東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

力点、プロ意識、漢文。。。(5/3, 5写真追加, 15追記)

2013年5月 3日 (金)

 小学校の頃までは、友達と将棋をすることがよくあった。ただ、どうやっても勝てない友達もいたこともあってあろうか。そのあとは、ほとんどやっていない。ただ、プロ棋士戦については、新聞、netなどで見ることがある。どんな戦略、戦術を使うのかというのは、少しくらいではあるが、将棋が分かることもあって、解説などを見ていると、なるほどと思うことが多い。先日の第71期将棋名人戦七番勝負の第2局を見ていて、誰かの解説のなかに、興味深いものがあった。第1局で「相掛かり」で先手盤の羽生挑戦者が負けた。第2局は先後かわって、森内名人の先手盤。戦術をどうするかには、先手、後手に関わらず、それぞれのideaがあるわけであるが、第2局でも後手盤の羽生挑戦者があえて、「相掛かり」戦法をとった。第1局で負けた戦術をとるのか、とらないのか、これは難しい問題かも知れないが、とって勝つと言うことは、第1局の負けを克服して、有利になるのではと言う解説が。。。なるほど。考え方のどこに、「力点」をおくのか。それによって、取り得る手順のなかから、これという一手を選ぶわけである。その選んだ力点の相互作用によって、流れができ、結果的、勝負が決まるのかも知れない。もちろん、このことは、将棋という場面だけでなく、研究をしていても、ここというポイントで、どうするのか、どう考えるのかで、持久戦になるのか、急戦になるのかも違ってくる。研究の展開が早くなった現在、今の研究の力点がどこにあり、どの様な戦略、戦術を使うのかを考えるのは、研究以外からでも、ずいぶん学ぶところはあるような気がする。

DSCN0651.JPG 同じく小学校の頃に、学校が終わったあと、土日にやること。稲刈りあとの田んぼ、広場での草野球。当たっても危なくない、ガラスが割れないにくいなどの軟式テニスボールを使って。屋根の樋に挟まったり、草むらを探したり。遊びというか、スポーツは野球であった。高校の時には、サッカー部の友達が、World Cupのことを話していて、最初は理解できなかった。はじめてWorld Cupを見たのは、学部3年生の時。決勝戦を見ながら、植物病理学のカビの実験のレポートを書いていたのを覚えている。その頃は、野球とサッカーは、並列だった。野球は今でも、「大洋ホエールズ」を応援している。心の中では。湘南電車カラーのオレンジと緑のユニフォームに思い入れがある。サッカーのすごさというか、日本の立ち位置というか、それを理解したのは、World Cupに日本が初めて出場して、勝てなかったとき。欧州、南米のサッカーのすごいこと。技術、戦術、どれをとってもであった。ちょうどそのころ、Jリーグが始まり、欧州、南米からのプレーヤーのすごさは、これでもかというものがあった。何がそうさせたのか、その根冠は、なにより「プロ意識」であったような気がする。そんなものを見えてきたからであろうか、最近は、サッカーを見ることが多くなった。仙台のチーム、「ベガルタ仙台」。ここからもプロ意識を学びたい。もちろん、「大洋ホエールズ」からも。。。

 成長に伴い、学校に進み、そこでの名称というか、児童、生徒、学生となる。昔とある先生が、生徒と学生の違い。おもしろいことをいっていた。「生徒とは、いたずらに生きること、学生とは、生きることを学ぶこと。」なるほど。。では、その時代に、プロ意識というのは。。。自分自身を振り返ると、高校生であった生徒の時代になかったような気がする。大学になって、学部の3年生の時、農学の様々な講義を受けながら、この講義で学んだことを活かして、めしを食うのだと思った。この時点から、プロ意識があったのかというと、。。。。よくわからない。何をもって、プロ意識というのか、難しいからかも知れない。。。ひとそれぞれかも知れないが、これは自分が一番、というものができたり、したりするとき、プロ意識の始まりなのかも知れない。大学時代の師匠の日向先生から、「君に任せている研究は、誰よりも君が一番よく知っているわけだから、こちらと君とは、evenである。」と言われたことがある。それくらい責任を持って、実験、研究に取り組んでほしいと言うことだと思った。同じ言葉を毎年、年度初めのゼミはじめで、話をする。言葉は少し違うかも知れないが、ニュアンスはそのままで。。。そんなとき、この言葉を学んで卒業した学生さんが、社会人となって研究室を訪ねてくれた。何ともいえないうれしさがあった。論語の「学而第一 1」の漢文の言葉を思い出した。「友の遠方より来たるあり、。。。。」。高校の漢文の時間に学んだことの1つである。この連休に来てくれた卒業生が、学生さんでなく、プロ意識を持った社会人として、一回り成長して見えた。何ともうれしい5/3であった。また、いらしてください。楽しみにしています。


