東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

早起きはお得?

2013年8月22日 (木)

夏休みの間、娘が学校で栽培している朝顔を家に持って帰ってきていました。

自分で育てた花が初めて咲いて、とても嬉しそう。

ある日、水を撒きながら翌日咲きそうなつぼみを発見して、「花が咲く瞬間が見たいな〜。」と言い出しました。

瞬間って、、、風船が割れるように一瞬でパッと開くとでも思っているのかな???

とりあえず、次の日に早起きしてみようと言うことで、目覚ましを4時にセットしました。


DSC03770.JPG


1日目、AM4:00

ベランダに見に行くと既に花が咲いていました。

う~ん、朝顔って思ったより早起きなのね。


2日目、AM3:00

色々なHPを読んでみると、朝顔の体内時計が花の中肋で明暗を感知して開花時刻を決めている様で、日没からおよそ8~10時間後に花が開くようです。

そこで、昨日の失敗を教訓に、1時間早めて3時に起床してみました。

ところが、3時に起きてみると既に咲いている!!

「やられた~。」と思いつつよく見てみると、少し開きかけの花がもう1輪あったので、取りあえず10分おきに観察してみることに。花は30分程かけて完全に開きました。(睡魔と戦いつつ暗闇で撮影した為、ピンぼけ写真で失礼します。)


DSC04169.JPG












DSC04174.JPG











DSC04180.JPG












3日目、AM2:00

またまた別の資料によると、朝顔は明けがたの温度によっても開花時間が変わるらしく、気温が下がると開花が早まるようです。ちょうど肌寒い日が続いていたので、開花時間が早まっているのかな?と思い、気合いを入れて今日は2時に起床してみました。

微妙に開きかけ?の1輪があったので、また10分おきに観察してみることに。ところが、1時間過ぎても開かない!!1時間半過ぎたところで痺れを切らして、花の先端をちょっと突いてみました。

10分後、再度見に行くと、、、「あ~~~~。」咲いちゃってる(涙)。


4日目、AM3:00

3日間の疲れからか?2時には起きることができず、3時に起床。

けれども窓を開けると、面白い光景が目に入ってきました。

まるで朝顔が徐々に開く様子を表すかのように、「つぼみ」、「咲きかけ」、「8分咲き」、「満開」の4輪の花が!! 

(つぼみは裏側で残念ながら写真に写りませんでした。)



DSC06336-1.jpg


うまくいけば、立派な自由研究になるのでは?という企みの元で始めた観察でしたが、連日の寝不足で観察は4日目で終了としました。

けれども、朝顔の花は一瞬で開くものではなく、ゆっくり時間をかけて開いているのだということは何となく分かってもらえたかな?


もうすぐ夏休みも終わりますが、この時期にしか出来ない、楽しい(眠たい?)朝の観察会でした。


DSC06361-1.jpg


いとう


ページの一番上へ

イネサンプリングの振り返り

2013年8月20日 (火)

8月8日以降、イネのサンプリングが続いていました。

昨年は「その時期に取れるサンプルを無理のない範囲で取れるだけ」というスタンスだったみたいですが、今年は必要なサンプルの種類と数をあらかじめ決めてあったので、「その時期に取れるサンプルを必ず取っておく」という方針でした。

サンプルの種類によっては採種できる期間が短いため、時期が来たら一気に必要な数を取らなくてはなりません。
また、サンプルは複数の異なる系統のイネから採種するので、A系統のイネのサンプリングの時期とB系統のイネのサンプリングの時期が重なることもかなりあります。実際は系統の違いによる成長の差はあまりないので、常に複数の系統のサンプリングに追われることになりました。

サンプルとするイネは古川の試験場から採取します。(写真は筆者です)
RIMG0269.JPG
後半にはサンプルリングする時期の状態の穂かどうか見分けるのもできるようになりました。
何事も経験ですね。

RIMG0276.JPG
この日サンプリングするイネはこのくらいの量でした。
一番のピーク時はこれの倍くらい取っていた気がします。

ラボに持ち帰り、皆さんの協力のもとサンプリングします。
RIMG0280.JPG
この日はラボに遊びに来ていらした卒業生の前田さん、山村さんも手伝ってくださりました。
さすがベテランの手つき、という感じで作業を早く進めることができました。
せっかく遊びにいらしたところすみませんでした。でも、助かりました。

おかげさまで昨日、全てのサンプリングが終わりました!
ここでサンプリングの時期に関する感想を少ししたいと思います。
まず天候に恵まれたのがよかったです。最初になべさんと古川に行った日に全ての雨を引きうけてしまったのか、その後は雨が降っても作業には影響しないほどの小雨でした。
あと、この時期に夏風邪をひいてしまったんが辛かったです。やはり、初めての作業でかつ毎日休みなく、というのは心身ともに負担だったようです。今年の経験があるので、来年はもう少し自分で調節していけると思いますが。

