東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

オバマ6兄弟、来仙

2009年8月 6日 (木)

増子@今日から仙台七夕、です。
8月に入り、アーケードに吹き流しが掛けられる時期になると、本格的に夏が来たんだなと感じます。
今年も食事で学外に出るついでに、色々見て回ろうと思っています。
数分で街中に出れるのも片平キャンパスならでは。有難い限りです。

さて、話は少し前に遡りますが、7/18~22のハワイ学会のお土産に、渡辺先生が学生のお土産にオバマTシャツを買って来て下さいました。
全部で6枚、色違いです(ブルー、レッド、クリーム、グリーン、ブラウン、ホワイト)。
さながら、オバマ6兄弟です(笑)。
並べるとなかなかファンシーな図ですが。。。(写真参照)
オバマ大統領の素敵な笑顔がラボに南国の風を運んできました。

これをジャンケンの争奪戦で各人に分配。
壮絶な男の戦いが繰り広げられ。。。無事、↑の通りに分配されました。

最後に、皆で着てオバマと共にアロハポーズ!
そういえば、アロハポーズとウィッシュ(by.DAIGO)のポーズって、似てるなあ。。。
そんな脈絡のない想像が駆け抜けた、イネサンプリング前夜でした。

今年もイネチーム藤岡軍団長の元、サンプリング期間に入っています。
9月までの長丁場なので、バッチリがんばれ、くらいのテンションでいきたいところ。
イネサンプリングも、Yes, We can!の精神で頑張っていきます!


ますこ


余談ですが、

もう一つのハワイ土産(あぶないロコボーイ&ガールボールペン(by.高田さん))も大好評でした。
これは。。。
あぶなくて写真掲載できませんので、植生渡辺グループメンバーに直接見せて貰って下さい。

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冷害??異常気象??1993年以来??

2009年8月 5日 (水)

どうやら、東北地方は梅雨明けがないらしい。理屈は、立秋より先に梅雨明けを定義できないからだそうだ。確かに、雨も多く、曇りの日も多い。耐冷性の実験をしているこちらとしては、気が気でない。。これほどにすごい異常気象は、1993年以来だそうな。そういえば、当時、外食をすると、ご飯のおかわりができなかったことを一番に思い出す。

普段、普通の夏が来ていれば、こんなことを考えることもないが、今年は、また、お米がないとか、騒ぎになるのだろうか。あの当時から、15年以上たって、耐冷性の品種も多く登場している。その点では、耐冷性という点では、被害は少ないのかもしれないが、日照が少なく、無風、曇天が多いと言うことは、イモチ病の発生にもってこいかもしれない。そんなことにならないように、少しでも日照がもどり、病害虫の発生が少なく、作況指数が下がらないことを期待したい。

さて、こんなことを真剣に考えるのは、農学を学生の頃に学んだからかもしれないが、天候不順だけでなく、様々な社会要因によって、食糧の値段が上がったり、不足したりすることは、常日頃から考えていけないのかもしれない。万が一の時に、困ったと言って慌てても、ろくなことがない。常日頃から、非常の事態に備えて、体制を整えておくことの大切さを考える良い機会ではないだろうか。単に食糧だけでなく、日常の様々なこと、果ては、実験、教育、研究など、研究者としての日々のことも。

わたなべしるす

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ヒトのつながりから、もののつながりへ、。。。。

2009年7月29日 (水)

先週は、Honoluluで国際会議でした。会議の合間に、共同研究をしている先生にアメリカでPDをしている韓国の方を紹介してもらいました。大学・大学院では何をされていたのか、そのあたりはよく聞かなかったのですが、今は、細胞質と核のcross-talkを研究されているとか。自家不和合性では、この現象はあまり関係ないですが、F1雑種育種をするためのもうひとつの柱である、細胞質雄性不稔との関係はあるのかと。

ただ、ヒトのつながりの不思議なことを感じたのは、そのPDの方は、修士の学位を取るとき、韓国のソウルの南にある水原(すいげん・スーウォン)という、日本でいうつくばの農林団地でしょうか。イネ育種の研究所と園芸作物の研究所があるところで研究をしていたと。渡辺は、2回、韓国に行っていますが、2回とも、水原の研究所を訪問しています。そこには、渡辺の研究室の祖ともいうべき「水島博士」の師匠である韓国人「U博士」の記念碑があり、そこへ是非、いってみたいということで、2回とも、訪問したのでした。「U博士」は、韓国では著名で、また、アブラナ科作物の研究者には、「U's triangle」というアブラナ科作物間の関係をゲノム解析から1930年代に明らかにした研究者でもあります。そんな不思議なつながりで、全く異国の人が話ができるのも、国際会議の妙かと思いました。

