東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】石川県立小松高等学校SSH集中講義・討論会-1(ダイコン観察、実験指導)(1/23)

2013年1月23日 (水)

 今年度、小松高校に伺うのは、4回目になるでしょうか。最初が4月の課題研究についての講義5月には、高校・生物教員向けの講義10月には、小中学校への出前講義もあわせて。今回は年度末のSSH発表会のコメンテーターと講義、実験指導など。いろいろな季節に伺うと、仙台とは違う風景を見ることができます。

DSCN5348.JPG 初日は、ダイコンコンソーシアムの一環でもある、ダイコンの栽培の観察。北陸とは言え、仙台よりもずいぶんと暖かく、気温が、10oC近くあるとは、感動でした。雪もなく、というか、今年の仙台の積雪が多いだけなのかもしれません。屋外での栽培は、雪が降ったり、溶けたりの繰り返しなので、雪害というか、湿害というか。。。それがいくらか感じられるものもありますが、おおむねよい状況ではないかと。前にも書いた「守口タワー」のダイコンが、これで、世界記録になるのだろうかというような、葉っぱの生長量だったのが少し気になりました。やっぱり、光合成量が足りないのか、施肥のバランスなのか。。。少し様子を見てもらうことにして。

DSCN5347.JPG あとは、渡辺が出前講義でよく行う、「バナナからのDNA」という実験手法の伝授。バナナと塩水とママレモンとエタノールがあれば、簡単にできる実験手法。やり方は理解してもらえたのでは。昨年の12月にも福島高校とのコラボで、小学生向けにこの実験をやりました。小松高校は、これまでも多くの出前講義を、小中学校へ行っているので、もうひとつレパートリーが増えるのでは。ぜひ、習得してほしいと。。。もちろん、実験中にこちらが想定している失敗はたくさんしてくれました。予定通りでした。失敗をして学ぶことはたくさんありますので。

DSCN5350.JPG 夜には、SSH担当の寺岸先生、松原先生、山本先生とこれからの高校での科学教育のあり方などを議論できたのは、うれしい限りです。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 今回もまた、新しいwelcome boardが。。。うちのlabでも、共同研究をしてくれる方々いらっしゃるときには、こうしたものを作るのもよいかなと。。。参考にさせてもらいます。ありがとうございました。

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【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 6年生「環境と植物から考える」(1/17)

2013年1月17日 (木)

 1/14の大雪が溶けかけたと思ったら、今日も少し降り積もり、少し溶けましたが、まだまだ、雪はあります。そんな中で、七北田小学校のNSPは昨年の11/2の科学クラブでの花の解剖実験以来。あの頃は、こんなに寒い冬になるとは。。。今年の6年生も昨年度と同じく、4年生から「ヘチマの仲間」、「キャベツとブロッコリー」、「花の不思議」、「イネの多様性」を講義してきて、今回の「植物と環境」が最後のNSPとなりました。いろいろな植物のことを講義して、植物に親しんでくれたと思うので、その復習と環境問題と植物との関係はということで、お話をしました。

DSCN5275.JPG  「地球シミュレーター」での予測によると、今日の講義を聴いていた子供たちが校長先生くらいの年齢になる、2060年には、25-26oCという平均気温。こんなに暖かければ、今の外にあるような雪が降ることもなく、。。もちろん、地球全体なので、仙台がそこまでなるかというのは、別次元かもしれないですが。沖縄・那覇の今の平均気温より、高くなるとか。つまり、パイナップルが栽培できる。。。これがよいかという質問には、ほとんどがよくないと。。ほっとしました。

DSCN5294.JPG また、温暖化の原因はと聞くと、二酸化炭素。よく知っています。さすが。。その二酸化炭素をとうに変えることができるのが、光合成をする植物。そんなことを説明しながら。。。さらに、食べているものに、どれだけ多くのアブラナ科、イネ科の作物があるかと言うことも考えて。その多さにショックのようでした。と、同時に、植物の大切さを環境という側面から、考えることができるようになったのではと思いました。

