東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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【基礎ゼミ113】工学・赤間経過報告(10)

2013年5月13日 (月)

 こんばんは。工学部 赤間怜奈です。基礎ゼミの件で質問があります。

 13日前の4月28日に植木鉢へ植え替えたスイートバジルですが、ミニトマトに比べて育ちが悪いよう思えて不安です。

 ミニトマトは5月3日に植木鉢に植え替えてから今日までで背丈が約0.7cm伸び、本葉も見えてきました。しかし、スイートバジルは今日までで0.2cmしか伸びておらず、植え替えた13本のうち1本は昨日枯れてしまい、さらにもう1本が枯れかけています(写真左端。子葉に水分が少なく、他に比べて濃い緑色です)。また、水やりの際などに若干ぐらつくのも気になります。

DSC_0571.jpeg 毎朝欠かさず土がきちんと湿るくらいに水をあげていて、気温が高い昼間は室外、気温の低くなる夜は室内で育てています。

 今のところ水以外は何も与えていませんが、最初に先生から頂いた肥料などを与えた方が良いのでしょうか?


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渡辺コメント

 工学・赤間さん、この前もそうでしたが、きちんと、その日にちの間でどれくらい生長しているかを、記録しているのは、すばらしいです。あと、疑問に思ったり、どうしたよいのかというのを、的確に質問事項にして、的確なタイミングで質問できるというのも、すばらしいです。

 それで、疑問に思われていることは、最後から、2つ目のパラグラフのところが、ポイントだと思いました。初めて植物、作物を育てると、どうしても乾かしたらいけないと思うので、水をたくさんあげがちになります。講義の最初にもいったと思いますが、子葉が展開したら、そのあとは、少し水を控えめにするということです。これは、周りの自然を考えれば、晴れの日もあれば、雨の日もある。つまり、毎日、朝に雨が降るのは不自然ですから。たぶん、根腐れを起こしているのではないでしょうか。観察してみて下さい。だめっぽいのを引き抜いて。。。

 もちろん、他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしるす
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 こんばんは。工学部 赤間怜奈です。返信、アドバイスありがとうございます。

 明日から水やりを控えてみます。どのくらいまで土を乾かして良いのか上手い具合がよく分からないので、とりあえず3日に1回くらいの頻度で水やりを行って経過を見てみます。

 枯れたもの抜いてを観察してみました。先生の予想通り根っこが伸びていませんでした(添付写真見にくいですが...)。

DSC_0573-1.jpeg この失敗を生かして残りの12本を上手に育てて行きたいです。


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渡辺コメント

 工学・赤間さん、こちらこそ、早速の観察、ご苦労様です。こちらの想像通りだったのですね。土がどれくらい湿っているのか、そうしたことは、たとえば、割り箸を入れて、どれくらいまでしめるかなどではかることができると思います。身の回りのものを使って、土の乾燥具合を測定することにtryしてみて下さい。失敗を活かすこと、とても大事ですので。

 もちろん、他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしるす
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【出前講義】石川県立小松高等学校・開放講座「小学生向け・せいぶつ実験教室」・講師(5/11)

2013年5月11日 (土)

 午前中は、金沢市内。午後からは小松高校に戻って、小学生向け・せいぶつ実験教室。実験内容は、昨日の「総合科学」で行った「花の解剖」と「ダイコンの交雑」

DSCN6255.JPG 花の解剖は、毎年、七北田小学校の科学クラブの時間に行っていること。昔であれば、学校の帰り道に、花をむしって、花びらをちぎって帰るという道草は、普通のこと。ところが最近は、そうしたこともしなくなり、もちろん、道ばたに、花が咲いているのよりも、テレビゲームの方が。。。。そうしたことをしなくなり、植物の大切さを考える時間もなくなったのかもと。。。そこで、花を解剖して、花の中の特徴を観察する。そうした時間がより重要になったのではということで、こうした時間の設定でした。来てくれた小学生は皆さん器用にピンセットを使って。。。感動でした。また、スケッチもとても上手でした。この心を忘れないでくださいね。