そんな今から、80年近く前の話。もちろん、アブラナの解析ですが。そんな頃、仙台はどうなっていたのか、ふとしたことで、生協にある本を見つけて、金属研究で著名な「本多博士」のことを書いたものを見て、研究室から現在構築中の新しい建物を見たら。今の資料館の隣のところに、赤レンガの遺跡らしいものが。きくところによると、法文学部の建物の遺構とか。時代を感じるとともに、その当時の赤レンガのまぶしいほどの色合いを見たとき、本学ができた当時の建物がすごいものであったことを実感したのでした。まさに、古いものと新しいものの融合。

建築物だけでなく、研究でも故きを温め、新しいことを見つけるように努力したいものだと思う、不思議な今日この頃でした。

わたなべしるす

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クマゼミ、夏休み、それから。。。。

2009年7月15日 (水)

 高大連携の一環で、SSHの出前講義・研究指導で、あちこちの高校におじゃまする。それぞれの研究室・研究科・大学に色があるように、高校にも色がある。ひとえにいえることは、SSHの運営を行っている先生の中心で、いろいろなことに配慮して、考えておられて、いろいろな方向と連携をしようとしている先生がいることである。こうした先生に指導される生徒さんは、とても恵まれていると感じる。高校生の時代はわからないかもしれないが、大学を出て、社会に出たり、研究をしていると、ふとそんな人の重要さを感じる。

 それと、自然に囲まれた環境の大切さかもしれない。生命科学という自然科学を相手にする限り、普段の自然が語りかけるものに、どれだけ目を向けることができるかが、研究の幅を決めるのかもしれない。そういえば、SSH高ではないが、仙台市内の小学校に、理科教育の普及ということで、出前講義に出かけるが、とある校長先生が小さい頃の、自然での体験の重要性を語っていた。自然の不思議、それを理解すること、それが自然科学の醍醐味なのかもしれない。

 大学にいると、夏休みがいつなのか、ふと忘れることがあるが、関西方面出張で、久しぶりに、クマゼミの大合唱を聞いて、夏が来たのだなと実感した。

 来月には、SSHのアブラナコンソーシアム、ダイコン多様性コンソーシアムの運営委員会があり、全国の20校あまりの高校生の方々と会う。彼らがどんな自然と親しみ、アブラナ、ダイコン研究をしようとしているのか、今から楽しみである。

わたなべしるす

PS. ダイコン多様性コンソーシアムがどのようにしてできたのか、JST Newsに取り上げられた。時間のある方は、是非、ご覧ください。

http://www.jst.go.jp/pr/jst-news/2009/2009-07/page05.html

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花が咲くと、実ができて。。

2009年7月 1日 (水)

今日から、7月。今年も半分終わりました。。。。あっという間でした。

植物の一生を厳密に長さで測ったことがないのですが、種播きをして、葉っぱが出ている時期、そのあとの花ができて、花が咲いて、実ができるまでの時期は、われわれが使っているようなアブラナ、イネでは、おおよそ、半分半分のような気がします。実ができるというと、いろいろな実があることは、果実などを見れば、よく分かります。リンゴ、ミカン、スイカ、等々。そんな折、卒業生から、ヒシのみを頂きました。ヒシ科・ヒシ属で、学名:Trapa japonicaというのだそうです。名前は良く聞きますが、本物を見たことはありませんでした。とても、地球上の果実とは思えないような形で。。そういえば、江戸時代の忍者が、「まきびし」というものを使っていたというのを思い出し、これが地面にあれば、かなりいたいだろうと。。。いろいろと、工夫することの大事さを、再認識させられました。

そう考えると、今年も半分終わったと言うことは、栄養生長も終わり、生殖生長、つまり、花を咲かせて、実をつけるようなことをこれから半年がんばらないといけないと痛感するのでした。何とか、前半で蓄えた栄養を大きな花になるように、また、まきびしのように、ひねりを加えて、あっと驚くような、実ができることを願いつつ、残りの半年を、と思う今日の頃でした。

わたなべしるす。

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