最後に、古川まで車を出してくださった、なべさん、増子さん、大坂さん、おださんありがとうございました。
サンプリングに協力してくださったラボのみなさん、バイトさんたち、卒業生のお二人にも重ねてお礼申し上げます。
そして毎回サポートについてきてくれた辺本ちゃんには特に感謝しています。

皆さん、お疲れ様でした。

M1 田口







ページの一番上へ

蛇口、大リーグ、入れ替え(8/19)

2013年8月19日 (月)

 今日も東北北部から北海道にかけて前線があり、かなりの雨が降っているようである。北海道では函館本線が不通になっている。お盆明けのこの時期にはかなり痛手である。仙台は相変わらず、晴れていて、空からの蛇口がもう少し均等にならないものかと思う。適切な時期に、適切に降るから農作物の栽培ができたり、普段の飲み水に困らない。降ってないところでは、カラカラに乾いていて、とても困っている。鹿児島、沖縄の離島ではサトウキビの栽培が大変というのを見た。何とか、蛇口なのか、ホースなのか、空から回せないかと思った。そんなことができる技術があれば。。。鹿児島といえば、昨日の夕方は驚いた。これまで鹿児島に何度も出張していて、火山灰が降っているのは見たことがあったが、こちらが外に出ないといけない時間帯、それも、ちょうど移動中に5,000mまで噴煙が。。。東からの風に乗って、鹿児島市内を直撃。。。噴火という蛇口も制御できればよいのだが、自然があいてではいかんともしがたい。。。せめて、自分の使う蛇口くらいしっかりと制御して困っているところに貢献しないと。。

DSCN7190.JPG
DSCN7189.JPG 四国・今治の生まれと時代背景もあり、野球はよく見る。今の時期だと、高校野球、プロ野球、大リーグと忙しい。英語が苦手ということもあり、もちろん日本語での解説であるが、大リーグを見るのも苦手なのかもしれない。グローバリゼーションへの適応度が低いのかもしれない。確かに、子供の頃から慣れ親しんだ、ボールカウント、ストライク、ボールの順で数える、2ストライク3ボールという2-3の方が、違和感がない。もちろん、高校野球でも3-2という言い方になる。三振でないのかと思ってしまうのは、自分だけではないと思っている。日本でもきわどい判定には、プロ野球であれば、監督が出てきて抗議する。日本だと、ホームランの判定にはビデオ判定もあるようだが、大リーグでは、例えば、盗塁の判定にも、それが可能になるらしい。ただ、監督の抗議が間違っていれば、抗議する権利が減少するけど、監督の抗議が正しければ、それはないらしい。アメリカンフットボールでも、同じようなビデオ判定があるようだ。プレイを止めることが基本のアメリカンフットボールなら。。。。もちろん、スポーツ以外でも審判とのやりとりのようなことはある。論文を雑誌に投稿すれば、editorとのやりとり、reviewerへのコメント。。。科研費であれば、書類を書いて審査され、その結果が不可の時はどこが悪かったのか示される。もちろん、審査員は後日公開される。このようなのもグローバリゼーションの一環だといえる。一概にどこがよいとか、悪いとかはいえないかもしれないが、透明性というか、きちんと制御されているというのがわかればこそ、それをやっているヒトには安心してその仕事、プレーができるのではないだろうか

DSCN7134.JPG 仙台に戻って今年で9年目。あっという間である。子供頃であれば、何より野球を見ていたが、今ではサッカーの方が多いかもしれない。こんなのが視聴率に影響しているとしたら、。。申し訳ない。。。ただ、J1のサッカーも最初の頃よりはテレビで中継がない。ただ、そのぶん、netなどで速報だけはわかる。臨場感がないので、盛り上がりに欠けるが。。情報がないよりはほっとする。仙台にきた頃は、J2だった。なかなかJ1に上がれず、それでも毎年のように年間シートを買って、応援なのか、ヤジなのか、。。。サッカーの文化がわからず、野球文化のままで、よかったら、拍手だが、だめな時はやじる。もちろん、サッカーでもだめな時は、容赦なく、ブーイングがある。勝たないといけないホームゲームで勝てない時、連敗の時、J2に落ちそうな時、落ちるのが決まった時。。。等であろうか。リーグにランクがあって入れ替え戦があるというのは、サッカーの世界ではグローバルスタンダードなのかもしれない。野球だと、大学野球くらいでしか見たことないような気がする。ただ、この入れ替えというのがあるからこそ、がんばれる側面は大きい。よい時は評価する、だめな時は下部リーグに降下する、というようなことは、どの様な場面であってもよいのかもしれない。ある種の緊張感を持つために。かって、1番になろうと思うからこそ、がんばれるのであって、最初から中途半端にやるのは、緊張感がなく、組織全体も盛り上がりに欠けるのではないだろうか。それこそ、中途半端にやっていると、蛇口から一雨降らされるような刺激がほしいと思うくらい、暑い夏である。。。

DSCN0999.JPG
 わたなべしるす

ページの一番上へ

盆、サンプリング、と思うじゃん?(8/16)

2013年8月16日 (金)

