東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP七北田小サマー講座「子供が転んでも「ただ」では起きない人生を歩むためには---一科学者の子供時代を振り返って考える。。。---」(7/23, 24追記)

2012年7月23日 (月)

 一昨年昨年に引き続き、七北田小学校・NSP(Nanakita Science Project)、七北田小サマー講座も、3年続けて、講師依頼があり、お引き受けしました。昨年はこの時期、すでに梅雨明けしており、ずいぶんと暑かったのを覚えていますが、今年は未だ梅雨も明けず。。。イネの作柄の方が心配になるような低温です。。。

DSCN3246.JPG お話の内容は、渡辺が小学校から現在に至るまでを振り返り、いろいろなことを考えていたというか、失敗もしたけど、それが今に役立っていると。保護者と 一緒に参加頂いた子供さんたちの学年がまちまちと言うことから、お話しはどちらかというと、保護者の方向けに、となってしまいました。自分が小学校の頃 は、毎日、日が暮れるまで遊んでいて、けがをしたり、危ない思いをしたり。でも、そのことが今のことに役に立っていると。また、その頃の興味が、今も続い ているというか、大事にしているというか。なので、小さい頃の体験、興味を忘れないようにしてほしいと。ぜひ、夏休みだけでなく、普段から、たくさんの体 験をしてほしいと。また、どんな職業に就きたいかなど、将来を見すえてほしいと。また、附属の資料として、渡辺が愛媛新聞に寄稿している「道標」というコラムも、6ヵ月分。また、来月の8/5には、7回目も。ぜひ、HPでご覧ください。

 講義が終わったあとに、ずいぶんと多くの質問をいただきました。ありがとうございました。子供時代のこと、科学のこと、科学者のことなど。今回のことが刺激となり、親子で将来のことを話す良いきっかけになれば、幸いだと思います。震災時の対応についても、質問頂きました。それについてもHPに20回に分けてつづっております。参考になれば。。

DSCN3258.JPG 最後になりましたが、夏休み前の忙しい時期にお世話頂きました、坂本校長先生、板橋教頭先生、理科の椎名先生をはじめとする七北田小学校の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。夏休み明けの元気な子どもたちにまた講義ができるのを楽しみにしています。


わたなべしるす

 PS. バケツイネをゆっくり見る時間がなかったのですが、理科の椎名先生が、写真を送ってくれました。少し、窒素不足かな。。肥料をあげるのがと。。

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  PS.のPS. 七北田小学校に、渡辺の記事を見つけました。ありがとうございました。



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【出前講義】仙台市幸町市民センター・親子で挑戦!特別講義「環境を植物から考える」(7/21)

2012年7月22日 (日)

 先週の金曜日が終業式だったところも多いようで、仙台市内の小学校ものようです。その最初の土曜日に、親子で勉強しようというのは、すごいと。そんな企画を、岩手大に異動になる直前まで住んでいた「幸町」からのお願い。何か、不思議なご縁のある、今回の出前講義でした。

 環境の講義は、1/26の七北田小学校以来。いつもなら、6年生向けの講義を親子versionで。小学2-4年生だったこともあり、どの様に講義するか、悩みながらのスタートでした。夏休み最初の土曜日だったのですが、当日、朝、5:00おきという小学生も。感動でした。夏休みは「早寝、早起き、朝ご飯」を守って、良い夏休みにしてください。

DSCN3221.JPG 講義の最初のスライドで、地球温暖化が予想されているけど、そうなったとき、仙台でミカンとかパイナップルができるのが、良いことなのか。また、毎日の生活を支えている、イネ科、アブラナ科の大事さ、作物の環境による弱さ、品種改良の大切さなど、植物が、環境保持にどの様に貢献しているかを、理解してもらえたのではないかと思います。

 この様な機会は初めてでしたが、この様な機会を提供いただきました、仙台市幸町市民センター・白鳥館長、中村様にこの場を借りてお礼申し上げます。また、こうした機会があればと思います。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 終わったあとの反省会というか、お話をしていたときに、地震が。。さほど大きなものではなかったですが。。。びっくりでした。


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【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH「総合科学(理科分野)」の文章表現におけるe-mailによる指導(7/17)

2012年7月17日 (火)

 5/16に釜石高校とのe-mailを介した「統合科学I」の「科学表現」の指導6/7に石川・小松高校のSSH「総合科学(理科分野)」の文章表現の指導をいずれもe-mailを介して行いました。

 今回も、小松高校の寺岸先生の方で、渡辺の愛媛新聞の2/12のコラム・道標「脱公式・マニュアル--自ら考える能力育成--」を題材として、コラムの要約、コラムを読んでの自分自身の主張等をまとめることにトライする授業に使って頂きました。A4 1 pageにコラムを読んでのまとめと自己主張。最近の数学で、回答例がない問題集を使わない現実を知らずにいた渡辺にとって、実際の高校生が、使ってないことで、それが困ると言うことに気がついてくれたのは、何よりかと思います。また、短時間で文章を書くトレイニングも大事ですから。というコメントを、それぞれのレポートを読みながら、個別に返事を返しました。こちらの感想を読んでの、生徒さんたちの反応は、また後日、伺った折にでも。

DSCN3157.JPG 釜石のような形小松高校のような形、いろいろあると思いますが、遠隔地のSSH校との連携という点では、それぞれモデルケースだと思います。最後になりましたが、SSHの寺岸先生からいただいたお話しでした。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 寺岸先生の方で、渡辺のHPにある、「愛媛新聞のコラム」、「3/11(金)、14:46から今日までという20の記事」、「渡辺のつれづれなるままの文章」を閉じたものをつくって頂き、それが夏休みの宿題に。うれしい限りです。ぜひ、時間制限をして、文章を書くトレイニングをしてください。