 わたなべしるす

 PS. 今日は、憲法記念日であり、また、1つ年をとったらしい。。。それを祝ってくれた学生さん達。ありがとうございました。感動でした。本当にありがとう。

P5030488.JPG PS.のPS. 5/15(水)、アルバイトの学生さんと連休明け初めてお目にかかって。。。仕事には来てくれていたのですが、こちらが、出前講義等でかけていて、すれ違いでした。そうしたら、「お誕△日、おめでとうございます。」と、いって、プレゼントまで。うれしい限りです。ありがとうございます。夏に向けての涼しげなものでした。。。

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【基礎ゼミ113】農学・太田経過報告(5)

2013年5月 3日 (金)

 5月3日(金)23℃
 農学部1A年太田光一郎です。レタスミニトマトの栽培を開始してから早16日が経過した今日、野菜たちはすくすく成長しています。

 レタスは4月19日に発芽してその後急速成長を遂げ、4月23日に待ち焦がれていたであろう鉢へ移植しました。現在背丈は約3㎝まで成長しました。

DSCN0064.JPG 一方のトマトは4月26日に1粒目が、4月29日に2粒目が発芽しました。早育ちの方は4月27日に移植しました。しかし、私は一つ大きなミスを犯していました。それはトマトの移植時期が少々早すぎたことです。最初のやつはちょっぴり頭を出した程度の時点で移植して数日間様子を見ましたが、再び顔を私に見せることなく行方不明に・・・。来たる4月29日、ミニトマト1号の捜索活動を開始。土を浅く掘り返してみるも「目標」は見つけられず、LOSTと断定。残る2号に思いを託す。その夜ミニトマト2号を観察してみると何やら白くてニョローンとした物が出ていました。根でした。現在子葉も顔を出し移植適齢期に入ったと思われるので今晩移植する予定です。

DSCN0065.JPG 以上、報告を終わります。\(^o^)/発芽率100%ヤッター

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渡辺コメント

 農学・太田さん、投稿、ありがとうございました。気温と言うより、室温でしょうか。23oC。外の気温からみたら、ずいぶん暖かいので、良い条件と思います。

 レタスの方は、たくさん発芽して、また、大きさが違うと言うことは発芽のタイミングも違っていて。。。生長を観察するのにはよいのではと思います。少し密植しているのは、法学部の佐藤さんが書いていたのをみていましたか。植える場所をばらばらにしないと、結局、まびきをしないといけなくなります。もちろん、植木ばちの大きさを考えると、今の状態でも良いのですが。。。小さいうちのレタスを食べることもできますので、可能なら、今のうちに、少し周りからも芽生えがあるようにしてみてはどうでしょうか。

 あと、トマトはたいへんだったようですね。これを土に植えるとき、根っこが濾紙にくっついてないか、気をつけてください。あと、少し徒長気味ですね。種がついているところから、子葉の真ん中くらいまで土に埋めるのがよいかと思います。その方が、植物個体が安定します。次の報告を楽しみにしています。あと、Lostしたと言うことは、発芽率100%というのは。。。と言う気がしますが。。。プレゼンの時に、議論しましょう。

 もちろん、他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしする
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おめでとう!おかえりなさい!

2013年5月 3日 (金)

みなさん、こんにちは。

昨日のことなのですが、ケーキ会をしました。

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ナベさんが文部科学大臣表彰を受賞されたこと、髙田さんの研究成果がG3に発表されたこと、広井さんの論文がそろそろpublishされること、曽根さんの就職先が決まったこと・・・・そしてそして、前田さんの登場を祝ってホールケーキをいただきました。

お店はFROです。去年のクリスマス会でも利用したそうですね。
ケーキは勿論、ワインに合いそうな惣菜や、キッシュも魅力的なお店でした。
今回は、「洋ナシのタルト」と「赤いフルーツのカスタードタルト」を。

DSC_9339.JPG DSC_9332.JPGのサムネール画像

どちらのタルトも幸せな気持ちになる味でした。


こちらは学位記を持った素敵な前田さんです。

maeda-san.JPG

今後も3カ月に一度のペースでラボに遊びに来て下さるそうで、嬉しいです。

そしてこの日は前田さんだけでなく、1カ月近く会えなかった古武城さん、卒業生の山村さんが帰ってきてくれました!ということで、みなさんで飲みに・・・こうやって卒業生が遊びにきてくれるのは良いなーと思いながら眠りについたナベモトでした。
渡辺ラボの卒業生の皆さま、いつでも遊びにいらしてください!

