東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立福岡小学校「花の不思議な世界」(第14回東北大学出前授業、11/12, 14追記)

2014年11月13日 (木)

 土日が科学者の卵養成講座の全国発表会。ポスター発表の結果が来てないのが、気になりますが。。。そんな発表会がずいぶんまえだと思えるくらい、時間があっという間に流れています。というのも、明日の夕方が展開ゼミの中間発表会その関係で、HPへの投稿が多くなり、いつもの出前講義の記事を探して読んでおられる方には、少し大変かもしれないですが。。。そんな水曜日。8月に仙台市教委から「第14回東北大学出前授業」のリクエストが来ていて、10月くらいでしょうか、市内の福岡小学校から講義に来てほしいと。。。福岡小学校板橋校長先生は、七北田小学校でNSPを始めた頃からお世話になっていた、当時の教頭先生。いつぞやは、木町通小学校のヘチマの講義をするときに、ヘチマを分けて頂いたような。。。不思議なご縁。福岡小学校は、仙台市の北というか、今の区ができる前は、泉市。泉が岳というもう少ししたら、スキーもできるところまで校区になるというところ。先週の「ふるさと出前授業」でいうなら、朝倉小学校九和小学校当たりになるでしょうか。もちろん、町の規模が今治市と仙台市では、全然違うので。。。比較にならないですが、。。学校の周りには畑と水田があり。。。ただ、朝倉小学校と同じように、バスでそれぞれの地区から学校に行き帰りというのは、日本の縮図というか、何というか。。。きれいなwelcome boardが出されてあり、ありがとうございました。

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DSCN5045.JPG 講義の人数は、5, 6年生で、30名弱だったような。それすら記憶にないのがよくないのですが。。。立派な理科室で、かほく市立七塚小学校でみた電源装置とはちがうversionだったですが、教員の実験台に。ある時代にそうしたものを設置したことが、全国的にあったのだなと、時代を感じました。講義の最初に、校長先生からご紹介頂き、渡辺の自己紹介から。その後、花の名前を。少し人見知りをするなんというか、渡辺もそうでしたが、田舎の子供さん。でも、それはそれでよいところで。都会の真ん中に日々生活しているのとは、また、ちがった自然からのたくさんの刺激がありますので。なので、手を上げてしゃべるというのは、少し得意ではないかもしれないですが、しっかり考えて、話をしていたのは、よかったと思いました。花の色がなぜ、黄色、赤が多いのかも、あれこれと考え、議論できたと思います。この福岡小学校の校区では果樹の栽培というのはあまり多くないのかもしれないなと。県内で、どこで果樹栽培が多いか、知っているのは、利府町のナシくらい。。。それ以外は、渡辺も知らないので。。。勉強不足でした。で、雌しべに花粉が侵入したり、その電子顕微鏡写真を見て、何が起きているのかも、考えてもらって。。。

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DSCN5048.JPG では、リンゴをモデルにした花から果実までの生長。ちょうど先週の11/6(木)に吉海小学校で講義をしたのが、最後で。それもずいぶん前に感じるのは、時間軸に対する感覚がおかしくなっているからでしょうか。。。リンゴの生長過程は、意外とみたことがなかったようですが、リンゴがバラの仲間で、バラ科に分類されると聞いて、びっくりのようでした。また、リンゴに自家不和合性があり、自分の花粉がきらいで、他人の花粉が好きだと。それもかなりの衝撃のようでした。何せ、何もしゃべらない植物が、考えることができるような、そんな動画ですので。。。講義の最後は、リンゴを半分にして、リンゴの形態観察。いつもリンゴをしたにしておいている側にがくがあり、雌しべ、おしべが乾燥してしまったものも。実際のリンゴで観察してもらい、おうちに帰って、リンゴの上下の秘密を話すことができるようになったのでは。もちろん、講義の最後は、世界に向けて情報発信。色々な不思議があったと思いますが、普段の自然と結びつけて、考えてみて下さい。

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DSCN5053.JPG 福岡小学校でも木町通小学校と同じように小学生と給食を。6年生のクラス。10人足らずですが、5, 6年生合同の講義だったので、なかなか話しをしづらいところもあったと思います。いつものクラスだと、たくさんの質問をもらいました。不思議なご縁だったのは、給食にリンゴがあったこと。そんなリンゴが出る日に、リンゴを使った花の不思議を学んだことで、より色々なことを覚えてくれたのでは。。。