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DSCN6268.JPG また、小松高校で栽培されている多様なダイコン。それを交配したら、自分だけのダイコンができるかも。そうしたことを目標にして、交雑実験。初めて、ダイコンの花を見る子供もいれば、ピンセットでの細かな作業も初めて。なれるまで、少し時間がかかりましたが、なれれば、ほとんどの子供たちが上手にこなしていたのもすごかったです。無事、自分だけのダイコンができるとよいですね。最後はここでも世界に向けて、情報発信。

DSCN6275.JPG 最後になりましたが、今回の3日間、ずっとお世話になりました、SSHの寺岸先生、松原先生、山本先生をはじめとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。

 わたなべしるす

 PS. 今日は小松市内のお祭り、土曜日の講義などもあり、。。それでもwelcome boardがありました。毎日、楽しめました。ありがとうございました。そして、最後の「おつかれさま」でしたのboardも。ほんと、感謝の4日間でした。

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【出前講義】石川県立金沢泉丘高等学校・SSH特別講義「農学・生命科学入門」(5/11)

2013年5月11日 (土)

 石川県立金沢泉丘高等学校は、昨年の10月以来この4月からM1として研究室に来てくれている辺本さんの母校でもあります。昨年度の講義は、理数科対象でしたが、今回は普通科に拡大して、今回の講義となりました。講義は、前半に渡辺がここ30年近く研究を行っている「自家不和合性」、後半が渡辺が小学校から現在に至るまで、どのような決断をして今に至っているかという「キャリア教育」。後半の部分は、今週の火曜日に、宮城県宮城第一高等学校で講義した内容と同じ。時間的にあまり余裕がなかったのですが、何とか。。

DSCN6220.JPG 前半の講義は、自家不和合性の話になるところまでに力点を置いて。サイエンスも大事ですが、考え方の基本の部分として、なぜ、遺伝学をやるようになったかという、後半の話しに時間を少し多めに割いて。遺伝学を初めて、いろいろなことを観察したり、遺伝子をとる訳ですが、子供の頃に何気なく見ていることが、今となってとても役に立つ。注意力というものでしょうか。そうした意味でも、今の時代にできるだけいろいろなものを見てほしいと。

 また、大学に進学して、誰が自分の師匠になるかによって、人生は大きく変わると。これがきっかけで、植物もおもしろいと思って頂ければ。もちろん、渡辺の研究室での研究は、Super-welcomeですので。最後は、恒例となった、全員での集合写真。HPにuploadされ、世界に発信しておきますので。

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DSCN6250.JPG 講義のあとには、テーマは特に制限することなく、様々な質問コーナー。30minという時間でしたが、サイエンス、進路などについて、deepな議論ができたのは、何よりでした。進路のことは、ぜひ、今日のことをきっかけに考えるようになってもらえれば、うれしいですね。質問できなかったことは、mailで頂ければ、回答しますので。お待ちしております。

DSCN6253.JPG 最後になりましたが、今回の講義をお世話頂きました、SSHの濱本先生、関戸先生をはじめとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 玄関の鉢植えに、ハボタンの抽苔しているのと、サクラソウの組合せを見つけました。どちらも自家不和合性で。。。。何となくほっとします。

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【出前講義】石川県立小松高等学校SSH・課題研究ダイコン班との討論会とSSH 1年理数科「ダイコン交配実験・再チャレンジ」(5/10, 11追記)

2013年5月10日 (金)

 午前中が、橋立中学校での出前講義でした。それに続いて、小松高校に戻り、お昼の時間は、昼食をしながらの討論会。昨日は、生物部他との討論会でしたが、今日は、SSHでも重要なテーマである課題研究について。4月の開講式の時にも議論をした「ダイコン班」と、その後の進展などをdeepに議論。皆さん、部活動を活発にやりながら、それと平行して、課題研究もというチーム編成なので、時間のやりくりも大変そうでした。