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【出前講義】コアSSH・アブラナコンソーシアム・特別講義「アブラナ科植物のいろいろ」(7/7-8)

2012年7月 8日 (日)

 今週の初めは岩手県立釜石高等学校のSSHで講義でした。この週末は、同じ岩手県の水沢高等学校がorganizeしている、コアSSH「アブラナコンソーシアム」の指導、講義となりました。2008年から始まっていたこの研究も、昨年度は、一度stopしましたが、今年度から復活。全国から集まっての研究ですので、何よりだと思います。参加校は、北海道から東北、北陸、関東、四国、九州とほぼ全国をカバーするような研究になりました。アブラナの多様性だけでなく、参加校の多様性も出て、楽しく研究できるのではと。

 1日目の午前中は、PCRによる遺伝子多型実験。電気泳動は、翌2日目に。1日目の午後は、渡辺の講義とこれまでの研究経過・今年度の方針ということでした。渡辺の講義は、「アブラナ科植物のいろいろ」。講義では、アブラナ科植物の中でも作物・花卉を中心に、Brassica属の作物の多様性、近縁の作物、花卉を紹介して、実際に自分たちで栽培をしてみること、近くの農業高校などと連携して、本物の作物の栽培を見ることの重要性も。。。。最後は、遺伝学の実験の基本である「交配の方法」を実演。めしべをむき出しにして、花粉をかけて、袋掛けをする。ほとんどの高校生が初めてのことで、なるほどと。。実際にやってみると、もう少し難しいと思います。でも、ぜひやってみてくださいと。

DSCN3168.JPG 講義のあとには、参加校のこれまでの研究、今年度の研究内容。少し背伸びをした研究、高校生らしいたくさんの観察ありで、研究についても多様性があるのは、何よりだと思います。これまでの議論を含めて、今年度の研究内容について、各高校毎に議論をしたり、大学教員と議論をしたり。この議論と継続して、交流会も。totalで14校参加のコンソーシアムで、中高一貫校で中学生が参加していたのは、結構びっくりでした。

 2日目には、PCR産物の電気泳動、写真撮影、実験の説明など。初めてのピペットマンの操作など、苦労していました。よい経験になったのでは。午後には、各高校からの今年度の研究計画の発表と討論。栽培による形態比較、生化学実験などいろいろありましたが、できそうなこと、難しいことなどたくさんあると思います。できることは、よりdeepな研究を、難しくてdataが出ないときには、勇気ある撤退も大事なポイントだと。というようなコメントをしました。これから秋に向けての栽培など、北海道から、九州までで栽培条件も違ってくると思います。大変だと思いますので。来年の2月の発表会が楽しみです。

DSCN3211.JPG 最後になりましたら、organize校の水沢高校の先生方、参加の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。また、出前講義などでお世話になれれば、幸いです。

 わたなべしるす


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【出前講義】岩手県立釜石高等学校SSH集中先端講演会-2(3年生キャリア特別講義、3年生との討論会)(7/2)

2012年7月 2日 (月)

 午後の2コマでは、午前と同じキャリア教育を、3年生対象に。受験生であり、センター試験までを考えたら、ちょうど半年。自分が共通一次試験(センター試験)ができなかったこと、そこから、どうやって、東北大に来るに至ったか。また、農学部の植物育種学研究室を選んだときに、何が起こって今に至っているのか。逆に言えば、その選択をしなかったら。高校までは、どちらかといえば、自分で積極的に何かを選ぶことは少ないけれど、これからは、そうではない、自分で選ぶことが大事で、ある種の自己責任にもなる。科学者だけでなく、どんな人生を送るためにも。また、午前、午後ともですが、今回の3.11の震災からの復興には、今の若い人材がどこまでがんばるかが重要であるかということも。楽しみにしています。

DSCN3062.JPG 午後の2つ目の講義は、職員を対象に、「よりよい方向にSSHを進めるために---SSHとは、 課題研究の重要性、様々なSSHの取組を見て。。。---」というタイトルで、SSHを推進するために、また、課題研究を行うために何がポイントになるのか。これまで、小松高校古川黎明高校でお話しした内容や、東北のSSH実施校の集まりで話した内容などを織り交ぜて。全校体制での実施に向けて、鋭い質問もたくさん頂きました。ありがとうございました。何より今年度から始まったことで、なれないいろいろなことがあると思いますが、この前のnetを介したようなお手伝いもできますからということで。

DSCN3081.JPG 午後というか、夕方の講義になりましたが、3年生で、東北大・岩手大等を志望しているような生徒さんとの討論会。自己紹介のあと、大学の講義、教職資格、大学院、就職状況等、直前に迫った受験の向こう側に目を向けて、がんばろうというのは、頼もしい限りでした。

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DSCN3088.JPG 朝から晩までかけて、total 4回の講義、討論会。かなりdeepにお話しできました。今回のことをきっかけによりよい交流が、さらにできればと思います。最後になりましたが、今回の出前講義をアレンジ頂きました、SSHの砂沢先生、校長先生、教頭先生、SSH関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす


 PS. 高校に伺う前は雨降りで、海の方に歩くのは、。。講義が終わったあとに。梅雨によく見られる「やませ」が。。その中で港の方まで歩いてみました。津波の爪痕、港の波打ち際で地盤沈下と思われるような海面の高さ。。。何とも言えない景色でした。1日も早い復興を祈るとともに、SSHを通したような連携で少しでも力になれればと思った、今回の出前講義でした。

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大きな鉄筋だけが残った建物跡地。


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津波の威力で建物の壁に大きなゆがみが。。。。


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防波堤の鉄パイプが大きくゆがみ、
波打ち際で地盤沈下らしい海面の高さと「やませ」

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