた先生方に感謝です。

また、来年は、キャベツの不思議の話でお会いしましょう。

わたなべ

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今治市立常盤小学校で出前講義(10/2)

2008年10月24日 (金)

愛媛県・今治市立常盤小学校で、「花の不思議な世界」--りんごの花からりんごができるまで?? --という講義を行ってきました。すでに1ヶ月ほど前の出前講義なのですが、渡辺のミスで当日の写真を取り忘れ、理科を担当されている村上先生から頂いたものを写真に使わせていただきました。ありがとうございました。

さて、当日は5年生に講義をしたのですが、最初はとても静かで熱心に話を聞いている感じでしたが、だんだんとなれてきて、活発に発表とか、質問をもらったのは、とってもうれしかったです。

昨年も同じテーマで、今の6年生に講義をしました。その6年生はどうしているのか、気になりながらの講義でした。

ここで、講義をした生徒さんといつか一緒に研究をできれば、こちらもうれしくなります。楽しみにしていますよ。

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SSH指定校・栃木県立宇都宮女子高校での特別講義(10/23)

2008年10月23日 (木)

10/23にJSTがサポートしているSSH(Super Science High School)事業の指定校である栃木県立宇都宮女子高校で、アブラナ科植物の自家不和合性、受粉、受精、多様性特別講義を280名の1年生に行ってきました。東北地区での「SSHアブラナプロジェクト・ミニコンソーシアム」を全国に展開するための準備でもありました。

280名という出前講義で行った、最大規模の参加者でした。1年生で文理問わずに、講義をするという試みに、感動しました。最近の生命科学の進歩は甚だしいものがあることから、植物科学一般に対する知識をというのは、とてもよいことだと思いました。最後に全体の集合写真を撮れたのも、よい試みでした。

栃木県立宇都宮女子高校でのSSH採択は、今年からということで、これからの発展が楽しみであり、来年度以降、アブラナプロジェクト、研究室訪問など、様々な面で連携ができればと思っております。栃木県は、東北地区と隣り合わせですし、宇都宮は仙台から1hrほどです。是非、アブラナプロジェクトを協力して発展させることができればと思います。

まだ、1年生だということもあり、これからの協力・発展が楽しみです。よろしくお願いします。来年の春には、アブラナの交配など、遺伝学的実験をサポートできればと思います。

わたなべしるす

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SSH指定校・鹿児島県立錦江湾高校での科学講演会(10/6-8)

2008年10月 6日 (月)

10/6-8 にJSTがサポートしているSSH(Super Science High School)事業の指定校である鹿児島県立錦江湾高校で、アブラナ科植物の多様性、自家不和合性等をtotal 4回講義します。鹿児島県は、桜島ダイコンの本場であり、このような大きなダイコンができる、育成された何かがあるのだろうと、そんな話もして、東北地区での「SSHアブラナプロジェクト・ミニコンソーシアム」を全国に展開するときに、キャベツ、ハクサイだけでなく、ダイコンも利用できる話をしました。

SSHでは、鹿児島大学と緊密な連携をとっているようで、毎週、指導を受けているのには、指導をされる大学の先生方に感心しました。dataを持ち込んだ高校生に対して、研究室の学生への指導と同じレベルで議論をされていた大富教授のスタンスには、感動しました。東北地区でのSSH工への指導のとき、見習わなければならないと思いました。もちろん、こうしたSSH活動を支える学部生などのTAの方々の指導の賜物であり、東北地区でも見習う必要性を感じたのでした。継続して、科学指導をする重要性を感じました。

明日は、植物からDNAを調整する実験を指導します。無事に、とれて、白い析出を見せることができれば、植物、分子生物学に興味を持たせることができるのではないかと思っています。「桜島ダイコンプロジェクト」もできるように、種子の手配なども行い、桜島大根と二十日大根のような交配ができればと思っています。

10/7です。放課後には30名近い2-3年生が集まり、バナナからDNAをとる実験を行いました。実験そのものは、8月の出前講義で、SAの方たちが、小学生に指導していたもので、そのprotocalをもらって、実際にやってみました。みるのと、やるのは、大きな違いで、かなり苦戦しました。それでもよくできたprotocalで、全員がDNAをみることができました。なによりです。明日は、1年生に「科学の楽しさ、植物研究の不思議」を教えることができればと思います。

10/8です。100名を超える1年生に、科学をすることの楽しさ、大学での研究、植物の生殖の不思議、アブラか植物の多様性などを講義しました。理数科で全員がSSHに参加しており、いくつか質問もいただきました。是非、自分の進路を決めて、がんばってください。放課後に最後の質問などに来てくれた生徒さん、これからの発展を祈っています。

Total 3日間、缶詰状態で盛りだくさんのSSHの生徒さんとふれあい、工大連携の重要性を感じました。是非、来年以降も継続できればと思います。

お世話になった先生方に感謝して、終わりとします。

わたなべしるす

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愛媛県立今治西高校で出前講義(10/3)

2008年10月 3日 (金)

愛媛県立今治西高校で、自家不和合性、生殖の不思議、大学への進学などをテーマに講義を行ってきました。15:30-19:20で、1-2年生、3年生の2回の講義で、80名を超える生徒さんが聴講してくれ、遅くまで質問があり、楽しい時間でした。ありがとうございました。

いくつか、うれしことがあったのは、「植物の研究も楽しそう!!!」ということ。高校での生物の講義で動物の方がアトラクティブなのでしょうか。その意味で、植物にも、dynamicsな面があり、自他識別も起きるということを通して、植物の大切さも理解されたのはうれしかったです。それから、2年前にも講義にいったのですが、その当時の1年生が、3年生になって、講義に来てくれていたのもうれしい限りです。

それから、いつもは肖像権の関係などもあり、渡辺の講義風景だけだったですが、最後に生徒さんと集合写真を撮ったのも、感動的でした。

3年生の皆さん、大学入試まであと数ヶ月、最後のスパートがんばってください。1, 2年生の皆さんには、これからの進学決定に参考になれば、幸いです。

また、来年も講義ができるのを楽しみにしています。時間の関係で、アブラナ科植物の多様性の話が不足していました。次回はそんな話を中心にしましょう。

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