DSCN6203.JPG 肝心の議論では、この1ヶ月弱での議論した内容の整理。辛味成分については、定性的な実験はできても、定量的な実験は難しそうと。。。あえなく。。。ダイコンの堅さ(硬度)と加工については、硬度測定に問題が。。。。最後に、ダイコンの初期生育の品種間差異。これは計測形質を何にするかと、誰が栽培の維持管理をするか。それがclearされれば。。。何とかがんばってほしいものです。何かを切り詰めないといけないと思いますが、何を選択するかを覚えるのも大事ですので。。。もちろん、これまで通り、mailで相談は、welcomeですので。

DSCN6205.JPG そのあと、急遽、昨日の交配実験の再チャレンジ。昨日できた生徒さんたちは、さらなる進化を遂げて、短時間で交配を行い、昨日、遅くまでがんばっていた生徒さんは、同じように、最後まで。。。。。手先の器用さというのが、博士研究員などで海外に行くと喜ばれるのが、日本人のよいところ。ぜひ、いろいろなことにトライして、手先の器用さを身につけてもらえればと思いました。数をこなせばできるようになります。何事も。

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DSCN6213.JPG わたなべしるす

 PS. もちろん、今日の朝も昨日と違うwelcome boardが。。毎朝、感動させてもらっています。ありがとうございます。

DSCN6153.JPG PS.のPS. 今の高校生物の教科書には、transposon, RNAi, micro-satellite, sequencing (Sanger法、Maxam-Gilbert法)など、先端技術のオンパレード。。。。。。。。。確かに、知っておいてもよいのかもしれないですが、。。高校で求めることでしょうか。。もっと、基本的なことを理解する方がよいような。。。。教科書は厚いに越したことはないですが。。。ちょっと気になりました。

 PS.のPS.のPS. (5/11追記) 4月の課題探求・開講式の様子が記された「小松SSHだより」がHPにuploadされ、downloadして読むことができます。お時間のあるときに。。。今年の小松高校のSSH活動も充実しているようです。

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【出前講義】加賀市立橋立中学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(5/10)

2013年5月10日 (金)

 昨年の10/25に訪問して以来の、橋立中学校。その当時は、新築の校舎が隣にあり、講義の翌日が引っ越しという慌ただしい中。今回は、その新しい校舎での講義でした。小学校中学校が隣り合わせで併設されている形というか、同じ敷地にある。それで、校長先生は、小学校と中学校の校長先生を兼任というか、上本校長先生お一人。興味深いシステムでした。渡辺自身が小学校、中学校は、桜井小学校桜井中学校。同じ敷地、隣り合わせ。でも、別々の校長先生でした。今でも。今治市にもこうした取組はどうなのかと。よいヒントを最初から見せて頂きました。

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DSCN6164.JPG さて、講義の内容は、昨年同様というか、昨日の中海小学校と同じ、「キャベツとブロッコリー」。中学生ということもあり、花が咲くというところまでの説明をできるだけ短くして、キャベツとブロッコリーの遺伝子を両方を持つ植物は、どんなものか、グループごとに書いて、説明。さすが、中学生、しっかりしたコンセプトで、なんでこのような絵を描いたのか、ちゃんとした理由を説明できるというところだと。。質問もたくさん出て、その場で臨機応変に対応しているのは、さすがと思いました。このことを大事にして、しっかり、考える理科を身につけて下さい。

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DSCN6191.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、上本校長先生、明翫先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 伺った加賀市は、小松高校の寺岸先生のご実家があるところで、ダイコンの畑も。とてもすごかったです。となりが、放置された竹林で、タケノコの侵食があるとか。。。確か、モウソウチクは、平方メートルあたり、1本くらいだったような。。なかなか、そんな管理された竹林に出会うことが少なくなりましたが。。。

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