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DSCN5057.JPG 講義のあと、校長室で板橋校長先生と七北田小学校時代のこと、この小学校でのことなど、色々な刺激になることを議論できました。ありがとうございました。また、機会を作ってうかがえればと思います。よろしくお願いいたします。最後になりましたが、福岡小学校・板橋校長先生、三浦教頭先生をはじめとする5, 6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 頂いた学校のパンフレットには、校歌が。作詞は、土井晩翠。晩翠通りとか、晩翠草堂前というバス停もあるくらいで、仙台市の方。この小学校の校歌もと思って。。。感動でした。改めて、履歴を見て、いつも伺っている木町通小学校の出身であったり、今の東北大の教養部というか、1, 2年生の部分の教授をされていたとか。。。改めて、歴史を学んだのでした。。。


DSCN5059.JPG PS.のPS.(18:30追記) こちらがHPを書く前に、福岡小学校のHPに記事がありました。こちらがうまく探せず、ようやく探せました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. 11/14(金), 14:45にこのプログラムを担当されている仙台市教育局・柴田さまより丁寧なmailを頂きました。ありがとうございました。



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【出前講義】GSCポスター発表会審査員と情報交換会(11/9)

2014年11月 9日 (日)

 昨日の夕方のセミナーが終わって宿に戻ったのが、21:30。高校生のイベントと言うことで、朝が早い。。。頭を抱えます。朝から元気な高校生を見ると、こちらは元気を頂き、なんとか。。

 発表会への参加は今回で4回目のはず。毎回、審査をしていますが、なかなか難しいものがあります。これまでの多くは、pptを使ってのプレゼンでしたが、今回はポスターのみ。発表時間も10minで4minの質疑。審査をする方はかなりプレッシャーです。これが4 x 2で8件。もう少しゆっくり見たいというのはありましたが。。。植物、生物関係でしたが、現実の世界をどれくらい理解して、それを理解しようとしているのかというのが、サイエンスをする上で大事なのではと思いました。その当たりをゆっくり考えてみて下さい。全部のポスターを見る時間は、下に書いたような案件もあって。。。

DSCN5036.JPG 渡辺の研究室で発表練習などをがんばっていた丹野さん、佐藤さんは発表前ですが、気合いがみなぎっていました。labでの練習がよかったのだと思います。サポートしてくれたTAの辺本さんをはじめとする皆様、ありがとうございました。結果は後日発表(??)というのが気になりますが。。。うれしいお知らせが来ることを期待して。。。ということで、今回の全国発表会も終わり。お疲れ様でした。電車の関係で最後に自宅に帰るのが、ずいぶん遅くなるという方もいるのかも。。。明日からまた、月曜日。がんばって下さいというか、渡辺が動けるのか。。。と言うのが気になる日曜日の夕方でした。


 わたなべしるす

 PS. 午後からは、運営に関わる他大学の先生方、JSTを含めて「GSC情報交換会」。どこの大学も同じような問題を抱えておられて。。。何とかよい方向にと言うことで、いろいろ議論できたことはありがたかったです。また、問題のカイゼンというポイントについては、今年度は初年度なので、次年度以降、齟齬がなくなると言うことを本プログラムの委員長の先生から担保頂きましたので、よくなるのではないかと思っております。ありがとうございました。

 PS.のPS. 説明会が廊下であったり、地面に座り込んでの昼食。いかにも、海外での学会のよう。まさにここは、グローバルな環境でした。こうした配慮まであるとは、感動でした。

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DSCN5039.JPG PS.のPS.のPS. これまでの未来の科学者養成講座、SSHの活動などでお会いしたり、表彰式でお会いしていた方が、今回もこれまでの実験のまとめのように発表されていました。高校生になったので、高校生らしい解析をしてほしいと。。。また、高校を卒業する方も。次世代に継承して下さい。もちろん、次にさらなる成長することを楽しみにしております。

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【出前講義】GSC・アカデミックイブニングセミナー「研究、人生をこれと思う方向に進めるために!!」(11/8)

2014年11月 9日 (日)

 東京は雨模様。というか、小雨。予報では曇りだったので。。。これは結構、想定外。この出張中には、雨の影響はないと思っていたのに。。。意外と東京も寒いので、仙台に帰るともっと寒いのかと思うと。。。まあ、11月なので。そんな土曜日。予定変更というmailがあったらしいのですが、それがどうしても探せず。あるはずのもの(??)を探せないというのは、結構。。。だめですね。のうみそが修正できないまま。。。

