東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

2012年度追いコン

2013年3月10日 (日)

こんにちは。M1の大嶋です。

一昨日はラボの追いコンでした。
一年間は、長いようで短い期間でした。
先輩方には様々な場面で本当にお世話になりました。
今までありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
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残念ながら、僕は一次会には参加できず、二次会からの参加となりました。
名古屋から駆けつけてまいりました。
ということで、掲載した一次会の写真については、よく知らないという。
でも二次会に間に合ってよかったです。
バイトさんも二次会まで来てくれていたのですね。
人数多くてびっくりしました。


先輩方は引っ越しの準備などで、来週あたりから来られなくなるので、先輩との最後の飲み会となりました。
来週から、淋しくなります。


三次会はカラオケに行きました。
林さん歌うますぎですよ。
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追いコンって本当一年の締めくくりって感じがしますね。
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全体の集合写真です。(一次会)
先輩方のこれからのますますのご活躍をお祈りします。
では。

M1 大嶋


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3/11(金)、14:46から今日まで、その21(3/6)。

2013年3月 7日 (木)

 この記事を書き始めたのは、2011.03.17からであった。震災から、ほぼ1週間。netがつながり、web serverだけ動いていて、。。その前から、被害報告を求められていたが、netがないので、印刷もできない。。。もちろん、mailもという状態だった。それから、あっという間の24ヶ月がもうすぐ来ようとしている。前回これをつづったのは、ほぼ、1年前。その間に、劇的なことがあれば、きっと何かをと思ったのだろうが、スピードが大事なはずなのに。。。以前にも、鹿児島出張で、仙台空港での写真を掲載したこともあったと思うが、海の方を見て、松の木がないのが、何ともいえないというか、もの悲しい。。。

 来週の月曜日が、ちょうど、2年になるので、テレビでは、震災関連のことを見かける。自分自身では、昔行った奥松島とか、津波の被害が大きかったところには、どうしても足が運べない。もちろん、テレビでは見ることはあっても。仕事の関係で行くことのある場所、昨年、岩手県立釜石高等学校に出前講義した折には、津波被害を受けた建物なども見た。ただ、復旧、復興速度は遅いと。。。昨日も歴史関連のテレビ番組で、「富士山の宝永大噴火」の復旧・復興のことが。。。河川の土木工事が終わったのが、噴火から、75年ごとかいっていたような。。もちろん、時代と道具類などが違うので、ここまではと思うが、。。福島第一原発の問題も、予定通りという表現が使われていたが、福島にも何度か足を運んだものからすれば、また、新聞にある、各県庁所在地の放射線量を見ると、ゆっくりとという感は否めない。植物科学という、工学とは少し違う分野であるかもしれないが、同じ科学をやっているものとしては、何とかならないかと思うが、昔、放射性同位元素、いわゆる、ラジオアイソトープ(RI)を使って実験していた身からすれば、簡単になくならないことくらいは、想像できるが。。。それにしてもという感じがする。

DSCN5018.JPG 心の問題は、より複雑化しているように感じる。震災のモニュメントとして、被害を受けた遺構を残すのか、残さないのか。。。これに端を発して、その地域がまとまりを欠くようなことにならなければよいのだがと思う。今までの歴史を刻んだものとして、多様な遺構がある。それらも同じような歴史を背負ってきたのかもしれないが、その場所にあるのがよいのか、別の場所でもよいから、保存するのがよいのか、そうしたことを考えないと、復旧、復興の妨げになるのでは、どうかとも思う。もちろん、純然たる、心の問題は、より深刻化しているのかもしれない。。。

 こんなことを考えただけでも、24ヶ月、2年で何が変わったのか。もちろん、都心部は、ほぼ、復旧しているが、地下道を通ると、まだ、雨漏りがあったりする。あの日のままなのである。1日でも早い復旧、復興を祈りながら、少し早いが、2年目を迎える、3.11を前に、。。当日は、labでその時間、14:46に黙祷をすることにしたい。。。


 わたなべしるす

 PS. 震災後、研究室の壊れた被害を受けた備品は、ほぼ、全面的に入れ替えて頂き、実験ができるようになったと書いた。ところがと書くのは、どうかもしれないが、1ヶ月ほど前から、電子天秤が調子がおかしい。。。あのときに調べた時には、問題なかったので、もちろん、申請しなかったのだが、ここに来て、だめになるとは。。。冷静に考えれば、天秤にとって、大きな搖れがあるというのは、耐えがたきものだと思う。ただ、その時に、被害症状が出なければ。。。人間でも同じかもしれない。調べた時に問題なければ、異常なしと。実際にはそうでないことがというか、異常を抱えて2年近く動いていたのだと。。。何とも、不思議な巡り合わせと思いつつ。他に、こうしたことがないことを祈りつつ。