DSCN5325.JPG 最後は、恒例の各教室を回っての質問コーナー。時間の関係で、ゆっくりと質問ができなかったと思います。ぜひ、質問カードに書いて下さい。渡辺は、中学校に出前講義に行くことがほとんどないので、次に会うのは、高校生になってから。すぐだと思います。楽しみにしております。

DSCN5338.JPG 最後になりましたが、理科の椎名先生、6年生の先生方、校長先生、教頭先生ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. 帰り際に、校長先生と1hrほど、昨今の教育問題について、お話しできました。ありがとうございました。秋には、科研費の申請などがあり、ゆっくりお話しもできずで、失礼しておりましたので。また、次年度もぜひ、継続をといううれしいofferもいただきました。ありがとうございました。よろしくお願いします。

 PS.のPS. 校長室で話をしたり、廊下を歩いてたり、帰り道で、「博士、教授!!」といって、手を振ってくれた皆さん、ありがとう。とてもうれしいですね。感動でした。

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【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・SSH生物部特別実験指導「高等植物の交雑・遺伝子解析」(1/10)

2013年1月11日 (金)

 昨年から、仙台第一高等学校でもSSHが実施され、研究室訪問出前講義にも伺いました。今年も年始から伺いました。伺う直前に来客があったりで、慌てで出かけて、写真を撮るのを忘れていて、。。仙台第一高等学校も「ダイコンコンソーシアム」に参画されていることもあって、12月の会議でもお目にかかって、研究内容も伺っていました。今回は、交配実験と遺伝子解析の研究指導ということで、2hrほど伺いました。数日前の雪が溶けてないところはありましたが、自転車でうかがえる距離にあるというのが何よりです。

 さて、実験では、まず、開花していたBrassicaの花を材料にして、自殖(self)のやり方の実習。少し寒い時期なので、どれくらいうまくいくかわかりませんが、。。何とかうまくいってほしいと祈りつつ。

 もう1つは、PCRを利用した遺伝子解析。「アブラナコンソーシアム」にも参画されるactivityで、種間、種内の多様性、識別など、様々なトライをされていて。。。さらにそれをうまく発展させるためにはということで。。。春にかけての学会発表をされることを計画されており、さすがと、感動でした。また、あわせて、種子の保存法、植物の維持管理などについても、コメントできました。よりよい方向に物事が進むのではと思います。何かトラブルがあれば、近いですから、ぜひ、いらして頂ければと思います。

DSCN5025.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、小松原先生にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

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【出前講義】埼玉県立浦和第一女子高等学校・科学者の卵エクステンドコースまとめ(1/6)

2013年1月 9日 (水)

 書く順番が逆になったこともあり、簡単に。。。。。今年度の「科学者の卵」・エクステンドコースは、埼玉県立浦和第一女子高等学校から参加の受講生。これまでも、こちらから伺ったり、研究室に来てもらったり、全国大会で発表してもらったりで。高校3年生という受験生なのに、。。。とてもよく頑張った受講生の皆さんでした。

 センター試験を2週間後に控えたこともありましたので、こちらが東京に出かける途中で、最後のまとめというか、反省会というか。いろいろなことを話した中でも、次年度のこのプログラムの継承を気にしてくれていました。何とか、こちらががんばるということをお伝えしたら、喜んでいてくれたというか。なんというか。。それほど、この「科学者の卵」が、高校生活の中の1つの大事なパーツになっていたのかと思えたのでした。ありがたい限りです。企画をしている側としては。。。何とかでなくて、絶対に来年度も継続しないといけないという気持ちをさらに頂きました。ありがとうございました。というより、センター試験まであと10日ほど。それぞれの目標のところで、4月から大学生活ができるよう、がんばってください。こちらは、応援をするくらいしかできないのが、。。ですが。。さらには、将来、いろいろなコラボができればと。。。楽しみにしています。

