東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】JST・循環型「科学者の卵養成講座」を広報、第1弾と模擬講義「アブラナ科植物のいろいろ」(宮城県仙台二華高等学校; 4/25)

2013年4月26日 (金)

 今年度も、「科学者のたまご」のサポーターをしており、参加してくれる高校への広報活動は、初年度からこれで5年目となります。今年度最初は、仙台二華高等学校。ここでは、例年、「科学者のたまご」相当の模擬講義をやることも定着しており、今年度は、「アブラナ科植物のいろいろ---形態的多様性、自家不和合性、その先の研究のために---」ということでお話をしました。

 説明会用に、いつもなら、HPが完成していて、それを使ってできるのが、こちらの不手際で少し遅れていて、今月中には、新しいHPで公開できるということをお話しして。この講座として、大事にしている、領域横断的な考え方、文章にまとめて書くという力。それらがなぜ、これから必要になるのか、そうしたことを含めて、お話をして。今日が体育祭とかで、その準備もあり、参加者は、7名でしたが、友達が出られないので、代表でという方もいらっしゃいました。多くの方々が、参加してくれるのを楽しみにしています。

DSCN5959.JPG 模擬講義は、「アブラナ科植物のいろいろ---形態的多様性、自家不和合性、その先の研究のために---」。Brassica属の作物、植物がどれくらい身近で、普段お世話になっているのか、その多様性が、どの様な形態になっていて、種間でどの様に関係性があるかということを、質問をしたりしながら。。講義には、中高一貫校ということを活かして、中学生も受講してくれていました。今まで食べていた、キャベツ、ブロッコリ、ハクサイ、ダイコンが、違って見えてきたのではと思います。こうした講義が行われますので、ぜひ、たくさんの方が、応募してほしいと思った講義でした。

 最後になりましたが、今回の説明会の設定をいただきました、菅原先生、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

DSCN5964.JPG
 わたなべしるす

 PS. 講義に来ていた中学生の中に、小学校の時に出前講義で伺っていた七北田小学校の生徒さんも。久しぶりにお会いしましたが、新しい環境でがんばっていて、小学校の頃の興味をしっかり維持して、質問に答えてくれたり。七北田小学校で行った、NSPが基礎となったのかなと、ほっとしました。

 PS.のPS. 説明会、講義の前でしたが、中高一貫校でもあるので、中学校の教務主任・加茂先生から、研究室訪問などのご相談をうけて。。。科学者のたまごの運営を行ってきたこともあり、そうした先生方をご紹介したり、今年度、渡辺の研究室に来て頂けることになり。。よいご縁ができました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 PS.のPS.のPS. 講義とは関係ないのですが、当日の午前中、アメリカのニュージャージーから、重たい箱が。。。中に何が入っているのか、送り主から想像ができず。。。。なになのか。。しばらく考えました。。。。重さと大きさから、もしかしたら。。。論文の別刷と気がついて、ほっとして、開封したら、この前のG3の論文別刷。。。もう少しinformationがあれば、安心して開封できたと。。

DSCN5955.JPG


ページの一番上へ

【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH「課題探究」(課題研究)開講式「SSH課題研究を始めるに当たって」(4/17)

2013年4月17日 (水)

 前日の4/16は、文科省で、平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰でした。昨日の記事にも書いたとおり、慣れないところは、緊張します。アウトリーチ活動は、少し慣れたのもあって、緊張しないのは、それはそれでよくないことなのかもしれないですが。。。

DSCN5892.JPG 昨日に続き、石川県立小松高等学校のSSH活動の指導。最初は、4/18と言うことで、お願いされたこともあって、今年の「国際植物の日」最初の出前講義。本来なら、研究室のHPにどこに行くなどのお知らせをと思っていたのですが、パンフレットができたのが、少し前と言うこともあって。。。お知らせをしないまま、「国際植物の日」のイベントに突入。最初のイベントは、昨年同様に、SSH「課題探究」(課題研究)開講式「SSH課題研究を始めるに当たって」ということで講演をお願いされたものです。開講式では、最初に、校長先生から、理科、数学の問題についての貴重なお話。40%のNaClの水溶液を作るためには、どうすればよいか。。。。40gのNaClを溶かしながら、100mlまでfill upかなと思っていましたが、。。。落とし穴が。。。そういえば、NaClは30g前後で、飽和してしまうのを失念していました。。。やってみないとわからない、確かにそうだと。。引き続いて、寺岸先生から、SSHの課題研究への取組についての基本についての講話。普段の学習とのlinkage、論理的思考の重要性等など。