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生態系・基本・再評価(3/4)

2013年3月 4日 (月)

 あっという間に2月が終わり、3月も4日目。「2月は逃げる、3月は去る」とか言うらしいが、それにしても時間がたつのは、早い。特に、この時期と言うことなく。そんな年回りになったのだろう。というか、小学生の頃に6年間というのは、ものすごく長かった。ところが、今はあっという間。時間の流れは誰にも同じなのに。何か、理屈があったような気がするが、思い出せない。頭の中のいろいろなものが、きちんと整理できてないからであろうか。。。自分の脳みその中を見ることはできない。もちろん、最近の解析装置を使うと、脳みそのどこが働いているのかはわかるが、だからといって、そこにどのようなものがあるのか、何をしているのかは、大まかにしかわからない。田んぼであれ、畑であれ、森であれ、大きく見れば生態系。そうした中で、大まかには、どのような生き物、鉱物、水など何をしているのか、わかりつつあるのかもしれないが、脳みその細かな部分というのと同じような、生態系の中のこれという昆虫が、生態系全体にどのような影響をしているのかというのは、今の解析レベルでは、理解できない。と思っている。もちろん、単純系にすればできるのかもしれないが、身の回りの、田んぼ、畑を見ても、因子の数は、あまりに膨大すぎる。こうした生態系は、大きく見れば、調和していて、きれいである。夕日の当たる棚田の風景など、とてもきれいである。ただ、田んぼに入り、田んぼの中から見たら、光が足りなくて、枯れそうになった草もあるし、イネが生長したことで、繁殖できる昆虫もいる。それから、イネの生長と同調して大きくなる雑草も。こうした生態系という中にいるからこそ、様々な生物間相互作用が起きるので、複雑系となり、簡単に理解することが難しくなる。

DSCN5782.JPG では、単純にするために、蛍光灯の下で、ぺんぺん草のなかまの「シロイヌナズナ」を栽培して、実験・研究することもできるというか、行っている。蛍光灯の光が太陽の光と同じではない。質・量とも違う。栽培している培養液は、窒素、リン酸、カリという主要必須元素(たしか。。)と、カルシウム、モリブデンなどの微量必須元素というが入っていれば、よいのかもしれない。ただ、栽培に土を使うと、土の成分は、様々な鉱物であるので、水分、ミネラルの吸収が異なる。つまり、単純系ではなくて、複雑系になる。考えれば、考えるほど、単純系を作るのは、生物というか、生き物というか、植物というか。そうしたものを研究する上では、難しいのかもしれない。高校の物理の時間に台車をぶつけるという問題の時、仮定は、空気抵抗も摩擦もないようなところから始めたわけです。もちろん、そんな現実は存在しないので、たぶん。。。これくらい単純化できれば、考えやすい側面はあります。植物の研究をしていても、ある遺伝子が壊れた植物とそうでない植物を比較して、その遺伝子が何をやっているのかと言うことを調べます。その遺伝子が壊れて、周りに対して全く影響がないわけでではないはずなので、その遺伝子だけの影響というのは、かなり難しいのですが、何とか、その遺伝子の機能を考えようとするわけです。実際は、複雑系ですが。。。その意味で、どんなことをしても、単純なというか、基本通りというか、そうしたことを積み重ねることで、複雑で、trickyなこともできたり、考えたりすることができるのであろう。

 では、この基本というものは、どこにあるのだろうか。実験、研究をしていると、まず最初、研究室に入ったとき、右も左もわからない。どうしたらよいのかも。そんなとき、まずは、諸先輩方が何をしているのかを、観察することから始まる。早くに来てみて、先輩が何をやっているのかを、4年生の時は見ていた。自分の場合は、先輩というか、当時の助手をされていた鳥山(伸)先生であった。こんなことをしているのだなと言うことを数日観察していれば、覚えることができる。では、その先生よりも先に来て、やってみること、これで日常の基本を身につけたような気がする。では、実験はというと。。自家不和合性の研究を直接やっていた大学院生の先輩はいなくて、何がわからなくても、最初は、教授の日向先生に話を聞かないとできなかった。昔の論文から、今の論文まで。どんな研究があるのかということについても。。。そうした、昔の研究をふりかえるとき、実際にやってみようとすると、うまくいったり、いかなかったり。。。結構そうした時がある。逆に、古い記述を調べていたら、自分が今やろうとしていたことを書いてあったり。そうした基本を学ぶ時、昔というか、過去の事実をきちんと再確認、再評価することが、真の事実を突き止めるための、近道という言い方はおかしいかもしれないが、あるべき姿ではないだろうか。そんなことを考えながらの、愛媛出張であった。

