東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

台風っすよ(うぱー)

2013年10月16日 (水)

台風26

 

台風が過ぎ去った仙台からお送りします。

皆様、被害の状況はいかがでしたでしょうか?

北海道ではまだ通過中でしょうか?うぱー

東北大では、前日から休講のお知らせがきておりましたが、なにかと由縁のある

仙台一高(SSHとか...)は、なかなか休校にならないことで有名です。その仙台一高、創立以来二度目の休校になりました。共学化の影響かと思う今日この頃です。

 

さてさて、うぱー来前日、なべ研では、10年に一度の台風と安易にニュースを信じ込み、大いに脅かされた私は、これは緊張感を持って台風に備えねばと、T技官の指示のもとガラス温室やファイトトロンなどの実験設備の点検を終え、来るうぱーに備えておりました。

 

ゼミの準備をしていた夜。はて、朝の渋滞に捕まるよりかは、学校に泊まった方が良いのではと気づいてしまい。寝袋の準備を終え、その後記憶はありません。

 

来る朝、雨は降るものの、暴風雨を期待していたものとはるかに違い、そぉーっと通過していったようです。まあこんなもんですよね。片平キャンパスでは最高雨量を観測した時間も降雨はそれほどでもなく。風も樹木の葉が落ちた程度でした。実験設備も被害なし。

 

ただ、全国的にみれば、行方不明の方もいらっしゃると思います。

被害が甚大だったところもあるとおもいます。まずは、平穏無事であったことを感謝し、明日に延期されたゼミの準備をして今日はお開きとさせえていただきます。

 

被害はなかったので、写真はありません。

おそまつおそまつ

 

おふ

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キャリア、人材、心構え(10/14)

2013年10月14日 (月)

 キャリア形成というか、研究者としてどんなことを考え、どんな風に活きてきたのかということについてのセミナーに出ることがあった。それぞれの人の人生でどんなことがあったのか、どんな決断をしたのかという意味では、なるほどと思いつつ。最後はどこまで歯を食いしばって、絶対にやり遂げるという「任務完遂力」というか「気合いと根性」というか、そんなことをいわれていた方もいた。なるほどと思いつつ。。。キャリア形成はたぶん、その人がどの様な道を歩いてきたのか、その過程でどんな先生、師匠などと出会って、何を考えたのか、そうした考え方、つまり、町中で同じ道を歩いていても、そこで感じる感性は人それぞれなので。。。というと、キャリア形成をどうすればよいのかというのは、答えがないようであるが、そんなこともないのかもしれない。一方で、キャリア教育というのを小学生から高校生保護者に、出前講義でお願いされ、小学校から高校、さらに大学まで、最近ではそのあとのというか、現在までの自分自身がどうだったのかを話す。小さい頃から、将来を考えることの大切さ、大学受験が近くなり、大学、学部を決めるということが背景にある。学部教育を行う時間がほとんどないこともあって、例えば、大学の学部教育で「キャリア形成」というようなことを話すというのは聞いたことがない。というか、そんな講義が開講されているというのはないとおもう。何かの形で「キャリア」のつく講義が設定されればと。。。(すでにされているところもあるのかもしれません。そうであれば、お許し下さい。。。)。

DSCN0062.JPG そんな大学での人材育成というのがはやりというか、話題というか。昔は少なくとも、人材というのは、たぶん、大学生、大学院生に対しては余り使わない単語だった。社会に出ると、そこでは人材という。大学では学生であって。。。卒業をして社会に出ると人材になるのであれば大学にいる間に「人材」として磨き上げるというか、鍛えるというか、そんなことを考えないといけないのかもしれない。自分が学生、院生の頃には、そんなことなど考えてもなかったし、研究室であったり、それ以前のどこかで何らかの形で、身につけていたのかもしれないとしたら、本来は、なぜ、そんな風に変化したかを考えるのが、サイエンスなのだが、。。。それを考えないようにしているのだろうか。ただ、ちまたでは、国際性のある人材、起業力のある人材、リーダーシップのある人材など、人材の前につく単語が多様化し、あふれている。例えば、国際性。どうやったら育成できるのか。教養部の頃の英語、ドイツ語教育では。。。。また、学部、大学院では、英語の論文を読んだり、国際会議に行ったり。国際会議にはじめて出た時には、何もしゃべれなかった。何回目だろうか。一緒に行くといっていた助教授の方が体調を崩して、初めての一人旅。10日余りを一人で。最初は何となくしゃべって聞いていたのが、最後のlabでのゼミの時は、不思議なくらい英語が出てくるし、質問で何を言っているのかも、ありないくらいわかった。。。ただ、日本にもどったら、。。。ふつうになっていた。また、フランスの研究所で同じような研究をしている研究者3名に囲まれて、1hrほどこれでもかというくらい質問攻めに。最初は余り聞き取れなかったが、終わる頃には。。。もちろん、日本に戻ったら。。。。学生の頃に、研究室で英語をしゃべるのは、外国の有名な教授が来た時。必ず、日向先生が院生のところにきて、自分の実験を20minくらいで説明したり、議論するようにいわれた。最近、うちの研究室に外国の方が来ることがないが、その代わり、科研費での海外出張が可能になったり、国内の学会に行っても開国の方に英語で説明することも必要になってきた。そう考えると、昔も今も英語でしゃべる機会はそれなりにあったのかもしれない。