 そんな土曜日は「飛翔型・科学者の卵養成講座」。仙台では11月の講義等があるはずで、統括本部長である安藤先生が「核融合で爆発している」と言う話をというの聞いて、聞きたかったなと思いつつ。一方で、渡辺はこの「飛翔型・科学者の卵養成講座」の全国大会。午後からは、先端的な研究をイノベーションにつなげている研究者、海外での経験などがある大学院生、大学生のトークとパネルディスカッション。いろいろなことを考えているのだなと。。。渡辺の大学の特に、教養部時代。日々、遊ぶことに気合いを入れて。○雀、パ△ン□で、瞬間的に考える力、相手が顔色を変えたり、変えないで何を考えているかを学ぶ力、もうけと損失の経済学を学んだような。それを学んだというのは、違うという方もいますが。。。パソコン相手に○雀では顔色は見えなので。。。そう考えれば、まあ、そうかなと。。。

DSCN5016.JPG その夕方は、GSC(グローバルサイエンスキャンパス)のアカデミックイブニングセミナー。参加大学に企画をお願いされ、東北大からは渡辺が。。。渡辺がやっているアブラナ科植物の自家不和合性の話をするよりも、大学、大学院は所詮、通過点。大学院まで行っても、9年。total。人生のだいたい1/10。寝る時間は8hrとしたら、2/3。1/3はそれ以外の時間。なので、それ以外の活動の方が長いわけで。。。そんな長い時間を過ごす社会での生活をよりよくするためには、どうすればよいのか。と言う講義に。いわゆる「キャリア教育」の話。いつもよりは、少しversion upして。。。

DSCN5023.JPG 最初に、GSCで活躍している生徒さん、GSCそれ以前のプログラムのOB/OGの方、彼らを指導、サポートしている先生方から、手短に自己紹介をお願いして、。渡辺のしゃべる時間をできるだけ多くしたつもりだったですが、余計なことをずいぶんしゃべったようで、質問の時間を20minほど食いつぶして。。。最初は、渡辺の自己紹介を兼ねて、これまで歩んできた自家不和合性の話と高校時代にはこうしたことを学んでおいてほしいと。では、大学では。。。どの様な師匠に出会い、それを大事にするか。人との出会いで人生は大きく変わると。。。人生を振り返らないと、気がつかないことかも知れないですが。いつものように、あやとりも実演しましたが、実演してくれたのは、サポートしてくれている先生方。また、五感を大事にすると言うことの重要性は、昔から比べると、ずいぶん変わっているのだなと。もう少し、こちらも考えないといけないのだなと。

DSCN5026.JPG もちろん、ほとんどの方が研究を目指していたと思いますが、そういくわけではないというとえーーーーーとなったかも知れないですが。。。。渡辺もいろいろあってこの道に入り、何度かくじけそうになったのを続けてきたと。そうしたことを支えてくれているのは、「大局観を持ち、常識を疑い、よりよい情報を収集し、自分自身の器を知り、異分野間での共同研究を展開し、どの様な戦略をもって歩むかということ」。こんな大きなことを書いていますが、何をやるのか、そのためには、ちゃんと考えるわけです。夢を語るだけでなく、そのために何をどうするのか、いろいろな想定外のこともおきます。そのためには、どうすればよいのか等々。

 また、情報を集めることはとても大事だと。そのためのkey wordは、intelligenceだろうと、思っています。そうしたことの大事さを、途中から聴講頂いたこのGSCを統括されているJSTの方が示して頂いたのは、受講生にはよいsampleではなかったでしょうか。ありがとうございました。情報はこれからさらに大事になりますので、intelligenceを磨いて下さい。また、組織論もいつものように。。。

DSCN5031.JPG そうそう。わすれていましたが、このプログラムのもう1つのkey wordである、グローバル。それをどの様に考え、達成するのか。また、忘れていけないのは、日本人がadvantageとして持っている、手先の器用さであったりすること。もちろん、これまでのいろいろな分野での歴史を。それがあるから、今のわれわれが評価されている訳なので。totalに辛口のことだったと思います。それでも何かの参考になれば。。。こうした講義のあと、様々なことについて、質疑応答。ちょうど、外国での博士論文のdefenceのように。こたえました。サポートしている先生方からも頂き、よい情報交換も。ありがとうございました。そうそう、こんな渡辺のような辛口でOKなら、いつでも手弁当で出前講義にいきますので。これまでの実績はこちらから。。。mailはこちらから。。。