 最後に、渡辺からこの講義では、小中での自由研究と大学での研究との比較を交えて、課題研究の重要性を。。。半数の生徒さんは、2年生で、昨年にも講義でお会いしているメンバー。1年生は、初めてだったと思います。少し緊張していたのが見て取れました。「SSH課題研究を始めるに当たって---高校でのSSH, 課題研究が大学、大学院での研究につながる。。。---」という演題で、「研究」ということはどういうことなのか。自分自身、理数科でもなかったので、課題研究をやったことがないのですが、小中で行った「自由研究」よりは、大学での研究に近いのだろうと言うことで、その研究の基本というか、ちゃんとノートをつけるとか、写真には物差しとか。。。これまで、自分の師匠、先輩に言われ続けたようなことをとできるだけ盛り込んで。。。また、研究をするということは、観察、考えるということをするわけで、それはすべての日常生活の基本でもあると。。。この1年間の課題研究で、実験という限られたものだけでなく、日常生活の大切なことを学んでほしいものだと。。。

DSCN5913.JPG そのあとの各課題研究班毎の活動内容というか、これからの方針を議論しているところを拝見する予定が、あちこちを見る時間がなく、「ダイコン研究班」とdeepな議論を。いろいろと部活をしていて、課題研究をするのは、それなりに大変なチームのようですが、がんばってください。「電車研究班」もかなり突っ込んで、研究内容を詰めていたようです。今年度は何がどのように発展するのか、年度末の発表会が今から楽しみです。

 最後になりましたが、西校長先生、SSH担当の寺岸先生、松原先生を初めとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。次回は5月にまた伺い、ハマダイコンなどの議論を楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 今年度は、SSHの課題研究の開講式での講演を小松高校をはじめ、月末の福島高校、古川黎明高校でもお願いされております。楽しみにしております。

DSCN5869.JPG PS.のPS. さすがに、小松空港というか、小松基地の近く。日中、ジェット機の騒音が教室の中にいても。。。この環境で集中して学習ができるというのは、それはそれでよい修行のような気がしました。

 PS.のPS.のPS. すばらしい質問をしてくれた方に、東北大学、Oxford University Press様より頂きました、ファイル、ノートを。。とても鋭い質問もあり、今後が楽しみです。

 PS.のPS.のPS.のPS. 帰る時にももちろん、お見送りboardというか。。。ありがとうございました。また、来月もよろしくお願いします。

DSCN5921.JPG


ページの一番上へ

【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH研究指導「ダイコン多様性、交雑、維持管理」(4/16)

2013年4月16日 (火)

 朝の仙台はずいぶんと涼しい気温でした。東京での表彰式の時の気温は、さほどでも。ところが、日本アルプスを越えた、日本海側では、いわゆる、「フェーン現象」で30oC近く。。。仙台での、セーターとウィンドブレーカーでは、ちょっと季節違いの格好でした。。。

DSCN5865.JPG さて、今年度、本格的なアウトリーチ活動、出前講義の最初が、石川県立小松高等学校のSSH・研究活動の指導。ダイコンを研究している「生物班」。最初に渡辺の自己紹介を兼ねて、なぜ、自家不和合性があるのか。2, 3年生には、これまでにも講義で伺っているので、新入生の1年生に。なんと、。。「集団の遺伝的多様性を高めるため」という、justのコメントには、本当にびっくり。今年の「生物班」はとても楽しみです。これに続いて、ガラス室、外で栽培しているダイコンについて、実際に辛味を実感したり、花、葉っぱ、根っこなどの多様性を観察してもらい、これからのヒントになったのではないかと思います。最後には、新入生がどのような担当をするかということをしっかり議論していたのは感動でした。さすが、上級生。あちこちの発表するチャンスを活かして、すごい発表を楽しみにしています。

DSCN5875.JPG 引き続き、受験生である3年生との受験に向けての討論会。渡辺も受験の学年の3年生の時にはいろいろと悩んだような。。。。悩みはつきないと思いますが、できることをしっかりやることが、自分の将来につながるのではと。。また、悩みがあれば、いつでも。。

 最後には、SSHを担当されている先生方とこれからの方針など、deepに議論できたことは、小松高校だけでなく、今年度の最初として、とても重要でした。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 今回もすばらしいwelcome boardでした。ありがとうございました。

DSCN5866.JPG



ページの一番上へ

平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰、表彰式(4/16, 17, 18追記・写真追加)

2013年4月16日 (火)