DSCN0043.JPG ただ、こうしたキャリア、人材というのは、やっぱり本人がどう考えているのか、という心構えがないと。。。どんな心構えがいるのか。。。簡単ではない。 そう考えると、自分自身としての人生観、そのために、どんな戦略、戦術で取り組むのか。そのために、今何をすべきで、将来何をすればよいのか。というよう なことが必要になるのだろう。そんなことを考えるための心構えも大切かもしれないが、「心の余裕」というか「遊び心」というか、そんなものもないといけな いと思う。高校までは、ある程度のことを詰め込むというか、受験に向けて基礎学力というのは必要であろうが、大学生くらいの年齢以降なら、そうしたことを 考える余裕を持つようにならないと。。。。とはいったものの、自分はどうだったのか。少なくとも教養部にいた頃までは。。。学部生、大学院生になってか ら。。。もう少し、遊び心があれば。。という気もする。何とも難しい。。

DSCN0054.JPG そういえば、また、台風である。こんなに台風が来ると、また余裕がなくなる。。。今シーズン、一番大きいような台風とか。。。少しでも被害が少なくなってほしい。。。


 わたなべしるす

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秋晴れ、野生、限界(10/10)

2013年10月10日 (木)

 台風一過の快晴。太平洋高気圧が強い関係で、仙台でも雲が少しあるもののよい天気。そういえば、今日は10/10。子供の頃は、この前後が運動会だったような。。。そんな10/10は今でこそ、ハッピーマンデーのために、日にちが定まってないけど、元々は、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日を記念として「体育の日」になったと。数字の並びもよいし、覚えやすかったのですが。。。次の週末の連休も何だろうと、最初は考えましたが、ようやく気づいて。。。なるほどと。。最近のオリンピックは、真夏の開催が多いですが、フルにpotentialを発揮するためには、やっぱり、この10/10ごろがよいと。。そんな風に思うくらいです。時々、テレビにも出ますが、この時の実況と、開会式の行進曲。作曲は、古関裕而で福島県の方。福島駅を発車する時、「栄冠は君に輝く」が流れますが、これも古関裕而によるもの。この曲を聴くと、元気になりますし、そういえば、小学校の頃に、この音楽に合わせて、行進の練習をしたのを思い出します。体育の日、自分の体力をつけるというより、落ちないようにするために、少しがんばれる季節になったのかもしれないですが、例年よりは、ずいぶんと気温が高いのは、困りものです。昨日の記事にあるとおり

 秋晴れの中、中庭というか、学内を歩いていると、ネコ、カラスなどの小さな動物を見かける。夜には、イタチとおぼしき陰を見かけたことが。こんな町中なのに。と思うこともありました。そういえば、片平の隣のブロックで、野生のクマがでたというのも、新聞で見たような。。。いずれ、本来は野生であるものが、ヒトの生活にずいぶんと近くなって。。。もっと野生の山に行くと、そうした動物にえさをあげないようにというのをテレビで見たような。。。では、この片平のネコ、カラスは、。。。。普通であれば、近づけば逃げるはずなのですが、全くその気配もない。。。。これで野生なのかというか、野生を失ってしまって、大丈夫なのだろうかと。。。失うということで、忘れてはいけないのは、ヒトはヒトらしくということ。これは何故か、ヒトはしゃべることを覚えて、いろいろなことを集団として行動したり、。。。考える力があるというと、野生の動植物ももちろん、考えているのだろうから、失礼かもしれない。いずれ、ヒトらしく、知っている人にはおはようございます、こんにちはなどの挨拶をして、玄関先はなるだけきれいに保つ(昔なら、玄関先で寝ることはなかったと思う。。。たぶん。。今でもそうだと思うが。。。)。野性的な五感を忘れず、また、ヒトとしてのあり方も忘れずというところでしょうか。。。