DSCN0029.JPG わたなべしるす

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【出前講義】鹿児島県立錦江湾高等学校・コアSSH連携キャリア教育「博士になろう!研究をしてみよう!」(12/15, 16日追記)

2012年12月15日 (土)

 2週連続の九州・鹿児島出張。これほど鹿児島が近い存在になるとは。。。今は九州新幹線もできて、博多からなら、1hrちょっと。鹿児島のterminalは、今は鹿児島中央駅といわれていますが、昔なら、「西鹿児島駅」。学生の頃に寝台列車(ブルートレイン)がたくさんあった頃には、帰省から仙台に戻るとき、「瀬戸」、「あさかぜ」、「富士」は乗ったことがあったのですが、「はやぶさ」には乗らずじまい。当時は、東京--西鹿児島間の寝台特急列車でした(乗客減少で、熊本が終点に途中からなってしまいましたが。。)。それくらい遠いところでした。出前講義に行く途中で食べた、鹿児島ラーメンの掲示に、「西鹿児島駅」を見つけたとき、うれしく、思わず、写真を撮ったのでした。

DSCN5012.JPG 今回の講義は、錦江湾高等学校・コアSSHとの連携で、小中学生向けに「キャリア教育」。前に、このHPでもこうした企画があることは、お知らせの通り。2週間前の12/1に、木町通小学校で行った「博士になろう!研究をしてみよう!」というタイトル。当日は昼頃から雨模様で。。プログラム全体としては、キャリア教育の前に、錦江湾高校の生徒さんたちによる理科実験。理科実験では、「樟脳ボート」、「液体窒素」、「ダイコン食味」。「樟脳ボート」、「ダイコン食味」は、先週のコアSSHの発表会でも実施されたものというか、高校連携というか。先週は石川の小松高校さんがやっていたものです。早速ここで活躍していたのが、何よりでした。いろいろなダイコンが展示され、最後はじゃんけんでgetするというおまけもありで。。。液体窒素でバナナを凍らせて、釘を打つというのは、この前の福島での小学生向けの実験教室でもありました。

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DSCN5014.JPG 渡辺のキャリア教育では、いつものように小学生から今に至るまでどのような道のりを歩いて来たのか。小さい時に失敗することがどれだけ大事かということ、大きくなって失敗したときは大変になると。道草をする過程で意外な発見があるとか。もちろん、なぜ、渡辺が科学者になったのか、きっかけが大事であると。もちろん、いろいろと夢は変わるかもしれないけど。。。今日の講義が何かのきっかけになればと思います。質問では、ダイコン辛味成分の分布の違いの理由、遺伝学実験の方法、雑種強勢のメカニズム等々。

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DSC00802.JPG 最後になりましたが、錦江湾高校の讃岐先生、樋之口先生にはお世話になりました。ありがとうございました。また、よりよい連携ができればと思います。

 これが今年最後のアウトリーチ活動。アウトリーチ活動がどうだったのかなどの自己評価というか、そうしたことは、また、年末に記したいと。。


 わたなべしるす

 PS. 福岡からの移動は、九州新幹線。車内放送で、「熊本の次は、せんだい」。川内とかいて、「せんだい」と読むので。今は、薩摩川内市になったところの駅ですが。。。ボー-と聞いていると、あれ???と思いたくなるような。仙台であれば、川内とかいたら、「かわうち」で、東北大の昔でいう、教養部があるところ。何かのご縁があるのでしょうかと思うくらい、不思議な感覚でした。

 PS.のPS. 今回の出張中にも、13時27分頃、福島県沖を震源とするM5.3の地震が。。。仙台はこの前ほど大きな搖れでなかったのが。。。いつまでも収まらないのが。。。

 PS.のPS.のPS. ダイコンコンソーシアムのHPにも関連記事を入れてあります。お時間のあるときに。

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