 4/8にお知らせしました、文部科学大臣表彰(科学技術賞・理解増進部門)が、文部科学省・講堂で執り行われました。講堂という響きは、とても懐かしく、小学校では、体育館というのがなくて、入学式から卒業式まで古い、講堂で行っていたのを思い出します。また、表彰式というのは、2011年3月3日の「日本学術振興会賞」以来で、どうも慣れなくて、緊張でした。ただ、今回は、「科学者の卵」の他の4人の先生方といっしょだったこともあり、前回ほどではなかったような。。。

DSCN5864.JPG 表彰式は粛々と。。。国歌斉唱の後、各部門の出席者名が呼ばれ、代表が表彰状を授与されました。アイウエオ順でということで、渡辺は最後なので、代表を務めることもなく。。。文部科学大臣からのこれから科学技術への期待に向けた挨拶、受賞者代表の謝辞で閉会となりました。

 このことをきっかけとして、今年度の「科学者の卵」を運営するだけでなく、さらにアウトリーチ活動を発展させることができればと思います。

 最後になりましたが、この科学者の卵の運営に携わってくれた、生命科学研究科をはじめとする事務の方々、お忙しい中、講義、実験などを引き受けて頂いた学内の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

DSC03988s.jpg
 わたなべしるす

 PS. この表彰は、科学技術週間と連動したものということを聞いたことがあります。下記のポスターは、出前講義先の小松高校で見つけました。

DSCN5893.JPG PS.のPS. 表彰のあと、小松高校での出前講義があった関係で、副賞のメダルなどの写真を掲載できていませんでした。掲載しておきます。メダルの図版は古代ローマの「建築十書」の挿絵からということで、科学技術の象徴として、「人類と火の関わり」の図をデザイン化したものだそうです。ヒトであることが、火を使うということでなので、「火」と同じくらい優れた科学に貢献したいと思います。


DSCN5922.JPG 午前の講義から戻ってきたら、祝電を頂いておりました。ありがとうございました。こちらから祝電を打つことはこれまでもあったのですが、頂くことは初め てのことで、とても緊張して、これまで以上に精進しないといけないと。。そんな身の引き締まる思いのものでした。ありがとうございました。

DSCN5923.JPG それから、同時に受賞した、農学部の伊藤先生生命科学研究科の日出間先生の研究室にも同様の記事がありました。あわせて。。

ページの一番上へ

【出前講義】仙台市立七北田小学校・木町通小学校での年間出前講義打合せ(4/10)

2013年4月11日 (木)

 昨年に続き、仙台市内で年間を通して、3-6年生に出前講義を行っている七北田小学校木町通小学校の2校と年間出前講義の打合せでした。七北田小学校はこのプログラムをNSP (Nanakita Science Project)と呼んで、その頭文字で。。七北田小学校は今年度も、理科専科の椎名先生が担当。理科専科があるのは、渡辺には、自分の小学校時代からのなじみの形なので。。。。理科室に理科の先生がいるのは、うれしい限りです。さすがに、6年目となるプロジェクト。日程調整もスムーズに決定。校長先生は会議でお目にかかれませんでしたが、新しい教頭先生ともお話しでき、さらに発展できればと。。。。

DSCN5834.JPG 木町通小学校は、2年目。昨年から七北田小学校のNSPと同じ形式で。ただ、こちらの小学校では、理科専科の先生がいない状態で、取り仕切りは、教務の熊谷先生。3-6年の先生方ともお目にかかれ、昨年と同じような顔ぶれでこちらもほっとしました。講義に使う植物の育成、準備、当日の準備物などを確認できたのは、まさに、「継続は力なり」ということではないかと思いました。市内で、理科専科の先生がいたり、いなかったりというのも不思議というか、その当たりがうまく統一できないのか、もちろん、理科専科の先生がいらっしゃるという方向で。。。

 今年度も1年間、よろしくお願いいたします。新しい子供たち、成長した子供たちにお目にかかれるのは、何よりうれしいことですので。。。

DSCN5842.JPG
 わたなべしるす

 PS. 七北田小学校に伺った時、昨年の夏に染色体の観察に来てくれた小学生の保護者の方とばったりお会いして、。。昨年の夏からのことをいろいろとお話しできたのは、何よりでした。ありがとうございました。また、研究室にもいらしてください。何より、3年後に科学者のたまごの受講生として、参加してくれるのを楽しみにしていますので。

 PS.のPS. どちらの小学校でもでしたが、子供たちから、「博士!!!」といって手を振ってもらえるのは、継続しているからであり、うれしい限りです。今年度も楽しみにしています!!!


ページの一番上へ

diary Top« 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65

ARCHIVE