M1 ナベ

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【出前講義】宮城県立仙台第一高等学校・JST・循環型「科学者の卵養成講座」を広報、第3弾とSSH活動検討会(宮城県立仙台第一高等学校; 5/2)

2013年5月 3日 (金)

 今日からは、連休後半。先日の古川では水田の田植え準備という状況でしたが、この連休は少し涼しいというより寒そうで、昨日も3-4月の気温だったとか。今日からの連休後半はもう少し暖かいようですが。。。

DSCN6007.JPG 先週からの仙台二華高等学校福島高等学校に続いて、昨日は、第3弾の「科学者のたまご」の説明会先日から研究室見学、実験に来られている、仙台第一高等学校。実験については、また、折を見て、uploadします。仙台第一高等学校は、昨年も説明会を行い、多くの応募があり、発展コースまで行く受講生の方も。今年度も楽しみです。

 今年度の説明会も、時間の関係で、お昼休みになりましたが、10名を超える方々が参加して頂きました。最初に、科学者のたまごというのがどういうものか、こちらが考えているコンセプトがどういうことか、ということを説明して、この世代では、何かに突出せず、広くいろいろなことを吸収してほしいと。もちろん、自分の興味の中心はこれというのがあってもよい訳ですが。こちらからの説明のあと、昨年度の2名の受講生から、この講座で学んだこと、どの様に取り組んだかなどを、話してもらいましたが、2名とも発展コースまで行かれた方々で、しっかりした先輩として話をしてもらえたのは、これから受講を希望する生徒さんたちには、よい刺激になったのではと思いました。ありがとうございました。

DSCN6013.JPG 講義のあとには、この説明会を設定頂いた、小松原先生と今年度のSSHの活動などについて、1hrほどでしたが、情報交換ができました。農家の田植えがちょうどこの時期というのを考えると、少しおそめの播種かもしれないですが、何とか、おもしろい実験になるのではと。また、昔習った、作物学のことを考えながら、観察のポイントなどを。また、実際に大きくなり始めたら、実物を見ながら、お話しできればと。。また、アブラナの実験のことについても、どの様なことをやるかを含めて、少しの時間でしたが、討論もできました。ありがとうございました。

DSCN6016.JPG 最後になりましたが、今回の講義、説明会などの設定をいただきました、小松原先生、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 説明会を開始する直前に、校内放送が。。。「・・・が侵入。・・・・は、・・・に逃走し。。。」という緊迫感のあるもの。何か事件かと思いましたが、正門のところにある一高二高の定期戦の前哨戦のようなものらしく、毎年、こうしたことがあるようです。。。びっくりでした。最初は、何かの警報かと思いました。。。

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【出前講義】宮城県古川黎明高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」(4/30)

2013年5月 2日 (木)

 ちょうど連休を挟んで、福島県立福島高等学校と、宮城県古川黎明高等学校のSSH活動での講義。連休中なので、駅も混雑しているかと思いましたが、やはり平日。ただ、今の大崎市。昔の古川市。大崎平野が広がり、宮城県でもこめどころ。駅には、こんなものが。宮城県古川黎明高等学校は、中高一貫校。今の男女共学の前は、古川女子高等学校。学校の敷地のすぐ隣は、旧古川農業試験場の跡地。古川農業試験場では、ササニシキ、ヒトメボレをはじめとする、多くの品種が生み出されてきたところでもあります。そういえば、学生の頃に見学に行ったりした時に、水田の向こう側に体育館と水田があったのを思い出しました。不思議なところでつながるものです。現在、校舎を建て直し中で、試験場があったところにこの7月にはできて、移転だそうです。引っ越しが大変といわれていました。。。

DSCN5979.JPG さて、昨年に続いて、1年生向けに、SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」。1年生ということもあり、SSHとは、なんぞや。。。というところから話を始めて、課題研究、つまり、科学をするということは、小中学校で行ってきた自由研究とは異なるポイントなどを、様々な例を交えて。。講義の途中で質問をしたり、講義が終わっても、時間いっぱいというよりも、時間をoverしてまでずいぶんとたくさんな質問をくれた生徒さんたちでした。昨年に引き続き、国際植物の日の一環として行った訳ですが、協賛のgoodsを頂いていたのを当日持参するのを失念しており、。。後日、郵送でした。おもしろい質問をしてくれた生徒さんたち、無事、お手元まで届いたでしょうか。ぜひ、1年間、しっかり、SSHに取り組み、2年生の課題研究につなげてもらえればと思います。

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DSCN6001.JPG 講義のあとには、課題研究を担当される先生方との討論会。今年度は、2年生の全員で課題研究に取り組むということで、どうやってテーマを構築するか、どの様なテーマであれば、全員でできるかなど、deepな議論ができました。ありがとうございました。

 最後になりましたが、今回の講義などの設定をいただきました、菅原先生をはじめとする関係の先生方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 先日来からのばたばたと、昨日は人間ドック。そんなこんなで、uploadが遅くなりました。。。



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