 最後は、忘れていましたが、慌てて、世界に向けて情報発信。その場に残っていた方々と。撮影は、渡辺が大学院生の頃から研究プロジェクトでお世話になっている筑波大・佐藤先生に。こんなことをお願いしてよいのかと。昔なら、絶対に。。というのをお願いしました。ありがとうございました。

DSCN5033.JPG 最後になりましたが、サポート頂いたこのプログラムのOB/OGの方々。何も準備ない状態から、ありがとうございました。指示棒にも気がつかず。。。また、このような機会を頂きましたJSTのGST事務局の関係の方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 写真撮影のあと、SSHでこれまでお目にかかった方、これまでのプログラムでご一緒した方など、いろいろな生徒さんがずいぶん成長したのを拝見しました。心強かったです。がんばって下さい。

 PS.のPS. この講義と平行して、4つのプログラムが用意され、東北大からの参加者はそちらの方に参加し。。。最初に会場に着いたときに、集合写真。前に参加したときは、東大でしたので、また、イメージが違いましたが。。。明日というか、これを書いているうちに、今日になりましたが。。プレゼン、がんばって下さい。楽しみにしています。

DSCN5012.JPG PS.のPS.のPS.  プログラム、プロジェクトの運営は大変なこと。昔のことを学ぶのは大事と言うことを講義の中でも。昔のことを否定して、自分の色を出すのもそれはそれでよいこと。ただ、そのためには、そのことが本当に10年後に評価されるのか、そう考えると、それなりの決断力と責任感が必要なような。それをとる、つまり、リスクをとる勇気があれば。ないのなら、それは、。。。と言うようなこともふと、考えたのでした。



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【出前講義】今治市立吉海小学校「花の不思議な世界」(2014年度ふるさと出前授業-13、11/6)

2014年11月 7日 (金)

 午前中は、波止浜小学校。一昨日から始まった、秋のふるさと出前授業も、この吉海小学校で最後。残っているのが、確か、日高小学校だけだったと。この時期に大規模なイベントがある関係で、来年2月の観音寺一高のSSHの会議の前後にと言うことで。6つの講義も何とか終わることができるのだなと。波止浜小学校と吉海小学校は校区的には、隣り合わせ。ただし、来島海峡を隔てて。。。この来島海峡に途中の馬島をはさんで今治の波止浜と大島の間に三連の吊り橋が架かって、車で自由な往来ができるようになったわけです。その前までは、今治港からフェリーで。30minくらいかかったでしょうか。この来島大橋を渡り始めると、最初に波止浜地区にある造船所が見えて、そのあと、来島海峡の潮の流れが。。。橋が架かる前には、この流れの横をフェリーで、広島県の三原まで出ていたなと。。。そんなことを思いつつ。造船と三連の吊り橋があるので、この風景にタオル工場があれば、まさに、今治のゆるキャラである「バリィさん」が身につけているものがそろうわけだなと。

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DSCN4976.JPG ただ、フェリーの本数よりも、バスの本数の方が、少し少ないのかなと。公共交通機関がないと大変というのは、震災後の沿岸部で見聞きしているところ。過疎というのには失礼かも知れないですが、何か考えないといけないことなのだなと。。。

DSCN4969.JPG そんなことを考えているうちに、吉海小学校へ。学校の廊下からは畑にミカンが栽培されているのを見ることができ、窓越しにミカンの開花から結実を観察できるのは、よいところだなと。たぶん、宮城県ならナシ、山形県ならオウトウ、福島県はモモ、リンゴ、青森県、岩手県もリンゴが学校の窓から見えるところがあるのだろうと。そんなところには伺ったことがないですが、そういえば、弘前高校に伺ったときに、駅から近くの町の真ん中にリンゴの木があったのを思い出しました。講義を行ったのは、体育館。去年は12月だったので、ずいぶん寒かったのを覚えていますが、今年は初日を除いて、比較的、暖かく。また、吉海小学校は2階から廊下でつながり。。。体育館を2Fから見たのもほんと久しぶりだなと。。こんな構造もよいなと。。。ここでの講義は「花の不思議な世界」。昨日の国分小学校と同じversion