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 わたなべしるす

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【出前講義】今治市PTA連合会研修会・基調講演「子供が転んでも「ただ」では起きない人生を歩むためには-いち科学者の子供時代を振りかって考える-」(3/3)

2013年3月 3日 (日)

 前日は、同じ今治市内でも、今治自然科学教室という、小学校5, 6年生向けに「キャリア教育」。今回は、保護者向けと言うことで、「今治市PTA連合会研修会」からの依頼。子供の頃に、PTAというのは、親宛の手紙というか、資料を自宅に持ち帰ることくらいで。子供だった自分には余り関係ないというか、実感がないというか。。。これまで出前講義を小学生向け、保護者向けに行ってきましたが、保護者向けの場合、学校単位で、七北田小学校岩沼西小学校、くらいだったような。。。今回のように、今治市全体のPTA連合会研修会での「基調講演」というのは、初めてのことでした。出身の今治でこうしたことをお願い頂けたのも、昨年の母校・今治西高校での講演同様愛媛新聞に連載した「道標」のおかげでしょうか。また、ここ数年、ふるさと出前授業と称して、小学生向けに1週間うち抜けで出前講義をしているからでしょうか。いずれ、ありがたい限りです。

DSCN5770.JPG 研修会に出られているのは、年代の幅はありますが、少し若い世代の保護者の方々。ただ、同じ今治の自然を共有している方々が多いこともあり、話す方としては、やりやすいことがありました。もちろん、自分が子供時代には、夕方、日が暮れるまで、空き地、山、稲刈りあとの田んぼ、川で遊んでいたこと。その当時は、高価なおもちゃがある訳でなく、外で遊ぶのが常。もちろん、けがをしたり、虫に刺されたり。。たくさんの経験をしたことが、今につながっていると。今から見たら、危ないことをしていたのかもしれません。屋根の樋にボールが詰まって、はしごを持ってくる。もちろん、誰にもばれないように。。。ばれないというのは、危ないからやめろと言われるからもあったかもしれません。でも、実際には、はしごをしっかり持つことを覚え、はしごの危なさも、理解できた訳です。やったことがなければ、危ないことはわかりません。もっと大きくなって、中学、高校、大学、大人になってもっと危ないことをというようになると、それが危ないのか、そうでないのかを理解できないというのは、さらに危ないことではないかと。だから、少しくらいの危ないことは、経験しておく。もちろん、程度というのはあると思いますが。。。そうした意味での親の子供への関わり方。難しいことかもしれないですが。。。

 また、小中高は、学校での授業について、理系、文系の選択、理科、社会の科目選択などはありますが、基本、担任の先生など、選ぶことができない、というか、考えなくて、宿題が出る。ところが、大学に行くと、そうはならない。自分が何をしたいのか、何を習得したいのかで、講義枠も自分で決める。つまり、小中高の頃から、自分で何かを決める、将来の職業も含めて。そうしたことを持つことが、大事だと。誰に出会うかも自分で決めることができると言うこと。最近は、不景気なので、将来に夢を持てないとか言いますが、どんな仕事であっても、責任を持ってしっかりやることが、ヒトとして大事なこと。また、そうした決断をするためには、何よりも自分で考えることの大切さを、。。何をするにも、考える習慣というのは大切で、今は、マニュアルがあって、それに従ってやれば、よいと。確かにそうかもしれないです。考えない方が、テストで高い点が取れるというようなこともあるとか。。。ただ、その枠から外れたら、1か、0かの世界なので、0では、だめな訳で。。。というようなことも。今回の講演会が何かのヒントになればと思いました。

DSCN5778.JPG 質問では、昨今のいじめ、体罰のこともあって、「命の大切さと3.11の震災のこと」など、deepな議論ができました。今回のことがきっかけとなって、いろいろなことがよい方向に進んでもらえればと思いました。

 最後になりましたが、本会を企画頂きました、今治市PTA連合会・南條会長様、今治市教育委員会をはじめとする関係の方々に、お礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも何かの形で連携できれば、幸甚です。


 わたなべしるす

 PS. PTA会員だけでなく、一般にも講演会が公開されていたことから、小学校時代にお世話になった先生、同級生と会のあとに、最近の今治の教育事情を含めて、様々な意見交換ができました。ありがとうございました。