DSCN0005.JPG オリンピックに出ることができるほど、運動能力はもちろん高くなく。。。この前の体操の世界選手権を見ていて、あまりのすごさを感じた。。。。E, F, G難度。。。もっと上があるのかもしれない。ただ、ある時はそれが限界値でもそれを超えてできるようになる。研究というか日々の生活でもそうだが、なれてくれば、限界値のレベルは上に上がる。では、青天井に上がれるかといえば、。。。。どこかに限界値はあるのだろう。きっと。。。ただ、限界の先を目指してやるから、何かをやって充実するのではないかと思う。という意味で、これまで、このHPを飾っていた写真を撮り続けたデジカメがついに動作不能に。。。。ずいぶん前から、スイッチを入れた時に少しおかしいと思っていたし、SDカードも接触不良で。。。。接触不良の時は、ふっと、息を吹きかければ、不思議と復活していた。昔なら、テレビのチャンネルがうまく合わない時、たたくと直ることがあった。人間でいれば、「火事場のくそ力」というのであろうか、それとも違うような気がするが。。。それをまねして、かなりの試行錯誤を重ねたが、無理であった。。。。。このデジカメの限界値を超えたからであろうか。ずいぶん、お世話になりました。新しいデジカメの写真で次からはお届けしたいと思います。


 わたなべしする

 PS. きょう、いつもお世話になっている方からきれいな青森リンゴを頂きました。この時期は、主力の「ふじ」には早い時期なので、早生~中生の「つがる」当たりと思いきや。。。「早生ふじ」という品種。調べてみると、ふじの枝変わり、交雑実生と。。なるほど。。ふじは、割合とさびというか、色むらがあるような。。。。こんなに真っ赤になるのは初めてのような。。。研究室でおいしく頂きました。ありがとうございました。

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秋になったのかしら?

2013年10月 9日 (水)

こんにちは、M1の辺本です。


先週、不気味な空を観察したと書きました。
しかし、その翌日は打って変わって素敵な空が観察されました。
ラボから見える高層ビルがピンク色に輝き、それはそれは感動ものでしたよ。

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10月に入り、朝夜肌寒くなってきたな~と感じていましたが、
昨日あたりから天気が良いせいか、秋とは思えない暑さです。

今年は何だか天気が読めない日がずっと続いているような気がします。
暑くなったり寒くなったりで、体調を崩しやすいですね。
皆さん、気をつけて下さいね。植物たちも大変だろうなぁ。


今日も秋とは思えない暑さでしたが、秋だなぁと感じる時がいくつかあります。


秋を感じるとき、その1。食欲!
暑かろうと寒かろうと、私の食欲は秋並みに旺盛です。
最近ラボにお菓子が常備されているのですが、
皆さんの食欲も秋並みになってきたせいか、減りが早いです。あれ、私のせいカナ?
昨日あたりからお菓子ないな~と思っていたところ、
今日西谷君がお土産としてからから煎餅を持ってきてくれました。
わーい!ありがとう。

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このからから煎餅、中に玩具が入っているというお楽しみのお菓子なのです。
元禄期の江戸で売られた大黒煎餅が起源だとか。
時代とともに中に入っている玩具は変わっているようですね。

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これを見るとグリコを思い出します。懐かしいなぁ。
こういった玩具が入ったお菓子を見て喜ぶのは子供だけだと思っていましたが、
大人になってもワクワクするものなんですね。
それとも私が大人になれていないからかしら。悲しいナ。


秋を感じるとき、その2。金木犀!
キャンパス内を歩いていると金木犀の香りがぷんぷん・・・秋を告げる香りですね。
仙台にきてから自転車通学になったからか、外の空気に触れて季節を感じるようになりました。

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しかし、この時期になって香りを感じるまで、キャンパス内にある金木犀の存在を知りませんでした。
普段は目立たず、そっと香りで存在を教えるという演出が謙虚ですよね。
そう思いながらネット検索をしていると、金木犀の花言葉に「謙虚」とありました。
その他には、真実の愛、初恋、陶酔など・・・いいですね。


金木犀の香りは雨が降ると弱まるらしいですが、まだしっかりと甘い香りを放っています。
日本が汲み取り式トイレで悪臭が酷かった時代は、トイレの近くに金木犀が植えられることがあったのだそうですよ。
なので、金木犀の香りでトイレを連想する方もいるのではないかしら。
そんな金木犀の香りには、リラックス効果、ストレス軽減効果があるらしいです。
あと、ダイエット効果もあるのだとか。


食欲旺盛の秋、金木犀の香りで過食を防ぎたいと思います。


M1 ナベ

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湿度、標準、昔の・・・(10/8)

2013年10月 8日 (火)