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DSCN4980.JPG ただ、導入はさっきのミカンの木があったので、ミカンの花を観察しているかなと言うのを聞いてみると、自然豊かな中で育った分だけ、花から結実までをしっかり観察している子供さんが多くて。。昨日の玉川中学校での自然観察と同じだなと。というか、自然豊かな中で普段の生活をできることがどれだけありがたいことか。。。ただ、今回は「リンゴ」。このリンゴがバラ科に分類され、似ているかなと言うところから。なにより、吉海小学校がある校区内に「よしうみバラ公園」というのがあることもあって。そこにも遠足などで行くのだと思います。よく観察していました。また、黄色のハイビスカスを見て、「オクラ」とこたえてくれた方が。ハイビスカスはさすがに自生してないので、その分、野菜の花をよく見ているのだなと。

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DSCN4985.JPG 雌しべの先端の電子顕微鏡写真、乳頭細胞への花粉管の侵入では、その小さいことに驚き、花粉管侵入の時に、花粉と乳頭細胞の間に、橋を架けるように「foot」と言う構造物ができるのですが、それをしっかり気がつく方もいて、。。。とてもすばらしかったです。感動でした。そのあとは、リンゴをモデルにして、花から結実まで。ミカンのことはもちろんよく知っているので、いろいろな品種を加えて。ところが、驚いたのは、とある方のおうちには、リンゴの木があると。。。それも、違う品種。たしか、ふじとつがる。。。自家不和合性があることを知っていて、品種を変えて、植えているのだろうかと思うくらい。。。試しに、サクランボを植えている人と聞いたら、1品種の方と2品種の方。。。明らかに大島・吉海地区には、自家不和合性を理解して、果樹栽培をしているのはと思うくらい。。。。農業でと言うか、栽培をするときに、2つの異なる品種がないと、結実しないと言うことを言われて植えたのかも知れないですが。。。本当にびっくりでした。さらに驚いたのは、そのリンゴの結実の様子。片方の品種が何かで枯れたら、もう片方の品種は結実しなくなったと。よく観察していました。感動を通り越しました。。。

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DSCN4989.JPG で、りんごの普通において、下の部分に、「がく」が隠れているのを実際に切って観察してもらい。。。「へーーー。」だったようです。リンゴは、そうしたら、逆立ちだけど、他の果実ではどうなのと言うことで、「カキは???」と言う5年生が。とてもよい質問でした。それも質問の時間でないときに、手を上げて、質問をできる。いつもの大学でのセミナーと同じ形式での質問のタイミングを計ることができる力を持っている。吉海小学校の奥の深さを感じた瞬間でした。で、講義の最後のところで、一番になることの大切さ、将来自分がどんな職業になりたいのか。そんなことが決まっていますかと聞いたら、これもなんと、プロ野球選手、サッカー選手、獣医さん、外科のお医者さんなど、たくさん手が上がりました。ほんと、どこまでもすごい小学生でした。また、どこかで立派になって、再会できるのが楽しみになってきました。

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DSCN4997.JPG 講義のあとに児童代表から挨拶が。他の小学校でもあったはずですが、それについて、ちゃんと書いてなかったところもあったかも知れません。お許しください。と言うのこと、ありがとうございました。とてもしっかりした挨拶で。そのあと、この日は、午前午後とも覚えていました。世界に向けて、情報発信。

DSCN4999.JPG 講義のあと、校長室で上迫校長先生とすばらしい自由研究について、紹介を頂きました。渡辺も小学校の頃、カニが大好きで、いろいろなものにカニを書いてい たことはありますが、海から少し距離があったので、研究対象にしたことはなく、。。。是非、細かな研究内容を拝見したいと。。。最後になりましたが、吉海小学校・上迫校長先生をはじめとする6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。

 これでふるさと出前授業、秋の陣も終了。何よりコンパクトに3日間で6つの学校(玉川地区が3つの学校でしたので、8つの小中学校になりますが。。。)で出前講義ができたのも、春に続いて統括頂きました、今治市立今治小学校・高橋校長先生のひとかたならぬご尽力の賜物です。残った学校については、年明け2月にまた、伺えればと思いますので。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 校長室には「笑顔、元気、前向き」と言う標語が。。。以前、お目にかかったときに、東北大の広報で使っている「東北大、元気、前向き」と言うシールをお渡ししたのですが、それを気に入って頂き、この標語ができたと。。。ありがたい限りです。。。