 PS.のPS. 一昨年、出身の今治市立桜井小学校で出前講義をしたときの子供さんが、今は、中学生に。ずいぶん先の話なのですが、夏休みの宿題で、愛媛出身で活躍する人を調べて、ポスターにするとか。それの取材対象に渡辺を選んでもらい、会が始まる前までに、いろいろな話を。ちょうど、手元に、科研費の報告書などがあったので、お渡しして。。。何かの参考になればと。講義をしたときに、リンゴについて説明したので、リンゴを持ってきていたのが、とても印象的でした。ありがとうございました。

DSCN5755.JPG PS.のPS.のPS. 来年度の出前講義について、いつもお世話頂いている、今治市立美須賀小学校の高橋校長先生、理科でお世話になっている、今治市立富田小学校の村上教頭先生ともお話しでき、6, 9, 12月あたりで、ということも、おおよそ決めることができました。ありがとうございました。6月のについては、早めに調整をしたいと思います。よろしくお願いします。

 PS.のPS.のPS.のPS. 一昨年の今治市立日吉小学校でお世話になった、理科支援員の方とも、お会いできました。事業仕分けとか言うシステムで、この理科支援員の制度も、今年度で終わりとか。。。今治は、まだ、理科の教育システムが、それなりに構築されてますが、他の県では、こうした方がいなくなるのは、とても大変なことなのでは。。。高所から物事を考えておられる方には、より現場を見て、様々な制度改革があってもよいのではと。。。

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【出前講義】今治自然科学教室・特別講義「博士になろう!研究をしてみよう!-東北大・渡辺教授はどのような子ども時代を過ごし、研究者になったのだろうか??-」(3/2)

2013年3月 2日 (土)

 今年度も、出身の愛媛県、今治市では多くの出前講義を行いました。6月には、松山市立小野小学校今治市立日高小学校愛媛県立今治南高等学校愛媛県立松山南高等学校。9月には、愛媛県立西条高等学校愛媛県立今治西高等学校今治市立富田小学校。11月が一番多くて、今治市立今治小学校、今治市立美須賀小学校、今治市立日吉小学校、今治市立城東小学校今治市立立花小学校新居浜市立金子小学校今治市立常盤小学校今治市立吉海小学校愛媛県立伯方高等学校今治市立桜井小学校今治市立国分小学校今治市立上朝小学校、今治市立下朝小学校今治市立乃万小学校愛媛県立今治西高等学校。11月には、FMラヂオバリバリにも出演しました。

 そんな愛媛、今治での今年度最後の2つの出前講義は、1つが、この今治自然科学教室。翌日には、今治市PTA連合会研修会。今治自然科学教室での講義は、2年ぶり。前回は、2011年3月5日でした。あの、2011.03.11の1 week前。。。あのときに講義をしながら、そのようなことが起きるとは。。。また、昨年は、愛媛新聞の道標にコラムを書き、この今治自然科学教室、今治市の理科教育のことを書かせて頂きました。何より、自分自身が、小学校の時に、この活動に参加していて、今も、連綿と続いているというのが、うれしい限りですし、そうした後輩たちの前で、講義ができると言うことも。50年以上の歴史があり、今回が571回目になると。。

DSCN5754.JPG 最初に、会長の竹内先生から。昨年の今治市立立花小学校でもお世話になった校長先生。すごくぴしっとしていて、渡辺が小学校、1, 2年生だった時の、越智先生ととても感じがよく似ていて、その当時、怒られると、後ろとか、廊下に立たされたりしたのを、今でも思い出します。なので、こうした「ぴしっと」したのを聞くと思い出すとともに、気合いをもらえるのもありがたいです。今年度の活動内容について、簡単な紹介があり、サンプリングしたものから、虫が。。よくあることと思いながら、最近は、木の実、ドングリなどを集めることはないなと。。。懐かしかったです。このあと、今治市教育委員会からいつもであれば、教育長の方から挨拶なのですが、所用でいらっしゃれないことから、越智次長様から挨拶がありました(前2回、参加したときには、教育長の方がお話し頂いたのは、感動だったのを覚えています。)。その中で、渡辺の出前講義のことを紹介頂いたり、「蘖(ひこばえ)」という文字について。学部の3年生の作物学の時間にイネが株を増やすときに、「分げつ」するというのを習いました。要するに、腋芽が横に広がると言うことなのですが。これを漢字で書くと、「分蘖」と書くというのを、当時の、教授から習ったのを思い出しながら、話を聞かせて頂きました。