 今日もずいぶんと湿度が高い。数日前までは、乾燥しすぎるくらいであったのに、冷たいものを買ってきて、机の上に置いておくと、周りが気がつかないうちに水浸しになる。それくらい空気中の水分が違う。今の時期に湿度計が60%を越えているというのも珍しいような。。。これだけ湿度が高いと困るのは、印刷機というか、プリンター。ちょうど、科研費などの書類書き出前講義のコメントを書いていて、その出力の時に、止まることが今日はやけに多い。この湿度が関係しているとしか思えないというか、昔から、湿度が高い、梅雨時分には紙詰まりが起きて、大変だった。。。この湿度、もちろん、台風24号のおかげだと思っている。現時点で、960hPa(昔の960ミリバール)の方が子供頃から聞き慣れているのもあって、未だにこのhPaという単位は。。。それにしても今回のコースは、上陸はしないものの、ちょうど、稲刈りの時期で、記憶が間違ってなければ、東側の方が風が強いはずで。。。となると、日本海側の稲作地帯と東北のリンゴ生産地が。。。。。今の科学力では無理なのかもしれないが、この台風を消して、代わりにそのエネルギーだけを吸い取るようなことができないのだろうか。。。もちろん、水分は水が足りないところに回すとか。。。明らかにマンガの見すぎかもしれないが。。。それにしてもよく来る台風であり、何とかならないかと思う。。。

DSCN5127.JPG 台風を消すというのは、普通には考えられない発想かもしれない。そんな意味で普通というか、標準的には、それは。。。あり得ないとか。。。そういう点で、いろいろなものに標準というのがある。言葉で言えば、標準語。意味合いは違うかもしれないが、遺伝学なら、標準偏差というか。。。これも標準、つまり、平均からどれくらいずれているかを表す値だったはず。標準偏差は、SDと訳され、Standard deviationの略のはず。。。育種的に考えると、平均から外れたところの、分布から外れたところにあるものが意外と使える素材であったりする。つまり、標準的に最低限のpotentialを持っていて、標準から外れたおもしろさだったり、新鮮みのようなものがあるから、育種的に選抜対象になるのだろう。実際に育種をしたことがないが、そんな風に思う。言葉に戻るが、標準語という表現すら、正しいのかどうかわからないが、一定のpopulationのヒトが理解できる表現であり、イントネーションのようなものだと。。。ただ、普段使っているのは、それからはずれた生まれ故郷の「今治のことば」を使っていると思う。標準からは、ずれているが。。。また、研究室にいる時は、専門用語を略したり、英語で使って会話する部分もある。それで意味が通るというのが標準。でも、それは、出前講義の小学生には無理な世界。。。そのどこででも耐えることができるような可塑性というか、そんなことが大事なのかもしれない。。。

 出前講義が日常化していることもあって、大学生に講義をするのは、久しぶりで、今日の川内での学部生向けの講義で、事務棟の隣が発掘されていた。古い煉瓦が昔の色のままででていて、なんかすごそうだった。網の高さが高すぎる関係もあって、網ごしの写真しか撮れなかったが。。。。何かの遺構だろうと思ったが、あの場所に昔何があったのか、考えたが、考えつかなかった。。。昔から比べると、川内キャンパスもきれいになったし、とてもたくさんの学生さんがいる。。。昔だと、最初の講義だけでて。。。あとは、自主的に。。。。この点々の部分は、それぞれの時代背景によって違うのかもしれないので、あえて書くことは、ここでは避けることにする。教養部の頃は、前の方に座るということはなかったが、学部では、何というか期待していたというか、この講義でめしを食うというか、そんなで、前の方に座って聞いていた。ただ、昔は、聞いていて眠たくなることはあまりなかった。唯一苦手だったのは、海外出張で、暗くしてのそれぞれのセッションへの参加。英語が苦手で、時差ぼけで、聞いているだけで眠たくなった。。。ふと、そんなことを講義をして思い出した。で、大学のHPを見たら、ニュースでなんと。。。。。「競争入札に付する不動・・・・・について」というのが。。近いうちに青葉山に移転するというのは聞いていたが、移転する前に、。。。現在の自分を作ってくれた場所が消えるというのは、何ともいえない寂しさを感じたのは、自分だけではないのではなかろうか。。。。今回の震災でふるさとを失った多くの方の思いをさらに強く感じた今日であった。。。。

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 わたなべしるす

 PS. こんなことに現実逃避しないで、早く科研費を仕上げないと。。。。日々、プレッシャーを感じる毎日です。。。。今日は、90-95%くらいになったものを事務で丁寧に見て頂きました。細かくコメント頂き、とてもありがたかったです。もちろん、うちのlabのmemberにも。この場を借りて、お礼を。。ありがとうございました。あと一息でこの難局を乗り切りたいと思います。

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