DSCN4978.JPG PS.のPS. 講義の休憩の時に、3年生の担任の先生だったと思います。渡辺の所へ。高校時代の同期で。クラスは一緒になったことはなかったと思いますが、何かの教科で一緒になったことがあったような。高校を卒業して30年はお目にかかってなかったと。こんなところでと言うのも不思議なご縁でした。今度は、出前講義をする担当の学年でお世話になることができればと。声をかけて頂き、ありがとうございました。そんなご縁とは、ちょっとあれですが。。。渡辺が卒業した高校のことがnet、新聞紙上に。。。このあとどうなるのか、少し見ていないといけないことだなと。。。


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【出前講義】今治市立波止浜小学校「キャベツとブロッコリー」(2014年度ふるさと出前授業-12、11/6)

2014年11月 7日 (金)

 前日は、国分小学校鴨部小学校・九和小学校・玉川中学校の3校合同を玉川中学校で。最終日の午前中は波止浜小学校。昨日も国分小学校のところで書きましたが、渡辺が小学校5, 6年生の時にお世話になった白石先生が桜井小学校に来る前に赴任されていて、よく話を聞いていたし、昨年は再会もあり、とても懐かしいところ。近くには、3つの瀬戸大橋のうち、徒歩、自転車での通行が可能な「しまなみ海道」も見えるような所もあって。玄関を入ったところには「學由必」と書いた歴史を感じるものが。。。校訓とあり、明治31年に波止浜尋常高等小学校ができたときのものとか。。。「君子もし民を化し、俗を成さんと欲すれば、其れ必ず学に由るか」という、礼記・学記篇の一節によるとか。歴史を感じました。去年もあったはずなのですが、そんなことよりも、白石先生の思い出の方が大きく。細かく書いたのに気がつかなかったのかも知れません。この波止浜小学校の校長先生は、今年度から昨年度まで吉海小学校の校長先生をされていた松本先生。以前には、氷見小学校自然科学教室でもお世話になりました。こうしたところでもと、不思議なご縁でした。

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DSCN4967.JPG 講義は「キャベツとブロッコリー」。根っこから全部がわかる形で、2個体ずつ用意頂き、それぞれの特徴を見てもらえるのは、何よりでした。体育館でのプレゼンなので、根っこの周りの土が落ちないように見せようとしたら、うまく根っこが見えないという大変さもありましたが、植物が育つためには、植物の地上部分と同じくらいの根っこが土の中に隠れているのだと言うことは、わかってもらえたと思いますし、とてもよいサンプルでした。用意頂いた先生方には、感謝申し上げたいと。。。。

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DSCN4955.JPG 何より、本物の植物体を見ることは大事ですから。その植物体を使って、キャベツ、ブロッコリーの子葉から開花までをそれぞれで説明して、あるいは、両者を 並べて、比較しながら。前日の玉川中学校の児童生徒さんほどではないですが、キャベツ、ブロッコリーの生長は見たことがあると。ただ、キャベツが結球している状態から、どの様にして開花になるのか、それがある意味ヒントになるわけですが、そこは見てなく、気がついたら開花していると。実験をしていても、大 事なphase changeの所を見逃してしまう。同じようなことなのかも知れないないなと。。。

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DSCN4960.JPG そんなことを踏まえて、キャベツとブロッコリーの遺伝子を持った植物を考えることに。この時、ブロッコリーとブロッコリーからは、ブロッコリーができる。キャベツとキャベツからは、キャベツができる。つまり、遺伝子を混ぜると、見たことがないものができると考えるわけですが、どうしても既存のものになるのではと言うことを考えるグループも。これが考える理科の難しい点なのかも知れないですが、。。それでも、それぞれのグループごとにいろいろ考え、しっかり発表できていたのは、理科専科の先生の普段からの教育の賜物ではないかなと。相互のクラスごとにしっかり質問もできていて。niceでした。講義の最後は、世界に向けて、情報発信。

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DSCN4965.JPG で、いつもなら、生徒さんたちと給食なのですが、時間の関係もあって、松本校長先生と講義のことなどを話しながら、校長室で給食。最後になりましたが、波止浜小学校・松本校長先生、鳥生先生をはじめとする6年生の関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 鳥生先生は、今年度、立花小学校から異動になられたと。去年までは立花小学校でお世話になっていたのだなと。。。あと、理科専科の先生は、日吉小学校でお世話になっていた矢野先生。今回は授業があり、お目にかかれませんでしたが。。。来年度は、是非、お世話になることができれば。。。不思議なご縁ですので。。。



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