 前半は、今年度、どの様な活動をしたのかという、1年間のまとめ。毎月の活動について、。。ハマダイコンがあるというのは、自分のふるさとでありながら、知らずにいました。また、いつか、現地を観察したいと。岩石の収集をしたようで、そういえば、学研の科学と学習の中に、鉱物サンプルが付録であったのを思い出しました。風を使った実験というのもあったそうで、風力発電との関係も学習したようでした。最近の科学も取り上げているのは、自然科学教室も進化しているのを実感しました。なにより、どの小学校の発表も、とてもしっかりしていたのが、感動でした。

DSCN5722.JPG さて、講義の内容は、今治で子供時代を過ごして、どの様にして、今のように研究をするようになったのか。自然豊かな愛媛、今治。そんな中で、虫を捕まえたり、花をむしったり、そうした自然に多くふれあったことが、今になって大きな力になっていると。また、昔は今のようにコンピューターとか、そうしたものがなかったので、あれこれと考えるという習慣があったのかもしれません。今なら、寒ければ、酸素とふれあうことで発熱する、「ほっかいろ」のようなものがありますが、当時はなくて、ゴミ捨て場にあった、ビンビール、ジュースの王冠をくつの裏で引きずって、アスファルトとの間で、摩擦を発生させて、それを握ると熱かったり。。。いろいろな小学校時代を思い出しました。つまり、いろいろなことに対して、マニュアルではなく、考えると言うこと。普段の学校の勉強では、理科でも小学校だと、覚えることがほとんど。自分もそうだったと思いました。でも、自然の中に出れば、なぜなのかなとか、不思議だなと思って、考えること、それがとても大切だと。自然がたくさんある訳で、その自然の不思議さを考えるところから始めれば、きっと、いろいろなことを考える習慣になるのではと。。。

DSCN5715.JPG ここで出会った子供たちが大学生になるのは、6年後、大学院生になるにしても、10年後。まだ、渡辺は研究をしています。学位を出すには、そのあと、6年、今のシステムなら、まだ間に合います。そんなことになるのを楽しみにしています。講義の最後は、いつものように、世界に向けて。。。。全体での写真撮影でした。

DSCN5752.JPG 閉会時には、東予教育事務所の原田指導主事様から、冬眠についての研究の第一人者、近藤宣昭先生のご紹介。元は、臓器移植のために、低温での臓器保存をやっていて、それが発展して、冬眠に。なんと、今治の出身で、今治西高校の15級先輩でした。どこかで聞いたことがある名前と思いつつ、昔、お世話役をしていた岩手大の21世紀COEプログラムでの「フォーラム」の中を調べたら、名前を見つけました。第36回(2006年10月27日)で、年周性に冬眠を制御する分子シグナル"冬眠特異的蛋白質(HP)複合体"という話題提供を頂いていました。こんなところでつながっているとは、びっくりでした。この26回の時は、何かの用事で参加できなかったのだけ、思い出しました。最後に、副会長の松本先生から、この今治の自然科学教室が、研究をしたり、考えたりする基礎になっていると。また、この世代からも、研究者になってほしいと。ぜひにと、こちらも思った次第でした。

 最後になりましたが、本発表会でお世話になりました、本会会長の竹内先生をはじめとする多くの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。ぜひ、こうした活動に、また、ご協力できれば、幸いです。


 わたなべしるす

 PS. 会が始まる直前に、渡辺が小学校5, 6年生の時に、担任をして頂いた白石先生のお孫さんとお会いできました。先生が亡くなられて、どれくらいたったのか。。。愛媛新聞の12月のコラムにもお世話になったことを書きました。この自然科学教室に参加していたのも、6年生の時。その当時のことを思い出して、。。。。心にこみ上げるものがあり、。。 講義だけでなく、こうした出会いがあったのも、何かのご縁だと。本当にありがとうございました。

 PS.のPS. 講義のあと、今治市内のいろいろな小学校の先生方と交流ができ、次年度以降、また、幅の広がった出前講義が展開できるのではと、今から楽しみになってきました。

 PS.のPS.のPS. 昨日、3/1は、生命科学研究科の旧農研、旧遺伝生態研時代からお世話になっていた、ゲノムの佐藤先生の最終講義(イネ遺伝資源探索の旅)でした。渡辺はこの出前講義の前日、別の打合せがあり、拝聴できませんでしたが。。。これから遺伝資源は重要だと。。。常々思っていたのですが。また、いつかゆっくりお話しできればと。ありがとうございました。

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