ご無沙汰しております。
この春になべ研を卒業いたしました、前田と山村です。

イネの最盛期ということで、急遽駆けつけて参りました。
ですが、皆さん手際よくサンプリングをされるので、
ほぼ戦力になりませんでした。

RIMG0279.JPG

わたくし、前田はGWにシルバーシャークを引き取りました。
迎え入れてから1年が過ぎ、とても大きくなりましたのでご報告致します。

919847_421009227997588_738360099_o.jpg

90cm水槽で、のびのびと泳いでおります。

また、グッピーの繁殖にも挑戦中です。
ブルーリボンのF1個体をラボ水槽に里子に出しました。
レッドグラスの♂とブラオの♀個体となっております。
この2匹がカップリングして、ブルーグラスが沢山生まれることを期待しています。
_IGP2052.JPG

山村は山口県の光市というところで働いています。
外を歩けばヤシの木が自生しているような温暖なところです。
今回はお盆休みということで、実家の長野に寄ったのちラボに顔を出し、懐かしい気分になりました。
皆さん元気なようで何よりでした。
手土産はお菓子よりも某栄養ドリンクのほうが良かったという方はまたリクエストください。

以上、植物生殖遺伝分野の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

OB・前田、OG・山村

ページの一番上へ

【出前講義】鹿児島県立錦江湾高校・コアSSH「課題研究支援ネットワークと教育資源活用プログラムによる中核拠点形成」・運営指導委員会(8/16, 追記あり)

2013年8月16日 (金)

 きのうは、福島高校のコアSSHの来年度の企画打合せ。今日からは、鹿児島・錦江湾高校のコアSSH。錦江湾高校はダイコンコンソーシアムに始まり、コアSSHの地域中核拠点形成に移行して、今年が5年目。やっぱり暑いです。地球温暖化の影響というか、この夏の特徴というか。温暖化の影響で、リンゴが甘くなるという新聞記事を今朝見かけました。温暖化だと農作物の栽培適地が北にずれるという余りよくないことはありましたが、こうしたpositiveなこともあるのだなと。。。(PS. 夕方に、NatureのHPを見た時に、このことが記事になっていました。原著はdownload freeで、なるほどというものでした。)

DSCN7150.JPG 地域中核拠点形成は、3年プログラムの2年目。ダイコンコンソーシアムで蓄えた研究力、地域発信力を他の教科への展開という横串を目指す年度。これまで以上に研究などがheteroになり、ダイコン研究が物理、化学分野との融合。また、物理、化学、地学の研究もずいぶん増加して、地域中核拠点となってきたのだと思っています。また、地域の科学力強化に向けて、高校生が小中学校へ出前講義等を行う形態で、小中高大連携を目指すという形に発展していると思っています。また、ダイコンコンソーシアムから参画している遠隔地の鹿児島県外の高校がさらに、その地域の中核拠点を目指すという形態は、この錦江湾高校のコアSSHの特徴ではないかと。というか、発展がさらに楽しみになってきました。参加校などは、また、明日からの発表会でお話ししますが、少し入れ替えはあったものの新しい地域の補強もあり、異分野融合など、少しずつ深化していくのではと。。。。

DSCN7155.JPG さらなる発展性ということで、県内の学校との連携、HPからの発信力、農業高校、工業高校という、普通科よりも長い課題研究歴のある高校の参画などが取り上げられ、今年度もより、深化・進化があるのではと思います。特に、HPからの情報発信は文章力の強化にもつながるということもありますので、ぜひ、より多くの高校から、情報発信されるのを楽しみにしています。

 最後になりますが、今回の会議をorganize頂きました、鹿児島県立錦江湾高校・郡山先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。

DSCN7143.JPG わたなべしるす

 PS. そういえば、大学の掲示に、クミアイ化学工業株式会社・第2回学生懸賞論文募集というのを見つけました。テーマは、日本の農業に若者の息吹を!--農業の未来を考える--、というのがあったのを忘れていました。クミアイ化学工業の農薬はいくつかアブラナの栽培の時にお世話になっていましたが、こうした社会活動というか、こんなこともしているのだなと。。。応募要件が、大学生・大学院となっているので、。。。学生の頃、愛媛に帰るたびに、農業をしている方々が高齢化しているのを見ていて、どうなるのか、どうしたらよいのかなど、農学科の懇親会で農業経営の酒井教授などと議論をしたのを思い出しました。SSHの中で農業高校の話題が出たので、脳みその片隅にあったのを思い出しました。HPを見ていてくれている、大学生・大学院生の方、トライしてみてはいかがでしょうか。長い文章を書くというのも、よいトレーニングになると思いますし、懸賞もあるそうですので。。。何あれ、表彰されるというのはよいことですので。。。

 PS.のPS. こちらが記事をあげてすぐでしょうか、この3月に卒業された前田君山村さんがイネのサンプリングに来てくれ、記事も書いてくれていました。ありがとうございました。こちらが出張でお目にかかれなかったのが残念でした。また、研究室にいらしてください。

ページの一番上へ

diary Top« 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85

ARCHIVE